エンベデッドシステムスペシャリストはどんな資格?難易度から対策法まで徹底解説

更新日時 2020/05/10

エンベデッドスペシャリストってどんな資格なの?

と疑問をお持ちの方のいるでしょう。

エンベデッドスペシャリスト試験は、IT系国家資格の最高峰である高度情報技術者試験の一つです。

ただし、平成21年に始まった比較的新しい専門的な資格であるため、一般の方には不明な点も多いでしょう。

今回は、エンベデッドシステムスペシャリストについて、試験の難易度から対策法まで詳しく解説します。

これを読めば、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要と勉強法が分かるはずです。

エンベデッドシステムスペシャリストをざっくり説明すると

  • 組込みシステムの専門家
  • 合格率は17%で偏差値は67
  • 独学ではインプットとアウトプットの徹底が基本

エンベデッドシステムスペシャリストってどんな資格?

スマホを見る女性 まずはエンベデッドシステムスペシャリストの概要について、その主催団体や仕事内容、年収などと共にお伝えします。

エンベデッドシステムスペシャリストはIoTに必須のエンジニア

エンベデッドシステムスペシャリストは、組込みエンジニアやIoTエンジニアを目指す人を対象とした資格です。

主催団体の公式サイトによるとエンベデッドシステムスペシャリストは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることによって組込みシステムを構築し、IoT技術の機能や品質、セキュリティを実現します。

つまり、IoTが発展しつつある現代には欠かせないエンジニア資格だと言えるでしょう。

情報処理技術者試験では最上位のレベル4に分類される高度情報技術者試験の一つであり、IT系国家資格の最高峰という位置付けの資格です。

エンベデッドシステムスペシャリストの主催団体

エンベデッドシステムスペシャリストを含む情報処理技術者試験の主催団体は、情報処理推進機構(IPA)です。

情報処理技術者試験には、他にもITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験などが含まれます。

情報処理推進機構という団体は、経済産業省が所管する政策実施機関です。日本のIT国家戦略を技術面と人材育成面の両方から支えます。

IPAの具体的な活動は以下のようなものです。

  • サイバーセキュリティ強化に向けた人材育成

  • 社会保護のための情報セキュリティ対策・指針の策定

  • ITを利活用するための基盤を構築

わからない用語解説

「エンベデッドシステム」や「IoT」という言葉は馴染みのない人もいるかもしれません。以下で詳しく解説しましょう。

エンベデッドシステムって何?

「embedded systems」とは、組込みシステムを意味します。

つまり、特定の機能を実現するために、家電や自動車などの製品に組み込まれたコンピュータシステムのことです。

スマートフォンや洗濯機など、我々が日常的に使用する機械には、幅広くこのエンベデッドシステムが組み込まれています。

ちなみに、組み込まれるコンピュータシステムは、選択・交換が不可能なハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成されるようです。

よく耳にするIoTってどういう意味?

