システムアーキテクトはどんな資格?難易度・合格率から取得メリットまで解説!
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「システムアーキテクトってどんな資格なの?」
と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
システムアーキテクトは、IT系資格の最高峰である高度情報技術者試験の一つですが、資格試験や仕事内容に関しては不明な点も多いはずです。
今回は、システムアーキテクト試験について、試験の合格率および難易度や取得のメリットなどを詳しく解説します。
これを読めば、システムアーキテクトがどんな資格なのかがよく分かるはずです。
システムアーキテクト試験についてざっくり説明すると
- 合格率は12%前後の難関試験
- IT業界での経験が豊富な受験者が多い
- 取得すればビジネス現場で有能な人材と見なされる
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システムアーキテクトってどんな資格?
まずはシステムアーキテクトの概要や主催団体、仕事内容などを解説します。
システムアーキテクト資格の概要
システムアーキテクトは、システム開発の上流工程を主導する上級エンジニアを目指す人向けの資格です。
ITストラテジストの提案の元、情報システム開発の要件定義からその実現に向けた設計までを行います。
取得すればエンジニアとして必要の幅広い業務知識を身につけることが可能です。
システムアーキテクト試験は2009年に始まった比較的新しい資格で、IT系資格では最難関とされる高度情報技術者試験の一つに数えられます。
最上位のレベル4に分類され、難易度はITストラテジス試験と同様の水準です。
システムアーキテクトの主催団体
システムアーキテクト試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験の一つです。
同試験には、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験なども含まれます。
情報処理推進機構は、経済産業省が所管する政策実施機関です。情報セキュリティ対策などの技術面と同試験の実施をはじめとする人材育成面の両面から日本のIT国家戦略を支えます。
IPAの具体的な活動は、サイバーセキュリティー強化に向けた人材育成や社会保護のための情報セキュリティ対策・指針の策定、ITの活用に向けた基盤構築などです。
ちなみに情報処理技術者試験にはどの試験も受験資格がないため、学歴や実務経験を問わず誰でも受験できます。
いきなりシステムアーキテクトを受けることも可能です。
システムアーキテクトの仕事内容
システムアーキテクトには幅広い活躍が期待されますが、その業務は2種類に大別されます。
一つは「情報システム」に関わる業務、もう一つが「組込みシステム・IoTを利用したシステム」に関わる業務です。
前者では、組織の情報システム戦略を業務として実現させるべく、情報システムの構造設計や要件定義などを行います。
一方後者は、組込みシステムやIoTを利用したシステムの要件定義や、ハードウェアおよびソフトウェアの要件仕様をまとめることなどです。
どちらの業務においても、下位者を指導し作業全体をリードする主導的な役割を果たします。
システムアーキテクトに必要な能力とは?
システムアーキテクトは主導的な立場にあるため、情報技術に関する高度な専門知識が求められます。
具体的には情報システムの具現化や開発方法に関する知識をはじめ、OSやネットワーク全般に関して幅広い知識が必要です。
また、それをの知識を活用して情報システムを構築できる能力も持ち合わせていなければなりません。
さらには、チームで分析や使用の策定を行うこともあるため、意見をすり合わせる際にはコミュニケーション能力も重要です。
策定した戦略を実行に移すためには、経営陣を納得させるプレゼン能力もあった方が良いでしょう。
しかしITストラテジストとは違い、システムアーキテクトには技術面の知識や技能の方がより重要です。
システムアーキテクトの基本情報
ここからはシステムアーキテクトの試験に関する基本情報をお伝えします。
システムアーキテクトの出題形式
システムアーキテクト試験では「午前Ⅰ・Ⅱと午後Ⅰ・Ⅱ」、計4種類の試験が行われます。
