AFP認定研修とは?研修の流れや費用相場・おすすめ講座を紹介!
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ファイナンシャルプランナー
FPこう
「AFP資格について興味があるけど、なんだか資格を取るのに複雑そう。どこから始めればいいの?」
そんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
AFP資格を取得するためには、2級FP技能検定を受験するとともに、「AFP認定研修」を修了することが必要になります。
FP技能検定を受け、FP技能士の資格を取得するのであれば、ついでにその先のAFPとしての認定を受けたいと考えている人もいるはずです。
しかし、肝心の「AFP認定研修」を受けるに当たり、日本FP協会ではかなりの数の講座とスクールを紹介していて、どれを選べばいいのか迷ってしまいそうです。
この記事では、「AFP認定研修」の種類や費用相場、コースについて詳しく紹介していきます。
自分の経験やライフスタイルに合わせて、適切な講座を選びましょう!
AFP認定研修についてざっくり説明すると
- AFP認定研修には4種類存在する
- AFP認定研修は民間の教育機関が実施している
- AFP認定研修は質問できるコースがおすすめ
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AFP認定研修にはどんな種類があるの?
AFP認定研修の種類
- 基本課程
- 技能士課程
- 3級課程
- 税理士課程
AFP認定研修には、以上の4つのコースがありますが、この中でも代表的なものは「基本課程」と「技能士課程」です。
一般の方や、普段FPの仕事をしている方で、これからAFP認定を受けたいと考えている方の大多数は、この「基本課程」あるいは「技能士課程」のどちらかを受けることになる場合がほとんどです。
AFP認定の資格を取得したいと考えている人は、FPの実務経験やFP技能士資格の有無など、状況に合わせてコースを選択することが可能です。
それでは、「基本課程」と「技能士課程」について、詳しく見ていきましょう。
「基本課程」とは
「基本課程」は、2級FP技能士検定をまだ受けたことがない、あるいは合格していないという人向けのコースです。
FPとしての実績がまだないという人で、AFP認定の資格も取ってみたいという場合は、一般的にこちらの「基本課程」を受講します。
「基本課程」を修了することで、3級FP技能検定に合格していない場合、あるいはFP実務経験が2年に満たない場合でも、2級FP技能検定の受験資格を得ることができます。
よって、「基本課程」はAFP認定研修の中でも一般の方向けの講座といえます。
技能士課程とは
「技能士課程」は、主にFPの実務経験が豊富な人向けのコースです。
すでに2級以上のFP技能検定に合格している人が、「技能士課程」の対象になります。
「技能士課程」の通信講座は、「基本課程」よりも短期間で研修を修了することができることが特徴です。
AFP認定研修にかかる費用は?
AFP認定研修の受講手数料は、前項で説明した4つの課程ごとに大きく異なります。
例えば、2級FP技能検定への試験対策用の講義動画が含まれる「基本課程」と比べれば、「技能士課程」は比較的シンプルな内容です。
これにより、「技能士課程」は「基本課程」と比べて半分かそれ以下の費用で済みます。
このように、コースの種類によって内容や構成が異なるため、受講手数料にも違いが出ます。
また、課程による受講手数料の他に、受講する教育機関によっても値段が異なります。
講座の形態がインターネット学習で完結しているか、またはDVDなど教材が充実しているなどでも、値段の幅が異なります。
なお、どの課程でも通信教育の講座がメインとなっており、通学形態はほとんどありません。
日本FP協会のホームページでは、1万円を切る手頃な価格のものから高額のものまで、様々な教育機関の開催する講座が紹介されています。
件数 | 費用 | |
---|---|---|
基本課程 | 180件 | 22,000円~169,290円 |
技能士課程 | 22件 | 8,800円~24,300円 |
税理士課程 | 12件 | 40.700円~169,290円 |
※2022年12月時点のデータです。
AFP認定研修選びのポイントは?
それでは、実際にAFP認定研修を受講するに当たって、どのような点に注目しておけばよいのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
提案書の作成が難しい
AFP認定研修を修了するには、「提案書」を提出する必要があります。
「提案書」とは、FPの業務において、家計の収支を長期にわたってまとめる「キャッシュフロー表」を作成し、経済的な面から生活設計を提案するものです。
AFP認定研修の仕上げとして、この「提案書」を実際に作成することで、FP業務にあたってのシミュレーションを行います。
「提案書」作成の手順をクリアしない限り、AFP認定研修を修了できず、2級FP技能検定を受ける資格を得ることができません。
この「提案書」作成は、税金や年金、資産運用などのお金の計算に関する知識がなければ非常に困難な作業と言われています。
FP業務に携わり、「提案書」を作成した経験がある人なら別ですが、「提案書」作成が未経験という人は、1か月から数か月を要することも考えられます。
質問できるコースがおすすめ
この困難な課題である「提案書」提出の過程をクリアしない限り、AFP認定研修を修了することはできません。
「提案書」作成の際に、キャッシュフロー表の計算が合わないなどの問題が発生した場合、解決に時間がかかってしまうと、「基本課程」を受講している場合は後に2級FP技能検定が控えているため、その試験対策に費やす時間が少なくなってしまいます。
質問できる講座を選んでおくと、このような問題が発生したときに対処しやすいです。
よって、AFP認定研修の講座を選ぶ際には、WEB完結型の講座よりも、質問に対応してくれる講座を選択するのがおすすめです。
AFP認定研修の提案書の書き方については、以下の記事で解説しています。
AFP認定研修のおすすめ講座・コースは?