IoTとは「Internet of Things」の略称です。モノに通信機能を搭載させインターネットに接続させることで、様々な機能を実現することを指します。

例えば、テレビやスピーカーなどに、スマホからインターネットを介して、音楽や写真、映像などのを共有・伝達することはIoTの一例です。

IPAの公式サイトでは、IoTの例としてスマート家電や自動運転が挙げられています。

エンベデッドシステムスペシャリストの仕事内容

エンベデッドシステムスペシャリストは、主にハードウェア製造業や電子システム開発会社で重要な役割を担います。

その仕事内容は大きく分けて3つです。

1つ目は、組込みシステムの開発における計画段階の業務になります。

具体的には、システムの機能仕様を最適化させるための設計書や仕様書を作成することです。

2つ目としては、その設計案を元に実際にシステムを開発・実装することが挙げられます。

主にマイクロプロセッサやシステムLSIを組み込んだ電子機器の開発に従事します。

他の社員を指導しながら、この開発工程を主導するのがエンベデッドスペシャリストの役割です。

また、開発に最適な環境を整えることもエンベデッドスペシャリストの仕事になります。これが3つ目です。

エンベデッドシステムスペシャリストの年収

エンベデッドシステムスペシャリストとして働く場合、その平均年収は400〜600万円と言われています。

平均年収に関しては決して高いとは言えず、一般的な水準です。

ちなみに、システムエンジニアの平均年収が550.8万円、サラリーマンの平均年収は454.5万円になります。

しかし、実力のあるエンベデッドスペシャリストであれば、求人次第では1000万円以上の高収入を得られる場合もあるようです。

また企業によっては資格手当が支給されることもあるでしょう。

平均年収に関しては一般的な水準と大差ありませんが、実力次第では高収入が狙えることや資格手当がもらえることは魅力的です。

エンベデッドシステムスペシャリストの試験情報

パソコンを見る二人 ここからは、エンベデッドシステムスペシャリストの試験に関する基本情報をお伝えします。

エンベデッドシステムスペシャリストの試験形式・試験範囲

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つに分けて実施されます。

各試験の試験時間や出題形式、出題数は以下の通りです。

試験 試験時間 出題方式 出題数
午前Ⅰ 9:30〜10:20(50分) 四肢択一式 30問
午前Ⅱ 10:50〜11:30(40分) 四肢択一式 25問
午後Ⅰ 12:30〜14:00(90分) 記述式 3問
午後Ⅱ 14:30〜16:30(120分) 記述式 2問

午後Ⅰに関しては3問中2問を、午後Ⅱでは2問中1問を、それぞれ選んで解答します。

全ての試験が100点満点での実施です。

午前Ⅰ

午前Ⅰ試験の問題は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野から出題されます。応用情報技術者と同様の試験範囲となっています。

配点は1問3〜4点で、60点以上の得点が合格点となります。

テクノロジ系17問・マネジメント系5問・ストラテジ系8問の計30問という出題構成です。

午前Ⅰ試験の問題は全て、同時期に実施される応用情報技術者試験の午前試験から選定されます。

考察問題が多く選ばれるのが特徴的で、文章を読解するような形の問題はあまり出題されません。

出題数が多いテクノロジ系でいかに得点できるかが、合格のカギとなるでしょう。

午前Ⅱ

午前Ⅱ試験では、午前Ⅰと同様の範囲から以下の9分野が出題されます。

  • コンピュータ構成要素

  • システム構成要素

  • ソフトウェア

  • ハードウェア

  • ネットワーク

  • セキュリティ

  • システム開発技術

  • ソフトウェア開発管理技術

  • ビジネスインダストリ

午前Ⅱ試験の配点は各4点×25問です。こちらも60点以上の得点で合格となります。

午前Ⅰと出題範囲は同じですが、問われる内容な高度になるため注意が必要です。

ハードウェアの問題が多く出題されるという傾向があります。

ソフトウェアの問題に関しては、過去問と同様の問題や類似問題が出題されるのが特徴です。

新傾向問題としては、IoTやSoCなどが出題されます。

午後Ⅰ

午後Ⅰ・Ⅱはどちらも以下の範囲から出題されます。

  1. 組込みシステムの設計・構築に関すること

  2. 組込みシステムのソフトウェア設計に関すること

  3. 組込みシステムのハードウェア設計に関すること

  4. 保守に関すること

午後Ⅰ試験は全3問が出題され、1問は必須問題、もう1問が選択問題です。

配点は必須問題40点、選択問題60点で、合格点は60点以上の得点となります。

長文を読んで、記述や語句問題、計算問題に答えるというのが主な内容です。

出題はハードウェアとソフトウェアの2分野に大別されます。

必須問題に関しては両者の視点から解答する問題で、選択問題に関してはハードウェアとソフトウェアのどちらかを選択するという形式です。

午後Ⅱ

午後Ⅱ試験では、2問から1問を選んで解答します。合格点は60点以上です。

長文を読んだ上で記述式で答えるという問題が中心になります。長文は10ページ以上に及ぶため、時間を浪費しないよう注意が必要です。

文章を素早く読解し、即座に解答を作成する読解力と作文能力が必要になります。

記述の字数は40〜50文字程度の問題が多いため、文章の要約力も重要です。

通信や無線に関するシステムについての問題が数多く出題される傾向にあります。

合格率は17%前後

以下はエンベデッドシステムスペシャリストの各年度における合格率をまとめたものです。

年度 合格率
平成21年度 16.9%
平成22年度 17.8%
平成23年度 16.2%
平成24年度 16.1%
平成25年度 17.0%
平成26年度 17.1%
平成27年度 16.6%
平成28年度 17.2%
平成29年度 17.9%
平成30年度 17.8%
平成31年度 16.0%

