心理カウンセラー資格の難易度ランキング|合格率や独学での合格可能性まで解説!
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医師
安藤広真
「心理カウンセラーの資格の難易度ってどのくらい?」
「各資格試験の合格率は?独学で取得できる資格はある?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
心理カウンセラーに関する資格はたくさんあり、それぞれで難易度が異なります。一部の資格に関しては、独学での取得も可能です。
今回は色々な心理カウンセラー関連の資格に、D〜SSまでの難易度ランクをつけて、それぞれの難しさを紹介します。
各資格試験の合格率や独学での取得可能性についても解説するので参考にしてください。
心理カウンセラー資格の難易度についてざっくり説明すると
- メンタル心理カウンセラーなどは簡単
- 臨床心理士や公認心理師などは大学・大学院での修学が必要
- 最も難しいのはユング派分析家国際資格
- 効率性を考えると通信講座で手軽に取れる資格がおすすめ
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心理カウンセラー資格の難易度はどれくらい?
心理カウンセラー向けの資格はたくさんあり、それぞれで難易度もバラバラです。
認定団体が指定する講座を修了するだけで取得できる比較的簡単な資格もあれば、受験資格の制限がある試験で一定以上の正答率を記録しなければ取れないものも存在します。
よって心理カウンセラーの資格を取得したい方は、まずは自分がどの程度の心理学の知識を求めているのか、どのようなキャリアを目指すのかなどを考えてみてください。
その上で自分の将来に役立ちような資格をいくつかピックアップし、それらを比較・検討して、最も自らにふさわしいと思えるものを選ぶのがおすすめです。
また現状、心理学の知識が全くない場合などは、目標の資格に挑戦するまでに、いくつかの資格を経由するのも有意義だと言えます。
入門的な資格から始めて、徐々にステップアップしていったほうが、無理なく勉強できるので挫折の心配が少ないです。
【初級~中級編】心理カウンセラー資格難易度ランキング
さて、ここからは初級〜中級レベルの心理カウンセラー資格を紹介していきます。
以下では登場するのは、通信講座を受講することで取得できる資格や、通信講座で効果的な試験対策を行えば比較的簡単に取れる資格などです。
大半が基本的な内容を学習することで合格できるレベルであり、取得は決して難しくありません。
心理カウンセラー向けの資格を取る第一歩を踏み出したい方や、簡単な資格に挑戦したい方などにおすすめです。
なお、以下に記載している難易度のアルファベットは、Dが最も簡単で、SSが最も難しいことを示します。
メンタル心理カウンセラー(難易度D)
日本能力開発推進協会(JADP)の指定を受けたキャリカレの「メンタル心理カウンセラー資格取得講座」を修了し、在宅試験に合格することで取得できる資格です。
講座では大学4年間で学ぶ心理学のうち、心理カウンセラーに必要な知識だけを入門的な内容から学び、効率よく心理カウンセラーを目指せます。
標準学習期間は2ヶ月であり、在宅試験ではテキストを見ながら解答することができるので、難易度はかなり低いです。
よって心理カウンセラー向けの資格を手っ取り早く取りたい方や、まずは入門的な資格から始めたい方などにおすすめできます。
無料カウンセリング実習を体験できる
キャリカレの「メンタル心理カウンセラー資格取得講座」では、「無料カウンセリング実習」というコンテンツが用意されています。
その実習では、自分がカウンセラー役を演じ、本格的なカウンセリングの場面を体験することが可能です。
プロのカウンセラーが監修した身近なテーマについて、カウンセリングの実践的な練習が行えるので、実際のカウセリングも体験したい方はぜひキャリカレのメンタル心理カウンセラー講座を受講してみてください。
メンタルケアカウンセラー(難易度D)
メンタルケア学術学会の指定講座であるたのまなの「メンタルケアカウンセラー講座」を受講し、4回の添削課題を一定以上の水準でクリアすれば取れる資格です。
講座は誰でも受講することができ、試験をせずに資格を取得できるので、こちらも多くの方にチャンスがあります。
講座では臨床入門と基礎心理学を十分に学習することが可能です。
自身のメンタルコントロールや他者へのメンタルケア、スムーズなどにコミュニケーションにつながる知識を身に付けられます。
また講座を修了すれば、メンタルケアカウンセラー資格が取得できるだけでなく、こころ検定3級・4級にも挑戦できるため、多くの心理系資格の門戸が開かれる講座であるといえるでしょう。
