高卒でも中小企業診断士は目指せる?学歴が高い方が試験で有利?
この記事は専門家に監修されています
中小企業診断士
平井東
「中小企業診断士は高卒でもなれるの?」
「学歴不問でも、高学歴の人の方が有利なんでしょ?」
中小企業診断士は難関資格であるため、学歴を理由に受験に踏み切れない方もいらっしゃるかと思います。
しかし高卒の方が中小企業診断士の資格を取得するメリットは絶大である上に、試験結果の良し悪しと学歴の関係はそこまで大きくありません。
この記事では、中小企業診断士試験と学歴の関係について具体的に解説していきます。
これを読めば中小企業診断士という資格に学歴がどう関わってくるのかはバッチリです!
中小企業診断士と学歴の関係をざっくり説明すると
- 中小企業診断士試験に受験資格はない
- 努力を継続できる人が合格できる
- 合格後、学歴による働き方の差はない
- 高卒の方でも正しい勉強法を選べば十分合格できる
このページにはプロモーションが含まれています
高卒でも中小企業診断士になれるのか?
中小企業診断士は受験資格が特になく、だれでも受験することの出来る資格です。
高卒どころか中卒であっても、試験さえ合格出来れば中小企業診断士として活動することが出来ます。
国家資格の中には学歴や実務経験を必要とする資格も多数ありますが、中小企業診断士は学歴・国籍・年齢などが関係のない珍しい資格といえます。
試験の合格率と学歴の関係
先ほど述べたように学歴と資格試験には直接的関係はありません。
したがって、学歴の違いによる試験の有利不利は基本的には存在しません。
しかし、高学歴の人は大学受験などペーパーテストの経験数も多くテスト慣れしていますし、記憶力や集中力が高い人が多いです。
なにより、彼らの多くは勉強の仕方やコツを分かっています。
正式には発表されてはいませんが、学歴の高さと合格率の相関は存在し、学歴が高い人ほど合格率が高くなることは必然のことと言えるでしょう。
実際に、Facebook等で中小企業診断士の肩書を持つ人を調べてみると高学歴の方は多く、高卒で合格されている方は少数派であることが伺えます。
高卒で中小企業診断士になる人もいる
難易度は決して低くなく難しい試験である中小企業診断士という資格ですが、高卒で合格している人は実際いらっしゃいますし、ネットで検索してみるとそういった方々の合格体験記なども見ることが出来ます。
中小企業診断士の試験は範囲が広く専門的なものです。一部の科目では数式や経済学の知識が必要になりますが、ほとんどは専門分野についている人でない限り予備知識はないも同然です。
つまり、高卒であっても大卒であってもスタートラインに違いはなく、チャンスは十分にあるということになります。
高卒の人が中小企業診断士の資格をとるメリット
では、高卒の人が中小企業診断士の資格をとるメリットは何があるのでしょうか?
ここでは具体的なメリットをいくつかご紹介します。
年収を大幅にあげられる
大卒と高卒では平均年収に大きく差があるのが現状です。
平成30年度の厚労省が行った賃金構造基本統計調査によると、高卒の平均年収が423万円であるのに対して、大学または大学院卒男性の平均年収は607万円という結果が出ています。
最終学歴 | 平均月給 | 平均年収 |
---|---|---|
中卒 | 280,600円 | 3,805,900円 |
高卒 | 296,900円 | 4,236,500円 |
高専・短大卒 | 302,000円 | 4,399,400円 |
大学・大学院卒 | 398,900円 | 6,077,700円 |
実際には男女差もあるものの、この結果をみると両者には200万円近く差が見られます。
一方で、中小企業診断士の平均年収は700万円から800万円といわれています。
これは大卒の平均年収よりも高く、高卒の平均年収と比べると大幅アップが期待できます。
企業内で働くのか独立するのかでも年収は変わりますが、高卒の年収に比べるとほぼ確実に年収増加が見込めるでしょう。
中小企業診断士の年収についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
就職や転職に有利になる
中小企業診断士という資格は就職や転職に有利に働きます。
国家資格を保有していることにより、大卒という肩書がなくてもその能力を認められワンランク上の就職や転職が可能になるでしょう。
また、会社で経験を積んだのちに独立するという選択肢も増えます。
資格取得後の活躍に差はない
資格取得後に中小企業診断士として活動にするにあたり、顧客が診断士の最終学歴を気にすることはまずありません。
