保育士に主婦・社会人がなるには?40代からの資格取得や必要な期間まで解説

更新日時 2021/02/19

「40代に突入したけれど、今から保育士ってなれるの?」

「資格取得までの期間はどれくらい?」

自分の将来を考えて、そのようなことを感じたことがある人もいるでしょう。結論から申し上げると、40代からでも保育士になれます。ただ、そのハードルは少し高いかもしれません。

そこで、主婦や社会人が保育士になるためにはどうすれば良いのかを解説していきます。具体的な勉強方法についてもご紹介します。この記事を読めば、「保育士を目指して頑張ろう」という気持ちになるでしょう!

40代が保育士になるにはについてざっくり説明すると

  • 40代から保育士を目指そうとするとハードルは高い
  • 保育士になるには養成学校に通う必要がある
  • 保育士の試験は筆記と実技の2種類がある
目次
  • 主婦・社会人が保育士になるには?

  • 保育士試験合格のための勉強方法

  • 保育士免許を取得するメリット

  • 主婦や社会人の経験も活かせる

  • 40代が保育士になるにはについてまとめ

主婦・社会人が保育士になるには?

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現在は保育士と呼ばれていますが、少し前までは「保母さん」と呼ばれていました。この呼び方から想像できるように、保育士は女性に大変人気があり、主婦や社会人になってから保育士を目指す人も多くいます。

保育士の資格を取得するには2通りの方法があります。ですが、主婦や社会人になってから保育士を目指すのなら、保育士試験を受験する方法が良いでしょう。その方法について具体的に解説します。

保育士養成学校に通う

費用 期間
4年制大学 約400万円 4年
短期大学 約250万円 2年
専門学校 約200万円 2~3年

保育士養成学校別の必要な費用と期間は上の表のとおりです。上記の表を見る限りでは、短期大学に比べて専門学校の方が安いように感じます。ですが、学校によって費用は異なるため、一概に短期大学よりも専門学校の方が安いとは言えません。

保育士の資格は、厚生労働省が指定する保育士養成学校を卒業することで取得できます。学校に通うメリットとしては、試験を受ける必要がない点です。また、じっくり時間をかけて学ぶことができるため、独学では取得できないスキルも身につきます

主婦や社会人にはハードルが高い場合も

保育士養成学校に通うと、試験を受けなくて良いなどのメリットがありますが、主婦や社会人にはハードルが高くなります。そのため、あまりおすすめできません。

具体的な理由としては、仕事や家事と学校を両立させなければならないことが挙げられます。これは実際にはなかなか難しく、体調を崩してしまう人もいます。また、夜間や休日コースのある学校を探すのも大変です。

更に、保育士試験の受験料に比べて費用がかかります。社会人なら仕事をしているため収入を得ることができますから、それを当てれば良いでしょう。ですが、主婦はそうはいきません。学校の授業料だけではなく、交通費なども必要なので出費が莫大になることもあります。

保育士試験を受験する

費用 期間
独学 5千円~1万円 3ヶ月~半年
通信講座 5万円前後 半年~1年
通学講座 30~40万円 半年~1年

保育士試験を受験する場合の必要な費用は、上記の表のとおりです。パターンとしては独学、通信講座、通学講座の3つがあります。

どの方法を選ぶかは、自分の得意な勉強方法や生活スタイルに合わせると良いでしょう。また、費用面でも大きな差があるため、どれだけお金をかけることができるかも選ぶポイントになります。

主婦や社会人におすすめ

保育士試験を受験する方法は、養成学校に通学する場合と比べると、時間や費用の負担が格段に少なくなります。隙間時間で勉強できますし、費用面でかなり抑えられます

また、保育士試験の受験チャンスは増加傾向にあります。保育士試験は年2回あり、地域限定試験は別に1回あります。合計で年3回もあるので、自分のスケジュールに合わせて受験することが可能です。

これらの理由から社会人や主婦には、養成学校に通うよりも保育士試験を受験する方法の方がおすすめです。

以下の記事では保育士資格の難易度や試験科目について詳しくまとめています。気になる方はぜひご覧ください。

保育士試験合格のための勉強方法

開かれた本

具体的に保育士試験に合格するためには、どのような方法が良いのでしょう。保育士試験の特徴も含めて、具体的な勉強方法を解説します。

保育士試験の特徴は?

