難関資格に合格する方法は?弁護士・公認会計士のダブル合格者に取材してきました!

更新日時 2020/09/03

「難関資格に合格するためには、どれくらい勉強する必要があるのかな…」

「弁護士や公認会計士の実際の働き方が知りたい!」

弁護士をはじめとする難関資格を目指されている方は、難関資格取得者が合格までにどのような道を歩み、その後どのようなキャリアに進まれているのかなど、気になることも多いかと思います。

そこで今回は資格Times運営陣が、日本にわずか100人ほどしかいないと言われる弁護士・公認会計士ダブルライセンサーの平木太生様にインタビューを行いました!

資格取得に至った経緯や取得後の仕事内容、合格までに必要とした勉強時間など、ここでしか見られない情報も満載です!

是非最後までご覧ください!

目次
  • 公認会計士の仕事内容

  • 公認会計士から弁護士へ

  • 合格までの勉強時間はどれくらい?

  • 勉強方法の発信者として

  • 資格取得を目指す方へのアドバイス

公認会計士の仕事内容

平木先生

person1
近藤

本日はお忙しい中、インタビューに応じていただきありがとうございます。資格Timesを運営しております、株式会社ベンド代表の近藤と申します。

本日はどうぞよろしくお願い致します。

person2
平木様

弁護士・公認会計士の平木と申します。本日はよろしくお願い致します。

person1
近藤

それでは早速なのですが、まずは平木様のキャリアについてお伺いさせていただきたく思います。

平木様は公認会計士としてキャリアをスタートされましたが、公認会計士としてどのような業務を行いましたか?

person2
平木様

私は監査法人で4年間勤めていたのですが、最初の2年半が「国内監査」という部門で、上場会社の監査をさせていただいておりました。

そのあと監査法人の中の「アドバイザリー」という部門、いわゆるコンサルの部門に移りまして、そこで国際会計基準という、日本の会計と世界の会計を一致させるようなコンサルティングを行っておりました。

person1
近藤

まず国内監査をされていたということですが、上場会社の監査というと、すごくカッコ良い印象を受けます!

実際、監査のお仕事ってどんな感じなのですか?

person2
平木様

会社の作成する財務諸表には売上とか利益とかが記載されるのですが、それが正しいのかどうかを第三者の立場でチェックするというのが、監査という仕事です。

そのため、もちろんやりがいがあって楽しい仕事なのですが、お相手の会社からはちょっとウザがられるというか、そういう側面もありますね笑

person1
近藤

なるほど笑

間違いを指摘するという仕事の性質上、相手方にムッとされてしまうこともあるのですね。

person2
平木様

上場会社ですと会社に経理部があるのが一般的なのですが、経理の方は必ずしも会計士等の資格をお持ちではありません。ですので、やはり専門的な視点から見ると正しくない点が見つかります。

また、形式的に会社内部とは独立した、外部からのチェックが入っているということが大切で、むしろそっちの方が監査の本質と言えますね。

person1
近藤

確かに、会社内部で財務チェックを行うとなると、不正等の温床になりかねませんね。

公認会計士の年収は?

person1
近藤

ちなみに、公認会計士っていくらくらいの給与をいただけるものなのですか?

person2
平木様

もう10年以上前の話にはなってしまいますが、私の勤めていた頃ですと、初任給で500万から600万円くらいでしたね。

person1
近藤

初任給で500万円以上ですか!それは一般的な大企業と比べても極めて高水準ですね。

初任給でそこまでの額となると、外資系のコンサルティングファームや投資銀行クラスでなければなかなかないですね。凄いです。

person2
平木様

そうですね。また、監査法人に勤める会計士はいわゆるサラリーマンですので、一般的な企業と同じように月給をいただく形になります。残業代も出ますよ。

ですので、総じて安定している職業だと言えると思います

ちなみに、監査法人がお客様からいただくフィーですが、監査に対するフィーは基本的に時間数によって変わってきます。今回の監査に○時間かかったから、一人あたり△円、といった形ですね。

