保育士の服装は?普段の必需品・髪型から入園式・研修時のファッションまで解説!
「保育士になったら毎日どういう服装をすればいいの?」
「可愛い服やおしゃれな髪型はできるのかどうか知りたい!」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
保育士の仕事は子供と触れ合う仕事ですから、危険がないように最低限の決まりは守らなくてはなりません。
しかし、制限はありますがおしゃれはできるので安心してください。
この記事では保育士の服装を中心に、普段の必需品や髪形、入園式・研修時のファッションなど、保育士の服装の決まりを全て網羅しました。
読み終わる頃には保育士の服装についての不安はなくなっているはずです。ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
保育士の服装についてざっくり説明すると
- 保育士は子どもの安全を確保するために、動きやすく装飾の少ない服装がマスト
- 保護者や子どもの目に触れて恥ずかしくない服装を心がけること
- ティッシュやビニール袋など子どもの突発的な怪我などに対応できるアイテムも普段から持ち歩こう
- 通勤時などはある程度のおしゃれも可能
保育士は服装が重要
まずはなぜ保育士にとって服装が重要なのか、その理由をおさえておきましょう。
服装をきちんとすることは社会人のマナー
服装は社会人としての最低限のマナーです。子どもを相手にした保育士という立場でも、それは同じですよね。
保育士の仕事は子どもたちと触れ合うことによって服が汚れることもあるため、あまり高級なものを着用する必要はないです。しかし最低限の身だしなみは整えなくてはなりません。
ここで注意したいのが「身だしなみ」と「おしゃれ」は違うということです。
「おしゃれ」は自分が好きな格好をすることです。保育士には「過度なおしゃれ」は必要ありません。相手に不快な思いをさせないように配慮した「身だしなみ」が、保育士には求められるのです。
子どもや保護者に見られている
保育士は子どもたちにとって親の次に身近な大人ですから、お手本ともなるべき立場ですよね。常に子どもから見られていることを意識してください。
そんな保育士がだらしない格好をしていることは望ましくありません。常に清潔さや誠実さを意識した見だしなみを心がけてください。
また、保育士は子どもたちだけでなく保護者の視線も浴びています。「あの先生はだらしない」「教育に悪い」という苦情を受けないためにも、毎日の服装には気を遣いましょう。
保育士の服装はどうするべき?
保育士として働く際は、子どもの安全を考えてできるだけシンプルな服装を心がけてください。引っかかりやすい金具や装飾がついた服は怪我などの危険があるので避けましょう。
基本的には、Tシャツやトレーナー、ジャージといった動きやすい服装が望ましいです。チノパンやストレッチデニムも最近は人気があります。
その他、服装の注意点を解説します。
常に服装は清潔にする
保育園内では、衛生環境を整えるのも保育士の仕事のひとつです。園内の管理はもちろんですが、保育士自身が着用する服も、常に洗濯して清潔に保つようにしてください。
物理的に清潔である以外にも、見た目の清潔感も重要です。
仮に洗濯したての服であっても、シミがついていたり破れている服は不潔な印象を与えます。また、破損している服は誤って子どもに危険が及ぶ可能性もあります。
仕事に入る前には毎日、「保育士として適切な格好かどうか」をチェックしてください。
汚れがついても大丈夫なものにする
保育士として子供と触れ合うと、どうしても服が汚れがちです。洗濯する回数も多くなりますので、色落ちしづらく、毛玉ができにくい素材(綿など)で、縮みにくい服がおすすめです。
また、汚れがひどくて仕事中に着替えなくてはならないこともあるかもしれません。2セットくらい予備の服を用意しておくと、いざという時に安心です。
消毒液は一歩下がって使うと良い
最近は保育園の現場で消毒液を使うことが増えてきました。
消毒液は子どもたちの安全を守るためには避けられませんが、衣服につくと色落ちする可能性があります。一歩くらい下がって使うようにすると、衣服の色落ちを最小限に留めることができます。
