中小企業診断士の浪人は大変?受験者の浪人割合・やる気の保ち方まで徹底解説!

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中小企業診断士

平井東

「中小企業診断士の受験者のうち、浪人の割合はいくら?」

「どうやってモチベーションを保てば良いのか知りたい!」

中小企業診断士を目指している方の中には、このようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

中小企業診断士はビジネス関連の資格の中でも群を抜いて人気の資格であり、経営コンサルタントの技能を証明するための唯一の国家資格と言われています。資格を有する人は法務からITまで多岐に渡って活躍することができますが、その難易度は非常に高く、毎年多くの不合格者が存在します。

そこで今回は中小企業診断士で浪人してしまった人や浪人しそうな人の実態について解説していきます。

この記事を読めば中小企業診断士で不合格になってしまった場合の考え方や対処法まで正しく理解することができるでしょう。

中小企業診断士の浪人についてざっくり説明すると

  • 合格率が低い難関資格の為、ストレートで合格するのが難しい
  • モチベーションを維持し続けるのが難しい
  • 合格に必要なのは知力・体力・精神力

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中小企業診断士の浪人割合はどのくらい?

中小企業診断士の難易度は非常に高く合格率も低い為、ストレート合格が非常に難しい資格となっています。

ここでは平均浪人年数・合格率・他資格との合格率比較の観点から中小企業診断士の浪人割合についてまとめていきます。

平均浪人年数は2年

大手資格学校のLECが公表している調査結果によると、中小企業診断士に合格するまでの学習年数は次のようになっています。

学習年数 割合
1年以内 27%
2年以内 21%
3年以内 21%
4年以内 13%
4年以上 15%

表から分かるように、1年以内に合格できる割合は受験者全体の約1/4程度となっており、不合格の場合は浪人への道を進み何度も再受験するという人も多いです。

また上記の表では学習年数が1年以内の人が最も合格率が高いように見えますが、合格までの平均受験回数は3回と言われており、長い人では合格までに10年以上の月日を費やす人も存在しているのです。

このことから分かるように中小企業診断士は難易度が高く、ストレートで合格するのが難しい資格となっています。

中小企業診断士の合格率

中小企業診断士の取得には7科目からなる1次試験に加え、筆記試験と口頭試験からなる2次試験に合格する必要があります。このように受験科目が多いという点も難関資格として扱われる理由の一つです。

近年1次試験の合格率は上昇傾向にありますが、だいたい20%前後~25%前後で推移しており、2次試験の合格率は18%前後で推移しています。

そして全体の合格率は1次試験と2次試験を掛け合わせて計算され、約3~8%という数字になっています。

他の難関・超難関資格と合格率を比較

中小企業診断士の合格率は3~8%程度です。この数字と他の難関とされている資格の合格率について比較していきましょう。

資格名 合格率
中小企業診断士 3~8%
税理士 18%
宅建 15~17%
社労士 6~7%
FP1級 13%
行政書士 11~15%
公認会計士 10%
司法書士 3~5%

この表を見ると中小企業診断士が他の難関資格と比較しても合格率が低い部類であるということが分かります。

また同じように難関資格と言われている社労士と比較しても、やや中小企業診断士の方が合格率が低いことからも、ストレートでの資格の取得は簡単ではないことが分かるでしょう。

中小企業診断士の過酷な浪人生活

上記で述べたように、中小企業診断士のストレート合格は難易度が高く、毎年多くの不合格者が存在します。

それでも資格の取得を数年かけて目指す人が多いというのが現状です。ではその場合、次の試験に向けてどのような生活を送ることになるのでしょうか。

この見出しでは、中小企業診断士の浪人生活の実態について詳しく解説していきましょう。

地雷科目による複数回受験がある場合も

前述したように、中小企業診断士の1次試験は合計7科目から構成されています。そのうち1科目でも40点未満を取ってしまうと不合格となってしまうのです。

この1次試験において毎年他の科目と比較して極端に難易度の高い地雷科目というものが存在します。この地雷科目で点数が取れず、何度も不合格となってしまう場合もあります。

特に、自分の苦手科目が地雷科目であった場合はそのせいで受験を繰り返す羽目になってしまう可能性が高いでしょう。

浪人生活の具体的な様子

浪人生活では勉強のモチベーション維持が困難です。理由としては現役時に比べて成績の伸び幅がなくなってしまうということが挙げられます。その結果、モチベーションが上がりきらずに勉強効率も悪くなってしまうのです。

また大学生の場合は、予備校や試験代などを稼ぐためにアルバイトをする必要があります。そうなった場合、学校の勉強と中小企業診断士の勉強の両立は厳しいものであるのに加え、アルバイトの両立まで必要になってしまいます。

さらに社会人になると、仕事に追われながらも中小企業診断士の勉強をしなければなりません。中小企業診断士の勉強は科目数が多く内容も難しため、仕事との両立はなかなか難しいものです。

そんな状態で浪人生活が長引いてしまうとモチベーションの維持も難しい上、精神・身体ともに負担が大きくなってしまうでしょう。

浪人によるモチベーションの低下

前述したように、浪人生活が長引くとモチベーションの低下が問題になります。

司法試験医師国家資格とは異なり、中小企業診断士には受験資格が問われません。そのため高卒から一流大学まで様々なステータスを持った人が受験しています。

自分は試験に失敗したのに、他のステータスを持った人がすんなりと合格といいう結果を出した場合に自身の学歴にコンプレックスを抱き、やる気が削がれてしまうというケースに陥る可能性もあります。