上記より、合格率は例年17%前後の推移であることが分かります。よって、比較的難易度の高い試験と言えるでしょう。

ちなみに、他の高度情報技術者試験の合格率も上記と同程度の水準です。

難易度は最高峰

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験のレベル区分において、最上位のレベル4に分類されます

そのため、難易度は情報技術系の資格の中でも最高峰です。

資格偏差値も67という高い水準になります。

難易度が高い原因の一つは、試験の種類が多く出題範囲が広いことです。

また、問われる内容が高度に専門的であることや午後試験に記述式が出題されることも、難易度を押し上げる一因でしょう。

勉強時間は半年程度

エンベデッドスペシャリスト試験に合格するには、実務経験などである程度に基礎知識がある場合、半年程度の勉強時間が必要です。

これは1日3時間勉強したと仮定した場合の計算なので、多忙な社会人ではさらに時間を要する可能性もあります。

勉強時間の使い方としておすすめなのが、平日と休日で勉強内容を変えることです。

具体的には、平日は午前試験の対策を中心に必要な知識の習得に努めます。休日は時間をかけて、演習や解答・解説の理解に取り組むと良いでしょう。

基本的な知識がない場合は、さらに時間を要することになります。

いずれにしても多くの勉強時間が必要だと見積もって、余裕のある学習スケジュールにしておくことがおすすめです。

エンベデッドシステムスペシャリストの勉強法はどうする?

勉強する男 エンベデッドスペシャリストにおける4つの試験に共通して有効なのが、インプットとアウトプットの徹底です。

インプットとは、参考書を読み込んで基本的な知識を蓄えること、アウトプットは問題集や過去問で演習を行うことを指します。

インプットでは、基本用語を中心に記憶し、試験内容の全体像を大まかに把握することが重要です。

特に午前試験は知識量がものを言う試験なので、インプット作業で知識の穴を埋めることが大切になります。

基礎的な知識に不安を覚える場合は、インプットにより多くの時間を使うようにしましょう。

一方でアウトプットでは、演習を通して問題の形式に慣れることが大事です。

また自らの弱点を把握し、その部分を確実に克服することも重要になります。

エンベデッドスペシャリスト試験は、演習量が得点能力に直結する試験です。そのため、アウトプット作業は徹底的に行いましょう。

インプットからアウトプットという流れで勉強することで、知識が頭に定着しやすくなります。

各試験ごとの勉強法

エンベデッドスペシャリストは4つの試験で構成されるため、それぞれ個別の対策を考えることも重要です。

各試験に個性があり、有効な対策法も異なります。

午前Ⅰ

午前Ⅰ試験の問題は、応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の午前試験からの流用が大半です。

そのため、エンベデッドシステムスペシャリスト試験における基本的な知識が大半を占めています。

よって対策法としては、それら試験の過去問演習を繰り返すことがおすすめです。

直近3〜5年分の過去問を解き、傾向を把握しながら知識の穴を埋めていきましょう。

わからない部分はその都度、テキストを見直すなどしてチェックすることが必要です。

また演習の際は、7、8割以上の得点を目指すと本番の点数に余裕が出てきます

午前Ⅰ試験に関しては目新しい知識は登場しないので、基本的な知識を盤石にすることを心がけましょう。

ここの知識をいかに完璧にするかが、今後の試験の得点の安定のカギを握ります。

午前Ⅱ

午前Ⅱ試験ではハードウェアの問題が数多く出題されます

また、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の過去問と同様の問題や類似問題が多いことも特徴です。