あらかじめ色落ちしにくい服を選ぶことも大切ですが、どうしてもという場合は上記のような工夫で乗り切ってください。
保育園の雰囲気に合わせた服装をする
保育園はどこも同じだと思っている人もいるかもしれませんが、同じ保育園でも施設によって建物や内装などの雰囲気が違います。
キャラクターを多く飾っている保育園もあれば、図形などを鮮やかなデザインで象った装飾の保育園もあるでしょう。逆にシンプルな色で統一されている保育園もあるかもしれません。
保育士の服装も、保育園の雰囲気の一部です。仕事着を購入する時は、働く保育園の雰囲気に溶け込めるようなデザインの服装を選ぶようにしましょう。
保育士が避けるべき服装
この段落では、保育士として相応しくない服装をご紹介します。
露出が多い服装
保育士は動き回ることも多く、暑い時期は肌を露出させた服装をしたくなるかもしれません。
しかし保育士は子どもたちだけでなく、保護者にも見られる存在です。だらしない印象を与えないためにも、肌の露出は極力控えましょう。ローライズのパンツやオフショルダーのトップスなどは避けてください。
また、肌の露出が多いと怪我の危険が増します。自身の安全を守るためにも布の面積が大きい服を選びましょう。
奇抜な服装
ここまでの内容を守っていれば大丈夫だとは思いますが、奇抜な服装は保育士としてふさわしくないのでやめましょう。保育園の雰囲気から浮いて悪目立ちしますし、子どもたちも動揺します。
通勤時なら良いと思うかもしれませんが、保育園の外でも保護者や子供たちと偶然会う可能性はありますよね。その時に変な服装をしていると、保護者からの印象が悪くなってしまいます。
保育士として働くからには、常に落ち着いた服装を心がけるようにしてください。
動きにくい服装
保育園内では、常に何らかの仕事で動き回ることになります。動きにくい服装は避けてください。
特にスカートは、子どもたちと遊んだり運動したりする時に危険です。ケンカを止める時にすそが引っかかる恐れもありますので、控えましょう。
ただし、保育園によってはスカートを制服として取り入れているところもあります。そういった保育園で働く時は、動く際に気を付けてください。
ひもやフードなどが着いた服装
安全面を考慮した時、ひもやフードがついた服装は危険です。
特にひもは、子どもが引っ張ったりした時に首に巻きついたり、ひもを踏んで転んでしまう恐れがあります。フードは、子どもに引っ張られた時に保育士自身が危険になることもあるでしょう。
エプロンのフリルも、子供が踏んで転ぶ危険があるので避けてください。ビーズのような細かい装飾も、怪我や誤飲につながるため控えましょう。
マスクの着用はできるだけ避ける
最近はマスクを着用する場面も多くなりましたが、できるだけマスクは控えたほうが良いです。
マスクをつけていると子どもから表情が見えにくくなり、感情の伝達が難しくなります。
自身の体調がすぐれない時や、保育園内で感染症が流行している時は仕方がありませんが、そうでない場合はできるだけマスクの着用は避けたほうが良いと言えるでしょう。
保育士の服装例
この段落では、ここまでの内容を踏まえながら、保育士にふさわしい服装を具体的にご紹介します。
季節ごとの服装の例
基本的なセオリーを守りつつも、季節によっては保育士の服装にも工夫が必要です。
まずは季節ごとの保育士の服装をまとめました。以下の表をご覧ください。
季節 | 服装 |
---|---|
春 | 上は長袖Tシャツ、もしくは半袖Tシャツ+パーカー・カーディガンを羽織ると良いでしょう。紫外線が強いのでUVカットの素材を選ぶことをおすすめします。ボトムスはパンツスタイルが適しています。 |
夏 | 通気性を意識し、ポリエステルよりも綿生地のTシャツがおすすめです。ボトムスは通気性が良い7分丈のジャージズボンにすると快適に動き回れます。帽子やアームカバー、サンバイザーなどで紫外線や熱中症対策をすると良いでしょう。 |
秋 | 5分丈や7分丈の袖のTシャツに薄手のパーカーやカーディガンを羽織ると、急な気温の変化にも対応できます。ボトムスは厚手ではないパンツスタイルがおすすめです。 |
