電験三種の難易度は高い?試験の合格率や勉強方法・おすすめの参考書も紹介!

「電験三種試験って難しいの?」

「電験三種試験の合格率や合格点などについて知りたい!」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

電験とは電気主任技術者試験の略で、電気設備の保守や点検のプロです。

ビルメンテナンスなどの業界で活躍できる電験三種ですが、難易度や合格率などについて詳しく知りたいと思っている方は多いでしょう。

こちらの記事では、電験三種の難易度や勉強方法、おすすめの参考書などについて詳しく解説していきます!

電験三種の難易度や特徴についてざっくり説明すると

  • 難易度は非常に高く、一発で全科目合格できるのは稀
  • 資格偏差値のランキングでは「中の上」だが、実質的にもっと難しい
  • 科目合格制度があるので、数回受験して資格を取得することも可能
  • 数学や物理に関する専門的な知識が要求される

電験三種の難易度は非常に高い

電験三種の難易度表

電験三種は、正式名称は「第三種電気主任技術者」と呼ばれている国家資格です。

電験三種は受験資格が設けられていないものの、機械関係の資格の中でも最も難易度が高いと言われており、取得するのは非常に困難です。

合格率もかなり低く取得までに数年かける人もいるため、しっかりとした対策をした上で試験に臨まなければなりません。

電験三種の試験科目と試験形式

電験三種の試験は「理論」「電力」「機械」「法規」という4つの試験科目で構成されています。

各科目の具体的な出題範囲や出題数は以下のようになっています。

試験科目 出題される内容 問題数と配点
理論 電気理論や電子理論など A問題14問、B問題3問
電力 発電所や送電線路の設計など A問題14問、B問題3問
機械 電気機器や照明、電力システムなど A問題14問、B問題3問
法規 電気法規や電気施設管理など A問題10問、B問題3問

