測量士の将来性は明るい?現状の需要状況からAI登場による影響まで徹底解説!
「測量士の将来性は高いの?」
「測量士の需要はどうなっていくの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
測量士は、その名の通り測量に関する専門的知識と技能を持っている方を指しており、測量会社や不動産業界、建築業界で活躍しています。
独占業務もあるため需要が高いと思われがちですが、実際のところどうなのか、気になりますよね。
こちらの記事では、測量士の将来性や将来の需要などについて、詳しく解説していきます!
測量士の将来性などについてざっくり説明すると
- 建物の建築には不可欠な存在であり、需要は常にある
- 現状は世代交代の過渡期
- ダブルライセンスなどで差別化することが今後大切になる
- AIとの共存は可能
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測量士の将来性は明るい?
測量士は建設工事において必須の工程である、測量を専門的に行う資格です。
建物の位置・高さ・面積を測ることが役目であり、建物の建設にあたって非常に重要な責務を果たしています。
こちらの記事では、測量士の将来性について、現状の状況や需要などを踏まえて解説していきます。
測量士の現状には厳しい面も
測量士の登録者数は2003年以降から一貫して減り続けており、令和3年度末の登録状況ではピークの8割ほどまで減ってきています。
年々測量士の数が減少している理由として、財政悪化による公共工事量が減ったことで受注の競争が激化したことや、職人の高齢化により辞めていく人が増えていることの2点が挙げられます。
測量士は専門性が高く非常に貴重な人材であるとはいえ、現状はそこまで甘いものではなく、現在は世代交代の過渡期であると言えるでしょう。
つまり、現在は測量士にとってかなり難しい時期なのです。
測量士の需要は常に一定数存在
測量業務を行う企業には、1人以上の測量士を配置する義務があります。
つまり、測量士には常に一定の需要があり、信頼性担保のためにも求人は積極的に行われています。
また、建設工事が行われる度に測量士は求められるため、工事の基礎としての測量業務の需要は急に落ちるとは考えられません。
具体的には、近年は災害被害を受けたインフラの復旧や高度経済成長期のインフラ再整備・都市部の再開発事業などの公共事業が継続的に行われており、測量の工程は必須です。
つまり、多くの分野で測量士の仕事は継続的にあるため、そこまで過度に心配する必要はありません。
また、Google Mapなどが代表的ですが、Web上の地図作製にあたっても測量は必須であるため、新しい分野での需要が出始めている点も明るい展望と言えます。
今後の活躍の場はより専門的に
職業の細分化が進む現在において、測量士も例外ではありません。
具体的には、測量士としても知識や技能だけでなく建築士の知識も併せて学ぶことで、土木の専門家として測量を行うことができます。
このように、測量士プラスαを足し合わせることで、新たな領域で専門的に活躍することが可能となります。
自分の仕事を専門的にすることで周囲との差別化を図ることができるため、常にスキルアップを狙って努力を続けるべきです。
さらに、測量士としての専門性を高めるために最新の技術やツールの習得も欠かせません。進化する技術に対応することで、より正確かつ効率的な測量が可能となり、市場での競争力を高めることができるでしょう。
AIが登場すると測量士はどうなる?
近年はITやAIの発達に伴って人間の仕事が奪われるという懸念がされています。
こちらのトピックで、AIの登場により測量士は影響を受けるのかどうかを見ていきましょう。
測量はドローンにとって代わられる?
ドローンは、これまでの測量技術よりも圧倒的に効率よく測量を行うことができます。
つまり、現在で人間の手による測量が一般的ですが、ドローンの登場と普及によりその状況も一変していくと考えられています。
具体的には、ドローンは草木が生い茂った複雑な土地の概況も3D化することができるため、これまでの測量技術よりも圧倒的に効率的なのです。
これにより、今まで莫大な時間がかかっていた測量業務が、ドローンを指定範囲に飛ばしていくだけで必要データを取得できるようになるでしょう。
そのため、AIの進展により今後測量士の仕事が少なくなってしまう可能性は否定できません。
しかし、測量に関しては人間の手による仕事が不可欠な場面も少なくないため、決して測量士の将来性が低いというわけではありません。
測量士の業務は完全にはなくならない
AIはデータの蓄積やデータ収集が得意分野で、人間よりも遥かに多くのメモリーがあります。
しかし、実際には機械では対応できない土地の形状もあるため、AIといえども全てに対応するのは無理なのです。
また、情報を集めた後の数字の正しさの吟味をしたり誤差要因の吟味をしながら結果の分析を行うのはかなり難しい作業であるため、AIだけではこなすことはできず人間の思考能力が必須です。
つまり、機械による測量作業の代行は当分先の話であり、しばらく測量士の仕事が無くなることはありません。
AIの発達により人間の仕事が無くなる可能性は示唆されていますが、測量士に関しては仕事が無くなることは考えられません。
将来的に仕事を失わない測量士の条件
測量士の基本的な仕事内容
測量士の仕事内容は、主に「外業」「内業」の2つに分けられます。
「外業」とは測量士が野外で行う測量作業を指しており、2人~5人のチームを組んで業務を遂行していきます。
角度を計測する「トランシット」や位置情報を計測する「GPS」などの専門的な測定機器を使って各種データを収集する作業が代表的です。
このような各機材を扱うためには専門的な知識やスキルが要求されるため、測量士の資格の価値は高いと言えるでしょう。
「内業」は事務所におけるデスクワークなどの屋内作業を指します。
具体的には、安全かつ効率的に計測するための測量計画の立案や必要機材の手配、操作マニュアルの復習などです。
