保育士は独学で合格可能?おすすめ勉強法やテキスト・学習スケジュールまで解説!
更新
「保育士の試験には独学でも合格できるの?」
「独学におすすめの参考書や勉強法を知りたい!」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
保育士の資格は学校に通わないと取れないと思っている人もいるかもしれませんが、独学でも取れるなら手軽に受けられそうですよね。
そこでここでは保育士の試験に独学でも合格できるのかどうか、おすすめの勉強法や参考書など、保育士を目指す方にとって役立つ情報をお伝えします!
保育士の独学合格についてざっくり説明すると
- 保育士はスクール等に通わなくても独学で合格可能な資格である
- 保育士試験は筆記試験と実技試験で構成されている
- 筆記と実技両方の合格率は20%程度
- 学科や実技対策が独学で難しい場合は通信講座も検討すべし
このページにはプロモーションが含まれています
保育士試験は独学合格できる試験
実は保育士の国家試験は、保育とは関係ない大学や短大などを卒業した人でも受験資格があります。普通の学歴でも、保育に関する内容を独学で勉強すれば合格は可能というわけですね。
しかし、保育士の試験に独学で合格している人はいるのでしょうか?
独学でも合格している人は存在する
保育士の国家試験にチャレンジする人の多くは、通信講座を利用して学習しています。
通信講座はカリキュラムがしっかりしており、プロ講師のサポート体制も充実しています。そのためかなり高い合格実績が出ています。
それに比べると独学の場合の合格率は低く、実技試験の対策も行わなくてはならないですから決して簡単とは言えないでしょう。
ただし、独学で保育士試験に合格している人も一定数います。「独学での保育士合格は難しいけれど、不可能ではない」というのが、保育士試験に独学で挑戦する時の大前提となります。
保育士試験の合格率は約20%
まずは保育士試験の過去10年間の合格率をご覧ください。
こちらのデータを見ますと、保育士の合格率はここ数年20%前後で推移していることがわかります。かなり低い合格率に思えますが、それでも10年前と比べると合格者数は2倍に増えています。
保育士試験は筆記と実技がある
上で挙げた合格率のデータは、筆記試験と実技試験とを合わせたものです。
筆記試験のみの合格率は25%程度で、全体の合格率よりもやや高いくらいです。実技試験については合格率80%~90%と非常に高くなっています。
筆記と実技、それぞれ単体で見ればそこまで難しくありませんが、両方に合格できる人となると2割程度に留まるというわけですね。
保育士の合格率は、今後も上記の通り「20%程度」で推移していくことが予想されています。
保育士試験の合格ライン
保育士試験の「筆記試験」は複数の科目に分かれており、それぞれ100点満点中60点以上を正解すれば合格となります。(「教育原理」と「社会的養護」だけはそれぞれ50点満点で構成されており、各30点以上で合格となります。)
苦手分野を作らないことが合格へのカギ
6割以上を正解すれば良いという点だけ見れば、合格ラインはそこまで高くありません。
しかし複数の科目全てにおいて60点以上取らなくてはなりませんので、苦手分野があると合格できないことになります。
保育士の試験対策を行う際は、まんべんなく勉強してどの科目もしっかり得点できるように準備しておくことが必須となるでしょう。
なお実技試験の合格率は、平成27年度のデータで89.1%でした。実技試験のほうはそこまで難しくない内容だと言えます。
保育士の難易度については以下の記事を詳しくご覧ください。
独学での保育士試験の勉強期間
独学で保育士の試験対策を行う場合、必要な勉強時間の合計は90時間程度だと言われています。
これは1日1時間ずつ勉強する場合、3ヵ月くらいで達成できる時間数です。そこまで長期の対策にはならないでしょう。
逆に、対策に3ヵ月以上かけるのはおすすめしません。長期間にわたる勉強をするとモチベーションの維持が難しくなりますし、勉強効率も下がります。
保育士試験の独学は、短期間で集中して対策を行うことをおすすめします。
科目別の勉強時間の目安
保育士試験の科目別の勉強時間の目安は、以下のとおりです。
科目 | 勉強時間 |
---|---|
