【速報】令和元年度(2019年)中小企業診断士試験合格発表結果
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中小企業診断士
平井東
2020年8月25日(火)午前10時過ぎに発表された、「令和2年度中小企業診断士1次試験の合格発表」については以下のリンク先の記事をご覧ください。
ここから先は、令和1年(2019年度)の合格速報です。
令和元年度(2019年)中小企業診断士試験 合格発表結果
一次試験
項目 | 人数 |
---|---|
申込者数 | 21,163人 |
受験者数① | 17,386人 |
受験者数②(A) | 14,691人 |
受験率 | 82.1% |
合格者数(B) | 4,444人 |
合格率 (B) / (A) | 30.2% |
受験者数①・・・1科目でも受験した方の人数
受験者数② ・・・欠席した科目が一つもない方の人数
二次試験
項目 | 人数 |
---|---|
申込者数 | 6,161人 |
筆記試験の申込者数① | 6,161人 |
筆記試験の受験者数②(A) | 5,954人 |
受験率 | 96.6% |
口述試験を受験する資格を得た方の人数(B) | 1,091人 |
筆記試験の合格率 (B) / (A) | 18.3% |
合格者数(D) | 1,088人 |
合格率 (D) / (A) | 18.3% |
受験者数①・・・1科目でも受験した方の人数
受験者数② ・・・欠席した科目が一つもない方の人数
本日2019年12月6日(金)、令和元年度中小企業診断士試験二次試験・筆記試験の合格発表が行われました。本試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
本年度の中小企業診断士試験は過去10年間で最高の一次試験合格率(30.2%)を記録したことで話題となっていました。
また、試験では例年よりも難易度の高い問題も出題された一方で、財務・会計や経営法務など複数の科目で合格率は増加しました。
以下では令和元年度中小企業診断士試験の合格発表の結果と、本年度の中小企業診断士試験の特徴について詳しく見ていきましょう。
2019年度中小企業診断士試験の特徴
- 一次試験合格率は30.2%で過去最高レベル
- 二次試験試験の合格率は18.3%と低め
- 試験全体の合格率は5.5%と直近5年間で最高
- 一次・二次の総合的な試験難易度は「易化」
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一次試験合格率は30.2%で過去10年で最高
令和元年度中小企業診断士試験の一次試験は受験申込者数は21,163人、受験者数は17,386人であり、受験率は82.1%となりました。
申込者数や志願者数は平年並みだった一方で、合格率は過去10年で最高となりました。
合格率は毎年変動はするものの、15~25%前後で変動してきました。それが一気に30%を突破してしまったので、一次試験については異例の年度だったと言えます。
一次試験の合格基準はご存知の通り、
-
一次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
-
科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
ですから、合格率が軒並み上がったということは「受験生のレベルが全体的に高く」「試験が易化傾向だった」と言えるでしょう。
二次試験の試験難易度はやや難化
2019年度2次試験の科目別難易度は以下のようになっています。
科目 | 出題難易度 |
---|---|
事例1 | 例年通り |
事例2 | 例年通り |
事例3 | やや難化 |
事例4 | やや易化 |
総評 | 例年通り |
筆記試験の出題レベルは例年通りだと言えるでしょう。
一方で合格率は低く、令和初の中小企業診断士試験の二次試験の合格率は18.3%と、直近15年間で2番目に低い合格率を記録しました。
2019年度中小企業診断士試験の合格率はおよそ5.5%
一次試験の合格率を合わせれば、全体(1次×2次)での合格率は5.5%になります。
口述試験はほぼ100%の割合で合格すると仮定すれば、本年度の中小企業診断士試験試験の合格率は、同様におよそ5.5%に落ち着くと言えるでしょう。
1次試験の合格率が例年と比べて遥かに高かったこともあり、最終合格率は直近5年間で最も高い数値となりました。
2019年度中小企業診断士試験は全体として易化したと言えるでしょう。
2019年度中小企業診断士試験の合格者の属性
ここでは本年度中小企業診断士試験の受験者の男女比、年齢層、勤務先区分別の割合などをご紹介します。
合格者の男女比
一次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
男性 | 4,143人 | 93.2% |
女性 | 301人 | 6.8% |
二次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
男性 | 993人 | 91.3% |
女性 | 95人 | 8.7% |
一次試験では、男性の合格者数は前年度に比べて1,097人増加、女性の合格者数は111人の増加でした。
また一次試験合格者の男女比率を見ると、前年度は男性の割合が94.1%だったことと比べると今年度は女性の割合が0.8%だけ微増しましたが、ほとんど現状維持といって良いでしょう。
二次試験についても同様に、女性割合は微増したものの、ほぼ変わっていません。
合格者の年齢
