公認会計士の浪人は大変?!平均勉強時間・期間や学習撤退のタイミングまで解説!

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「公認会計士試験の浪人にはどれくらいの時間がかかるのか?」

「公認会計士を目指したいけど浪人してもいいのだろうか?」

難易度が高いことで有名な公認会計士ですが、試験合格を目指すために浪人をする人は多くいるはずです。みなさん浪人に対して様々な疑問があるのではないでしょうか。

今回は、公認会計士試験合格のための浪人について説明していきたいと思います。

浪人を迷っている方、現在浪人中の方はぜひこの記事を参考にしてください。

公認会計士試験での浪人についてざっくり説明すると

  • 最低1・2年の浪人は覚悟しなければいけない
  • 工夫をすることで勉強時間を減らすことができる
  • 浪人後も見据えて予定を立てなければいけない

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公認会計士の浪人期間は?

時計の画像

一般的に公認会計士試験は非常に難易度の高い試験であるといわれています。そのため、長期間の浪人や3000時間を超える膨大な勉強時間が必要とされています。

さらには、浪人期間に挫折してしまい途中で撤退してしまうことなどもあります。

ここでは、公認会計士試験合格を目指すうえで、一般的にどの程度の浪人期間が必要とされているのかを見ていきます。

浪人は最低1・2年は覚悟すべき

出典:金融庁『第3回公認会計士制度に関する懇談会 議事次第』

出典:金融庁『第3回公認会計士制度に関する懇談会 議事次第』

公認会計士の平均勉強期間は短答試験であれば約2,3年、論文試験であれば約1年ほどが一般的であるため、合計すると約3,4年もの間勉強しなければなりません。勉強に専念する期間はかなり長いことが伺えます

公認会計士はスタンダードが2年で合格を目指すプランであるため、多くの方が一度は試験に落ちて1,2年は浪人し、苦労の末合格をつかみ取っていることがわかります。

公認会計士を目指す場合は、長期的な視点を持って、浪人も覚悟して対策を立てることが必要そうです。

公認会計士試験の難易度は非常に高い

公認会計士試験では,4科目の短答試験、5科目の論文試験を受験しなければならず、科目数の多さとその内容量の多さから他の資格と比べてもとても難易度が高い試験となっています。

そのためここ5年の合格率は約10.1%と低く、ボーダーも短答では60%後半~70%前半、論文では約52%となっており、共に試験の合格へのハードルは非常に高いといえます。

しかし、決して目指すことのできない試験ではないため、時間をかけ計画的に努力を続けていけば合格することもできるでしょう。

公認会計士試験の浪人の様子

勉強ちゅの画像 一般的に数年の浪人が必要とされている公認会計士試験ですが、浪人するにあたって勉強時間や浪人に対するプレッシャーなど様々な課題が存在しています。

では、実際に公認会計士試験合格に必要となる勉強時間や浪人中に抱える問題など、公認会計士試験の浪人の様子を見ていきたいと思います。

3000時間以上の勉強時間が必要

公認会計士の合格の目安として3000時間の勉強時間が必要と言われています。しかし、これは一般的にかなり効率よく勉強を進められた人の数字です。

中には、勉強法を見つけるのに時間が取られてしまい、9000時間もの膨大な時間を合格に費やしたと言う人もいます。

そのため基本的には4000~5000時間かそれ以上の勉強時間が想定されるので、浪人中もかなりの勉強量を毎日積み続ける必要があります。 かなりの勉強時間が必要なように、それだけ難易度の高い試験だといえます。

過酷なプレッシャー下での浪人生活

公認会計士試験では、浪人する人が多く何年も合格をつかめないと周りや自分自身からのプレッシャーに押しつぶされてしまう事が多いです。

また、親や友人を心配させまいと気張る事が多かったり、公認会計士に挫折した自分を想像し、不幸な将来像を思い浮かべてしまったりとメンタル面でネガティブになり本当に挫折してしまうこともあります。