公認会計士から弁護士へ

インタビューの様子

person1
近藤

公認会計士としてご活躍されていた平木様ですが、どういった過程で弁護士の資格も目指すに至ったのでしょうか。

person2
平木様

理由はいくつかあります。

まず、公認会計士として仕事を進めていく中で、「自分は全然法律のことを知らないな」と感じたからです。

法律も多少は公認会計士の試験科目にあるのですが、法律のごく一部にしか触れないので、当時は衆議院と参議院の違いもよく分かっていない、というような状況でしたね。それが凄く嫌だったことが、弁護士の勉強を始めようと思った理由の一つです。

また、そもそも私が「負けず嫌い」であることも大きいですね。

会計士の世界では、会計士としてのキャリアが長い人に会計の面で勝つのが難しくなっています。ですので、仮にそこで弁護士の資格を取っておけば、どんなにお偉い会計士の方にも法律面では負けない、ということを考えていました。

当然その逆もあって、弁護士の世界に入っても会計の面では負けないだろうと考えました。

person2
平木様

あと、そもそも公認会計士の合格者の多くが、大体もう1つか2つくらい別の資格やスキルの勉強する風潮があるというのも大きいですね。

公認会計士の資格だけで仕事を進めていくという人もゼロではないのですが、例えば「英語」や「プログラミング」など、第二のスキルを武器にキャリアをアップさせていくという人が多い世界となっています。

そんな中で、「法律」に行く人ってなかなかいないので、それならばということで法律分野に行ったというのもありますね。

person1
近藤

色々な理由が重なった結果、弁護士の勉強を始めようと思い至ったのですね!

しかし、そうはいってもそこで弁護士を目指されて、実際に合格まで勝ち取られたのは本当にすごいです。

弁護士の仕事内容

person1
近藤

平木様は弁護士の資格を取得されて、現在は弁護士の仕事をメインにされていると存じ上げております。

弁護士として具体的にどのような業務を行われているのか、お伺いしたいです。

person2
平木様

現在は湊総合法律事務所という事務所の勤務弁護士をさせていただいております。

事務所の仕事としては、大体7割くらいが中小企業の企業法務、3割くらいが「相続」や「自己破産」といった個人の案件ですね。基本何でもやっている感じですね。

企業法務というと想像がつきにくいかと思いますが、例えば契約書のチェック・作成といった業務や訴訟案件、M&Aの際のデューデリジェンスなどがありますね。

person1
近藤

本当になんでもこなされているという感じですね!

一般の方々が想像する弁護士って、法廷でバチバチしている姿だと思うのですが、そういった業務にも携わられているのですか?

person2
平木様

はい、裁判もやっています。常に10件くらいは裁判の案件を抱えている感じですね

person1
近藤

10件もですか!そんな裁判案件ってたくさん抱えて大丈夫なんですか…?

person2
平木様

いや、10件はそこまで多くはないですよ!もっと案件を多く抱えられている方もたくさんいらっしゃいます。

私は裁判よりは顧問契約を締結していただいている企業様の日々のトラブルを解決していく、という仕事の方がメインですね。

person1
近藤

個人・法人問わず、弁護士の先生にご依頼するほどのトラブルとなりますと、当人にとっては非常に深刻な問題であるという場合がほとんどだと思います

こうした一大事件に関わるのは、かなり精神的な負担が大きいのではないかと考えているのですが、、

弁護士の方は常にたくさんのトラブル解決に奔走されていますが、精神的に参ったりしないものなのでしょうか…?

person2
平木様

そうですね、、

やはり弁護士が必要とされるのは「争い」の場面であることが多く、人間関係のトラブルを日々見ているので、病んでしまう弁護士の方もたまにいらっしゃいますね

person1
近藤

もちろんやりがいも大きいとは思いますが、大きな責任も伴う大変なお仕事なんですね…!

弁護士としての年収

person1
近藤

弁護士の給与面のお話も、併せてお伺いしたいです!

person2
平木様

私の弁護士としての給与面は、詳しくは公開していませんが、会計士の時よりは上がっています

会計士の時は監査法人からの給料だけが収入源だったのですが、今は弁護士事務所からの給料はもちろんのこと、個人でやらせていただく事件の報酬はそのまま私がいただいております。