自己理解を深められる講義も付属
たのまなの同講座には、 「交流分析・エゴグラム」講義というコンテンツも付属しています。
交流分析とは、フロイトの精神分析の流れをくむ心理学の基本理論で、自我の状態を分析することができます。
自己理解を深め、より良いメンタルケアの実践に繋げられるので、自分のことをよく知りたい方やメンタルケアの質を高めたい方などはぜひたのまなの講座を受講してみてください。
心理カウンセリングスペシャリスト(難易度D)
スマホで資格が取れることを売りにしたformieが開講する「心理カウンセリングスペシャリスト資格講座」を修了し、Web試験に合格することで取得できる資格です。
心理カウンセリングの主要8理論の要点を、日常生活の場面に則した実用的な内容から学べます。
スマホやパソコンを使って手軽に学習でき、スキマ時間も活用しやすいことから、忙しい社会人の方でも手軽に取得できる資格となっています。
試験もインターネットでサクッと受験することが可能で、即座に試験結果も開示されるため、気軽に心理カウンセラー向けの資格を取りたい場合にも適しています。
独立やイベント開催のためのノウハウも提供される
formieでは、合格者に対して独立やイベント開催、メディア露出などに関するノウハウを収録した特典教材を提供しています。
心理カウンセリングスペシャリストの資格を取得した後に、どのように行動すれば活躍につながるのかが学べるので、資格を仕事に直結させたい方にぴったりです。
行動心理士(難易度D)
日本能力開発推進協会(JADP)から指定を受けたキャリカレの「行動心理士資格取得講座」を修了し、在宅受験で70%以上の得点率を出せば取得できる資格です。
講座では、相手のしぐさや表情などから本音を読み解き、その心理に合った方法で人間関係の問題を解決する術を学びます。
嘘や不安を見抜き、適切な振る舞いができるようになるので、仕事においても、プライベートにおいても、良好な対人関係を築くのに役立ちます。
講座は1日15分の勉強を4ヶ月続けることで修了することができ、在宅受験ではテキストを見ながら取り組めるので、こちらも取得は比較的容易です。
脚の組み方から相手の性格がわかるようになる
行動心理学の研究では、脚の組み方と性格的特徴に連関があることが科学的に実証されています。
キャリカレの講座を受講し、行動心理士の資格を取得すれば、そのような些細なしぐさから相手のことを理解できるようになるので魅力的です。
心理カウンセラーとして活躍したい方はもちろん、仕事やプライベートで良好な人間関係を築きたいという方にも適しています。
上級心理カウンセラー(難易度D)
こちらもJADPの認定を受けたキャリカレの講座を修了し、在宅試験に合格することで取得できる資格で、先ほど紹介した「メンタル心理カウンセラー」の上位資格に位置付けられています。
大学4年間の内容をかいつまんで学ぶ心理カウンセラーに対し、上級心理カウンセラーでは心理学部の大学院で学ぶ内容を勉強します。
「交流療法」「理論療法」「認知療法」「認知行動療法」などの心理療法を身に付け、様々な悩みに対応することが可能です。
なお、学ぶ内容は高度になりますが、標準学習期間は2ヶ月であり、試験はテキストを見ながらの在宅受験であるため、難易度は決して高くありません。
W資格取得講座の受講もおすすめ
メンタル心理カウンセラーとその上位にある上級心理カウンセラーを両方取得したい場合は、キャリカレの「メンタル総合心理W資格取得講座」の受講がおすすめです。
この講座では、大学・大学院の心理学部で学習する6年分の内容から、心理カウンセリングに必要な部分だけを効率よく学ぶことができます。
ケアストレスカウンセラー(難易度D)
たのまなの「ケアストレスカウンセラー講座」を修了し、在宅試験に合格すれば一般財団法人職業技能振興会から認定を受けられる資格です。
講座では、心や心の病の本質を理解した上で、うつ病や統合失調症をはじめとする様々なメンタル疾患に関する正確な知識を習得することができます。
修了すれば、自分もしくは相手の心の問題に適切に対処できるようになることが可能です。
メンタルケアの中でも、特にストレスや心の疾患に対するアプローチを学びたい方におすすめします。
なお、初学者にもわかりやすいテキストやDVDで学ぶことができ、認定試験対策に直結する添削課題もあるので、取得するのは決して難しくありません。
仕事や私生活で活かせるストレスマネジメントが学べる
たのまなの「ケアストレスカウンセラー講座」では、ストレスマネジメントを方法を主に学びます。
自分自身、もしくは家族や同僚などの身近な相手がストレスを抱えて困っている場合に、上手に対応するための実践的なノウハウを学習可能です。