一次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
~20歳 | 7人 | 0.1% |
20~29歳 | 540人 | 12.1% |
30~39歳 | 1,401人 | 31.5% |
40~49歳 | 1,377人 | 30.9% |
50~59歳 | 871人 | 19.5% |
60~69歳 | 228人 | 5.1% |
70歳~ | 20人 | 0.4% |
合計 | 4,444人 | 100% |
二次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
~20歳 | 0人 | 0% |
20~29歳 | 137人 | 12.6% |
30~39歳 | 406人 | 37.3% |
40~49歳 | 354人 | 32.5% |
50~59歳 | 161人 | 14.8% |
60~69歳 | 28人 | 2.6% |
70歳~ | 2人 | 0.2% |
合計 | 1,088人 | 100% |
一次試験の合格者数は前年度に比べていずれの年齢層でも合格者数が増加しました。
一次試験の最高齢合格者はなんと78歳、最年少合格者は17歳の方でした。
2次試験合格者の最年長は74歳、最年少は20歳でした。
合格された皆様本当におめでとうございます。
地区別の合格者割合
一次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
札幌 | 75人 | 1.7% |
仙台 | 142人 | 3.2% |
東京 | 2611人 | 58.8% |
名古屋 | 403人 | 9.1% |
大阪 | 813人 | 18.3% |
広島 | 162人 | 3.6% |
福岡 | 216人 | 4.9% |
那覇 | 22人 | 0.5% |
合計 | 4,444人 | 100% |
二次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
札幌 | 14人 | 1.3% |
仙台 | 42人 | 3.9% |
東京 | 581人 | 53.3% |
名古屋 | 89人 | 8.9% |
大阪 | 267人 | 24.5% |
広島 | 46人 | 4.2% |
福岡 | 49人 | 4.5% |
合計 | 1,088人 | 100% |
勤務先区分別の合格者割合
一次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
経営コンサルタント自営業 | 57人 | 1.3% |
税理士・公認会計士等自営業 | 128人 | 2.9% |
上記以外の自営業 | 105人 | 2.4% |
経営コンサルタント事業所等勤務 | 112人 | 2.5% |
民間企業勤務 | 2,778人 | 62.5% |
政府系金融機関勤務 | 86人 | 1.9% |
政府系以外の金融機関勤務 | 469人 | 10.6% |
中小企業支援機関 | 89人 | 2.0% |
独立行政法人・公益法人等勤務 | 62人 | 1.4% |
公務員 | 170人 | 3.8% |
研究・教育 | 20人 | 0.5% |
学生 | 59人 | 1.3% |
その他(無職を含む) | 309人 | 7.0% |
合計 | 4,444人 | 100% |
二次試験
合格者数 | 割合 | |
---|---|---|
経営コンサルタント自営業 | 7人 | 0.6% |
税理士・公認会計士等自営業 | 37人 | 3.4% |
上記以外の自営業 | 17人 | 1.6% |
経営コンサルタント事業所等勤務 | 33人 | 3.0% |
民間企業勤務 | 705人 | 64.8% |
政府系金融機関勤務 | 22人 | 2.0% |
政府系以外の金融機関勤務 | 95人 | 8.7% |
中小企業支援機関 | 15人 | 1.4% |
独立行政法人・公益法人等勤務 | 17人 | 1.6% |
公務員 | 58人 | 5.3% |
研究・教育 | 7人 | 0.6% |
学生 | 11人 | 1.0% |
その他(無職を含む) | 64人 | 5.9% |
合計 | 1,088人 | 100% |
一次試験では例年通り民間企業勤務の割合が全体の3分の2程度を占める結果となりました。
二次試験についても1次試験と合格者の傾向は似通っています。
科目別の受験者数と合格者数
一次試験
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
経済学・経済政策 | 12,564人 | 3,241人 | 25.8% |
財務・会計 | 14,157人 | 2,310人 | 16.3% |
企業経営理論 | 15,026人 | 1,625人 | 10.8% |
運営管理 | 12,795人 | 2,921人 | 22.8% |
経営法務 | 15,075人 | 1,530人 | 10.1% |
経営情報システム | 12,285人 | 3,271人 | 26.6% |
中小企業経営・中小企業政策 | 13,229人 | 737人 | 5.6% |
※一次試験の全体の合格者数は4,444人
必ずしも科目別の合格率から科目別の難易度傾向を読み取るのは正確ではありませんが、ある程度の傾向はわかります。
2019年度は「財務・会計」「経営理論」などが易化傾向にあった一方で「中小企業経営・政策」は大きく難化し、ここ数年で最低の合格率を記録しました。
筆記試験合格者が今すぐやるべきこと
合格された受験生の皆様、本当におめでとうございます!