また、勉強法の発信等による副業も行っておりますので、弁護士になってからは収入を得る方法が増えたという感じですね。

こうした自由な働き方ができるのも、弁護士の魅力だと思います

弁護士・会計士のダブルライセンスのメリット

person1
近藤

弁護士と会計士という、日本最難関資格をダブルライセンスされている方は、日本でも有数だと存じます。

これらをダブルライセンスされていることでは、実際のお仕事にどのような影響を与えていますか。

person2
平木様

まず、弁護士と会計士の資格を両方持っている人って全国に100~150人くらいと言われています。

弁護士って法律に関してはプロなのですが、会計は全くわからないという人も多いです。「数字アレルギー」みたいな方も決して少なくありません。

しかし、例えば何か損害賠償請求をするにしても、請求額の算定をどうやって行うのかを知っていく必要がありますし、そもそも法人を相手にするのであれば、その会社のビジネスや財務状況をきちんと把握できている必要がありますよね。

このように、弁護士として働く上で会計士の知識が活躍する場面はかなり多いにも関わらず、数字に強い弁護士は少ないという状況なのです。

ですので、公認会計士の勉強や実務で得たスキルは、私の「強み」として大変役立っていますね

person1
近藤

「会計の分かる弁護士」というのは、企業側の立場からしても安心感が増すと思います。

まさに理想的なダブルライセンスの活用法ですね!

合格までの勉強時間はどれくらい?

取材中の近藤

公認会計士の勉強時間

person1
近藤

それでは、次に資格試験に向けた勉強についてのお話をお伺いしたいと思います。

公認会計士・弁護士それぞれについて、資格取得までにかかった期間はどれくらいでしょうか。

person2
平木様

まず公認会計士ですが、私は大学1年の5月に目指し始めて大学3年の夏に合格しているので、大体2年くらいですね。

勉強時間は、概算ですが、およそ6000時間ほどだと思います。

person1
近藤

2年で6000時間ですか!物凄い勉強量ですね!

person2
平木様

大学1年生の時は授業もありましたし、バイトもあったのであまり勉強できていなかったのですが、

大学2年から3年にかけては、たぶん、1日12時間くらいは勉強していたと思います

person1
近藤

驚異的な集中力ですね。大学受験を終えた直後にここまで勉強できるのは本当にすごいと思います。

person2
平木様

私は大学受験で正直失敗したなという感覚があったので、「絶対資格で見返そう」という思いはありました。だからこそ、大学1年の5月という早い時期から勉強を開始できたのだと思います。

司法試験・予備試験の勉強時間

person1
近藤

司法試験に向けた勉強についてもお伺いしたいです!

person2
平木様

まず試験勉強を始めたタイミングですが、大学卒業後に監査法人で4年間勤務したのち、監査法人をスパッと辞めて司法試験の勉強をスタートしました

ですので、仕事をしながら勉強をしていた、という感じではないですね。

半年間ほどは監査法人にいながら入門講義を受けたりしたのですが、本格的に勉強を始めたのは辞めてからですね。

person1
近藤

お仕事を辞められて勉強に専念するなんて、凄い勇気ですね…!

person2
平木様

そう言っていただけることも多いですね笑。

ただ、「辞めなければ受からない」というよりは、「辞めて勉強すれば受かる」という感覚があったので、仕事をやめる決断ができたという感じですね。

私は予備試験ルートで司法試験に合格したのですが、まず予備試験は公認会計士と同じく2年間で合格しました。ただ、公認会計士の時と違って、2年間で8000時間勉強しました

person1
近藤

サラッとおっしゃってますけど、とんでもない勉強量ですね…笑。

person2
平木様

ネット上で、旧司法試験に受かるためには約8000時間の勉強時間が必要だという情報を見かけたので、僕も8000時間勉強しようと考えていました。

実際、予備試験を目指し始めたときからアプリで勉強時間を1分単位でつけていたのですが、ちょうど8000時間くらいで合格できましたね

1日15時間とか17時間、ひたすら勉強するという毎日を送っていました。

person1
近藤

それにしても、超難関試験である予備試験にたった2年で合格してしまうなんて、凄すぎます。

しかも、平木様は法学部出身ではないですよね…?

person2
平木様

そうですね。法学部出身ではなかったですし、ロースクールにも行っていなかったので、周りに法律に詳しい人がいなかったのは結構キツかったですね。

person1
近藤

法律知識0からでも、2年間で予備試験合格を果たされているという事実は、資格Timesの読者の方々にも希望を与えると思います!