冬 | 上は長袖のTシャツにフリースを羽織り、下は暖かいジャージがおすすめです。ヒートテックなど防寒機能がついた下着を着ると寒い日の外遊びにも対応できます。 |
どの季節も、基本的な保育士の服装は維持しながら気温の変化に対応した服装がおすすめです。
また最近は季節問わず紫外線対策が必要です。袖はできる限り長いものを着用したほうが良いでしょう。
通勤時の服装の例
通勤時は、保育士としてどのような服装を心がければ良いのでしょうか。
電車で通勤する場合
電車通勤の場合、保育園から通勤着の規定(スーツなど)がある際は、決まりに従ってください。
もし規定がない場合でも、できるだけシンプルな服装を心がけましょう。特に電車では、保護者や同僚の保育士と会う可能性が高いです。TPOに気を遣い、違和感のない服装にすることが大切です。
例えば、春や秋は無地のトップス+ジャケット、夏は露出しすぎない程度のトップス、冬はシンプルなニット+チノパンがおすすめです。
通勤時はパンツではなくスカートでも構いませんが、短すぎないものを選びましょう。靴のヒールもあまり高いものはおすすめしません。ローヒールのパンプスなどが良いでしょう。
車で通勤する場合
車通勤の場合も、保育園から通勤着の指定があればそれに従います。規定がない場合は、保育園で着用する服を自宅から着て行っても良いでしょう。保育園で着替える必要がありませんので、時間短縮になります。
ただし、仕事中に突然園児の自宅に行くこともあります。カジュアルめの外出着も車や保育園に常備しておくと、いざという時に備えられます。
また、子どもたちと触れ合う中で服が汚れる可能性もあります。仕事用の着替えも常備しておくと安心でしょう。
行事での服装の例
保育園では、入園式や卒業式、運動会や発表会など各種の行事が実施されます。
行事での保育士の服装はどうすれば良いのでしょうか。
入園式や卒園式はフォーマルに
入園式や卒園式では、保育士もフォーマルな服装をします。
入園式では、主に白やベージュといった明るい色のスーツが望ましいでしょう。卒園式では逆に、黒やグレーのように落ち着いた色がおすすめです。いずれも、スカート丈は短くなりすぎないように気を付けてください。
保育園によっては、入園式では担任のみスーツ着用、卒園式での担任は袴を着用するといった規則もあります。この辺りは勤務する保育園の規定に従ってください。
保育参観や発表会は服装に気を遣う
保育参観や発表会といった行事では、服装がいつも以上に保護者の目に留まります。普段よりも気を遣うようにしましょう。
保育参観は普段の様子を保護者に見てもらうことが目的ですので、基本的には普段通りの服で構いません。しかし安全や清潔感には普段よりもこだわりましょう。
フードがついていたり派手な服は避けて、エプロンはしっかり洗濯して綺麗な状態で着用してください。
発表会でも基本は普段着となりますが、チノパンと無地のトップスなど、いつもよりややフォーマル・シンプルな服がおすすめです。もし保育園側からフォーマルな服装を指示された場合はそれに従ってください。
運動会は動きやすい服装で
運動会は思い切り体を動かしますので、Tシャツ+ジャージのズボンというように、運動に適した服装を選びましょう。気温が低い時はジャージを羽織ると防寒対策になります。
近年は春や秋でも紫外線が強いですから、屋外で活動する時は帽子を着用しましょう。靴は履き慣れたスニーカーや運動靴がおすすめです。
遠足も歩きやすい服装で
遠足も、運動会と同じく基本的にはTシャツやジャージがおすすめです。寒い場合はダウンやフリース生地の上着を持って行きましょう。
遠足ではたくさん歩きますので、動きやすいように短めの丈のズボンを選ぶのがおすすめです。カバンは両手が空くようにリュックやウェストポーチが良いでしょう。靴は履き慣れたものにしてください。
プール活動では露出を少なくする
夏場はプールに入る機会もありますよね。
子どもと一緒に水遊びをする時は、ビキニやスカートタイプの水着ではなく、セパレートタイプの露出が少ない水着を選びましょう。
一緒に泳いだりするのではなく、子どもを見守るだけの場合もありますよね。この時は濡れても良いTシャツとハーフパンツを、普段の仕事着とは別に用意してください。
研修時の服装はどうすればよい?