メンタルケア心理士(難易度C)
こころ検定2級に合格し、資格登録申請を行えば取得できる資格です。こころ検定2級の対策には、たのまなの「こころ検定®2級対応講座 メンタルケア心理士講座」をおすすめします。
ちなみにこころ検定2級では、大学院で扱うような心理学や一般医学、心理カウンセリング技法が問われます。
試験対策の過程では、心の疾患への薬物療法に関する知識や、心理カウンセリングで有用な来談者中心療法など、現場で役立つことも学習可能です。
難易度は中程度となり、これまで紹介してきた資格よりは難易度が高いといえるでしょう。
取得すれば、心理学について一定程度の知識を有していることが証明されます。
臨床心理学を踏まえた心のケアを学べる
ケアストレスカウンセラーがストレスマネジメントに関わるのに対し、メンタルケア心理士は、臨床心理学の体系を踏まえた心のケアを専門とします。
心理カウンセラーとしての相談援助業務や社会貢献活動に直結するような内容を学べるので、心理カウンセラーを志す方にはメンタルケア心理士の資格がぴったりです。
メンタルヘルス・マネジメント検定(難易度D〜B)
大阪商工会議所が主催する公的資格で、健全な職場づくりに活かせるメンタルヘルスケアの知識やスキルを証明できます。
I〜III種という3つの区分があり、いずれも受験資格はなく、誰でも受験できます。
しかし、難易度は決して低くありません。第33回試験の合格率は、I種が17.6%、II種が58.2%、III種が69.4%であり、とりわけI種がかなり難しいです。
試験形式はII種・III種は全て選択式ですが、I種では論述式の問題も出題されるため、特にⅠ種は専門の対策が必要となります。
ユーキャンでの対策がおすすめ
メンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅱ・Ⅲ種)を受験する際は、ぜひユーキャンの講座を活用して対策を行ってみてはいかがでしょうか?
短期間で検定試験に必要な知識を習得できる点が大きな魅力であり、Ⅲ種は3か月、Ⅱ種は4か月で合格を目指すことができます。
このような効率的な学習は独学の場合だと実現しないため、短期間で効果的に合格を掴みたい方におすすめの講座です。
【上級編】心理カウンセラー資格難易度ランキング
続いては、取得の難易度が高い上級の心理カウンセラー関連資格を紹介していきます。
大学や大学院で指定の単位を修得しなければならないなど、「初級〜中級編」に比べるとかなり取得のハードルは高いです。
即座に取れる資格ではなく、数年かけて心理学を本格的に学ぶ必要があります。
認定心理士(難易度B)
認定心理士は、大学で心理学の標準的な基礎知識や技術を身に付けたことを証明する資格です。公益社団法人日本心理学会が認定します。
4年制大学で指定の単位を修得し、資格申請を行って認定料を支払えば取得でき、資格試験は存在しません。
大学に通わなければならない大変さはありますが、試験なしで取得できるため、上級編の中では簡単な部類に入ります。
公認心理師(難易度B)
2018年9月に開始された今回紹介する中では唯一の国家資格です。
受験資格は以下3項目のいずれかを満たすことで得られます。
- 4年制大学で指定科目を履修+大学院で指定科目を履修
- 4年制大学で指定科目を履修+指定の施設で2年以上の実務経験
- 外国の大学で心理に関する科目を修了+外国の大学院で心理に関する科目を修了
上記の通り、大学・大学院で学習したり、2年以上の実務経験を積まないと受験資格を得られないので、受験するハードルは比較的高いです。
なお、公認心理師試験ではマークシート方式で150〜200問が出題され、正答率6割以上を記録すれば合格となります。
2023年5月14日に実施された試験の合格率は73.8%で、母集団のレベルが高い中で3割程度が不合格になると考えると、取得の難易度は高いと言えます。
臨床心理士(難易度A)
臨床心理士は、心理カウンセラー向けの資格の中でも特に権威性の高い資格です。取得すれば、病院や学校などで心理カウンセラーとして活躍できます。
なお、臨床心理士試験の受験資格の一例は以下の通りです。
- 指定大学院を修了+所定の条件を充足
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了
- 外国で指定大学院と同等以上の教育歴+修了後日本で2年以上の心理臨床経験
- 医師免許取得後に2年以上の心理臨床経験
試験の合格率は近年60〜65%程度を推移しており、数値としては公認心理師試験よりも若干高いが、難易度は公認心理師よりも上です。
臨床心理士試験では、マークシート方式の100題に加え、1,000字程度の論文記述試験や口述試験も課されます。
