保育士の髪色に決まりはあるの?押さえるべき注意点から髪型についてまで解説!
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「保育士の髪色ってきまりはあるの?」
これから保育士になろうとしている人の中には、そんな疑問を感じている人もいるかもしれません。
結論から言うと、保育士の髪色に決まりはなく、髪型についても厳密な規則はありません。ただし、髪色や髪型は第一印象に大きな影響を及ぼしますから、注意が必要です。
この記事では、実際の保育士現場での髪色や髪型について解説します。保育士として勤務するという場面だけではなく、それ以外の場面での髪色についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
保育士の髪色についてざっくり説明すると
- 保育士の髪色や髪型には決まりがない
- 保育士という職業柄、イメージが重要なので髪色や髪型には注意が必要
- 髪色の戻し方も知っておくといざという時に便利
保育士の髪色に決まりはあるの?
保育士の髪色は、「絶対にこの色でなければならない」という厳密な決まりは存在しません。黒しか許されていない保育園もあれば、極端に明るい色でなければ良いなどのような規則が緩い保育園もあります。
ただし、髪色についての明確な決まりがないからと言って、好きな色に染めて良いというわけではありません。大切なことは保育園の雰囲気に合うかどうかですから、あらかじめ確認する必要があります。
また、保育士の一般的な基準として、清潔感のある髪色が良いとされています。その方が子供はもちろん、保護者からも受け入れられやすいからです。
そのため、髪色に決まりがなくても落ち着いた色にするのが良いと言えます。
まずは保育園の規則をチェック
保育士の髪色の規則は保育園によって異なり、中には完全に自由な保育園もあるため、まずは就業規則を確認しましょう。
また、規則として定められていなくても園長先生や保育園の中で「暗黙の了解」として目安が決まっている場合もあるでしょう。
そのような場合は以下のように判断するのがおすすめです。
他の保育士に合わせるのが一番手っ取り早い
保育園で明確な髪色に関する決まりがない場合、何を基準にすれば良いのかわからなくなることもあるでしょう。
その場合は、他の保育士の髪色を参考にしましょう。例えば、他の保育士の髪色が落ち着いていたり、黒い髪色ばかりだったりした場合はそれに合わせて黒にするのがいいです。
自分だけ明るい髪色にすると、一人だけ浮いてしまうことに繋がり印象が悪くなる可能性があります。
基本的に保育園では、それぞれで髪色の傾向は決まっています。
明確な決まりや規則が設けられていなくても、暗黙の了解で髪色が決まっているケースは多々あるので、自分以外の周りの保育士をしっかり観察して把握しましょう。
保護者や子供からの反応も確認しておく
最近の保護者世代では、髪を染めることは一般的になっています。そのため、保育士が黒以外の髪色をしていても、あまり気にしないという人も多くなってきています。
しかし、極端に明るすぎる髪色の場合は、髪を染めることが一般的になっている保護者世代から見ても清潔感がないなど、保育園にクレームが寄せられるケースもあります。
極端すぎる髪色の保育士は、受け入れられないという現状があるのです。
保護者自身の許容範囲にもよりますが、「暗い色」という印象を与えるくらいの髪色に抑えておく方が無難でしょう。髪色に迷ったら、黒にしておくのも一つの方法です。
髪色1つで印象は変化することを忘れない
髪を染めることは一般的になりつつあります。ですが、あまり極端に明るすぎる髪色を受け入れることができる人は少ないというのが現状です。「派手過ぎる」などのような悪いイメージや印象を与えてしまうのです。
保育園は特に同じ保育士仲間や保護者との連携が大切です。髪色が極端に明るすぎると悪目立ちしてしまい、連携が取れないという事態も引き起こしてしまいます。これは結果的に、保育士としての業務遂行の妨げにもなるのです。