保育士は、スキルアップやキャリアアップのために研修を受ける機会があります。この場合はどのような服装がふさわしいのでしょうか。
研修を実施する時
外部で研修を行う場合は、保育園を代表して参加することになります。服装には特に気を遣いましょう。
子どもと接することがない研修の場合、きれい目のトップスもしくはワンピースにジャケットを羽織るとなど、少しフォーマルな服装のほうが良い印象を与えることができます。
靴は、歩きやすいようにローヒールのパンプスがおすすめです。
研修を受講する時
研修にも色々な種類がありますが、座学の場合はビジネスカジュアルを基準として考えてください。
抱っこの方法や救命救急を含む研修では、体を動かす機会もあります。この場合はストレッチ性のあるパンツなど、動きやすい服装を心がけましょう。
もしどのような服装がふさわしいか不安な場合は、事前に研修の主催者に問い合わせましょう。正しい服装で研修に臨んでください。
保育士の必需品
保育士は、毎日子供たちの健康と安全に配慮しながら仕事をすることになります。色々な事態に対処するためにも、常備しておく必要のあるものはたくさんありますよね。
この段落では、保育士として働くための必需品をご紹介します。
保育士の服装における必需品
まずは服装面における、保育士の必需品です。見やすいように表にまとめましたのでご覧ください。
服装 | 注意点 |
---|---|
半袖Tシャツ | インナーが見えないよう、丈は長めにしましょう。 エプロンを脱ぎ着する機会が多いため、白いTシャツは避けたほうが良いです。 快適さと動きやすさを重視して素材を選んでください。 |
長袖Tシャツ | 長袖を着る場合は、袖まくりがしやすいように薄手の服を重ね着しておくと良いでしょう。 |
ジャージ | 保育士としては定番の格好です。必ず準備しておきましょう。 奇抜なデザインやラフすぎるものは避け、 袖や丈は動きやすい長さにしてください。 |
パーカー | 気温が低い日に備えて常備しておくと安心です。首までファスナーが上がるものが良いでしょう。フードやひもがついていないデザインを選んでください。 |
チノパン | ジャージやジーパンよりも落ち着いた印象になるため、急な外出時に役立ちます。湿度の高い時期にも重宝しますので、ぜひ常備しておきましょう。 |
エプロン | 保育園によってキャラクターOKかどうかが異なりますので、規定を確認してください。 おしりまで隠れる長さで、紐タイプよりも頭からかぶる「ラン型」のほうが楽なのでおすすめです。夏は「H型」、冬は「フリース素材」や「割烹着型」など、季節によって形を変えると快適に過ごせます。 |
靴下 | エプロンはキャラクターNGでも、靴下ならOKの場合もあります。生地は季節によって使い分けましょう。特に冬は足元から冷えるので、もこもこの暖かいものをおすすめします。 |
靴 | 外履きは、子どもの突然な行動に対応できるよう、ローカットのスニーカーなど、手を使わなくてもすぐ履ける靴をおすすめします。中履きはスリッポンやバレーシューズなど動きやすい靴が良いでしょう。 |
どの服装も、基本は「動きやすい」「安全」を前提としています。
その上で活動しやすい服装を取り入れてください。
保育士の衛生上の必需品
保育士の現場では衛生上の必需品も持ち歩かなくてはなりません。子どもたちの安全が確保できるよう、以下を参考にして持ち歩くべきものを確認してください。
携行すべきもの | 用途や注意点 |
---|---|
ハンカチ | 子どもが怪我をした時の応急処置や、保冷材を包む時にも使えます。吸収力が良く、速乾性のものが良いでしょう。複数枚用意しておくと安心です。 |
ポケットティッシュ | 子どもが鼻水や鼻血を出した時に役立ちます。すぐ拭けるように、エプロンのポケットに常に入れておくことをおすすめします。 |
ウェットティッシュ | 普段の保育はもちろん、散歩中など外で飲食する時にも重宝します。こちらもエプロンのポケットやカバンに入れておきましょう。 |
手拭きジェル | ウェットティッシュと同じく、外での飲食に役立ちます。携帯用の小さなものを持ち歩くと良いです。 |
ビニール袋 | 子どもが外で何かを拾ってきたり、園内で出たゴミを片付ける時に役立ちます。使用済みティッシュを入れるのにも便利ですので、何枚か常備しておきましょう。 |
上記でご紹介したものは、どれもそれほどかさばりません。
エプロンのポケットに一式常備しておけば、いざという時に役立ちますよ。
保育士の外出先での必需品
保育士は、お散歩などで子どもたちと外出する機会が多いものです。外出先での必需品も確認しておきましょう。
外出先の必需品 | 用途や注意点 |
---|---|
リュック | 外出時は、色々な事態にすぐ対応することが求められます。カバンは両手が空くようにリュックを選びましょう。たくさん入るように、収納力のあるものをおすすめします。 |