保育士試験に合格するための勉強方法を知るには、まずは保育士試験そのものの特徴を知る必要があります。勉強方法の対策をご紹介する前に、保育士試験の特徴について解説します。

学歴や実務経験による受験資格

保育士試験には受験資格が設定されています。受験資格と言うと厳しい条件を思い浮かべますが、保育士試験に設けられている受験資格は、そこまで厳しいものではありません。

  • 大学・短大・専門学校卒業、もしくは2年以上の在籍で62単位を取得(見込可)
  • 平成3年3月31日以前に高等学校を卒業済み
  • 高校または中等教育学校などを卒業後、児童福祉施設にて2年以上2880時間の実務経験あり
  • 義務教育を修了後、児童福祉施設にて5年以上7200時間の実務経験あり

一つ目の「大学・短大・専門学校」は、特に学科の指定はありません。教育学部やそれに相当する学科を卒業していないといけないというわけではないので、ハードルは低いと言えます。

上記4点のいずれかの条件を満たしていれば、保育士試験の受験資格があると認められ、受験することができます。

試験範囲は筆記と実技に分かれる

保育士試験の試験内容は、筆記と実技に分かれています。

筆記試験は保育原理、教育原理及び社会的擁護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保険、子どもの食と栄養、保育実習論の全8科目です。これらは教材を使って勉強するため、独学や通信講座でも充分準備をすることができます。

実技試験は音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の3科目の中から2科目を選択します。小さなころからピアノなどを習っていた人たちは、音楽表現に関する技術とそれ以外を選択することが多くあります。

独学の場合の勉強期間は3ヶ月

保育士試験の準備を通信講座や通学講座で行なう場合、勉強時間は3カ月程度に設定されています。意外と短いと感じる人もいるかもしれませんが、長期で勉強してもやる気が維持できないため、最長半年をめどに合格を目指します。

筆記試験では一部合格が認められています。合格の有効期限は3年間なので、1度目の試験で8科目すべての合格を狙う必要はありません。試験も年に2~3回ありますから、何回かに分けて合格すると良いでしょう。

ただし、受験するたびに合格が受験料がかかります。社会人なら収入があるので何度かに分けて合格する方法も選択できますが、子持ちの主婦の場合はそうはいかないでしょう。その場合は一度の試験で全科目合格するつもりで準備しましょう。

保育士試験の独学でのおすすめ勉強法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

隙間時間を有効に活用する

社会人なら仕事、子持ちの主婦なら家事や子育てに追われてしまい、まとまった勉強時間を確保することが難しくなります。その場合は、隙間時間を有効に活用しましょう。

社会人なら通勤時間を勉強時間に充てることができます。また、子持ちの主婦なら子供が眠っている間や学校や習い事に行っている間を充てると良いでしょう。5分や10分という短い時間をすべて勉強時間に充てることがポイントです。

家族に協力してもらう

主婦の場合は、家族に協力してもらうことも大切です。家族と話し合って資格取得の同意をしてもらい、家事を分担するなどの方法を取りましょう。

また、実技試験の中には言語表現の科目があります。子持ちの場合は子供に対して練習してみると良いでしょう。実践になるので、試験に合格しやすくなります。

保育士免許を取得するメリット

風船と女性

保母さんになりたいという夢を叶えるため、保育士試験の免許取得を目指す人たちは大勢います。実際に保育士の免許を取得した場合、どのようなメリットがあるのでしょう。免許を取得した場合のメリットについてご紹介します。

家族に良い影響を与える

子持ちの場合は、母親が資格取得を目指して一生懸命勉強している姿を子どもに見せることができます。子どもは親の背中を見て育ちます。母親が資格取得を目指して努力をしていれば、子どもも真似をするようになります。

また、家事分担を決めれば夫も家事ができるようになります。いざという時にお互いが困ることが少なくなるため、とても良いメリットと言えます。

仕事の選択肢が多い

保育士の仕事は保育園だけに限りません。医療機関や託児施設、移動保育などと活躍の場はたくさんあります。保育士の資格を取得していると、このような幅広い場所で活躍することができます。