ソフトウェアの問題に関しても、過去問からの流用やそれに似た問題が多いという傾向があります。

そのため、午前Ⅱ試験では同試験の過去問演習が有効です。

演習量をこなすことで、分からない問題をできるだけ減らすことが重要になります。

さらに午前Ⅱ試験では、IoTや FPGAに関する新傾向問題にも対応しなければいけません。

これに関しては、ネットニュースや新聞などで情報収集に努めることが大切です。

午後Ⅰ

午後Ⅰ試験は長文問題で、システムに関する問題が数多く出題されることが特徴です。

記述問題も出題されますが、問題の難易度はそれほど高くありません。

文章や図表などをヒントにすれば、解答の要素を見つけやすい問題と言えます。

ただし長文はボリュームがあるため、解答にはある程度のスピードが求められます

90分で2問を解くには、素早く文意を読解し、次々と解き進めることが必要です。

対策法としては、ここでも過去問演習が有効になります。試験の傾向に慣れることが大切です。

また午後Ⅰでは計算問題も出題されます。ここでも処理のスピードが要求されるため、過去問演習を通して練習を積むことが必要です。

午後Ⅱ

午後Ⅱでも長文問題が出題され、問題文のボリュームが大きいことが特徴です。

そのため、まずは長文の内容を理解できるだけの読解力を身に付けることが大前提となります。

時間内に分量の多い長文を理解するには、要点を中心にメリハリをつけて読み進めることが重要です。

ここでも対策法としては、やはり過去問演習が有効となります。

午後Ⅱ試験は時間設定が厳しいため、時間を測りながら演習を行うようにしましょう。演習を通して、問題に対する時間感覚を掴む必要があります。

午後Ⅱ試験でも計算問題が出題されるため、こちらも演習を通してきちんと対応できるようにしておきましょう。

独学での合格を目指そう

エンベデッドシステムスペシャリストは、独学でも合格が可能な試験です。

独学では、上記で紹介した勉強法を徹底することが重要になります。

またスケジュール管理やモチベーション維持の工夫など、勉強以外の部分も大切です。

仕事などで限られた勉強時間を有効利用するために、勉強が必要な内容をスケジュールとして管理することが重要です。

この際は、ノートやスマホを活用して予定を可視化しておくことをおすすめします。やるべきことはすぐに認識できるような工夫をしましょう。

さらに長い期間勉強をしていると、モチベーションを保てない時期がどうしても出てくるでしょう。

その場合は、目標点数や目標正解数などのノルマを決めることが有効です。

こうすることで、達成感を日常的に得られるようになり、モチベーションを落とさず勉強を継続できます。

おすすめテキスト・問題集

エンベデッドシステムスペシャリストの独学におすすめの参考書は、「受かるエンベデッドシステムスペシャリスト 2019~2020年度版」です。

価格は5974円で、翔泳社より出版されています。

これは、情報処理技術者試験の専門家と組込みソフトウェアの専門家が共同作成した参考書です。

得点能力に直結する知識・解法テクニックをまとめた無駄のない構成が特徴となります。特に午後試験に重点をおいた内容です。

また、分かりやすい過去問の解答も付いているため、インプットだけでなくアウトプット作業でも使える有用な一冊となります。

過去問は有効に活用

エンベデッドシステムスペシャリストの過去問は、IPAの公式サイトや市販の過去問題集を通じて入手することが可能です。

過去問を解くことで、出題傾向や頻出範囲が把握でき、実力アップに効果的です。

また自分の弱点分野を見つけることができ、弱点補強に大変有効です。

午前Ⅰ試験に関しては、応用情報技術者試験の過去問を用いて勉強を進めましょう。

午前Ⅱ試験では過去問からの流用や類似問題が数多く出題されるため、演習量が得点アップに直結します。

さらに午後試験でも過去問演習は有効です。たくさん量をこなすことで長文読解に慣れましょう。

通信講座も存在

独学での勉強に自信がない場合や、多忙で満足に勉強時間が取れない場合は、通信講座を利用するのも良いでしょう。

iTECやTACなどが、エンベデッドシステムスペシャリストの通信講座を開講しています。講座の詳細は以下の通りです。

会社 講座名 受講料
iTEC 2020 エンベデッドシステムスペシャリスト スタンダードコース 57200円
TAC エンベデッドシステムスペシャリスト 本科生 60000円
TAC エンベデッドシステムスペシャリスト 本科生プラス 70000円

通信講座では、予備校に通う場合と比べて、安い受講料で講義が受けられます

また試験日に合わせてカリキュラムが設定されているので、その都度目標を持って勉強ができるということも魅力的です。

プロのわかりやすい講義を受けて、学習を進められるので、独学で苦労するよりもはるかに勉強を進めやすくなるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリストを取得するメリット

本を読む少年 資格を取得するメリットを知ることは大切です。それは試験勉強における大きなモチベーションとなります。

転職時に有利に

エンベデッドスペシャリストは難関資格であるため、転職時には企業から高評価を得られるでしょう。

IT業務に関する高度な専門性を有することから、企業にとっては即戦力としての活躍が期待されます。

さらにエンジニアとしての経験もあれば、より一層のアピールとなるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリストは組込みシステムの専門家であることから、産業機械メーカーやシステムインテグレーターなどへの転職・就職に有利です。

IoT化が進み将来性が高い

現在、IoT技術はどんどん我々の日常に普及しており、それに伴って組込みシステムのエンジニアの需要も増しています。

組込みシステムに特化したエンベデッドシステムスペシャリストは、IoT分野のニーズに最適の資格と言えるでしょう。

IoTの発展は今後も続くと予想され、この傾向が維持される限り、この資格の将来性も確かなものであると言えるでしょう。

国家資格の免除もできる

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格すれば、他の国家資格で免除制度の対象になることがあります。