おんぶ紐 | バギーに飽きた子どもがぐずってしまった時は、抱っこやおんぶをしてあげましょう。おんぶ紐を持ち歩くと安心です。 |
水筒とコップ | 外でもきちんと水分補給をしましょう。コップは、繰り返し使えて重ねられる、紙コップがおすすめです。水は直射日光が当たらないように、袋などに入れて持ち歩きましょう。暑い時期は保冷剤を使って冷やしておくと、快適に水分補給できます。 |
メモ帳やカメラ | 子どもが遊んでいる様子を記録しておくと、連絡帳や園便りで報告しやすくなります。メモ帳は、もし体調が悪くなった場合の記録に役立ちます。サッと取り出せる場所にしまっておいてください。 |
音が出るおもちゃ | 帰る時間になった時など、子どもを呼ぶのに使えます。子どもの興味を引けるようなものを用意すると良いでしょう。旅行先などで面白いものを見つけたら買っておいてください。 |
絵本、しゃぼん玉 | 公園で遊ぶ時など、子どもが喜びます。バギーに戻ってくれない時に子どもの興味を引くのにも使えますので、有効に活用してください。 |
防犯ブザー | 危険があった時に役に立ちます。保育士全員でひとつずつ持ち歩きましょう。 |
保冷剤、冷えピタ | 熱を出した時はもちろん、子どもが噛みついたり怪我をしたりした時の応急処置としても役立ちます。 |
おむつ | 外でおむつが濡れてしまい、散歩中にぐずってしまう子もいます。替える時は他の保育士がタオルで隠すなど、配慮してあげましょう。 |
バスタオル、着替え | バスタオルはおむつ替えの時に役立ちます。また、子どもが汚れて帰ってきた時のために着替えがあると便利でしょう。バギーに常備しておくと安心です。 |
外出時の準備は少し大荷物になりますが、どれも必要なものです。保育士全員で手分けして持ち歩きましょう。
その他の保育士の必需品
上記でご紹介したもの以外にも、こまごまとした必需品はたくさんあります。楽しい保育ができるように、しっかり準備しておいてください。
必需品 | 用途や注意点 |
---|---|
ペン | 油性ペンや蛍光ペンは制作作業には必須のアイテムです。特に蛍光ペンやボールペンは資料へのメモや重要事項に線を引くのにも使えますので、複数の種類を用意しておくと役立ちます。 |
消しゴム | 制作作業では、下書きの線をしっかり消すと綺麗に仕上がります。よく消えるものを選びましょう。 |
はさみ、カッター | こちらも制作作業で使用します。子どもが触れても安全なように、キャップ付きのはさみやロックがかかるカッターがおすすめです。基本的にはお昼寝中の作業となりますが、作業に集中しすぎるあまり子どもが起きているのに気付かないことがないよう、注意しましょう。 |
のり | 制作作業では液体のり、事務作業ではテープのりが便利です。両方用意しておいてください。 |
定規 | 制作作業では30cmの大きなものを用意すると作業がスムーズにはかどります。普段は折りたたみのものを筆箱に入れておくと良いでしょう。 |
クリアファイル | 他の保育士と区別できるよう、違う柄を選ぶと取り違いを防げます。ジップロック付きや様々な大きさのものがまとまったタイプが便利です。 |
印鑑 | シャチハタと三文判をきちんと使い分けましょう。訂正印もついているタイプがおすすめです。 |
珍しい絵本、おもちゃ | 時々子どもが見慣れていないものを用意すると、新鮮な驚きを与えられます。音が出たり、飛び出るしかけがあったりする本も、子どもは非常に喜びますよ。可能であれば手作りのおもちゃを用意すると、より温かい保育ができるでしょう。 |
CD | 雨などで外遊びができない時に、子どもを楽しませることができます。リトミック(音楽教法)の外部講習に参加しておくと、より楽しく遊ぶことができますよ。 |
保育士は髪型にも注意しよう
保育士は非常によく動き回る職業ですので、活動的な髪型にするのが大前提です。最も良いのはショートヘアで、ロングヘアの場合でもしっかり結ぶようにしましょう。
この段落では、保育士の髪型についても触れておきます。
前髪は安心感を与えるようにする
前髪は顔の印象を決める大事な要素ですよね。
保育士は子どもと接する職業ですから、子どもが怖がらないよう、前髪は目にかからないようにしましょう。
前髪が長い時、普段であればピンで留めますよね。
しかし保育士の現場では0歳~1歳といった乳児の相手もします。ピンが子どもに危険を及ぼす可能性もありますので、できるだけピンは控えましょう。ヘアゴムを使うと安心です。
落ち着いた髪色にする
保育士は落ち着いた印象にすることが一番ですので、髪色も落ち着いた色を心がけましょう。
黒髪のままにしておくのが最も良く、保育園によっては落ち着いた茶色くらいまでは許容されることもあります。この辺りは勤務する保育園の規定を確認してください。
金髪のような明るすぎる髪色は、基本的にどの保育園でもNGです。保育士として働くなら髪型もきちんとしましょう。
保育士のおしゃれはどこまでOK?