また、ボランティアで保母さんを募集しているところもあります。保母さんとしてのボランティア経験があると、実際に保育士として就職活動を始めた際には有利になります。

地域限定保育士も選択肢の一つ

保育士の免許を持っていると、地域限定保育士への道も開きます。地域限定保育士は、試験に合格した地域限定で保育士として働くことができます。現在は、神奈川県、大阪府、沖縄県などで実施されています。今後は全国に拡大されていくでしょう。

地域限定保育士は、保育士として登録後3年間だけその地域で保育士として働きます。その後は、地域の縛りがなくなって全国で保育士として働くことが可能です。

地域限定保育士のメリットは、保育士試験の実技試験にあります。通常、保育士の資格を取得するためには、実技試験を2科目選択して合格しなければいけません。ですが、地域限定保育士の場合は、実技講習を修了すれば合格できます。

地域が限定されるのは3年で、その後は全国で働くことが可能です。実技試験に自信がない場合は地域限定保育士を目指すのも一つの方法です。

人生がさらに充実する

保育士の仕事は子どもとの触れ合いがメインです。純粋な子どもと触れ合うことで自分自身が癒されたり、純粋さを取り戻したりすることがあります。また、子どもの成長を間近で見ることができるので、やりがいや達成感を感じられるというメリットもあります。

大人になってから資格取得にチャレンジするということは、自分の可能性を広げることになります。「まだ自分にはこんな才能があったのだ」と気づいたり、「頑張ればできる」という充実感が得られたりするでしょう。

これらは自分の人生を充実させる大きな要素になります。人生そのものが楽しくなり、生きていくことに対するモチベーションも上がっていくのです。

以下の記事では、保育士の仕事のやりがいに関して多角的に分析しています。ぜひ参考にしてください。

主婦や社会人の経験も活かせる

水面を見つめる子供たち

保育士の仕事は主婦や社会人の経験を活かすことも可能です。ある程度社会人や主婦の経験があった方が、仕事でのトラブルや困難も乗り越えやすくなります。

どのように主婦や社会人の経験を活かすことができるのでしょう。具体的な例を挙げて解説します。

就職・転職で有利になる場合も

子持ちの場合は子育て経験を保育士の仕事に活かすことができます。子育てでは子どもを抱っこしたり、子どもと会話をしたりします。子育て経験がない人は、これらがあまり上手にできないのです。

子育ての経験があると、子どもが安心できる抱っこが自然とできる、子どもの目線で会話ができるなどのメリットがあります。保育士採用試験でも、子育て経験があるとこれらのことが得意だと判断されるため、有利になります。

また、社会人経験では特に事務職に就いていた人は採用される可能性が高くなります。保育士の仕事では事務仕事がたくさんあるからです。事務職経験があればその経験を事務仕事で活かすことができます。効率よくスピーディーに処理できるので喜ばれるのです。

30代・40代の主婦も活躍できる

現在、保育士の仕事に就く人が少なくなってきています。その理由として仕事がきついというイメージがあるからです。このようなイメージを払拭するために、近年では主婦にとっても働きやすい環境を整える動きが活発化しています。

ただ、それでも悪いイメージを完全に払しょくするまでには至っておらず、その結果、保育士の深刻な人手不足が問題になっています。この問題を少しでも解消するため、現在は採用の門戸が広く開かれています。

特に30代や40代の女性で子育て経験がある女性は、保育士の現場での即戦力になります。すぐにベテランと同じだけの仕事量をこなすことができるため、積極的に採用されています。

40代が保育士になるにはについてまとめ

40代が保育士になるにはについてまとめ

  • 保育士試験を受験する方法がおすすめ
  • 地域限定保育士なら実技試験は講習を受けるだけでOK
  • 30代や40代の主婦の採用が積極的に行なわれている

40代が保育士になるにはということについて解説してきました。

近年、深刻な保育士の人手不足もあり、保育士の資格は取得がしやすくなってきています。また、子育て経験のある主婦の採用も積極的に行なわれつつあります。

ぜひ、これを機会に保育士を目指してみてください!