そのため、浪人の状況下に置かれている方は自己管理や時間管理を意識し、モチベーションを削がないようにするための工夫が必要です。

また学習に専念できる環境を見つけることも大切なポイントとなります。

やる気を取り戻す為に必要なこと

上記のように自身のコンプレックスからやる気を失ってしまった場合、自分の将来の姿を想像しましょう。

ステータスを気にして、他人と比較してはいけません。自分が今まで行ってきた努力に対して自信をもちましょう。

そうすることで将来の合格姿や、資格を所有し社会で活躍している自分の姿をイメージしやすくなります。

イメージとは非常に重要な役割を果たしており、自分の成功した姿を想像することで低下したモチベーションを再び取り戻すことにもつながるでしょう。

浪人生活から脱出する為のポイント

浪人生活を長く続けることは精神面でも体力面でも厳しいというのは分かってもらえたでしょうか。では、苦しい浪人生活から抜け出すためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは浪人生活から脱出をするために重要なポイントについて解説します。

本番で実力を発揮できるようにする

試験に合格する為にはどうすれば良いのか、それには本番で実力を発揮することが大切です。そして本番で実力を発揮し、点数が取れるかどうかは知力・体力・精神力の3つの要素が関わってきます。

知力は言うまでもありません。試験で問題を解くには中小企業診断士に関する知識が必要不可欠です。そして、出題された問題を理解し解答する為には読解力が必要です。これらの力が一つ目に挙げた知力というものに分類されます。

次に体力ですが、これには本番まで勉強を続ける体力、本番中に最後まで解き切る集中力、そして本番当日に万全な状態で臨む体調管理などが当てはまります。

知力が備わっていても本番の体調が最悪で普段通りの実力を発揮できないということにならないためにも日ごろから管理を怠らない意識が大切です。

精神力を鍛える

先に述べた知力・体力・精神力のうち、最も重要だと考えられるのは精神力です。

試験を受けるにあたり、知力・体力については誰しもが高めることでしょう。しかし、意識して精神力をトレーニングするという人はそれほど多くはありません。

自分を肯定し、「当然合格する!」という考えを持つことで、目標を達成する自分の姿をイメージできるようになります。このように意識を変えることで、本番でどんな難題にあたろうと動じずに試験に集中する精神力を養うことが可能です。

また、適度な運動や栄養バランスの整った食生活を送ることで、身体を健康的に保つことができ、それが結果的に精神の安定につながります。

それにより、本来の自分の力を十二分に発揮することにもつながるでしょう。

中小企業診断士不合格後の生活

中小企業診断士の試験に不合格だった場合、その後も取得を目指して勉強を続けるかあきらめるかは人それぞれです。何年かかったとしても不利に働くことはなく、時間をかけても取得する価値のある資格だと言えます。

しかし難易度が高く、時間をかけたからと言って合格が確実ではないというのも事実です。

中小企業診断士取得をあきらめて働く

中小企業診断士の資格は仕事をしながら取得を目指す人が大半を占めています。そのため浪人せずに資格の取得をあきらめ、仕事に専念するケースも多いです。

中小企業診断士の資格には特別な受験条件などがなく、仕事をしながらでも資格の取得を目指すことが可能な為、不合格になった場合のリスクが少ないというのもポイントです。

学んだ内容を仕事に役立てることが重要

中小企業診断士の勉強は、すればするほど自分の知識として蓄積されます。例え試験に合格できなかったとしても、資格の取得を目指して学んだことは決して無駄になることはありません。

資格の取得をあきらめた場合でも、試験勉強で培った経営全般に関する知識というものは仕事をする上で必ず役に立つことでしょう。

最終的に試験に合格できなかったからと言って焦る必要はありません。自信を持って前向きに考えましょう。

浪人を避けるなら通信講座がおすすめ

独学で中小企業診断士の資格を取ろうとしても誤った学習方法では学習効率が悪くなってしまいます。そして、知識がない人には誤った学習方法と効果的な学習方法の判断が難しいというデメリットもあります。

そんなときはプロの講師による授業が受けられる通信教育がおすすめです。

中小企業診断士の資格取得に向けた通信教育は数多く存在しますが、その中でもスタンディングの中小企業診断士講座がおすすめです。スタンディングはスマホ学習に特化した通信教育です。校舎を持たない・テキスト代の大幅削減などの理由から、相場よりも安価な値段で受講できるというメリットもあります。

予備校などと比較して安く続けられますが、講座内容のレベルは非常に高くいつでもどこでも質の良い学習に取り組むことが可能です。

学習サポートが充実しているという点もおすすめのポイントであり、疑問点を講師に質問することができるため、分からないことがそのままになってしまうということがありません。

的確なサポートと質の高い授業によって、受講者を合格へと導いてくれることでしょう。

中小企業診断士の浪人についてまとめ

中小企業診断士の浪人についてまとめ

  • 難易度が高く、合格できる人は毎年全体の3~8%程度
  • 地雷科目の克服ができなければなかなか合格することが難しい
  • 独学ではモチベーションの維持が非常に難しい
  • 合格する為には精神力を鍛えることが大切

今回は中小企業診断士の難易度と浪人してしまった人の実態について解説しました。

中小企業診断士の資格は難関資格と言われており、非常に難易度の高いものとなっています。合格率は3~8%の為、毎年多くの不合格者が存在します。

何度も受験を繰り返し「モチベーションが保てない」「自分の学習方法に自信がない」と感じてしまう場合は通信教育の利用がおすすめです。プロによる指導を受けることで効率的に学習を進められるようになり、合格への道も近づくことでしょう。

勉強した内容は必ず自分に蓄積されます。合格できなくても役に立つ知識を蓄えているということに胸を張り、自信を持って学習してください!

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