それぞれの試験時間や出題形式、出題数は以下の通りです。
試験 | 試験時間 | 出題形式 |
---|---|---|
午前Ⅰ | 9:30〜10:20(50分) | 四肢択一式 |
午前Ⅱ | 10:50〜11:30(40分) | 四肢択一式 |
午後Ⅰ | 12:30〜14:00(90分) | 記述式 |
午後Ⅱ | 14:30〜16:30(120分) | 論述式 |
午後試験Ⅰでは4問中2問を、午後試験Ⅱは3問中1問をそれぞれ選んで解答します。
また、配点のある試験についてはすべて100点満点で実施されます。
システムアーキテクトの出題範囲
4つの試験の出題範囲に関する詳細は以下の通りです。
午前Ⅰ
午前Ⅰは、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野から出題されます。これは応用情報技術者試験と同様です。
配点は1問3〜4点で、合格には60点以上の得点が必要となります。
出題構成は、テクノロジ系17問・マネジメント系5問・ストラテジ系8問の計30問となっています。
問題は全て、同時期に実施される応用情報技術者試験の午前試験から選定されるのが大きな特徴です。
考察を要する問題が多く選定され、文章読解のような問題はあまり出てこないのが特徴です。
配点の多いテクノロジ系で確実に得点を稼げるかが全体の得点の伸びに大きく直結してきます。
午前Ⅱ
午前Ⅱ試験の出題範囲は以下の9分野です。
-
コンピュータ構成要素
-
システム構成要素
-
データベース
-
ネットワーク
-
セキュリティ
-
システム開発技術
-
ソフトウェア開発管理技術
-
システム戦略
-
システム企画
配点は4点×25問で、こちらも60点以上得点すれば合格となります。
午前Ⅰ試験よりも高度な内容が出題されるため、注意が必要です。
午後Ⅰ
午後Ⅰ試験は、情報システムと組込みシステムの2分野から出題されます。各分野の詳細は以下の通りです。
情報システム |
---|
契約・合意に関すること |
企画に関すること |
要件定義に関すること |
開発に関すること |
運用・保守に関すること |
関連知識 |
組込みシステム |
---|
機能要件の分析・機能仕様の決定に関すること |
機能仕様を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定に関すること |
組込みシステムに応じた開発手法の決定に関すること |
汎用的モジュールの利用に関すること |
大問4問中2問を選んで解答する形式です。配点は選ぶ問題によって異なります。
こちらも60点以上の得点で合格です。
問題は長文形式で、表や図から情報を読み取って記述させるような出題となっています。
午後Ⅱ
午後Ⅱ試験の出題範囲は午後Ⅰと同様です。こちらは3つの大問から1つを選んで解答します。
午後Ⅱ試験では評価ランクに基づいて採点がなされるため、配点や合格点の設定はありません。
公式サイトが公開している評価基準の具体例は以下のようなものです。
-
設問で要求した項目の充足度
-
内容の妥当性
-
論理の一貫性
-
見識に基づく主張
問題冊子にある「解答にあたっての指示」に反するような解答を行った場合、論述内容に関わらず評価の程度が下げられる可能性があるため、論述の際は注意しましょう。
A〜Dまでの4ランクで評価され、ランクAのみが合格となります。
形式は短い文章に対する自分の考えを、大論述形式で記述させるという内容です。
システムアーキテクトの合格率
過去に行われたシステムアーキテクト試験の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成21年 | 13.2% |
平成22年 | 12.5% |
平成23年 | 14.8% |
平成24年 | 14.4% |
平成25年 | 14.1% |
平成26年 | 15.0% |
平成27年 | 13.2% |
平成28年 | 13.9% |
平成29年 | 12.7% |
平成30年 | 12.6% |
令和元年 | 15.3% |
令和3年 | 16.5% |
合格率は概ね12%後半で、高い年でも16%前後です。よって合格率は比較的低い試験だと言えます。(2020年度試験はコロナウイルスで中止)
これは他の高度情報技術者試験と同水準の合格率です。