AFP認定研修を選ぶ際は上述のように質問できるコースがおすすめですが、逆に言えばそれ以外の面ではほとんど差がつかない研修だとも言えます。
したがって、AFP認定研修を選ぶ際は単純に質問ができるコースの中で一番安いものを選択すれば良いでしょう。
現在質問対応可能なコースの中で最も費用が安いのは「資格対策ドットコム」が実施しているAFP認定研修です。
通常研修には2万円以上かかるところ、資格対策ドットコムでは8640円で研修を受講することができます。
他の研修の半額以下の値段でお得にAFP資格を手に入れましょう!
AFPと2級FP技能士の取得順番は?
前提として、AFP登録認定の資格を得るために、以下の2つを満たす必要があります。
AFP登録の資格を得るために必要なこと
- 2級FP技能検定に合格し、2級FP技能士の資格を取得する
- AFP認定研修を修了する
「基本課程」を受講した場合、これを修了すれば、2級FP技能検定を受験する資格を取得することができ、合格することでAFP登録の資格が得られます。
あるいは、2級FP技能検定を合格した後に「技能士課程」を修了しても、AFP登録の資格を得ることができます。
「基本課程」を受講した場合のメリットは、2級FP技能士検定を受け合格すると、すぐにAFP登録の資格を得ることができるということです。
しかし、前項で説明した通り、AFP認定研修の修了に必要な「提案書」の作成に手間を要します。
そのため、2級FP技能検定試験のための勉強に割く時間が少なくなってしまう場合も考えられます。
一方、「技能士課程」は、すでに2級AFP技能検定に合格している状態で受講していることが前提なので、「提案書」の作成もゆっくり行うことができます。
当然、AFP認定研修よりも先に2級FP技能検定試験を受けることになるので、試験勉強の際に他のことに時間を奪われるということはありません。
ただし、AFP認定研修より先に2級FP技能検定を受けるためには、3級FP技能士に合格するか、FP実務経験2年以上が必要です。
これらがない場合、2級FP技能検定を受けることができません。
FP2級についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
AFP認定研修からAFP認定までの流れは?
AFP認定研修からAFP認定までの時系列は以下のようになります。
「基本課程」と「技能士課程」とで、AFP認定研修と2級FP検定を受ける順番が異なるため、AFP登録が認定されるタイミングも異なります。
基本課程を受けた人の場合は
-
AFP認定研修への申し込み
-
通信研修を受ける
-
提案書を発送(合格で2級FP技能検定の受験資格を得る)
-
2級FP技能検定に合格
-
AFP認定研修の修了証明書が届く
-
日本FP協会ホームページよりAFP認定を申請
-
日本FP協会から登録手続き完了メール受信、ライセンス発行
-
AFP認定証とライセンスカードが届く
技能士課程を受けた人の場合は
-
AFP認定研修への申し込み
-
提案書を発送
-
AFP認定研修の修了証明書が届く
-
日本FP協会ホームページよりAFP認定を申請
-
日本FP協会から登録手続き完了メール受信、ライセンス発行
-
AFP認定証とライセンスカードが届く
AFP認定研修は受けるべき?
ここまで読んで、「AFP登録資格を得るのは面倒かも…」と思った方もいるかもしれません。
しかし、AFP認定を受けることで得られるメリットが多数あります。
FP同士で交流ができる
AFP保有者になると、認定機関である日本FP協会からさまざまな情報を得ることができます。
その中には、FP同士の学習会(スタディグループ)、FP向けセミナー、懇親会といった、FP同士が集まる場の紹介も含まれるため、FP同士の横のつながりが持ちやすくなります。
知識や技術の幅が広がる
AFP資格の更新の際には、2年ごとに一定数の単位を取ることが求められます。
そのため、AFPに認定された後でも、常に金融知識や技術について学習を行う必要があります。
これによって、FPとしての知識と技能が維持されたり、新たな知識を得ることができ、FP知識が陳腐化しないというメリットがあります。
このような取り組みは、日本FP協会からも推進されています。
FPとして実力を余すところなく発揮したい!という方は、是非AFP認定研修を受講し、AFP登録認定を目指しましょう!
AFP認定研修まとめ
AFP認定研修まとめ
- AFP認定研修には基本課程、技能士課程等の4つの種類があり、状況に応じて選択する
- AFP認定研修の種類によって受講にかかる費用が異なる
- AFP認定研修を修了するには提案書の作成が肝
- AFP認定研修を選ぶ上では質問ができるコースがおすすめ
- AFP資格を得ることで、金融に関する知識や技術を維持向上するきっかけになり、他のFPともつながるメリットがある
AFP認定研修について、いろいろな角度から見てきました。
AFPについて気になっている方は、是非AFP認定研修を受けることを検討してみてはいかがでしょうか。