弁理士の浪人は辛い?!平均浪人期間や浪人に失敗する人の特徴まで徹底解説!
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「弁理士は浪人する人も多いようだけれど、浪人生はどんな苦労があるのだろう?」
「弁理士を目指している意味が、自分でもよく分からなくなってきた…」
弁理士は各種資格の中でも、非常に難易度の高い資格として知られています。そのため、浪人するのも珍しいことではないのですが、浪人生活が長引くと当初よりも学習モチベーションが下がったり、そもそも弁理士を目指す動機を見失ったりする人もいます。
この記事では、そのような悩みを抱えた弁理士浪人生の実態に迫ります。
弁理士を目指すことの自信を失いかけている人や、その意義について迷っている人は、自分の学習について見つめ直すきっかけにしてくださいね。
弁理士の浪人生活の実態をざっくり説明すると
- 弁理士は難関資格であるため、仕事との両立が困難である
- 曖昧な動機で弁理士を目指すと、浪人生活が長引く傾向にある
- 知財の知識の生かし方は、必ずしも弁理士が全てではない
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弁理士の浪人期間はどのくらい?
まずは、弁理士の浪人期間について解説します。
弁理士の平均受験回数は?
弁理士の平均受験回数は、平均4回というのが通説です。
単純に計算して、平均3年は浪人する覚悟が必要だとも言えるでしょう。 もっとも数回の試験制度改革を経て、弁理士試験の難易度は昔より下がったと評する人もいます。
以前は、平均5回は浪人すると言われていましたから、合格しやすくなったのは間違いないでしょう。
下記の表は、直近の弁理士試験の合格者の統計です。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格者平均受験回数 |
---|---|---|---|---|
平成30年度 | 3,587 | 260 | 7.2% | 3.8 |
令和元年度 | 3,488 | 284 | 8.1% | 4.1 |
令和2年度 | 2,947 | 287 | 9.7% | 4.1 |
令和3年度 | 3,248 | 199 | 6.1% | 3.4 |
令和4年度 | 3,177 | 193 | 6.1% | 3.7 |
弁理士試験の難易度
弁理士試験は上記の表からも分かるように、合格率は6~9%と非常に難しい試験です。
近年合格率は上昇傾向にありますが、受験者数自体は減少傾向にあります。一時の受験ブームが終わり受験者全体の学力が向上したとも考えられるでしょう。
合格するのに必要な勉強時間は3,000時間と言われており、依然として難関資格であるのは間違いありません。
過酷な弁理士試験の浪人生活
弁理士試験は仕事と両立しながら資格に挑戦する人も多く、浪人生活は過酷だと言われています。次は、浪人生活の実態に迫ってみましょう。
仕事との両立が大変
弁理士試験に挑戦する人の多くが、社会人です。必然的に仕事と勉強の両立が迫られるため、1日当たりの勉強時間は限られます。
平日の勉強時間は1時間程度しか確保できない人も、珍しくないでしょう。
その反面、必要な勉強時間は非常に多いので、休日のほぼすべての時間を勉強時間に充てなければなりません。ゆっくり体を休めたり、趣味の時間を確保したりするのはほぼ不可能だと言えます。
年齢が障害となることも
弁理士試験受験者のうち、合格者の平均年齢は37.8歳です。 受験者の大半が転職を目指す世代と重複する30代や40代ということもあり、他の資格試験の受験者と比較しても平均年齢は高いと言えます。
ですが、体力的な面もさることながら、年齢を重ねるとどうしても集中力や記憶力は低下してきます。
また、体力的にも生活バランスの面でも無理が利かなくなってくるので、若い受験者と比較すると、年齢が大きなハンディとなってくるでしょう。
浪人生活もある程度覚悟しての受験を決意しているのならば、加齢によるハンディをカバーする工夫も必要です。
浪人1年目以降が勝負
弁理士試験に限らず全ての資格試験において言えることですが、長期間の浪人生活で同じ内容を毎年勉強していると、勉強内容そのものに飽きてくることもあります。
最初は新鮮味があったものの、2年目や3年目になると見覚えのある領域ばかりになってくるでしょう。それにも関わらず結果が残せないのは、そのままやる気の喪失にもつながりかねません。
仕事をしながら浪人生活を送っている人は、時間的な制約があるため仕事と勉強のスイッチの切り替えがしやすく、だらけることも少ないでしょう。