保育原理 | 8時間 |
教育原理 | 8時間 |
社会的養護 | 10時間 |
子ども家庭福祉 | 12時間 |
社会福祉 | 6時間 |
保育の心理学 | 12時間 |
子どもの保健 | 15時間 |
子どもの食と栄養 | 12時間 |
保育実習理論 | 7時間 |
こちらはあくまでも参考のための目安となります。
実際に必要な勉強時間は個々異なりますので、まずは過去問を1年分解いてみて、得意・不得意を把握してからそれぞれの勉強時間を決めていくと良いでしょう。
独学で勉強するメリットは大きい
保育士免許の取得に向けて独学で勉強することには、大きなメリットがあります。
費用を抑えられる
保育士試験の対策を独学で行うことの最大のメリットは、費用が安く済むことです。
通信講座の6分の1の費用でOK
保育士試験を受けるための通信講座を受講した場合、平均して6万円程度の費用が必要です。
これに比べて独学の場合、参考書代は平均1万円程度です。通信講座と比べると6分の1の費用で済むというわけですね。
保育士免許を取るための条件として、専用の講座の受講や通学が求められているわけではありません。そのため、もし独学でも合格できるのであれば、費用が安いほうを選択するメリットは大きいでしょう。
自分のペースで勉強できる
保育士試験の対策を独学で行うことのもうひとつのメリットは、勉強のスケジュールを全て自分で決められるところです。
得意分野は短時間で軽く勉強し、不得意分野は他よりも時間をかけて重点的に勉強するなど、独学ならそれぞれの分野に費やす時間を自分で調整可能です。
また、保育士試験にチャレンジする方の多くはお仕事と並行して勉強していると思います。急に仕事が入って予定が変わったりする可能性があるため、通学で勉強するのは難しい面もありますよね。
独学なら学習スケジュールの変更が簡単にできます。カリキュラムがあらかじめ決まっているスクールや通信講座にはないメリットと言えるでしょう。
養成校に通う必要がない
独学で保育士試験をの勉強をするメリットの一つに、養成学校に通わなくても資格を取得できるという点もあります。
現在社会人として働いている方や家事育児に追われる主婦の方は、これから大学に通い直すなどは難しいでしょう。
そのため、独学で合格可能であるというのは大きなメリットになります。
独学のデメリットの理解も大事
保育士を独学で勉強することにはメリットもありますが、デメリットも少なからず存在します。
こちらもしっかり把握しておきましょう。
モチベーションの維持が難しい
保育士試験に向けての独学で一番のハードルになるのが、モチベーションの維持です。
独学の場合は自分の意思だけでやる気を維持する必要がありますが、長期間一人きりで勉強していると、挫折してしまう人も多いです。
もしスクールに通えば、同じ目標を持つ仲間たちと常に一緒に勉強することができます。通信講座でも講師の方の声かけや添削サービスによって第三者の支えを得ることができますよね。
こうしたサポートが一切ない中でどのようにやる気・モチベーションを維持するのかは、独学の一番の課題と言えるでしょう。
最新情報を入手しづらい
保育士試験に出題される内容は、先ほど一覧でご紹介した「科目」で一通り確認することができます。
ただ保育士試験には時事問題も出題されます。例えば近年では「虐待問題」が取り上げられることが多く、今後も時勢に応じた問題が出題されることが予想されます。
また、法改正があった場合、そのチェックも必須です。
どういった時事問題が出題されるかの予測は、自身で常にアンテナを張っていれば対応可能です。しかし毎年の最新情報を手に入れるというのは、個人ではなかなか難しく、限界もあるでしょう。
予備校や通信講座なら最新情報のアナウンスが常にありますが、独学ではなかなか情報が入手しづらくなります。ここはデメリットとして考えておく必要がありますね。
実技試験対策が困難
保育士の実技試験は合格率が9割近くにもなる、比較的簡単な試験です。
ただ独学で対策を行おうとすると、難しい面も出てくるでしょう。
例えば楽器の弾き方や話し方については、合格ラインに達しているかを自分で確認するのは難しい分野です。第三者に見てもらう必要がありますが、その相手を探すこともなかなか難しいですよね。