出題範囲は幅広く、3種類の試験対策をしなければならないことから、日本の心理学系の資格では最難関と言っても過言ではありません。
臨床発達心理士(難易度B)
臨床発達心理士は、発達心理学の観点から、ひきこもりや不登校、ADHDなどの問題を専門に支援活動を行う職業及び資格です。
資格試験の受験資格は、以下のいずれかを満たすことによって得られます。
- 発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程に在学、もしくは修了から3年未満
- 3年以上の臨床経験を持つ現職者+発達心理学隣接諸科学の大学院を修了
- 3年以上の臨床経験を持つ現職者+発達心理学隣接諸科学の学部(4年制大学)を卒業
- 大学や研究機関に5年以上勤務する研究者
- 公認心理師資格の取得者 指定科目取得講習会での指定単位の修得
試験には一次審査と二次審査があり、一次審査の内容はどの受験資格を満たすかによって異なります。
筆記試験が課されることもあれば、書類審査・業績審査だけのこともあります。
二次審査は、20分程度の面接で臨床発達心理士にふさわしい資質を持っているかを判断される口頭試験です。
産業カウンセラー(難易度B)
一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。
取得すれば、「メンタルヘルス対策」「キャリア開発」「職場の人間関係開発」の3領域での活躍が特に期待できます。
また、心理カウンセリングだけでなく、マネジメントや人事などの業務にも役立てることが可能です。
産業カウンセラー試験の受験資格は、以下のどちらかを満たすことによって得られます。
- 産業カウンセラー養成講座の修了
- 大学院で所定の専攻を修了+所定の単位を修得
試験はマークシート方式で60問が出題される学科試験と、ロールプレイングと口頭試問が行われる実技試験の2種類です。
合格率は2022年度で58.4%であり、半数以上が合格しているため、比較的難易度は低めです。
ユング派分析家国際資格(難易度SS)
ユング派分析家国際資格は、今回紹介する資格の中では圧倒的に取得するのが難しいです。
試験の受験資格を得るためには、分析家候補生として2年以上、資格候補生としてさらに2年以上の研究所に在籍しなければならず、その4年間で様々な条件をクリアする必要もあります。
また口頭試問が英語で行われることも難点です。
このようにそもそも受験資格を得るのが大変で、試験も難しいため、2020年時点で取得している日本人は50人もいません。
よって取るのは困難ですが、取得すれば大きな価値を得られます。心理カウンセラーとして第一線で活躍したい方は、挑戦してみるのも有意義です。
心理カウンセラー資格の難易度比較表
ここまで紹介してきた資格を、以下の比較表でおさらいしてみましょう。難易度はDが一番易しいこと、SSが最高難易度であることをそれぞれ示します。
資格名 | 受験要件 | 難易度 |
---|---|---|
メンタル心理カウンセラー | 指定講座修了 | D |
メンタルケアカウンセラー | 資格試験なし | D |
心理カウンセリングスペシャリスト | 指定講座修了 | D |
行動心理士 | 指定講座修了 | D |
ケアストレスカウンセラー | 受験時に18歳以上である | D |
上級心理カウンセラー | 指定講座修了 | D |
メンタルケア心理士 | こころ検定®️2級合格 | C |
メンタルヘルス・マネジメント検定 | なし | D~B |
認定心理士 | 資格試験なし | B |
公認心理士 | 大学・大学院で指定科目履修 | B |
臨床発達心理士 | 大学院修了など | B |
産業カウンセラー | 養成講座修了 | B |
臨床心理士 | 指定大学院修了 | A |
ユング派分析家国際資格 | 大学院修士号以上の学歴など計7つ | SS |
この表を参考に、自分に合った難易度の心理カウンセラー資格を取得を目指すことをおすすめします。
心理カウンセラー資格を取得するメリット
心理カウンセラー向けの資格は、簡単に取れるものから取得が大変難しいものまで色々あります。
そこまで多種多様な登場する背景として、心理カウンセリングについての知識やスキルを身につけることに、メリットが多い点が挙げられます。
以下では、心理カウンセラー関連の資格を取得することによって得られるメリットの一例を紹介するので、参考にしてください。
人間関係に対して適切にアドバイスできる
「友人や恋人との関係がうまくいかない」「職場の人間関係がしんどい」など、人付き合いに悩みを抱えている社会人や学生は実に多いです。
