【速報】令和2年度(2020年)中小企業診断士1次試験の合格発表結果|合格率も解説!

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中小企業診断士

平井東

令和2年度(2020年)中小企業診断士試験1次試験 合格発表結果

項目 人数
申込者数 20,169人
受験者数① 13,622人
受験者数②(A) 11,785人
受験率 67.5%
合格者数(B) 5,005人
合格率 (B) / (A) 42.5%

受験者数①・・・1科目でも受験した方の人数

受験者数② ・・・欠席した科目が一つもない方の人数


2020年8月25日(火)午前10時過ぎに令和2年度中小企業診断士1次試験の合格発表が行われました。まずは受験をされた皆様、本当にお疲れ様でした。

1次試験は7月11日(土)、7月12日(日)に実施されましたが、実感はいかがだったでしょうか。

この記事では令和2年度中小企業診断士1次試験の合格発表を踏まえた分析や、特別措置の2次試験受験の延期申請にどう対応するかまで解説していきます。

2020年度中小企業診断士試験の特徴

  • 合格率は42.5%と大幅易化
  • 運営管理と財務会計で合格率は低下
  • 2次試験受験の延期申請をするかは各人の判断が大切

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今回の試験の傾向は?

本年度の合格率は42.5%で、前年度の合格率の23.5%から19ポイントも上昇しました

そのため、今回の1次試験で手応えのあった方も、激戦が予想される2次試験で合格を勝ち取れるようしっかりと勉強を続けることが重要になります。

科目ごとにみると「難化した」という声も多く、実際に合格率が低下していた「運営管理」と「財務会計」でしっかり得点できたかどうかが合否の分かれ目となりました。

一次試験合格率は42.5%と前年比19ポイント上昇

令和2年度の中小企業診断士試験の受験者数①(1科目でも受験した方の人数)は13,622人でした。

試験の受験を自粛した方が多く、受験者数は昨年比で2,812人減少しました。

一方で、1次試験の合格者数は前年比+1,769人の大幅増加になりました。

なお、1次試験の合格基準は以下のように定められています。

  • 総点数の60%以上を得点し、かつ、1科目でも満点の40%未満の科目がないこと

科目別の受験者数と合格者数

一次試験

受験者数 合格者数 合格率
経済学・経済政策 245人 49人 23.5%
財務・会計 10,738人 1,161人 10.8%
企業経営理論 11,462人 2,226人 19.4%
運営管理 9,745人 912人 9.4%
経営法務 11,568人 1,390人 12.0%
経営情報システム 9,985人 2,868人 28.7%
中小企業経営・中小企業政策 11,614人 1,905人 16.4%

2020年度の試験では特に「中小企業経営・中小企業政策」、「企業経営理論」の合格率が高くなりました。

一方で、「運営管理」と「財務会計」では前年と比べて合格率が低下し、例年以上に苦戦された方が多かったようです。

これらの科目で40%以上の得点が取れたかどうかという点で、7月13日の解答・配点の公開から8月25日の合格発表まで不安だったという方もいるでしょう。

2020年度中小企業診断士試験の合格者の属性

ここでは本年度中小企業診断士試験の受験者の男女比、年齢層、勤務先区分別の割合などをご紹介します。

合格者の男女比

一次試験

申込者数 合格者数
男性 18146人 4655人
女性 2023人 350人

2020年度の1次試験では、前年に比べて男性の合格者は512人増加しました。また、女性の合格者は49人増加しました。

合格者の年齢

合格者数 試験合格者数
20歳未満 150人 19人
20~29歳 3,228人 816人
30~39歳 6,124人 1,609人
40~49歳 5,803人 1,398人
50~59歳 3,665人 906人
60~69歳 1,018人 237人
70歳以上 121人 20人
合計 20,169人 5,005人

多くの合格者は30〜40代の方で、今年度も働きながらしっかりと試験勉強に励まれた方が合格を勝ち取っていました。

なお、今年度の最年少合格者は16歳、最年長合格者は81歳でした。

地区別の合格者割合

申込者数 合格者数
札幌 406人 103人
仙台 838人 175人
東京 11,231人 2,876人
名古屋 1,841人 430人
大阪 3,697人 958人
広島 843人 191人
福岡 1,124人 242人
那覇 189人 30人
合計 20,169人 5,005人