また、外業が終わった後に行うデータ処理作業もあり、計測したデータを測量ソフトで分析して様々な調整作業を経て測量図に仕上げていきます。
測量士の仕事内容についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
現在は測量機器による業務効率化が推進
IT化の波は測量の世界にも及んでおり、最新の光学機器やソフトが続々と登場しています。
このような機器の発達により、業務は大きく効率化されているのです。
これらの最新機器を扱うためには高度な専門知識が求められるため、資格を取得した後であっても常に向上心を持って知識をアップデートしていく必要があります。
このように、努力を続けることで周囲からの信頼を獲得できるようになり仕事も続々と任せられるようになるでしょう。
最新の技術を駆使して仕事をこなすことは、クライアントからの満足度も高める要因となります。時代のニーズに合わせたサービス提供は、プロフェッショナルとしての地位を確立し、さらなるキャリアアップへの道を開くでしょう。
ダブルライセンスで業務の幅は広がる
測量士と相性の良い資格はいくつかあるため、ダブルライセンスを実現することで業務の幅を広げることができます。
このように、他の競合となる測量士と差別化することも将来的に生き残るうえで重要です。
特に、数ある資格の中でも測量士と相性が良い資格は土地家屋調査士です。
実際に土地家屋調査士と測量士のダブルライセンスが非常に人気がありますが、土地家屋調査士の資格を取得することで土地の表題登記を行う独占業務が与えられます。
測量士と土地家屋調査士をダブルで取得することで測量と登記申請をワンストップで請け負うことができるため、仕事の幅が広がる大きなメリットがあるのです。
以下の記事では、測量士と土地家屋調査士の違いやダブルライセンスのメリットまで詳しく解説しています。
コミュニケーション能力も生き残る上で大きな鍵
測量士の仕事はは測量業務だけでなく、依頼先との打ち合わせなども業務としてあるのでコミュニケーション能力も欠かせません。
測量士の業務では相手側の依頼を正確に把握して確認する必要があるので、信頼を得るためには円滑なコミュニケーションは非常に大切です。
このコミュニケーション能力はAIでは代替できない部分であるため、今後AI化が進む中で人間が生き残っていくために重要な要素であると言えるでしょう。
さらに、このコミュニケーション能力はクライアントの真のニーズを引き出し、より適切なサービスを提供するための鍵ともなります。人間の感性や判断が求められる場面では、機械には真似できない価値を測量士自身が提供できるでしょう。
将来測量士を目指しても大丈夫?
気になる今後の年収
測量士の年収は現在456万円程であり、日本の平均年収とほぼ同じです。
今後は少子高齢化の影響もあり、測量士の担い手が高齢化とともに減少していくと考えられています。
そのため、仕事の需要も広がっている事実もあり、全体として給料が減少していくことは考えづらいでしょう。
つまり、測量士の年収面での将来性は特段問題はなく、着実に業務を遂行していけば低年収で苦しむことはありません。
年収などのお金の面は誰でも気になるポイントなので、その点で不安が無いことは大きな魅力と言えます。
測量士の年収の実態について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
貪欲に知識を吸収し続けることが今後に活きる
測量の世界のみならず、働く環境などの現状はめまぐるしく変化していくので、常に最新情報を学びアップデートしていく必要があります。
このように、コツコツと努力を重ねられるかどうかで顧客へのサービスの質が大きく左右されるため、貪欲に知識を吸収する姿勢は非常に大切であると言えるでしょう。
つまり、測量士は将来性が高くぜひ積極的に目指すべき資格ですが、確実に生き残るためには常に努力を重ねて実力をレベルアップさせる姿勢が欠かせません。
新しい技術を取り入れることを拒否せずに変化を受け入れなければ、測量士として長く活躍することは不可能です。
測量士の勉強のコツ
測量士試験は難易度が高く、出題範囲も広いです。
具体的な出題範囲は、以下の通りです。
- 多角測量
- 凡地球測位システム測量
- 水準測量
- 測量に関るす法規及び関連する国際条約
- 地形測量
- 写真測量
- 地図編集
- 応用測量
以上の8分野から出題され、複雑な計算問題も出題されます。
そのため、しっかりと基礎知識をインプットしてたくさん過去問演習を重ねる必要があると言えるでしょう。
午前試験対策を優先
測量士試験は、午前のマークシート試験と午後の記述式問題に分かれています。
午前試験では合格基準点、いわゆる足切りが設定されているため、各科目を満遍なく勉強する必要があります。
この足切りに引っかかってしまうと総合点で合格点をクリアしていたとしても不合格になってしまうため、苦手分野を作らないような勉強を意識しましょう。
なお、午前試験は全部で28問が出題される700点満点の試験であり、400点以上の得点をすることが合格基準となっています。
しっかりと過去問演習を積んで本番に向けての応用力を鍛えておけば、問題なくクリアできます。
そのため、最低でも過去問5年分を3周はこなすようにして、解放などを暗記してしまうレベルまでやり込むと良いでしょう。
測量士の将来性などのまとめ
測量士の将来性などのまとめ
- 試験は難易度が高い分、取得するメリットは大きい
- 土地家屋調査士との相性が非常に良いため、積極的に取得を目指すべき
- 収入は安定しており、今後も同じ水準が保たれると考えられている
- 常に新しい知識や技術を吸収して、学び続ける姿勢が非常に重要
測量士の将来性は高く安定しており、取得メリットは非常に大きいです。
AI化がますます進んでも人間の手による仕事は欠かせないため、常に最新の知識を学び続ける姿勢を持っていれば長く測量士として活躍できるでしょう。
また、土地家屋調査士などとダブルライセンスを取得することで、自分の価値をより高めることができます。
測量士試験の難易度は高く取得は簡単ではありませんが、興味がある方はぜひ資格を取得して測量業界で活躍してください!