ちなみに受験者数は近年では5,000〜6,000人の間を推移しています。
システムアーキテクトの難易度
システムアーキテクト試験は、情報処理技術者試験のレベル区分で最上位のレベル4に分類されます。
そのため、情報処理系の資格では有数の難易度を誇ると言えるでしょう。
資格偏差値も68と高めです。これは高度情報技術者試験の中では、真ん中あたりに位置する水準になります。
また、合格者の平均年齢は36.1歳です。このデータから、経験豊富なエンジニアが多く受験する資格であることが推測できます。
受験者全体のレベルが高い中、合格率が12%前後なので、試験の難易度は相当高いと言えるでしょう。
ちなみに受験資格はないため、難関試験の中では受験ハードルの低い資格です。
システムアーキテクトの勉強法
システムアーキテクトの4つの試験に共通して有効な勉強法としては、インプットとアウトプットの徹底が挙げられます。
インプットとは、テキストを読み込んで基本的な知識を蓄えること、アウトプットは問題集や過去問で演習を行うことです。
インプットを行う際は、基本用語を中心に記憶し、試験の全体像をきちんと把握するようにしましょう。
特に午前試験は知識量がものを言う試験のため、インプット作業が合格点突破の命運を分けます。
アウトプットでは演習を通して問題の形式に慣れることが必要となります。また弱点を把握し、その克服に努めることも大切です。
特に午後試験では、このアウトプットの量によって、問題への対応力の向上の程度が変わってきます。
インプットからアウトプットという順番で勉強を進めることで、知識が頭に定着しやすくなります。
各試験ごとの対策法
各試験ごとの個別の勉強法は以下の通りです。
午前Ⅰ
午前Ⅰ試験は、応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の午前試験からの流用が大半です。よって、比較的難易度の易しい問題が多数出題されます。
よって対策法としては、応用情報技術者試験の過去問演習が有効です。繰り返し解くことで出題傾向を把握します。
具体的には直近3〜5年分を解くのが良いでしょう。分からない部分はテキストで復習し、知識の穴を一つずつ埋めていくことが肝心です。
演習を行う際は、7、8割以上の得点を目指すことをおすすめします。
午前Ⅰに関しては目新しい知識は登場しないため、基本的な知識を盤石にすることを心がけましょう。それが試験全体における土台となります。
午前Ⅱ
午前Ⅱ試験で出題される9つの範囲のうち、最も重要なのはシステム開発技術に関する問題です。よってその範囲を中心に対策を行うべきでしょう。
定番問題は少ないため、開発の流れを一通り理解しておくことが必要です。
ここではシステムアーキテクト試験の過去問演習が有効となります。
過去問を繰り返し解くことで、試験で問われる観点をよく理解しましょう。また、問題の背景知識や関連知識も合わせて押さえることが望ましいと言えます。
午後Ⅰ
午後Ⅰ試験は長文問題が出題され、形式は記述式となります。
午後Ⅰの勉強では、記述の要素を問題文から探す練習を積むことが必要です。その際は、問題作成者の出題意図を考えるようにしましょう。
解答を構成する要素は1箇所にあるとは限らないので、記述しにくい場合は複数箇所を点検することも必要です。
また記述式は時間との戦いになるため、練習から時間管理を徹底するようにしましょう。問題文を素早く読解し、解答を正確に作成することが求められます。
思うように記述できない場合は、模範解答をよく研究することがおすすめです。
正解例と自分の解答の差をよく分析すれば、問題文の読み方や記述方法のコツが見えてくるでしょう。
午後Ⅱ
午後Ⅱ試験は大論述形式で、作文能力が求められます。
作文の基本は、論理的に文章を書くことです。原因結果や主語述語などの論理関係がきちんと整っているかを確認するようにしましょう。
自分で分からない場合は他人に見てもらうこともおすすめです。文章同士の関係性がおかしくないかをチェックしてもらいましょう。
また、システムアーキテクトとしての立場から論述を行うことも重要です。
要件定義や設計の概要作りなどで主導的な役割を果たすシステムアーキテクト目線の文章にしなければなりません。
さらに設問内容に合った解答を作成することも重要です。出題者の意図をきちんと理解していることが読み取れるような文章を心がけましょう。
システムアーキテクトの独学は可能?