保育士は女性が多い職場ですから、ある程度ファッションに気を遣いたいと考える人も多いと思います。
保育士はどのくらいまでおしゃれをして良いのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
保育士のファッションは印象が大事
保育士や幼稚園の先生といった職業は、身だしなみの制約が多いですよね。
しかしこれはあくまでも、子どもの安全や、保護者や地域の方々に悪い印象を与えないようにという意味の規則です。その原則に反しない範囲であれば、おしゃれをしても構いません。
例えば、髪をまとめる時は三つ編みをしたり、「くるりんぱ」などの道具を使ってヘアアレンジをすると、一気におしゃれな印象になります。
清楚なイメージは保たれるファッションですから、可愛い保育士さんだと話題になるかもしれませんよ。
また通勤時の服装は比較的自由です。もちろん保護者に会う可能性は考慮する必要がありますが、ある程度おしゃれなファッションをしても良いでしょう。
メイクはナチュラルに
保育士のメイクには賛否両論あります。子どもの安全を考えて肌に何も塗らないほうが良いという意見もありますが、これについては勤務先の保育園のスタンスや、周りの保育士に合わせるようにしましょう。
ただしメイクOKの保育園でも、派手なメイクや香りがきつい香水はNGです。あくまで一般的な「普通のメイク」に留めておいてください。
ネイルはしない方がよい
保育士や幼稚園の先生、小学校の先生など、子どもと関わる仕事でネイルはNGだと思ってください。ナチュラルな色のマニキュアならOKとしている保育園もありますが、派手なネイルやジェルネイルなどは避けましょう。
主な理由は、やはり子どもの安全確保です。
はがれたネイルを子どもが口に入れてしまったり、ネイルの凹凸で子供を傷つけるおそれがありますよね。長い爪は子どもをひっかいてしまうことも考えられますし、目に入れば一大事です。
爪は常に短く切りそろえ、子どもに危険が及ばないように気を配ってください。
アクセサリーの着用は避ける
保育の現場ではアクセサリーは控えましょう。
ピアスやイヤリング、指輪などは、もし落とした時に子どもが誤飲してしまう可能性があります。
指輪については、指にはめた状態でも子どもを傷つけてしまうおそれがあるので外しましょう。(結婚指輪だけはOKとしている保育園もあります。)
ネックレスやブレスレットも子どもに危険が及びますし、派手な保育士だと思われてしまうため避けてください。
ヘアアクセサリーは、布製のシンプルなものに限っては着用OKです。ただしラインストーンなどの装飾があるものは、はがれて落とす危険があるので控えましょう。
腕時計の着用は不要
保育園には壁時計がありますので、基本的に腕時計は必要ありません。携帯電話やスマホなど、壁時計以外にも時間がチェックできるものはたくさんありますので、わざわざ腕時計を持ち歩く必要はないでしょう。
むしろ腕時計は子どもと関わる時に邪魔になりますし、アクセサリーと同じく危険を及ぼす可能性もあります。
通勤時は着用していても良いですが、勤務時間中は外しておいたほうが良いでしょう。
保育士の服装まとめ
保育士の服装まとめ
- 保育士の服装は子どもの安全や保護者の目を考えてシンプルなものにする
- 清潔感にも日々気を配ろう
- ティッシュやビニール袋といった保育士ならではの必携アイテムも確認の上持ち歩くこと
- 安全や落ち着いた印象という前提をクリアできるなら、ある程度のおしゃれも可能
保育士にとって、服装は最も大切な要素の一つです。
今回ご紹介した内容を何度も読み返しながら、子どもたちの安全や保護者の満足感につながるような保育士を目指してくださいね!