資格の取得さえできれば、大卒と同じ立場で仕事することが出来ます。
活動するうえで大切なのは、専門的知識に加えてその人のコミュニケーション能力や人間力です。
資格取得後の活躍出来るかは学歴ではなくその人自身の人間力によるところが大きいでしょう。
高卒で中小企業診断士試験に合格するためには
試験の合格に必要な力
中小企業診断士に必要な勉強時間は1000時間といわれています。
学歴は必要ありませんが学習量は絶対的に必要になります。高学歴の人は大学受験や様々なテストから長時間の勉強にも慣れている人が多いでしょう。
中小企業診断士試験では、コツコツと勉強を続ける持久力と分からなくても途中で投げ出さない忍耐力が試されます。
高卒の人であっても、これらの力を持ち合わせて地道な努力を続けられる人であれば合格出来る可能性は十分にあります。
また、中小企業診断士試験では膨大な量の情報を読んだり、2次試験では自分の考えをまとめて文章にすることから国語力も必要とされます。この国語力は、勉強を効率よく行うためにも大切です。
そして、何より大事なのはモチベーションの維持です。
中小企業診断士にストレートで合格できる人は極めて少ないです。多くの場合2年から3年かけて合格しています。
資格勉強は長期戦になるためモチベーションの維持が難しくなってきます。
部活動など何か長期に渡って努力する経験を持っている人や仕事で粘り強くプロジェクトをやりきったなどの経験がある人であれば、諦めずモチベーションを高く保つことは難しくないでしょう。
中小企業診断士の勉強時間についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
高卒でも有利な人
商業系の高校で簿記の資格を持っている人や情報系の資格を持っている人、仕事上で経理や情報関連の業務に関わっている人は、科目によっては関連があるので勉強にとりかかりやすくなり、受験のハードルが下がると考えられます。
中小企業診断士という仕事は、企業へ経営に関する助言を行う仕事です。
そのため、世の中の様々な動きにより変化する会社情勢や技術について常にアンテナをはり、勉強も続けていく必要があります。試験合格のためだけではなく新しいことを学び続けていく必要があるのです。
大卒であってもこのことが出来なければ活躍することは出来ません。逆に高卒であってもこのことが出来れば十分に活躍することが出来ます。
高卒の方におすすめの勉強法は?
試験の合格には上述の「勉強の継続」だけでなく、「学習スケジュールの管理」や「効率的な勉強法を採用すること」も重要になってきます。
特に独学だと膨大な試験範囲のどこから手をつけて良いのか分からなくなったり、自己流で非効率な勉強法をとってしまいがちです。
したがって中小企業診断士試験の対策には通信講座の受講を強くおすすめしています。
通信講座は独学と比べて費用がかかるイメージがありますが、テキストや問題集にかかる費用を考えれば、独学とほぼ変わらない値段で受講することができるものもあります。
正直なところ、独学での学習にこだわるメリットは全く無いので、通信講座を利用して効率的に学習を進めるのが良いでしょう。
通信講座はどこがおすすめ?
中小企業診断士試験に向けた勉強なら「スタディング」の通信講座が1番おすすめです。
スタディングは200,000人以上の指導実績を誇る注目の通信講座であり、受講生からの評判も抜群に高い大人気講座です。
人気の秘密は安くても高品質な教材にあり、講座費用は48,400円からと相場よりも圧倒的に安く受講可能です。
特にスマホ学習機能の充実度は業界最高峰であり、毎日仕事や家事で忙しい方でも通勤時間などのちょっとした隙間時間を活用して効率よく学習を進められます。
高卒の方で中小企業診断士を目指されている方は、この機会に是非チェックしてみてください!
中小企業診断士と学歴まとめ
中小企業診断士と学歴まとめ
- 中小企業診断士に受験資格はなく、高卒でも取得可能
- 高卒で資格を取得するメリットは、年収のアップと就職や転職に有利なこと
- 資格取得後は、学歴は関係なくその人次第で大いに活躍出来る可能がある
中小企業診断士は学歴の関係なく取得できる資格ですが、勉強慣れしている高学歴の人の方が有利なのは事実です。
しかし、高卒の人であっても努力を継続できる人であれば合格することは十分可能ですし、実際に高卒で中小企業診断士として活動している人もいます。
資格取得のメリットも十分にありますので、高卒の人も最初から無理だと敬遠せずに一度「中小企業診断士」の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?