システムアーキテクト試験の難易度は高めですが、独学で合格することも可能です。
独学で勉強する場合は、上記で紹介したような勉強法をいかに徹底できるかが重要となります。
また独学では勉強以外の部分も重要です。具体的には、スケジュール管理やモチベーション維持の工夫などが挙げられます。
仕事の合間を縫って勉強するわけですから、時間は有効利用しなければなりません。
そのための工夫として、勉強すべき内容をあらかじめ確認し、それを1週間単位の計画にまとめることがおすすめです。
自分が普段使うノートやスマホのチェック機能などにまとめておいて、常に見れるようにしておきましょう。
さらに独学の際に課題となるのは、やる気をいかに維持するかということです。
これには、目標点数や目標正当数などのノルマを設定するのが良いでしょう。
日々達成感を得られる工夫を施しておくことが必須です。
おすすめ参考書
システムアーキテクト試験の独学には「2020年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター システムアーキテクト」がおすすめです。TAC出版より3,300円(税抜)で出版されています。
この参考書の良い点は、システムアーキテクト試験の山場となる午後Ⅰ・Ⅱ試験の対策が充実していることです。
特に鬼門である午後Ⅱ試験の大論述に関しては、「ユニット法」や「ステップ法」といったTAC独自の論述ノウハウが学べます。
作文能力を効率的に高めることができるため、独学でも合格できるレベルの論文が書けるようになるでしょう。
過去問は有効活用しよう
システムアーキテクト試験では過去問演習が特に有効です。
過去問は、情報処理推進機構の公式サイトや市販の過去問題集を通じて入手して下さい。
過去問を解くことで頻出範囲や出題傾向を把握できるため、実力アップに効果的です。
また、自分の弱点を発見し、それを克服することでも得点能力が向上します。
間違えた問題や不安な部分はテキストに戻ってじっくり復習するようにしましょう。
午前Ⅰ試験に関しては、応用情報技術者試験の過去問演習を行います。
論文試験対策においても、過去問を使うようにしましょう。定番問題の傾向や記述する際の流れを把握できるので、効果的な勉強法と言えます。
通信講座もいくつか存在
TACやITECがシステムアーキテクトの通信講座を開講しています。詳細は以下の通りです。
会社 | 講座名 | 受講料 |
---|---|---|
TAC | システムアーキテクト 本科生 | 60000円 |
ITEC | 2020 システムアーキテクト スタンダードコース | 57200円 |
TACには上記の他にも、午前免除型の本科生や本科生プラスといった講座があります。
通信講座は独学よりも費用がかかりますが、予備校よりも安い受講料で講義が受けられます。
また試験に合わせてカリキュラムが設定されていることから、その都度目標を持って学習が進められるという点もメリットです。
通信講座では試験対策のプロから、合格に必要なエッセンスだけを学ぶことができます。
そのため独学で一から始めるよりも、はるかに効率的な学習法と言えるでしょう。
多忙な社会人や主婦の方には、通信講座の利用がおすすめです。
システムアーキテクト取得のメリット
資格を取得するメリットを知ることは大切です。それは試験勉強における大きなモチベーションとなります。
スキルを証明しやすい
資格とは、ある分野における知識や技能を客観的に証明してくれるものです。
システムアーキテクトの資格では、アプリやインフラの設計能力に加え、システム面のコンサル能力などが証明されます。
またシステムアーキテクトは高度なIT人材にのみ与えられる資格です。取得者には、開発にとどまらず最終的なビジネスモデルを見据えた設計が求められます。
取得すれば、プロジェクトを主導するリーダーシップやマネジメントの素養を認められるでしょう。
転職に有利になる
システムアーキテクトは比較的新しい資格のため、経験豊富なシステムアーキテクト人材はまだまだ不足傾向にあります。
そのためIT業界においては現在売り手市場と言えるでしょう。
システムアーキテクトは、開発の技術だけではなく、マネジメントなどの多様なビジネススキルを備えていることの証明にもなります。
よって企業からは、ビジネス現場で活躍できる人材として重宝されるのです。
年収もアップ
上記の通り、システムアーキテクトは希少価値の高い資格です。そのため年収アップも当然期待できます。
システムアーキテクトの平均年収は600〜700万円程度と言われています。
これは一般的なエンジニアやプログラマーの年収に比べて高い水準です。ちなみにシステムエンジニアの平均年収は550.8万円と言われ、日本人の平均は454.4万円です。
また実力がある場合は、年収1,000万円以上稼げる可能性もあります。
他の国家資格の一部免除も
システムアーキテクト試験に合格すれば、他の資格で免除を受けることも可能です。具体的には以下のような免除制度の対象となります。
-
中小企業診断士の1次試験科目の一部免除
-
弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V免除
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技術士試験の第一次試験の専門科目「情報工学部門」が免除
-
ITコーディネータ試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験可能
このように多くの資格試験で免除が受けられます。どれも難易度の高い試験なので、少しでも負担を軽減できれば試験では有利です。
システムアーキテクトの試験日程・会場・申し込み方法