自分の姿を動画で撮って確認するといった方法も可能ですが、非常に効率が悪く、公正な判断もしづらいものです。
予備校や通信講座であれば、どの点がどのように評価されるのかまで教えてくれるので、実技試験対策の不安も解消されるでしょう。
保育士試験の独学におすすめなテキスト
ここでは、保育士の独学におすすめの参考書をご紹介します。
おすすめは「いちばんわかりやすい保育士合格テキスト」
インプットする際のテキストとしては「いちばんわかりやすい保育士合格テキスト 上・下」をおすすめします。
このテキストの大きな特徴としては、豊富な図解を用いて内容をわかりやすくかみ砕いて説明している点が挙げられます。
また、情報も最新版に更新されていることから、最新の試験傾向に沿った充実の対策を行えるテキストといえるでしょう。
問題集は「福祉教科書 保育士 完全合格問題集」がおすすめ
「福祉教科書 保育士 完全合格問題集(翔泳社 )」は、過去10年以上の保育士試験を分析し、出題頻度の多い順に556問が掲載された問題集です。
1問ごとにそれぞれ丁寧な解説がついているため、わからないところはその都度復習できる仕様になっています。
2023年度版には2022年度前期の本試験がそのままの形で掲載されていますので、過去問としても利用することができるでしょう。
選ぶ際は最新の参考書を選ぼう
保育士試験に向けて独学する時は、常に最新のテキストを使うようにしてください。
古いテキストでもある程度は対応できますが、分野によっては制度の改正によって解答が違ってくることもあります。
特に「保育原理」「教育原理及び社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」の分野は問題が変わりやすいので、最新版のテキストで内容を確認するようにしましょう。
過去問はネット上で公開されている
保育士試験の過去問は、いくつかのWebサイトで公開されています。本番を迎える前に必ず一通り解いておきましょう。
保育士試験の過去問を無料で公開しているサイトの一例は以下のとおりです。
-
全国保育士養成協議会
-
三幸医療カレッジ
-
過去問.com
-
IQ過去問クイズ
それぞれサイトごとに過去問の出題形式が異なりますが、内容はほとんど同じです。ご自身が解きやすいサイトから始めてみてください。
余裕があれば全てのサイトを網羅しておくことで、どのような形式で出題されても動じないように訓練できるでしょう。
ネットの無料ツールも利用しよう
保育士試験に独学でチャレンジする人に向けて、Web上には過去問以外にも色々なサポートツールが公開されています。
例えば、ブログ形式の合格体験記を読むと独学の方法について参考にできますし、独学している人が他にもいると思うとモチベーションが上がりますよね。
またYouTubeで試験の対策動画を上げている人もいます。
無料で公開されているコンテンツも最近はかなりレベルが上がってきているので、こうしたツールを利用するのも独学を上手に進めるコツと言えます。
独学での保育士試験の勉強法
この段落では、実際に独学で保育士試験の勉強を始める時、どのように学習を進めていくかの手順をご紹介します。
独学での勉強スケジュール
独学で保育士試験の対策をする時は自分なりのスケジュールを立てることが大切です。
まずは大枠のスケジュールを立てることから始めましょう。以下はあくまでも一例ですが、ご自身のスケジュールを決める時の目安にしてください。
勉強期間 | 内容 |
---|---|
1週目 | 参考書を読み込む期間。重要な原則を理解し、隙間時間には一問一答で演習 |
3週目 | Webで公開されている無料の過去問を解く |
5週目 | 模擬問題集を使っての実力強化 |
9週目 | 参考書と1問1答を使って総仕上げ |
保育士試験の勉強方法のポイント
保育士試験は、9科目全てにおいて6割以上を正解する必要があります。そのため苦手科目を「捨てる」ことはできません。
逆に言えば、全ての科目で100点を取る必要はありません。広く浅く勉強を進めていくことが、保育士試験に合格するためのカギとなるでしょう。
幅広く・詳しく2種類のテキストを使う
保育士試験の特徴に対応するためには、試験範囲を幅広く解説した参考書と、詳しく濃密な説明が載った参考書、2種類を用意することをおすすめします。
