メンタルケアカウンセラーってどんな資格?取得方法からおすすめ通信講座まで解説!
更新
この記事は専門家に監修されています
医師
安藤広真
「メンタルケアカウンセラーとは?」
「メンタルケアカウンセラーの資格の取得方法は?」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
メンタルケアカウンセラーは資格としては容易に取得できる資格ですが、コミュニケーションやメンタルケアなどの基本的な知識を身に付けられます。
そのこともあって、さまざまな立場の人が資格を取得しているようです。
この記事では、メンタルケアカウンセラーをあらゆる側面から紹介しますので、資格取得を目指す際の参考にしてください!
「メンタルケアカウンセラーとは?」についてざっくり説明すると
- 心理学の入門知識やコミュニケーションの向上に必要な基礎能力を証明できる資格
- メンタルケア学術学会、生涯学習開発財団、ヘルスケア産業推進財の3団体が共同認定する資格
- 真面目に勉強すれば取得できる、合格率の非常に高い資格
このページにはプロモーションが含まれています
メンタルケアカウンセラーってどんな資格?
メンタルケアカウンセラーは公的学会認定資格で、心理学の入門知識およびコミュニケーション向上に求められる基礎能力を証明する資格です。
公的学会認定資格とは、人文や理学・工学といったさまざまな学術の浸透・反映を目的として作られた組織の「日本学術会議」から指定された学術研究団体(公的学会)が認定する資格のことを言います。
日本学術会議が内閣府直轄の特別機関であることから、それなりの権威のある資格と言えるでしょう。
メンタルケアカウンセラーの主催団体
メンタルケアカウンセラーは、「メンタルケア学術学会」「生涯学習開発財団」「ヘルスケア産業推進財」の3団体が共同認定する公的学会認定資格です。
メンタルケアカウンセラーという資格はありますが、それを冠した試験はありません。
というのは、この資格は特定の講座を受けて修了が認定されることで、誰でもが取得できるからです。
したがって、メンタルケアカウンセラーの資格を取得するためには、メンタルケア学術学会が指定する通信講座を受講します。
なお、通信講座会社と取り組み方で異なりますが、3カ月程度の通信講座を修了することで資格取得は可能です。
メンタルケアは必要不可欠
欧米では心理カウンセリングが普及しており、専門家にケアしてもらうのが一般的です、
しかし、わが国で心理カウンセリングが普及し始めたのは、2015年12月に企業でのメンタルヘルス対策が義務化されてからのことと言えるでしょう。
近年は、さまざまな背景を持つ人たちが集まる企業や学校などで、メンタルケアへの注目が高まっています。
メンタルケアに取り組むことで生産性の向上や業務の効率化が図れる、人間関係の改善を見込めるといった効果が期待できることが、企業や学校での本格導入につながったのでしょう。
なお、メンタルケアカウンセラーは心理系の入門レベルの資格ですが、メンタルケアの基本的な知識を身に付けられる資格です。
メンタルケアカウンセラーの難易度
メンタルケアカウンセラーの資格は一般的な試験を受けるのではなく、特定の講座を受けた後でレポートを提出し、問題がなれば取得できます。
したがって、講座を真面目に受講して勉強すれば誰でもが取得できる合格率の高い資格で、心理系資格の中でも難易度は低いと言えるでしょう。
だからといって、まったく勉強しないでも取得できる資格ではないのですから、これまで心理学に触れたことのない人などは、真剣な取り組みが必要です。
メンタルケアカウンセラーの合格率
メンタルケアカウンセラーの資格取得には、「試験」として明確に位置付けられたものはありません。
しかも、真面目に講座を受講してすれ修了できれば資格を取得できることから、合格率は一般的な資格試験よりも高い傾向にあります。
具体的に言えば、メンタルケアカウンセラーの合格率は、ほぼ100%と言って良いでしょう。
メンタルケアカウンセラーの資格を取得するには、3〜6カ月間の講座を受講し、そこでのレポート課題を一定レベルでクリアするだけです。
しかもそのレポートの課題は、それほど難しいものではありません。
「心理学初心者」でも取得可能?
メンタルケアカウンセラーの資格取得の方法は、基本的には講座を受講し、テキストをもとに勉強するだけです。
指定講座では、具体的には「心理学とは何か」を中心に、コミュニケーション・心理カウンセリング・心理学の歴史・心の病気など、心理学の入門的な知識を学びます。
また、自分自身の心の動きや他の人の心のケアなども学習テーマです。
これらの学習内容は心理学の基本レベルですから、「心理学初心者」であっても十分理解できます。
こうしたことから、「心理系関連の仕事をしたい・心理学の勉強をして誰かの役に立ちたい」といった人におすすめの資格で、心理学初心者でも取得可能な資格です。
メンタルケアカウンセラーに向いている人
ここでは、メンタルケアカウンセラーに向いている人と、取得後に生かせる仕事を列挙して紹介しておきます。
メンタルケアカウンセラーに向いている人は、次のような人です。
- 他者の気持ちに寄り添うことで人の役に立ちたいと考えている人
- 心理学の基礎を身につけてスキルアップしたい人
- 人と関わる仕事をしたい人
取得後に生かせる代表的な職場ごとの仕事は、次のとおりです。
職 場 | 仕 事 |
---|---|
教育現場 | スクールカウンセラー・教育相談員など |
企業職場 | 人事や労務の部署・企業カウンセラーなど |
独立開業 | カウンセリングルーム・プロカウンセラーなど |
医療現場 | 医療機関・保健所など |
福祉環境 | 老人福祉施設・障害者福祉施設など |
相談窓口 | 公設地域相談所・ボランティアなど |
資格取得しただけで安定した仕事に就ける?