ここからはシステムアーキテクト試験の受験に必要な情報をお伝えします。
システムアーキテクトの受験の流れ
システムアーキテクト試験は年に1回実施されます。
試験日は毎年10月の第3日曜日です。全国主要50地区に実施会場が設けられます。
申し込み期間は7月中旬から1ヶ月程度で、受験料は5,700円です。
受験料に関しては他の情報処理技術者試験の同様の価格となります。
合格発表は12月下旬に行われるようです。
システムアーキテクト試験に受験資格はありません。性別や学歴、年齢を問わず誰でも受験できます。
午前Ⅰ試験は免除あり
午前Ⅰ試験には免除制度が存在します。以下のいずれかに該当すれば、2年間の免除を受けることが可能です。
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応用情報技術者試験合格
-
高度情報技術者試験に分類される試験に合格
-
高度情報技術者試験に分類される試験の午前Ⅰ試験で合格基準点をクリアする
実際にこの免除制度を利用して受験する人は大勢います。該当者は積極的に活用して、試験本番の負担を少しでも軽くしましょう。
なお、高度情報技術者試験とは以下の9種類を指します。
-
ITストラテジスト試験
-
システムアーキテクト試験
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プロジェクトマネージャ試験
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ネットワークスペシャリスト試験
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データベーススペシャリスト試験
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エンベデッドシステムスペシャリスト試験
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ITサービスマネージャ試験
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システム監査技術者試験
-
情報処理安全確保支援士試験
他の情報処理技術者試験にも挑戦する
システムアーキテクト試験の受験前後には、他の情報処理技術者試験を受けるのも良いでしょう。
IT系資格を一つも持っていないのなら、下のレベルの試験から始めるのがおすすめです。
また、システムアーキテクトと合わせて他の高度情報技術者の資格を取得すれば、仕事の幅をさらに広げることができます。
そもそも情報処理技術者試験とは
情報処理技術者試験とは「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省が認定する国家資格です。
ITに関する一定水準以上の「知識・技能」を持った情報処理技術者に与えられます。主催団体は情報処理推進機構(IPA)です。
全ての情報処理技術者試験には受験資格がありません。受験料は一律5,700円です。
情報処理技術者試験の種類およびレベルは以下の通りになります。
試験区分 | レベル |
---|---|
ITパスポート試験 | 1 |
情報セキュリティマネジメント試験 | 2 |
基本情報技術者試験 | 2 |
応用情報技術者試験 | 3 |
高度情報技術者試験 | 4 |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、新人エンジニアの登竜門と言われる資格です。IT関連の業務に必要な基本的な知識や技能が身に付けられます。
企業によっては新入社員に受験を義務付けているところもあり、これからITエンジニアを目指したい人におすすめの資格です。
合格率は20〜30%で、難易度は比較的高い試験となっています。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ある程度経験を積んだエンジニアがさらに上を目指すための資格です。基本情報試験の上位資格となります。
取得すれば、IT業務における発展的な知識や技能が身に付くため、高度なIT人材となることが可能です。
合格率は20%程度と言われてます。受験者のレベルも高いため、難易度の高い試験と言えるでしょう。
システムアーキテクト試験のワンランク下になるので、先に応用情報技術者試験を受験するのがおすすめです。
システムアーキテクト試験に応用可能な基本的な知識が身に付くだけでなく、午前Ⅰ試験も免除となります。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、システムアーキテクト試験と同じく、高度情報技術者試験の一つです。
ITストラテジストは、IT戦略に関するコンサルティングを行います。経営者に近い立場でビジネスを主導する役割が期待される職業です。
システムアーキテクトでは技術面がより重視されますが、ITストラテジストは経営的な観点が重要になります。
そのため、CIOやCTO、ITコンサルタントとして活躍したい人におすすめです。
合格率は15%程度で、システムアーキテクト試験同様の難関試験と言えるでしょう。
システムアーキテクト試験まとめ
システムアーキテクト試験についてまとめ
- 合格率が低くIT系資格では最難関の一つ
- 受験者のレベルはかなり高い
- 転職で有利なことや年収アップなどメリットは大きい
システムアーキテクト試験について詳しく解説しました。
試験の難易度は高いですが、それだけ取得するメリットも大きい資格です。IT業界で活躍したい人には積極的な取得をおすすめします。
効率的な試験勉強には通信講座の活用もおすすめです。