広範囲の知識をインプットしたら、過去問や予想問題でアウトプットを行います。間違えた場所は詳しい説明が載った参考書で徹底的に復習し、補強してください。
とにかく毎日勉強すること
保育士試験に合格するためには、毎日少しずつでも良いので勉強を続けることが大切です。
1日でも空いてしまうと知識が抜けるだけでなく学習習慣が途切れてしまうので、30分でも良いので継続して勉強を続けるようにするのがおすすめです。
まとまった時間を取ることが難しい場合は、1問1答を利用してスキマ時間に解いていくことをおすすめします。紙のテキストだけでなく電子書籍の1問1答もありますので、スマホに入れておくとすぐに活用できるでしょう。
短期的な目標を設定すること
本番までの期間が長いと、「また明日やればいいや」と思ってしまいがちですが、その調子では本番当日はあっという間に来てしまいます。
もっと勉強しておけば良かった… と当日になって後悔しないよう、「今月末までにこの問題集を終わらせる」「この土日でこの分野の復習を済ませる」など、目の前のゴールを必ず設定し、最終目標である合格に繋げましょう。
関連科目の部分は効率よく対策する
保育士試験は、異なる科目同士でも関連性がある場合があります。
例えば「社会福祉」「児童家庭福祉」「社会的養護」の3科目は内容に関連があるため、まとめて学習することでそれぞれの内容が理解しやすくなるでしょう。
ただし上記の3科目は法律用語など慣れない用語も多いこともあり、苦戦する人が多いとも言われています。
効率的良く学ぶためには、まずは身近な例に照らし合わせられる部分から理解していきましょう。
その後で3科目に共通するテーマ、例えば「行政機関」「福祉専門職」といった分野も合わせて攻略していってください。
保育士試験の暗記の仕方
保育士試験の科目では、「子どもの保健」「社会的養護」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」の4分野が、特に暗記の多い科目として知られています。
特に「子どもの食と栄養」は栄養素の名称や数値を暗記しなくてはなりません。こうした項目は問題文の文脈から答えを予想することもできませんので、正しく暗記できるかどうかが合否を分けます。
「青ペン暗記法」がおすすめ
暗記をする際、従来は赤ペンを使って重要事項を書き出すことが主流でしたよね。
しかし近年の研究によって、「青ペンを使って勉強すると暗記力がアップする」ことがわかってきています。
今まで赤ペンで勉強してきた人は、この機会に青ペンに変えてみると良いでしょう。ぜひ試してみてください。
基本原理を理解して効率アップ
上記でご紹介した科目以外は、暗記すべき項目はそれほどありません。
基本原理を理解しておけば、あとは問題文の文脈から回答を導くことができます。
勉強の際は参考書を何回も読んで、各分野の重要事項を頭に定着させてください。暗記したほうが確実に回答できますが、はじめは広く浅くインプットしていくと良いでしょう。
各テキストや過去問に載っている問題は、今年もそのまま出題されるとは限りません。問題に対する答えを暗記するのではなく、基本原理を理解する事に力を入れることをおすすめします。
問題集でアウトプット
知識をインプットした後は、問題集を使ってアウトプットしていきましょう。
問題集の使用方法
参考書の内容を頭に入れる段階では、読むだけではなくノートにまとめると覚えやすくなります。自分なりの言葉でまとめ直すことで、脳に刺激が加わり知識がより確実にインプットされます。
ある程度知識がついたら、その項目の練習問題を解いていきましょう。全ての科目が網羅できたら過去問を解き、ミスした分野についてはもう一度参考書に戻り、定着させてください。
順番としては、以下のような流れにすると良いです。
- 1科目分の参考書を読む
- 練習問題を解く
- 間違えたところをテキストで復習
- 全ての科目の練習問題を終えたら、過去問にチャレンジ
なお、過去問は最低でも2周はするようにしてください。何度も解くことで頻出問題がわかりますし、知識の定着にもつながります。
問題演習のポイント
問題演習で答えが曖昧な問題があった場合、仮に正解できていたとしても、参考書や解説をしっかり読み直しておいてください。