髪色1つで、人間関係に亀裂を生じさせることは多々あります。髪色に関する決まりがないからと言って、明るすぎる髪色にするのは控えた方が良いでしょう。
髪型にも気を付けよう
髪色ばかりに意識が向きがちですが、髪型にも注意が必要です。髪型によっては、相手に不潔感や不快感を与えてしまう場合があるからです。
ロングヘアの場合は、ひとまとめにするのが一般的です。長い髪を下ろしていると、「不潔」や「暑苦しい」などの悪い印象を与えてしまう場合があります。
また、前髪は目にかからない程度の長さが良いでしょう。目にかかる以上の長さの前髪は、相手に「鬱陶しい」という印象を与えます。前髪を短く切りたくない場合は、ヘアピンなどで止めて目にかからないようにしてください。
以下の記事では普段の保育士の髪型についても言及しています。ぜひ参考にしてください。
場面ごとの適切な髪色・髪型
保育士の髪色や髪型について、気にしなければならないのは仕事に従事している場合だけではありません。場面によっても髪色や髪型には注意が必要です。
そこで、場面別の髪色や髪型の注意点について解説します。
面接の際は黒髪が無難
面接は第一印象が大切です。これは保育士に限らず、どんな職業の面接についても同じことが言えます。
面接では、派手な見た目やだらしなさが感じられる雰囲気は好まれません。保育士は清潔感あるイメージが大切だからです。
そのため、保育園の面接では髪色は黒髪、ロングヘアの場合はひとまとめにするのが一般的なマナーです。どうしても黒髪に抵抗がある場合は、黒に近い茶色で面接に臨みましょう。
下の記事では、面接時のマナーについて髪色含め詳しく記載しています。気になる方は参考にしてください。
保育実習の時も黒髪にする
保育士になるための専門学校に通っている時には、保育実習があるでしょう。実習ですから、実際に保育園に赴いて保育士としての仕事に従事します。
保育実習を行なっている保育園の側では、実習を通して保育士の卵たちの人柄を見極めようとしています。その人が保育園での規則を守り、団体行動に適しているかどうかを見ているのです。
髪色が明るかったり、長い髪を一つにまとめないで実習に臨んでいたりすると、実習先の先輩保育士からの印象は悪くなる可能性があります。そのため、この場合も髪色は黒、ロングヘアはひとまとめにするのが無難です。
入った直後は清潔感をアピール
保育園で保育士として勤務し始めたばかりの時期に、髪色を明るくするのはあまり良いとは言えません。第一印象が悪くなり、同じ保育園に勤める他の保育士はもちろん、子供やその保護者との信頼関係が築きにくくなります。
信頼関係が築けないと、今後の業務や関係性に大きな支障が生まれる可能性があり、仕事をスムーズに進めることができません。
入ったばかりの時期は、自分の良い面を周囲の人たちに知ってもらうことが大切です。そのためにも、髪は黒にして清潔感を演出しましょう。
入る前にあらかじめ確認するのがおすすめ
保育園での勤務が決まる前に、あらかじめその保育園での髪色などを確認するのも一つの方法です。何度か保育園に通い、勤めている保育士さんの雰囲気や髪色をチェックすると良いでしょう。
ですが、髪色に関する規定があっても暗黙の了解で守られていないケースもあります。
そのため、実際に入ってみないとわからないこともあるのです。そのため、入る前に事前に確認しておき、入ってからも先輩保育士に聞いて細かく決まりを確認することが大切です。
髪色を変えたいときに押さえたいポイント
保育士として仕事に従事する場合には、誰からも受け入れられやすい無難な髪色にした方がいいのは誰しもわかっていることです。
ですが、オシャレの一環や気分転換などの理由から、髪色を変えてみたいと思うこともあります。
そのような時はどうすれば良いのでしょう。髪色を変える際の注意点を解説します。
明るさの度合い
髪色を変える際の注意点として必ず押さえておきたいのが、明るさです。同じ系統の色であっても、明るさによって相手に与える印象は大きく異なります。