メンタルケアカウンセラーは、資格を取得したからと言っても、すぐに心理系の専門職として活躍するのは難しいと言えます。
そのこともあって、メンタルケアカウンセラー講座を修了して資格を取得しても、続けて上位資格である「メンタルケア心理士」の講座を受講している人が多いようです。
また一方では、企業の人事や営業、管理職といった職務に就いている人の場合は、講座受講で身につけた知識やスキルを活用している取得者がいます。
さらに、家族などの身近な人や職場の人たちとのコミュニケーションを円滑にしたり、自分自身のストレスコントロールに役立てたりしているケースもあるようです。
メンタルケアカウンセラーは取得しただけですぐに就職や転職ができる資格ではないことから、現在の仕事のレベルを高める資格として取得するのが望ましいと言えます。
メンタルケアカウンセラーの勉強法
メンタルケアカウンセラーの資格は、講座を受けてカリキュラムを完了するだけで得られます。
したがってメンタルケアカウンセラーの勉強法は、講座で学んだことを知識として確実に身に付けることです。
スクールによって学習スケジュールなどで違いはありますが、目安としては1日10分・週3日の勉強を3カ月程度続ければ取得できます。
どの講座を受講するか迷っている人は、受講中のフォローやサポート体制などの事前確認を忘れないでください。
おすすめの通信講座
ここでは、代表的なメンタルケアカウンセラー指定講座(通信講座)を3つ紹介します。
詳細については、希望のスクーから案内を取り寄せ、十分な確認と了解のもとに申し込んでください。
スクール・講座名 | 講座内容 | 受講料(税込) |
---|---|---|
ヒューマンアカデミー「たのまな」 メンタルケアカウンセラー®講座 |
文部科学省後援こころ検定®3級、4級対応 ・標準学習期間3カ月 在籍期間6カ月 ・添削6回 教材は一括発送 |
39,000円 |
TERADA医療福祉カレッジ通信教育校 メンタルケアカウンセラー講座 |
・文部科学省後援こころ検定®3級、4級対応 ・最短学習期間2カ月 標準学習期間3カ月 (無料延長3カ月) ・テキスト3冊 |
39,000円 |
LEC東京リーガルマインド メンタルケアカウンセラー®合格講座 |
・文部科学省後援こころ検定®3級、4級対応 ・WEBまたはDVDでの受講 (レポート3回 特別付録2回 修了試験1回) ・テキスト3冊+添削問題集 |
39,000円 |
特にたのまなのメンタルケアカウンセラー講座は、初心者を対象としたわかりやすいテキストを基に、資格の範囲をしっかりと学習することができます。
添削課題で知識の習得具合を試すことができる点は、たのまなならではの強みであるといえるでしょう。
資格Times1番のおすすめ講座なので、ぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか?
メンタルケアカウンセラーの勉強をするメリット
ここでは、メンタルケアカウンセラーの資格を取得することのメリットについて解説します。
気軽にメンタルについて学べる
通信講座のテキストは、「カウンセリング、心理学、人体・メンタルヘルス」の3分冊構成が一般的で、内容は心理学の基礎的なレベルです。
このテキストの内容を3カ月程度かけて初歩から学ぶのですから、受講前に特段の準備は必要はありません。
このことから、心理学の知識や事前学習をしていなくても、いつでも受講をスタートできます。
身近な人の悩みに的確な助言ができる
人間関係や心の問題で悩んでいる人が身近にいる場合、カウンセリングやメンタルヘルスの知識や技能で、その人に合ったアドバイスやフォローができます。
なお、学んだことは、身近な人にだけ役立つのではありません。
日常生活における自分自身のストレスも回避できるようになり、メンタル面で安定した過ごしやすい毎日を送れます。
働きやすい環境作りに役立つ
メンタルケアカウンセラーの勉強をしている人の中には企業の人事部や労務部、さらには管理職に就いている人もいます。
これは、講座の受講でコミュニケーションやストレスコントロールなど、日常の仕事や人間関係にも役立つ多くの知識や技能を身に付けられることにあるようです。
そのことで、自分自身を含め、誰にとっても居心地が良く働きやすい環境作りが可能になります。
履歴書に書くことができる
履歴書に書ける資格を取得していない人のなかには、就職や転職に不利になるとの悩みを持つ人が多いようです。
そうした悩みを解決させてくれるのが、メンタルケアカウンセラーの資格と言えます。
この資格は民間資格ですが、公的学会認定であり心理学系資格として履歴書に記載できるのです。
履歴書に書くことで「この人材は、心理カウンセラーの基礎知識がある」と評価されます。
メンタルケアカウンセラー講座の申し込み方法
メンタルケアカウンセラーの資格の取得は、通信講座を受講することで行われます、
したがって、通信講座会社へのメンタルケアカウンセラー講座への申し込むことは、実質的にはメンタルケアカウンセラーの資格試験に申し込むことです。
ここでは、メンタルケアカウンセラー講座への申し込みに関して紹介します。
メンタルケアカウンセラーに受験資格はある?