そのため、公認会計士浪人ではメンタル面での負担も大きなものになってしまうい、浪人中のメンタルケアも必要となってきます。

20代後半以降の人の負担は特に大きい

公認会計士浪人をしている人も基本的には20代中盤までには受かる方が多いです。よって、それ以降の方は少数派であり、その後の生活を考えるとそのプレッシャーは計り知れないものがあります。

特に無職の人は、この動ける年齢で人よりもキャリア形成が遅れることに繋がってしまうため、合格に対する焦りものしかかることになってしまいます。

そのため、20代後半以降での公認会計士浪人には特に大きな負担があるといえます

プレッシャーに打ち勝つために

公認会計士試験合格への様々なプレッシャーに打ち勝つために最も重要となるのは自信です。今まで汗水たらしながら努力してきた自分に対して自信を持ち、勉強に集中することが重要だといえます。

また、失敗している自分を考えず常にポジティブに生活することで、不安に苛まれることもなくなります。合格を目指すうえでプレッシャーは大きな負担となってしまうため、自信を持ってポジティブに勉強をしていく必要があります。

公認会計士試験挫折後の就活

進路選択の画像 なかなか公認会計士試験に合格することができず、中には撤退してしまう人もいますが、その後の進路はどうなっているのでしょうか。

また、挫折後就活難にならないためにはどうするべきなのでしょうか。ここでは、公認会計士試験から撤退後の就活について見ていきます。

早めに見切りをつけ撤退することも重要

公認会計士の平均浪人期間は長く、大学卒業後に資格浪人をする人も少なくないです。 20代など早い内に合格を掴み取れれば、監査法人で働くことも難しくないでしょう。

しかし、公認会計士合格が現実味を帯びず途中で挫折してしまう人もいます。 浪人期間が長い公認会計士で挫折してしまうと、新卒採用で就職することが出来ず一般企業への就職が厳しくなってしまいます。

そのため、合格の見込みが薄いと感じた場合は早めに合格をあきらめ見切りをつけたうえで、就職活動に励むこともその後のキャリアを考えると非常に重要だといえます。

見切りをつける上で押さえたい観点

公認会計士浪人を続けていくうえでかかる学費や、自身の状況などから、浪人に見切りをつけるタイミングはいつなのかを考えなければなりません。 浪人を撤退する上で主に下記の観点を押さえておかなければなりません

  • 年齢 年齢については、30代になってから試験に合格しても監査法人に入所できないこともあるので、有利となる社会経験などが大切になってきます。また、就職に関しては年齢が若い方が有利となってしまうため、就職のための状況を把握しておく必要があります

  • 学費  独学での試験合格はとても難易度が高いため、予備校などに通うための学費がかかってしまいます。長期間の浪人であれば、学費もそれだけかかってしまうため、学費についても念頭に置く必要があります。

  • 成績 会計士試験は、科目が多いためにそれらをバランスよく勉強する必要があります。自身の得意科目や苦手科目などを把握したうえで、講師などと相談をしながら勉強をしていくのが良いでしょう。

不合格後の就職先

公認会計士試験をあきらめた人には、一般の企業に行く人や、その知識を活かせる会計事務所や税理士法人、コンサルなどに就職する人がいます。

大学卒業後、資格浪人をした人はその期間に社会人として働いていなかったことをマイナスに捉えられないように浪人期間の努力を評価してもらえる様にアピールすることが重要です

この際、簿記1級など評価対象となりやすい資格を取得しておくことで、浪人期間の努力を可視化してアピールすることができます。

更に、就職の際には試験勉強で身に付けた知識の豊富さをアピールするだけでなく、チームの輪を重んじれる点やコミュニケーション能力にたけているなど、ハードスキルだけでなくソフトスキルも合わせて主張していくことで差別化をはかることができ、就職をしっかりと見据えられることができます。