東京会場での受験者数が最も多いのは例年通りですが、今年度は都心での受験を避け、例年よりも全国各地に受験者が分散する傾向にありました。

東京会場での申込者数は減少した一方で、仙台・広島といった地方都市での受験社数は前年に比べて増加しました。

勤務先区分別の合格者割合

申込者数 合格者数
経営コンサルタント自営業 245人 49人
税理士・公認会計士等自営業 547人 174人
上記以外の自営業 498人 106人
経営コンサルタント事業所等勤務 600人 153人
民間企業勤務 12,150人 3,085人
政府系金融機関勤務 261人 91人
政府系以外の金融機関勤務 1,862人 496人
中小企業支援機関 545人 91人
独立行政法人・公益法人等勤務 232人 63人
公務員 699人 186人
研究・教育 113人 22人
学生 613人 108人
その他(無職を含む) 1,804人 381人
合計 20,169人 5,005人

働きながら合格を目指す方が多く、昨年同様、今年度も民間企業で勤務されている方が受験者数としては最も多かったです。

また、経営コンサルタントとして働いている受験者も一定数いますが、合格率を他の業種等と比較しても特段高いとは言えません。

現在の職種に関わらずしっかりと試験対策することが重要ということが改めて確認できたといえるでしょう。

筆記試験合格者が今すぐやるべきこと

1次試験に合格された受験生の皆様、本当におめでとうございます。

このあと待ち構えている筆記試験・口述試験の対策も抜かりなく進めていきましょう。

筆記試験の日程と分析

今年度の中小企業診断士2次試験(筆記試験)は2020年10月25日(日)に実施されます。

1次試験の受験直後から筆記試験を開始していた方はこの調子で試験勉強を続けていきましょう。

特に今年の1次試験は合格率が高いだけに、2次試験は例年よりも激戦となることが予想されます。

1次試験の合格に油断せず、万全の対策をして試験に臨むことが非常に大切です。

試験直前の対策は時間との戦いになるため、通信講座を利用して効率的に合格を行うことがおすすめです

口述試験の日程

2020年度の口述試験は12月20日(日)に実施されます。

最終段階の口述試験で不合格となるのは非常に悔しいので、最後まで万全の対策をしましょう

なお、口述試験の合格発表日は令和3年1月5日(火)となっています。

口述試験については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

惜しくも不合格になった方はどうする?

今回の1次試験で全科目合格はできなかった方も、来年度の試験に向けて準備を進め、来年度の試験では必ず合格を目指しましょう。

今年度の試験で合格できなくても、中小企業診断士試験の最終合格に必要な勉強時間は1,000時間程度であるため、これまで積み重ねてきた勉強時間も踏まえて来年度の試験に挑みましょう。

予備校や通信講座を活用しよう

今年度の試験で惜しくも不合格となってしまった方の中で、働きながら中小企業診断士試験合格を目指したいという方には、通信講座を受講することを強くおすすめします。時間や場所の制約なく、効率よく学習できるからです。

特にスタディングの中小企業診断士講座の価格は48,900円であり、診断士講座としては破格の講座費用で受講できます。

スタディングでは再受験者向けのコース・今年から受験する方向けのコースが用意されておりどのコースを選んでも良質な講義や教材が用意されているのでおすすめです。

スタディングの講座については以下の記事で詳しく解説しているので、是非ご参考にしてください。

スタディングの公式サイトはこちら

試験の延期措置をどう考える?

1次試験の合格発表の直前、令和2年8月21日に「第2次試験を受けることができる期間の延長について」という通知が中小企業診断士協会から発表されました。

令和2年度(本年度)の2次試験を感染症の感染防止の目的で受験しない場合、

  • 令和元年度に1次試験に合格している方は令和3年度まで、

  • 今年度1次試験に合格している方は令和4年度まで、

2次試験の受験を延期することができます

なお、詳細な受験延期措置に関する情報は中小企業診断士協会の公式ホームページを各自で確認してください。

最終的な判断は各自で行おう

この制度を利用して試験日を送らせることで、せっかく1次試験に突破できたにも関わらず、詰め込んだ知識を忘れてしまう可能性があります。

資格の取得のチャンスを逃すことにもなるため、むやみに受験延長措置をとることは必ずしも得策とはいえないでしょう。

しかし、どうしてもやむを得ない事情がある場合はこの制度を有効活用するのも手です。

ただし、最終的な今年度の試験を受験するかどうかの判断は悔いのないように各自で行いましょう

令和2年度中小企業診断士試験の結果まとめ

2020年度中小企業診断士試験の結果まとめ

  • 合格率は42.5%
  • 合格率は前年比+約20ポイントで易化
  • 2次試験の対策が例年以上に重要になる
  • 通信講座でコスパよく次の試験に備えることがおすすめ
  • 2次試験の延期については各自判断する

ここでは令和2年度の中小企業診断士1次試験の合否に関するデータや次の試験に向けた情報について解説してきました。

今年の試験では満足のいく結果を残せなかった方も次回の試験に向けてしっかりと対策することで合格を勝ち取り、中小企業診断士の資格を活かして活躍することができます。

次の目標に向かってしっかりと学習を続けていきましょう。

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