ですが、弁理士試験のために一念発起して仕事を辞めた人は、「時間が自由に使える」という安心感から、漠然と時間の無駄遣いをしてしまいがちです。
結果的に勉強に集中できなくなり、仕事を辞めた際の決意とは逆のパターンにはまってしまう危険性もあるのです。
したがって長期間の浪人生活では、どれだけ勉強に集中できるかが、合格へのカギになります。
浪人しても合格できない人の特徴
では、浪人しても合格できない人には、どのような特徴があるのでしょうか。以下、その傾向について解説します。
危機感を持っていない人
弁理士試験の平均受験回数は4回前後と、多くの受験生が浪人しているのは確かです。
ですが、それを当たり前と捉えて「自分はまだ浪人回数が少ないから大丈夫」と高を括っていると、合格の可能性が遠のいてしまいます。
たとえ浪人する場合であってもだらだらと勉強するのではなく、「次で勝負を決める」という強い覚悟を持って、試験に臨みましょう。
貪欲さがない人
弁理士試験に合格する人の傾向として、現在の仕事に何かしら不満があり、自分の置かれている境遇の改善を求めて資格を取得し、転職を目指すのが一般的です。
そのため、「万が一の場合は今の仕事もあるから大丈夫」と考えている人は、モチベーションが維持しづらくなり、合格が難しくなります。
志望理由が疎か
弁理士になれれば、年収が増えやすいので資格取得を目指そうと考えている人もいるかもしれません。
ですが、短絡的な考えで収入アップのみを目標にしていると、弁理士になった後の将来像がはっきりせず、勉強のモチベーション低下の遠因になります。
これを予防するには、受験生時代からどのように働きたいのか、また、社会貢献をするには何を意識して学べば良いのかなど、高い志を持つことが重要です。
弁理士試験をあきらめ就職・転職
社会人受験生であれば、いつまでも浪人生活を送るのは不可能です。なかなか合格できないと、弁理士試験をあきらめて、就職や転職に方向転換する人も出てくるかもしれませんね。
今度は、そのような場合の注意点について解説します。
納得した上で弁理士を諦める
先に述べたように、多くの受験生は弁理士試験勉強の傍らで、仕事をこなしている例が多いものです。そのため、体力面で仕事と両立させるのが困難になったり、何年も合格できずに諦める人もいます。
ですが、弁理士は仕事をしながらでも勉強しやすい資格です。早期に見切ってしまう必要もないので、悔いの残らないように、全力を出し切って納得できるまで勉強してからやめるのがベストでしょう。
挫折後の就職・転職先
弁理士の試験勉強を通じて習得した知識は、無駄になることなく転職や就職する際にも役立ちます。
受験を諦めた人は、学んだ知識を生かして、特許事務所や企業の知的財産部門へ就職したり転職したりする人も多いものです。
また、試験のために退職した場合を除いて、試験に失敗しても現在の仕事がなくなるわけではありません。実際に転職せずに、そのまま現在の仕事を継続している人も大勢います。
通信・オンライン講座で仕事と両立
仕事と勉強を両立させる上で最も大切なのは、勉強の効率化に他なりません。独学では一から学習法について考え、スケジューリングをしなければならず非効率です。
仕事で忙しい人は、通信講座の利用も検討してみましょう。特に、実績などを考慮すると、イチオシは資格スクエアの通信講座です。
ネット上では同社のサービスに対して「講師陣の解説が明瞭だった」「動画に倍速機能がついており、忙しい人でも勉強しやすい印象を受けた」など、好意的な意見も見られました。
また、資格スクエアの通信講座は資格予備校よりもリーズナブルに利用でき、かつ授業や教材は高品質なものが用意されています。
受講後のアフターケアについても、個人の仕事や学習状況に合わせて学習サポートも行ってくれるので、仕事で多忙な社会人にもおすすめです。
資格スクエアの弁理士講座については、以下の記事で詳しく紹介しています。
弁理士の浪人生活の実態まとめ
弁理士の浪人についてまとめ
- 弁理士は難関資格であるため、浪人生活を送るには明白な目的意識が大切
- 危機感を持って勉強しないと、浪人どころか合格が遠のきやすい
- 多忙な生活の中で合格するには、通信講座の利用がおすすめ
弁理士試験は難関資格ですが、その分だけやり甲斐も非常に感じるという声をよく聞きます。
受験生活を通じて知的財産権の重要性を学び、知識を生かして企業の発展に役立つと、仕事そのものも前向きに捉えられるようになるでしょう。
もちろん、浪人生活はできるだけ短期間で終わったほうが、合格後のキャリアプランを計画する上でも望ましいと言えます。
もし浪人生活に手詰まり感があり悩んでいるのであれば、通信講座などを上手に利用して、次のステップに進んでくださいね!