異なる職種で働く方も

もちろん、上記のように関連職種に就くだけでなく、違う職種に就く方も多くいます。一般企業の経理部や財務部門など、会計士試験の経験を活かすことのできる職も多くあります

試験を撤退したといっても一般人と比較すると圧倒的に知識量が豊富であるため、評価は高いといえます。

このような場合は、新卒の方の方が有利になる場合があるため、このような選択肢を検討している方は、早めに見切りをつけて違う方向に切り替えることが大切だといえます

浪人中の勉強で意識すべき点

勉強中の画像 浪人している方は、ある程度は勉強の方法が決まってきているパターンが多いです。 よって、その型は崩さずに勉強方法や学習方法などからよくなかったポイントや見直した方がよい点を中心に修正をかけていくことが大切です

勉強環境を見直してみる

浪人して勉強をしていくうえで、約3000時間のような膨大な時間を要することが多いです。そのため、ずっと同じ環境で勉強していると閉塞感がたまっていってしまいます。

それではモチベーションが下がるきっかけとなってしまうため、今までと心機一転してスタートをかけることで、リフレッシュして再度やる気を出して勉強を開始することができます

具体的には、予備校を変更してみるといった大きな変更から、勉強場所を違う場所に変えてみるなどの例があります。

学習方法を振り返ってみる

受からないということは必ずどこかで欠落している部分が存在しているということです。 よって、一度学習を止めて自己分析をしてこれまでの自分の学習の良かった点・悪かった点を振り返ってみることが大切です。

具体的にはスケジューリングは問題なかったか、復習の頻度ややり方は大丈夫か、などをチェックするとよいでしょう。

ひたすら勉強するのではなく、日ごろから計画的に勉強を進めていくことが大切です。

勉強方法の工夫

計画的に進めるという点について、公認会計士試験であれば、選択科目の選び方などの工夫ができます。

公認会計士試験では、選択科目には経営学を選択するのが良いといわれています。理由として、比較的短時間で勉強ができることや専門性の低さなどがあげられています。短時間で学ぶことのできる経営学を選択することで時間を短縮することができます。

選択科目は一つの例ですが、様々な工夫をすることで受験を優位に進めるとよいでしょう。

予備校で心機一転学習を始めよう

成功に向かう看板の画像 公認会計士試験の試験内容はとても高度なものとなっており、多くの試験科目がある中で全科目において高い完成度が求められます。そのため、独学で勉強を進めるのは極めて難しいといえます。

そこで、合格までに必要な力を身に付けるなら予備校で学習を進めていくことがおすすめです。

予備校はいくつか存在しますが、中でも「資格の大原」は公認会計士や関連資格の税理士で業界最高峰の合格率を誇る講座であり、合格に必要な環境がもれなく整備されたおすすめの講座です。

毎年高い実績を生み出す学習カリキュラムは非常に洗練されており、公認会計士試験で必要な力を漏れなく押さえることができます。

また、周りのレベルが高い点も大きな魅力となっており、相対試験でライバルとの競争に打ち勝つことが大切になる公認会計士試験の学習環境としてはこれ以上ないものであるといえるでしょう。

ぜひ資格の大原で合格へのリスタートを切ってみてはいかがでしょうか?

大原の公式サイトはこちら

公認会計士の浪人についてのまとめ 

公認会計士の浪人についてざっくり説明すると

  • 最低でも1・2年の時間がかかる
  • 焦らず前向きに勉強する必要がある
  • 見切りをつけても評価につながる

公認会計士試験の浪人には、長い時間がかかりプレッシャーや焦りなど様々な負担もあります。

しかし、長い目で計画を立て前向きに努力を続けていけば合格することはできるはずです。また、万が一途中で撤退してしまっても公認会計士を目指して学習していたことで周りに差をつけることもできます

この記事を参考にして、公認会計士試験の合格を目指してください!

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