あとは口述試験を突破すれば晴れて全ての中小企業診断士試験に合格です。
合格者には口述試験案内が12月6日に簡易書留郵便にて発送されるので口述試験について必ず確認しておきましょう。
口述試験の日程
2019年度の口述試験は12月15日(日)です。
残された日数は10日もなく、皆さんは残り10日たらずで口述試験の対策を行う必要があります。
しかし、焦ることは全くありません。口述試験の合格率は例年99%〜100%であり、「最終確認のための面接試験」といった位置付けは今年も変わりありません。
口述試験の日程や合格率・対策方法などについては別の記事で詳しく解説していますので、合格者の方は必ず確認しておきましょう。
2019年度口述試験の結果
2019年度試験の口述試験の受験資格を得た人は1091人、合格者数は1088人でした。
今年も口述試験はほぼ全員が受かる試験であったと言えるでしょう。
不合格者は2020年度試験にどう備える?
今回残念ながら不合格になってしまった方も、試験本番までに磨いてきた知識は無駄になるわけではありません。
また、不合格者には各自の総得点と科目別得点を数段階に区分した結果通知が12月12日に簡易書留郵便にて送付されます。
自分がどの分野で特典を伸ばせなかったのかなどを確認し、来年度の試験に向けて、今から出来る限りの対策をとっておきましょう。
2020年度中小企業診断士試験は難化必至か
例年の傾向から見ても、2020年度試験では今年以上に合格率が増えるということは考えにくく、合格率は減少に転じる可能性が高いです。
したがって、試験は難化する可能性が極めて高いといえます。
そのため試験の対策はこれまでよりも困難になるものの、今からしっかりと対策を積むことによって2019年度試験でライバルに対して優位に立つことができます。
予備校や通信講座を活用しよう
来年度の中小企業診断士試験に備えて予備校や通信講座を受講するという場合は、スタディングの中小企業診断士講座がおすすめです。
スタディングはあらゆる中小企業診断士講座の中でも随一のスマホ学習機能を備えているので、仕事で忙しい社会人の方でも通勤時間などの隙間時間を活用して効率的に学習することができるでしょう。
さらにスタディングは講座費用が極めて安いことも魅力であり、スタンダードコースであれば57,900円で受講可能となっています。
今年残念な結果に終わってしまった方でも、安心して再スタートを切ることが出来るでしょう。
プロの講師の力を借りて、来年こそ確実に合格を掴み取りましょう!
令和元年度中小企業診断士試験の結果まとめ
2019年度中小企業診断士試験の結果まとめ
- 一次試験合格率は30.2%で過去10年で最高だった
- 2次筆記試験合格率は18.3%
- 2020年度試験は全体的に難化の恐れ
- 2020年度は予備校・通信講座による早期の試験対策が重要
令和初の中小企業診断士試験の特徴について解説しました!
満足のいく結果とはならなかった人も、早めの対策をすることでライバル達と大きく差をつけることが出来るはずです。
来年こそ合格を勝ち取りましょう!