心理カウンセラーは取っても意味ない資格なの?需要や資格の活かし方まで解説!
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医師
安藤広真
「心理カウンセラーは意味ない資格なの?」
「心理カウンセラーの需要や資格を活かす方法はあるの?」
心理カウンセラーを目指している人も多いと思いますが、心理カウンセラーの資格が意味ないという意見を耳にして困惑している方もいるでしょう。
心理カウンセラーの資格は必要性がないのか、資格を取っても意味ないと言われるのはなぜか、詳しく知りたいですね。
今回は、心理カウンセラーの資格について、本当に意味ない資格なのか、意味ないといわれる理由、需要や資格を活かす方法を解説します。
この記事をご覧になれば、心理カウンセラーが意味ない資格ではない理由、資格取得のメリット、資格の活かし方などがよくわかるでしょう。
心理カウンセラーの資格についてざっくり説明すると
- 資格取得により信頼度の向上などメリットは豊富
- 国家資格でない点が低くみられる主な要因
- 傾聴力のある人や人への興味が旺盛な方は心理カウンセラーに最適
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心理カウンセラーが意味ない資格ではない理由
心理カウンセラーの資格を取得したいと思っている人や資格を目指して勉強を始めた人の中には、心理カウンセラーは意味ない資格などのコメントを見聞きして、不安になっている方もいるでしょう。
しかし、心理カウンセラーは決して意味ない資格ではありません。以下でその理由を見ていきます。
信頼度が上がる
心理カウンセラーの資格があれば、お客様からの信頼度をグッと上げることができます。心理カウンセラーの主な仕事は、心の病やストレスを抱えている人やその家族の相談に乗ることです。
悩みを相談したい人にとって、相手が信頼できることは必須条件とも言えるでしょう。医療機関だけでなく、心理カウンセラーが活躍する学校や職場など、どんな場面でもカウンセラーの信頼性は極めて重要です。
心理カウンセラーの資格は制度的に必須なわけではありませんが、カウンセラーの信頼度を上げる点では大いに役立ちます。
カウンセリングを受ける人は、資格があれば安心して相談できます。その結果、顧客を増やすことにもつながるでしょう。心理カウンセラーの資格はあった方がよいというよりは、ぜひ取るべきです。
有資格者が条件の業務もある
心理カウンセラーの有資格者が条件の業務があることも理由の1つになります。
心理カウンセラーの資格は法律上必須ではありませんが、業務上のニーズとして資格を持っていることが条件となる場合が増えています。そのような場合に備えて資格を取っておく意味はあるのです。
ただ、心理カウンセラーは、業務独占でも名称独占でもありません。しかも、心理カウンセリングに関する資格はいろいろあります。
資格の中には、より広く知られている民間資格や国家資格もあります。ですから、有資格者が条件の業務でも心理カウンセラーが他の資格より優先されるとは限らない点には注意が必要です。
カウンセラーの需要は高まっている
カウンセラーの需要が高まっていることも心理カウンセラーが意味ある資格である大きなポイントの一つです。
映画やドラマでカウンセリングシーンを見ることはあっても、馴染みが薄い方も多いでしょう。
実際、カウンセリングを利用する人は、多くなかったものの、近年は企業や学校でも相談に対応できる体制が整ってきています。
カウンセリングに対する違和感も次第に少なくなっており、利用者の数は増えているのです。心理カウンセラーの需要は、今後さらに高まっていくものと見込まれます。
SNSでのカウンセリング
最近はカウンセリングを受けたい人のニーズに対応して、ZoomやLINEなどのSNSを使ったカウンセリングも増えています。
また、対面しないで気軽にカウンセリングを受けられる電話やメール、相談室もあります。
心理カウンセラーが意味ない資格といわれる理由
ここでは、心理カウンセラーが意味ない資格といわれる理由を見ていきます。
国家資格ではない
心理カウンセラーが意味ないといわれる理由の1つ目は、心理カウンセラーは民間団体が任意に認定するもので国家資格ではないことです。心理カウンセラーに関する国家資格としては、2017年に公認心理師が誕生しています。
国家資格の公認心理師ができたこともあり、民間資格である心理カウンセラーが低く見られてしまうことがあるのです。確かに心理カウンセラーは、国家資格と比べると取りやすい容易な資格です。
しかし、国家資格である公認心理師や民間の資格でも重要視されている臨床心理士などの資格を取得するためには、時間をかけて勉強する必要があります。
十分な時間的余裕がとれない場合は、まず心理カウンセラーを目指すのも良い選択です。