例えば、茶色に髪色を染めたいと思ったとします。一言で茶色と言っても、黒に近い暗めの茶色から、金色や赤色に近い明るめの茶色まで、その明るさは幅広くあります。
一般的にはできるだけ黒に近い暗めの色に髪色を染めるのが原則です。明るい髪色にしてしまうと、「派手過ぎる」などの理由から悪い印象を与えてしまいます。
日本人の髪色は一般的に黒か黒に近い茶色のため、見慣れているという点から受け入れられやすいのです。
色の種類
明るさだけではなく、髪色にも注意する必要があります。ただ、髪色と一言で言っても種類がたくさんあります。
そこで、今回はインナーカラー・アッシュ・グラデーションカラーの3つについて紹介します。
インナーカラーは目立たないように
インナーカラーとは、簡単に言うと髪の内側の明るさを変えることを指します。内側の髪の明るさを変えることで、パッと見た感じでは派手過ぎる印象を与えることが少なくなります。
ただし、インナーカラーだからと言って赤や金色などのような派手な色にすると、髪が風になびいた時などにその色が目立ち、派手過ぎる印象を与えてしまう可能性があります。そのため、落ち着いた色にする方が無難です。
アッシュは落ち着いた色身に仕上がる
アッシュは、灰色がかった髪色のことを指しています。真っ黒よりも少し明るめになるため、軽い印象を与えることができます。落ち着いた色に仕上がるので、保育士にはお勧めです。
ただし、太陽の光によって違った色に見えてしまうこともあります。そのようなことを避けるためには、あまり明るくなりすぎないようにすることがポイントです。
グラデーションカラーはお勧めできない
グラデーションカラーは文字通り、髪全体がグラデーションになっている色のことを指しています。具体的には、根本は暗めで毛先に行くほど明るい髪色になります。
根元が暗いのでグラデーションカラーでも良いと思う人もいるかもしれません。ですが、毛先はかなり明るい髪色になるため、派手過ぎるという印象を与える可能性が高いです。そのため、あまりお勧めできません。
髪色の戻し方も押さえよう
面接時はもちろん、保育士として勤務している場合も入園式や卒園式などに参加するために髪色を戻さなければならないこともあります。そのような場合でも慌てることがないように、髪色の戻し方も抑えておくと良いでしょう。
黒染めを使うのが基本
髪色を戻す基本的な方法は、髪染めを使うことです。また、市販の髪染めもありますが、美容院でやってもらう方がお勧めです。
美容院で黒染めをしてもらうと、根元までムラなく、自然な色味で仕上げてくれます。いかにも「黒の染めました」という露骨な印象を与えることもないため、プロにしてもらう方が良いでしょう。
市販の黒染めは、素早くしっかり黒に染まることを目的として作られているため、美容院で使用している黒染めに比べて強い薬剤が配合されている可能性があります。
これは髪を痛める原因にもなりますし、色ムラができて不自然な仕上がりになる可能性もあるため、おすすめできません。
緊急時にはスプレーを使用する場合もある
緊急を要する場合には、黒染めスプレーを使うという方法もあります。高校などで生活指導の先生が明るい髪色に染めている生徒を追いかけ回しながら、しきりに振っている黒染めスプレーです。
ただし、これは市販の黒染め以上に色ムラができやすいというデメリットがあります。また、髪の毛の表面だけを黒くするため、太陽に当てると元の明るい色が見えてしまうこともあるため、あまりおすすめできません。
保育士の頭髪についてまとめ
保育士の頭髪についてまとめ
- 保育士としての第一印象を考えて髪色は基本は黒か黒に近い茶色
- 他の保育士の髪色を見て合わせるのも一つの方法
- 明るい髪色は保育園のイメージダウンになる可能性もあるので避けた方が無難
保育士の髪色や髪型について解説してきました。
保育士に限らず、大切なのは第一印象です。また、その第一印象を大きく左右するのは髪色や髪型です。
どうしても髪色を変えたい場合は、同じ保育園に勤めている保育士を参考にしたり、相談したりすることを忘れないようにしましょう。