メンタルケアカウンセラーの試験は、一般的な資格試験のような試験を受けるのではなく、通信講座会社のメンタルケアカウンセラー講座の受講です。
通信講座には受験資格といった設定はないことから、心理学初心者はもちろん誰でも受講できます。
しかし、短期間で受講を完了させたい人や確実に資格取得したい人は、しっかりとメンタルケアに関する知識を吸収する、という気持ちを持って申し込みたいものです。
メンタルケアカウンセラーの受験料
この記事の見出し「おすすめの通信講座」で紹介しているとおり、講座内容には違いがありますが、受験料はどこの通信講座会社でも39,000円(分割可能)です。
LEC東京リーガルマインドを除く通信講座会社では、受講期間を原則として3カ月と想定して設定したうえで設定された受験料と言えます。
なお、3カ月以内に資格が取得できなかった場合は、さらに3カ月を限度に無料で受講延長できます。
受講料の分割払いもある!
一括払いはできないがメンタルケアカウンセラーに挑戦したい人には、受講料の分割払いが可能です。
方法としては、クレジットカードによる分割払いや消費者金融の教育ローンを利用します。
たとえば「たのまな」の講座の受験料を12回分割払いで契約すると、初回が3,417円で2回目以降は3,400円です。
詳細は、受講する通信講座会社に確認してください。
この資格と似ているおすすめ資格
ここでは、メンタルケアカウンセラー資格取得以降のステップアップにおすすめの資格と、メンタルケアカウンセラー講座がその3、4級にも対応している「こころ検定」について解説します。
ステップアップにおすすめの資格
メンタルケアカウンセラーは、講座の受講だけで取得できる心理系の入門的位置付けの資格です。
講座では心理学の基礎を学びますが、さらに高度な心理学を学んだりカウンセリングの知識や技術を身に付けたりするには、中位・上位クラスの資格取得が必要になります。
メンタルケアカウンセラーの資格だけで開業したり就職したりすることはほとんど不可能で、就職や転職などを考えるのであれば、次のような資格の取得にチャレンジしたいものです。
具体的には心理系資格の中位クラスの「メンタルケア心理士」、上位クラスの「准メンタルケア心理専門士」「メンタルケア心理専門士」などをおすすめします。
こころ検定
こころ検定は、メンタルケアカウンセラー取得後のステップアップにおすすめの資格です。
この資格は、「こころの動き」を心理学に基づいて体系的な知識・技能として理解できるようになるのが目的の文部科学省後援の資格です。
検定試験は、それぞれのレベルに応じて用意されています。
試験内容は、3級と4級は基礎心理学の領域のうち、主に学習・社会・知識・認知・知覚・生理・感情などの知識を修得しているかどうかが問われるものです。
メンタルケアカウンセラーの通信講座は、こころ検定3級・4級にも対応していることから、メンタルケアカウンセラーの勉強に合わせてこころ検定3級・4級の勉強ができます。
また、1級と2級は心理学に加えて臨床心理学の専門的な知識の修得も求められる検定です。
この検定に合格すると2級は「メンタル心理士」、1級は「メンタル心理専門士」に認定されます。
つまり、こころ検定の1級・2級に合格すれば、前記ステップアップにおすすめの資格の2つを取得できるのです。
「メンタルケアカウンセラーとは?」についてのまとめ
「メンタルケアカウンセラーとは?」のまとめ
- 心理学の入門知識とコミュニケーション向上に求められる基礎能力を証明する公的学会認定資格
- 身近な人に役立つだけではなく、日常生活における自分自身のストレス回避にもつながる資格
- 指定の通信講座の修了が試験の代替であることから、合格率がほぼ100%の資格
メンタルケアカウンセラーについて、さまざまな側面から解説してきました。
近年、企業や学校などからの需要高いこの資格は、指定の通信講座を受講すれば、ほぼ誰でも取得できます。
しかも、プロにならない場合でも、学習したことは日常生活で大いに役立つのです。
心理学やコミュニケーションとなどに興味のある人は、すぐに通信講座の受講を検討しましょう。