弁理士バッジの菊花・桐マークの意味は?記章を紛失したらどうなるかまで徹底解説!

「弁理士バッジのあの形やデザインにはどんな意味があるの?」

このように不思議に思っている人がいるのではないでしょうか。他にもいろいろなモチーフがあるのに、どうして菊花や桐がモチーフとして採用されているのでしょう。

簡単に言えば、弁理士バッジは正義と繁栄を表しています。弁理士は知的財産を守ることが仕事ですが、中には他人の知的財産を侵害するような人もいます。そのような人たちから守るのが弁理士の役割なので、バッジでその意味を表しているのです。

ここでは、弁理士バッジの形の意味や種類、使い方やなくした場合の手順などについて解説します。

弁理士バッジについてざっくり説明すると

  • 弁理士バッジは正義と繁栄を表している
  • 弁理士バッジには2種類ある
  • 弁理士バッジは紛失時のみ再発行が可能

弁理士バッジの菊花・桐の意味とは

青いクエスチョンマーク 弁理士登録が完了すると、弁理士バッジが授与されます。色は金色で、その形は16枚花弁の菊の花の形をしており、中心には五三桐が彫られています。

弁理士バッジは身分証明の代わりです。このバッジを見て多くの人はその人が弁理士であると判断します。その意味でも、スーツなどに弁理士バッジをつけると身の引き締まる思いをする人が多くいます。

「正義」と「国家の繁栄」

弁理士バッジのモチーフとなっている菊花と、菊花の中心に彫られている五三桐にはそれぞれ意味があります。菊花は「正義」、桐は「国家の繁栄」という意味です。

弁理士バッジの菊花は16枚の花弁が均等に並んで放射状に広がっています。放射状は太陽と日輪を現す象徴とされることから、菊花は正義を示すとされています。

更に弁理士法第一条において、弁理士は経済及び産業の発展に貢献することが使命とされています。菊花の真ん中に描かれている桐は、この使命を表しています。

弁理士には、正義のもとで国家や国民がより繁栄するような発明を、特許や商標などで守っていくことが役割です。その役割や使命を果たすことができるようにという思いを、弁理士バッジの形は表しているのです。

弁理士バッジはどう使う?

談笑する二人 弁理士バッジは、どのようなシチュエーションで使うのでしょう。以下では具体的に使用する場面や、二種類ある弁護士バッジについて解説します。

どんな時に使うの?

弁護士バッジを使う場面ですが、具体的には裁判所や特許庁へ行く時に使います。通常、裁判所や特許庁は簡単に入ることができません。用事のない人は入れないようになっているのです。

しかし、弁理士バッジを身につけていると、入り口を守っている警備員の人に止められることはありません。弁理士バッジを一目見るだけで、その人が弁理士であることがわかるからです。

分かりやすい例をあげると、一般人が特許庁へ入る場合には、受付で住所や名前を記入するなどして自分の身分を証明できなければ、中に入ることはできないのです。

一方、弁理士バッジがあれば受付でそのバッジを見せて、裏に刻まれている弁理士番号を伝えるだけで簡単に入ることができます。一般人のように住所や名前を記入しなくて良いのです。

また、弁理士会や国際会議などで身につけることもあります。弁理士バッジは自分が弁理士であることの証明です。弁理士であることを相手に知らせる必要がある場合には必ず身につけます。

ベテランのバッジは銀色になる?

ベテラン弁理士になると、弁理士バッジは銀色になると言われています。これはある一定の年数を過ぎると銀色の弁理士バッジが交付されるということではありません。交付される弁理士バッジはすべて金色です。

ただ、弁理士バッジの金色は金メッキ加工が施されています。金メッキ加工がされているものはどれも同じですが、年数が経過するとメッキが剥げてきます。弁理士バッジも同じで、長く弁理士活動をしていると経年劣化で金メッキが落ちて銀色になるのです。

ベテラン弁理士の弁理士バッジが銀色なのは、それだけ弁理士としての実績や経験を長年積んできているということです。言い換えるなら、銀色の弁理士バッジは、ベテラン弁理士の証なのです。

弁理士の助けを必要としている人の中には、弁理士バッジの色を見て判断する人もいます。特に弁理士の知識や能力を必要とすることが多い人は、弁理士バッジの色の意味もよく理解しています。銀色の弁理士バッジをつけている人を探して依頼するということもあるのです。

バッジには二種類ある?

弁理士バッジには二種類あり、交付される時には二種類同時に受け取ることができます。違いは弁理士バッジの大きさで、大きいものと小さいものがあるのです。

大きさに違いがあるのは、服に挿せるかどうかの違いがあるからです。小さい方は略章と呼ばれ、服に挿すことができます。弁理士バッジはほとんどの場合、スーツなどの服に挿して使用します。バッグなどに入れて所持品として持ち歩くことはあまりありません。

そのため、交付時には大きさの異なる二種類の弁理士バッジを受け取りますが、メインとして使用するのは略章の方です。ベテラン弁理士の弁理士バッジが銀色になるのも、この小さい略章の方の弁理士バッジです。

記章は紛失しないように注意しましょう

黄色いスマイル 弁理士バッジはとても小さなものです。大小二種類の大きさの異なる弁理士バッジを交付されますが、大きい方の弁理士バッジでも小さいため、紛失してしまうこともあるかもしれません。

もし仮に弁理士バッジを紛失してしまった場合は、再発行されます。弁理士バッジがなければ、弁理士として活動する時に支障が出るからです。

ただし、再発行された弁理士バッジは、裏に再発行されたことがわかるように「再」の文字が小さく刻まれます。これは弁理士バッジが弁理士の身分証明の役割も果たしているからです。身分証明となる弁理士バッジは偽造される可能性があるので、「再」の文字が刻まれます。

再発行の際には再交付料として5,000円が実費で徴収され、始末書を書く必要もあります。弁理士にとって身分証明にもなる弁理士バッジを紛失しないように気をつけたいものです。

再交付された弁理士バッジの色は、一番最初に交付されたものと同じ金色です。もし仮に、弁理士活動の積み重ねの中で銀色の弁理士バッジになっていたとしても、銀色の弁理士バッジが交付されることはありません。

銀色の弁理士バッジは、弁理士の間ではベテラン弁理士としてのステータスや証明でもあります。新しい弁理士バッジが再発行されたことで、その証明がなくなってしまうのは、精神的にはかなりの痛手と言えるかもしれません。

弁理士バッジは、弁理士の身分を証明するとても大切なものですから、紛失しないようにきちんと管理することが重要です。

弁理士バッジについてまとめ

弁理士バッジについてまとめ

  • 銀色の弁理士バッジはベテラン弁理士の証
  • 弁理士には大小の2種類があるが、メインは小さい略章
  • 弁理士バッジを紛失した場合は再発行が可能

弁理士バッジについて解説してきました。弁理士バッジの形には「正義」と「国家の繁栄」というとても強い意味が込められています。弁理士はそれらを胸に仕事に従事するのです。

弁理士バッジを手に入れた際は、ぜひ「正義」と「国家の繁栄」を忘れずに仕事に従事してください。あなたの弁理士としての一つひとつの仕事が、多くの人たちの繁栄につながるでしょう。

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