練習問題や過去問では、点数はそこまで重要ではありません。どれだけ理解して正確に解けているかが大切ですので、「なんとなく解けた」ということが無いようにしましょう。
また、解き進める中で「この問題は重要だ」と思った場合は、周辺知識も確認し直しておきましょう。ノートにまとめておくと、直前の暗記にも利用することができて便利です。
勉強方法の詳細については以下の記事も合わせてご覧ください。
実技試験の対策の仕方
保育士試験の実技についても、対策をご紹介します。
独学では基本的に一人で実技対策をしますが、本番は試験官の前で行うことになります。それを考慮に入れて効果的な対策をしていきましょう。
対策動画を視聴する
保育士試験の実技対策としておすすめなのが、対策動画の試聴です。
保育士試験の通信講座の公式チャンネルの中には、一般の視聴者向けに無料で動画を公開しているところもあります。またユーチューバーの方が作った動画の中にも役立つコンテンツがかなり多く存在します。
通信講座の公式チャンネルや、登録者数が多いチャンネルの動画を選択して活用すると良いでしょう。
実技試験は、単に内容を説明されただけでは正しい方法がつかみにくい内容になっています。動画を見ることで視覚的に確認できますので、効率良く学習できるでしょう。
自分で動画を撮って確認する
ある程度実技の内容を把握したら、自分が実演しているところを動画に撮ってみましょう。
動画に撮ることで自分の動きを客観的に見ることができます。何を改善すべきかを考えながらもう一度撮影するというサイクルを繰り返し、実技の向上を目指しましょう。
本番は試験官の前で実演することになりますから、緊張しやすい方は練習の段階でご家族や友人に見てもらいながら動画を撮ることをおすすめします。できるだけ本番に近い状態を作って練習してみてください。
教室に通う
保育士の実技には楽器の演奏や絵(造形)もあります。これらは自分で評価することが難しいですから、ピアノ教室やギター教室、絵画教室などを利用しましょう。
普通の教室でも良いですが、保育士試験の実技に特化した教室もあります。
多くの方は、普段は生のピアノではなくキーボードで練習していると思いますので、本番までに一度は生のピアノを触らせてもらい、感覚をつかんでおいてください。
造形は頻出のテーマを対策する
保育士試験の実技のひとつである「造形」では、絵画の課題が出題されます。
どのような課題が出るかは当日にならないとわかりませんが、よくあるテーマは「人物」「風景(保育室や園庭など)」です。
もちろん他のテーマになることもありますが、ひとまず上記のテーマについて対策しておくと良いでしょう。
なお当日は、鉛筆(もしくはシャープペンシル)、色鉛筆、消しゴムを使って描くことになります。練習の時もこれらのツールで描くようにしてください。
保育士資格を取得するメリット
保育士の資格を取ることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
需要が非常に高い
近年は待機児童問題が世間的にも大きく取り上げられるなど、保育士の需要が高まっています。
保育士の現場では今も人手不足が続いているため、求人は常に出ています。資格さえ持っておけば就職先はすぐに見つかる状況ですから、手に職を付けるという意味でもおすすめできますよ。
就職先は保育園以外にもある
保育士の資格を持っていると、保育園だけでなくベビーシッターや各種託児サービスの現場でも働くことができます。
子供を預けたい母親は今後もどんどん増えていくことが予想されますし、保育士の労働環境も改善されてきています。将来性はかなりあると思って間違いないでしょう。
保育科の学校に通う必要がない
保育士を目指す方の中には、保育士試験は保育科の学校に通わなければ資格が取れないと思っている人もいると思います。
しかし今回の記事でご紹介しているように、保育士試験は保育科ではない学校を卒業していても、独学で受験することができます。
学生が在学中に保育士試験を受験することもできますし、社会人が働きながら独学で受験することも可能です。結婚や出産で一度退職した人が再就職を目指す時にもおすすめできます。
勉強法さえ間違わなければ学校に通わなくても資格が取れますので、これは保育士資格のかなり大きなメリットと言えるでしょう。
独学と通信講座はどちらがおすすめ?