心理カウンセラーの利用者が少ない
理由の2つ目は、心理カウンセラーの利用者が少ないことです。心理カウンセラーを目指したいが、実際にどの程度需要があるのか気になる、という方も多いでしょう。
確かにカウンセリングは一般的にそれほど浸透しておらず、身近な存在とはなっていません。
心の悩みや不調を覚えても、すぐにカウンセリングを受けてみようと思う人はそれほど多くはないでしょう。
そのため、心理カウンセラーになっても思うような仕事がないと言う人もいます。
ただ、メンタルヘルスケアの必要性がいろいろな場面で高まっているのも事実です。
そのような中で、心理カウンセラーとして名を上げて活躍している人もいるため、工夫次第で可能性が広がる余地は十分あると言ってよいでしょう。
資格がなくてもカウンセラーになれる
理由の3つ目は、資格がなくてもカウンセラーになれることです。心理カウンセラーの仕事をする上で法律上必要な資格はなく、誰でも自分は心理カウンセラーだと称することができます。
現に心理カウンセラーと名乗って仕事をしている人の中にも、実際には資格は何もないという人もいます。ですから、わざわざ資格を取得する意味がない、必要性もないと考える人がいるのです。
しかし、心の悩みを抱えている方にとっては、相談相手は誰でもよいわけではありません。
何の保証や裏付けもない人に、悩みを相談したいと思う人はまずいないでしょう。カウンセラーとして相談に乗るのであれば、何らかの資格と最低限のスキルを身につけておいた方がよいです。
心理カウンセラーの資格を活かすために
心理カウンセラーの資格の意味や必要性は、人によって感じ方に違いもあるでしょう。ただ、せっかく資格を取得するのであれば、しっかり活用したいものです。
ここでは、心理カウンセラーの資格を活かすためにはどうすれば良いかを見ていきます。
実務経験を積もう
資格を活かすためにまずやるべきことは、 実務経験を積むことです。いくら資格があっても、実務経験がなければ、適切なカウンセリングは行えません。
利用者も信頼できる経験豊富なカウンセラーに頼みたいと思うのは当然です。その期待に応えられるように、できるだけ多くの実務経験を積むことが必要です。
自身のカウンセリングルームを開く
心理カウンセラーの働き方は、医療機関のサポート業務などいくつかありますが、自分のカウンセリングルームを開くこともおすすめです。開業資金もそれほど必要なく、収入面のメリットもあるでしょう。
ただ、いきなり開業してもうまくいくとは限りません。まず他のカウンセリングルームに属したり、ボランティアとしてある程度経験を積んでから開業するのが良いです。
時間があれば他の資格も!
心理カウンセラーの資格は比較的短期間で取得できます。ですから、時間的な余裕があれば他の資格にも挑戦してみると良いです。
ただ、心理カウンセラーの資格はいろいろあり、どこで働きたいか・どのような人を相手にカウンセリングを行うかによって、おすすめの資格も異なります。
例えば、医療・福祉分野やスクールカウンセラーのニーズがあるのは、臨床心理士や国家資格である公認心理師です。
難関かもしれませんが、心理カウンセラーの資格を取得していればある程度土台もでき、ハードルも下がるでしょう。次のステップとして挑戦する価値はあります。
心理カウンセラーに向いている人
ここでは心理カウンセラーに向いている人はどんな人かを見ておきます。
話をきちんと聴ける人
何よりも人の話をきちんと聴けることが大事です。普段から、同僚や友人などから悩みを相談されるようであれば、相手の話をきちんと聴くことができる可能性が高いでしょう。
話を聴くときは、話を遮らずにじっくり対応する必要があります。悩みを抱えている人は、話を聴いてもらうだけで楽になります。話をきちんと聴けることは必須条件です。
人に興味を持てる人
人の心に寄り添ってケアするのが仕事ですから、人の心や人そのものに興味があることも欠かせない要素です。
相手が何に関心を持っているのか、どのようにすれば心を開き、どういう時に喜ぶのかなど、人に興味を持つことです。
人に興味を持てないと自分では普通に接しているつもりでも、大事なポイントを見逃す恐れがあります。
心理カウンセラー資格は意味ないのかについてまとめ
心理カウンセラーの資格のメリットまとめ
- 心理カウンセラーの資格があれば信頼度が上がる
- 心理カウンセラーの需要は高まってきている
- 国家資格でないために意味ない資格といわれることもある
- 資格を活かすためにはまず実務経験を積むことが必要
心理カウンセラーの資格について、なぜ意味ない資格といわれるのか、需要や資格を活かす方法を解説しました。
心理カウンセラーの資格があれば信頼度が上がります。需要もさらに高まっていくと見込まれるので、まずは心理カウンセラーの資格取得を目指してください。