person2
平木様

ありがとうございます。

予備試験合格後は司法試験を受けるのですが、こちらは2年目に合格して、勉強時間は6000時間ほどでした。

ですので、司法試験合格までには14000時間勉強したことになりますね。

難関試験に必要な勉強時間についてより詳しく知りたい方は以下の平木様のブログ記事をご覧ください。

司法試験と会計士試験の難易度比較

person1
近藤

ちなみに、公認会計士の勉強と司法試験の勉強で、共通するところや以前の勉強が役立った場面等はございましたか。

person2
平木様

1科目だけ共通していたので、その部分の勉強は多少楽になりましたね。公認会計士試験の「企業法」と司法試験の「商法」はどちらも会社法という法律を扱っているので。

ただ、やっぱり同じ範囲でも司法試験の方が圧倒的に難しかったので、被っていたとは言え余裕ではなかったですね。

person1
近藤

なるほど。やはり実際に両方にチャレンジされてみて、公認会計士試験よりも司法試験の方が難しかったですか?

person2
平木様

自分の中で、挑戦した資格の難易度ランキングがあるのですが、やはり難易度トップは予備試験でしたね。

予備試験を100とすると、公認会計士試験が95くらい、司法試験の本試験は85くらいの感覚です。司法試験は予備試験と比べると難易度はかなり下がる印象ですね。

person1
近藤

そうなんですね!

それなら、ロースクールに通って司法試験にチャレンジするというルートも、司法試験に合格するための戦略としては有効だと言えそうですね。

person1
近藤

試験合格後も、法律や会計の勉強は続けられていますか?

person2
平木様

はい。ただし、現在は実務的な内容をメインに勉強しています

試験で出てくる教科書の知識は、もちろん基礎として身に付けておくべき内容ですが、当然ながらそれだけでは裁判にも勝てないですし法律相談にものれませんからね。

社会人になってから資格を目指すのはあり?

person1
近藤

平木様は監査法人を退職して司法試験の勉強に専念されましたが、

仮に今、社会人の方に「一旦キャリアを始めたけど、司法試験を目指したいから、仕事を辞めて挑戦すべきか」と相談を受けた場合、どのような助言をされますか。

person2
平木様

本当にやりたいのであれば、絶対に目指した方が良いと思います。挑戦しなければ後から必ず後悔しますから。

また、弁護士になる前のキャリアは、他の弁護士が経験していないことですので、弁護士になった後で生きてきます。

ですので、目指したいのであれば絶対に目指すべきだと私は考えています。

勉強方法の発信者として

平木先生の著書

person1
近藤

平木先生はご自身の学習経験をもとに、ブログやSNSで勉強法について発信されています。

運営されているブログを拝見させていただいたのですが、非常に実践的な勉強法を詳しくご執筆されているので、大変参考になります!

こうした発信活動を通して、よかったことはございますか。

person2
平木様

良かったことは、やはり知り合いが増えたことですね。

ネット上で情報発信を続けていたことで、今では全国各地に知り合いがいるという状況になっています。

また、勉強法についての書籍も出版させていただいたのですが、こちらもブログ経由で声がかかり執筆することになったものなので、そういった面でも発信していて良かったなと思いますね。

person1
近藤

まさか書籍の出版にもブログが関与していたとは思いませんでした!

私も平木様の著書を拝見させていただきましたが、本当に面白くて実践的な内容ばかりだと思います。

資格試験に限らず、目標を持って勉強されている方全員におすすめしたい本ですね。

\勉強方法を変えれば人生が変わる!/

司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!
1777円
司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!
1777円

平木様の勉強法ブログは以下のリンクからご覧ください。

資格取得を目指す方へのアドバイス

集合写真

person1
近藤

今後資格取得を目指される方に対して、何か一言お願いします。

person2
平木様

まず、「やりたいことは何か」ということが先行していることが大事だと私は思います。

その上で、「やりたいこと」を実現するために資格の勉強があるのであれば、それは絶対に目指すべきだと思います。

目指すと決めたら、今までの勉強方法でガムシャラに頑張るというよりは、成功している方々から勉強法を学んで、効率よく合格を掴んだ方が良いと考えています。

まずは色々な勉強法を知って、試して、自分に合うものを定めるという時間を作ることが大事だと思います。

person1
近藤

本日は本当に貴重なお話をありがとうございました!

\勉強方法を変えれば人生が変わる!/

司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!
1777円
司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!
1777円