そうした悩みを人から相談された際、直感的な解釈だけでは、適切なアドバイスをしてあげられない場合もあります。
一方で心理学の観点から、問題点を分析したり、理論的な説明も交えて解決策を提案したりすれば、相手に納得してもらうことが可能です。
相手が自分自身と他人との関係を冷静に客観視し、改善するための手助けをすることができます。
そのため、心理カウンセラー向けの資格を取得する過程で、心理学を勉強するのは有意義だと言えます。
働きやすい職場を作るための知識を得られる
心理カウンセラーの資格を取得することで身に付けたカウンセリングスキルは、職場のメンタルヘルスケアにも応用できます。
例えば、自分が管理職についている場合は、部下の心理状態を気遣い、より良い心境で仕事ができるようにサポートすることが可能です。
人事部に属しているなら、社員全体が働きやすい環境を作り、仕事が原因の心のトラブルを予防するために、カウンセリングの技能や知識を役立てられます。
日常生活でも生きる知恵が身につく
資格を取ることで身につけた心理カウンセリングの知識やスキルは、日常生活でも活かすことができます。
家族のメンタルヘルスケアを行ったり、友達の悩み相談に乗ったりするのに活用でき、周囲の心のトラブルを防止することが可能です。
自分の感情や行動パターンをより深く洞察でき、自分自身の言動を見つめなおし、よりよい人間関係を構築できます。
また心理学を修得することで相手のことを考えて行動や言葉がけができるようになり、「気が利く人」「聞き上手」といった評価を得られることも増えるでしょう。
自身のメンタルケアにも
心理カウンセラーの資格を取得することで、自分自身に対してもカウンセラーの視点から目を向け、うまく内省することができるようになります。
その結果、ストレスマネジメントやアンガーマネジメントができるようになり、日常生活をよりよく過ごすことができるようになります。
社会人の就職に役立つ
上級編で紹介した難関資格は、心理カウンセラーとして就職・転職する際にも役立ちます。
例えば、臨床心理士は心理系の資格では最も信頼度や権威性の資格であるため、評価される場面が多いです。
臨床心理士を持っていれば、行政機関で心理カウンセラー職に登用されることもあります。
また産業カウンセラーの資格は、一般企業でカウンセリングやメンタルヘルスケアに携わりたい場合に便利です。
昨今はストレスチェックの導入などで、経済界でのメンタルヘルスへの注目度が高まっており、就職や転職で有利に働く可能性が高いと言えます。
心理カウンセラー資格は独学で取得できる?
心理カウンセラーの資格には、独学で取得できるものもあれば、難しいものもあります。
例えば、受験資格のない心理学検定やメンタルヘルス・マネジメント検定などであれば、独学で取得することも可能です。
一方で大学・大学院で心理学を修学する必要のある臨床心理士や認定心理士などの資格は、独学で取得することはできません。
また指定講座を修了することで取得できる資格も、独学での取得は不可能です。
心理学の内容は独学でも学べる
心理カウンセラーの資格を取得する過程で学ぶようなことを独学することは可能です。
また無資格でもカウンセラーとして活動することはできるので、独学で心理学を極め、心理カウンセラーになることも不可能ではありません。
しかし、心理学の予備知識が全くない方が、独学で心理カウンセリングの知識やスキルを体系的に習得するのは難しいです。
よって、まず初めのうちは特に講座付きの資格を取得することで、今後心理カウンセリングを行う上で必要な知見を身に着けていくのがおすすめです。
これらの資格講座では、初めての方が今後心理学の学びを深めていくにあたって欠かせない知識が網羅されているため、今後の学習がスムーズに進むようになるでしょう。
心理カウンセラー資格の難易度まとめ
心理カウンセラー資格の難易度まとめ
- メンタルヘルス・マネジメント検定などは独学でも挑戦できる
- 効率性や学習効果を考えるなら通信講座の活用がおすすめ
- 臨床心理士など大学・大学院でないと取得できない資格もある
心理カウンセラー関連の資格の難易度をランク別に紹介しました。
メンタル心理カウンセラーやメンタルケアカウンセラーなどは、指定の通信講座を受講し、在宅試験を受けたり、添削課題を提出したりすることで比較的簡単に取得できます。
一方で臨床心理士や公認心理師などを取得するには、大学や大学院で心理学を修学する必要があるので、ハードルが高いです。
なお、メンタルヘルス・マネジメント検定など、受験資格がなく、独学で挑戦できる資格もありますが、知識やスキルを体系的に身につけるためには、通信講座を活用して学ぶのが望ましいと言えます。
以上を参考に、ご自身にぴったりの心理カウンセラーの資格を探してみてください。