保育士の資格は、勉強方法さえ確立できれば独学でも合格を狙うことができます。
ただ、確実に一発合格を目指す場合や、できるだけ効率よく勉強を進めたいという場合には、試験対策のノウハウが詰まっている通信講座を利用した方が圧倒的に良いでしょう。
通信講座のメリット
保育士の試験対策については、多くの有名企業が通信講座を開講しています。
各社かなり効果的なカリキュラムを組んでいますし、参考書も非常に研究された上で構成されています。
添削指導を利用すればプロのアドバイスを得ることもできますので、一人で勉強するよりも格段にモチベーションも上がることでしょう。
自分のペースを守ることも可能
通信講座を受講すると自分の勉強ペースが乱されるのではないかと思う人もいるかもしれませんね。
しかし通信講座は、基本的には一人で勉強するためのものです。勉強法についてはある程度指導を受けるものの、日々の勉強をどう進めるかは自分で決められますので安心して下さい。
実技対策も模範動画で対策可能ですし、独学と比べて圧倒的に効率よく学べるのは間違いありません。
通信講座のデメリット
もちろん、保育士試験対策で通信講座を使うデメリットもゼロではありません。
費用がかかる
保育士の通信講座は、平均すると6万円ほどの受講費用がかかります。
独学なら1万円程度の参考書代だけで済みますので、それに比べるとかなり多額の費用がかかることになりますね。
保育士になりたい気持ちが小さく、最後まで本気で勉強を続けられる自信がない方には、通信講座がおすすめできない場合もあるでしょう。
最後は自分の実力で勝負
当然ではありますが、通信講座の勉強方法に沿って学習したからと言って、100%保育士試験に合格できるわけではありません。
最終的には自分の実力が合否を決めます。講座で勉強しているからといって安心していても合格することはできませんので、日々しっかり努力することを忘れないようにしてくださいね。
保育士試験におすすめの通信講座
このようなメリットやデメリットを理解したうえで、実際に通信講座を受講して勉強を始めてみたいと思っている人も多いと思います。
しかし、この際どの通信講座を選べばいいかわからないケースも多々あるでしょう。
そこで資格Timesでは、教材のわかりやすさやサポート体制など様々な側面で優れた講座内容を擁するユーキャンの保育士講座をおすすめします。
ユーキャンの講座のオリジナルテキストは、教材に説明を初心者でもわかりやすいように内容をかみ砕いてしており、内容理解がスムーズに進むようになっています。
他にも質問体制が整っていたりと、受講生の学習を強力に助ける仕組みが満載です。
ぜひユーキャンの通信講座を一度チェックしてみてください!
保育士の独学まとめ
保育士試験の独学についてまとめ
- 保育士の国家試験は独学でもチャレンジできる
- 筆記・実技両方の合格率は20%程度と低い
- 試験対策は3ヵ月程度の期間があれば可能だが、独学ではモチベーションの維持が課題
- 独学での対策が難しい場合は通信講座も検討すると良い
保育士の資格試験は、予備校などに通わなくても独学で受験できます。良質なテキストも販売されていることから、合格も不可能ではないでしょう。
ただ、一人で勉強する場合はモチベーションの維持が大きな課題です。また完全に一人で対策することになるので、実技対策も難しいでしょう。
独学での対策に不安がある方は、通信講座の活用も検討してみましょう。
素敵な保育士さんになって、子供たちの成長をサポートしてくださいね!