具体的には以下のような免除を受けることが可能です。

  • 中小企業診断士の1次試験科目の一部免除

  • 弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V免除

  • 技術士試験の第一次試験の専門科目「情報工学部門」が免除

  • ITコーディネータ試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験可能

このように多くの資格で免除を受けることができます。

いずれも難易度の高い資格なので、少しでも負担を軽減できることは大きなメリットでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリストの受験までの流れ

子供の旅行 エンベデッドシステムスペシャリストの試験は年に1回開催されており、日程は毎年4月の第3日曜日となっています。

実施会場は全国の主要都市となっているので、受験の際は、会場を要チェックする必要があります。

申込期間は1月下旬から2月下旬までの1か月程となっており、申し込み方法としてはインターネットか郵送かの2択となります。

受験料は情報技術者試験であるため、一律5,700円となっており、比較的安価な値段での受験が可能です。

受験資格もないため、年齢や学歴に関係なく、幅広い人々がIT系の専門知識習得にいそしむことができるといえるでしょう。

午前Ⅰ試験は免除できる

午前Ⅰ試験に関しては免除制度が存在します。以下のいずれかを満たせば2年間の免除を受けることが可能です。

  • 応用情報技術者試験合格

  • 高度情報技術者試験に分類される試験に合格

  • 高度情報技術者試験に分類される試験の午前Ⅰ試験で合格基準点をクリアする

平成31年度の試験では、受験者の60.0%がこの制度を利用しています。半数以上の受験者が、午前Ⅰを免除されているということです。

エンベデッドシステムスペシャリストの試験は長丁場になるため、少しでも負担を軽減できた方が良いでしょう。

該当者は積極的な利用をおすすめします。

エンベデッドシステムスペシャリストと合わせて取りたいおすすめ資格

スマホを見る女性 エンベデッドシステムスペシャリストの取得前後には、他の資格に挑戦するのも良いでしょう。

応用情報技術者

応用情報技術者試験は、ある程度経験を積んだエンジニアがさらに上を目指すための資格です。

情報処理技術者試験ではレベル3に分類され、エンベデッドシステムスペシャリスト試験よりワンランク下の資格になります。

出題範囲は、エンベデッドシステムスペシャリストの午前Ⅰ試験と同様、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野です。

基本的な知識に不足を感じる場合は、まずは応用情報技術者試験を受けると良いでしょう

基礎的な内容をおさらいできるので、エンベデッドシステムスペシャリストの勉強へスムーズに移行できます。

午前Ⅰ試験の免除も受けられるため、合理的な選択と言えるでしょう。

OMG認定資格試験

OMG認定資格試験は組込みソフトウェア開発者を目指す人を対象としており、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に似ています。

主催団体は、UML教育研究所という会社です。

試験は以下の3つのレベルに分かれます。下に進むにつれて難易度が上がります。

  • OCUPファンダメンタル

  • OCRESインターメディエイト

  • OCRESアドバンスト

OCRESの対象者は組込みシステムの技術者向けであることから、エンベデッドシステムスペシャリストと合わせて取得すると良いでしょう。

この資格で勉強する「UML」という統一モデリング言語は、システム全体の把握に有用です。

そのため、資格取得を通じてUMLを使いこなせるようになれば、現場からは大いに重宝される存在になれます。

またこの資格は世界130カ国以上で実施される国際資格であり、世界に認められているということも魅力的です。

ETEC

ETECは組込み技術者向けの試験で、組込みシステム技術者協会が実施しています。

レベルはエントリレベルとミドルレベルの2種類です。A〜Cまでのグレード評価によって合否が判定されます。

エントリレベルは、組込みシステムを受けた大学生や新卒プログラマなどが対象です。

そのため、エンベデッドシステムスペシャリストの前に受けるのも良いでしょう。

この資格を転職で活用したい場合は、ミドルレベルに合格する必要があります。

エンベデッドシステムスペシャリストまとめ

エンベデッドシステムスペシャリストまとめ

  • IoT技術に関わる組込みシステムが専門
  • 合格率17%前後の比較的難しい試験
  • 独学が不安な場合は通信講座の利用もおすすめ

エンベデッドシステムスペシャリストについて解説しました。

この資格は、今普及が進んでいるIoT技術に利用される組込みシステムを専門としたものです。

難関試験ですが、独学でも合格することはできます。その際はインプットからアウトプットという流れで勉強しましょう。

独学が不安な方や多忙で勉強時間がない方には、通信講座の利用もおすすめです。