試験時間は理論・電力・機械の科目が90分、法規の科目が65分で行われます。

理論・電力・法規の配点はA問題各5点、B問題各10点となっており、法規はA問題が6点、B問題が13〜14点という配点になっています。

「理論」は難易度が最も高い

理論科目は電気の仕組みなどを理解するための基礎を学びます。

オームの法則やキルヒホッフの法則などの様々な法則や複雑な計算式なども理解しなければなりません。

また、定理や磁気回路、三相交流回路、電子回路などの幅広い範囲から出題がされるため、これらを重点的に勉強する必要があります。

これらの出題はほとんどが計算問題であるため、難易度が非常に高く文系の方は特にしんどい科目です。

4科目の中では最も試験対策がしづらく、多くの受験生が苦労しています。

「電力」は電気回路の理解が必要

電力科目では、水力発電や火力発電の出力を求める計算問題だけでなく、様々な発電方式の特徴や効率の違いなどの知識が問われます。

理論ほど計算問題は出ないため、比較的取り組みやすいと言えるでしょう。

また、送配電設備に関する出題や送電回路、電気回路に関する理解が必須となるので、専門用語の意味を確実にインプットしておくことが大切です。

「機械」は比較的馴染みやすい

機械科目では電気機器に関する出題が多く、特に身近で内線で用いられる機械に関する出題が多いです。

具体的には「変圧器」「誘導電動機」「直流機」「同期機」に関する出題頻度が高く、これらは全体の約半分を占めているため徹底的に過去問に取り組んでおくと良いでしょう。

身近な電気機器なのでイメージがしやすく、4科目の中では比較的対策のしやすい科目となっています。

「法規」は暗記力が問われる

法規科目では、電気設備技術基準やその解釈、電気事業法などの出題が中心です。

空欄の穴埋めの出題が多いため、暗記することである程度は対応が可能です。

ただし、B問題の出題は計算問題も多いため、出題範囲のすべてを暗記するだけ対応できない点に注意しましょう。

電験三種に受験資格はない

三種を含む電気主任技術者の資格試験は全て受験資格が設けられておらず、誰でも受験することが可能です。

そのため、受験のハードルは低く電験三種の受験者はとても多いです。

資格要件や実務経験要件がないため、あまり十分な勉強を積んでいない人が受験できる点も、合格率が低い要因となっています。

電験三種の難易度を偏差値で表すと

電験三種の難易度偏差値は「58」と判定されており、難易度としては「やや難しい」程度の印象です。

しかし、合格率の低さや取得までに必要な勉強時間・勉強期間を考慮すると、偏差値58という評価は過小評価と言えます。

実際に、他の難関資格と比較しても取得難易度は変わらないため、合格するためには相当の努力が求められます。

専門的な知識が難易度を高めている

司法書士は登記などの法律知識、社労士は労働法に関する知識が求められるのと同様に、電気主任技術者の試験も電気関連において最高峰の専門的知識が求められます。

電気の保守点検のプロとして知っておくべき問題が出されるため難易度は高くなり、その結果として合格率も低くなりがちなのです。

勉強の過程でも様々な専門的な知識を学んでいくため、一つ一つ丁寧に勉強するようにしましょう。

試験制度の見直しで受験しやすくなる

電験三種試験では、人材不足の解消を目的に2022年以降試験制度の見直しを順次実施していきます。

具体的には、試験回数がこれまでの年1回開催から年2回開催(上期・下期)に決定されたため、チャレンジできる回数が今後増えていきます。

今後はCBT方式の導入も検討されているため、これによって難易度が今後変更していくことが予想されます。

電験三種の合格率

以下では電験三種の合格率の推移を確認していきましょう。

電験三種の合格率は10%以下

まず、令和4年度〜平成27年度の8年間における試験の受験者数、合格率、科目合格率を見ていきましょう。

年度 受験者数 合格率 科目合格率
令和4年度下期 28,785人 15.7% 28.7%
令和4年度上期 33,786人 8.3% 29.4%
令和3年度 37,765人 11.5% 32.5%
令和2年度 39,010人 9.8% 30.0%
令和元年度 41,543人 9.3% 32.1%
平成30年度 42,976人 9.1% 28.7%
平成29年度 45,720人 8.0% 26.6%
平成28年度 46,552人 8.5% 28.9%
平成27年度 45,311人 7.7% 29.5%

データ出典:第三種電気主任技術者試験

このように、電験三種の合格率は8〜9%で推移しており、他の難関国家資格と比較してもかなり難易度が高いことが分かります。

電験三種には科目別合格が存在する

電験三種は一発合格するのが非常に難しい試験ですが、各科目で科目合格制度が設けられています。

そのため、科目ごとを集中的に勉強するなどして、長い勉強時間をかければ十分に取得することが可能な試験となっています。

具体的には、それぞれの科目合格を翌年と翌々年の試験まで引き継ぐことが可能です。

3年以内に全科目に合格できれば良いので、全科目の合格を3年かけて達成する勉強方法を実践している人もいます。

電験三種の科目別合格率

ここで、令和4年度〜平成30年度の各科目の試験科目、受験者数、合格者数、合格率を見ていきましょう。

年度 試験科目 受験者数 合格者数 合格率 科目合格率
令和4年度下期 理論 20,712人 5,102人 24.6% 17.1%
電力 16,984人 3,540人 20.8% 20.0%
機械 20,433人 5,807人 28.4% 6.9%
法規 19,346人 3,566人 18.4% 9.4%
令和4年度上期 理論 28,427人 6,554人 23.1% 17.7%
電力 23,215人 5,610人 24.2% 16.3%
機械 24,184人 2,727人 11.3% 14.9%
法規 23,752人 3,499人 14.7% 6.6%
令和3年度 理論 29,263人 3,030人 10.4% 6.7%
電力 29,295人 9,561人 32.6% 24.8%
機械 27,923人 6,365人 22.8% 13.8%
法規 28,045人 6,761人 24.1% 14.1%
令和2年度 理論 31,936人 7,867人 24.6% 19.2%
電力 29,424人 5,200人 17.7% 12.2%
機械 26,636人 3,039人 11.4% 6.7%
法規 30,828人 6,573人 21.3% 12.6%
令和元年度 理論 33,939人 6,239人 18.4% 13.7%
電力 30,920人 5,646人 18.3% 13.7%
機械 29,975人 7,989人 26.7% 20.1%
法規 33,079人 5,858人 17.7% 9.6%
平成30年度 理論 33,749人 4,998人 14.8% 11.6%
電力 35,351人 8,876人 25.1% 17.8%
機械 30,656人 5,991人 19.5% 13.8%
法規 33,594人 4,495人 13.4% 6.6%

データ出典:

令和4年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳(下期)

令和4年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳(上期)

令和3年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳

令和2年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳

令和元年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳

平成30年度第3種電気主任技術者試験科目別内訳

このように、科目ごとの合格率では20%を超えることもあるため、毎年科目ごとの内容を丁寧に勉強していけば確実に合格することが可能です。

電験三種の合格点

電験三種の合格点は「各科目につき100点満点中60点以上」となっています。

6割の正解で科目合格となるため、そこまでハードルは高くありません。

合格者に定員はなく絶対評価の資格であるため、しっかりと各科目で6割の正解をできる学力を身に着けておけば問題ありません。

日頃の演習では7〜8割程度の得点を目標にしておけば、本番でも余裕を持って問題に取り組めるでしょう。

電験三種の合格率はなぜ低いのか

上記のように、電験三種は合格率も低く取得難易度も非常に高いです。

そこで、合格しづらい理由について詳しく解説していきます。

数学の深い知識と計算力が必須

電験三種に出題される計算問題を解くには、まずは公式をしっかりと理解した上で覚えなければなりません。

高校の数学や物理で習うような内容が出てくるため、これら理系の知識がある程度必要となります。

公式を押さえた上で「知識の応用力」が問われる出題が非常に多いため、練習問題を解きながら公式の利用パターンを理解しなければなりません。

このように、深い数学の知識と計算力が求められる点が難易度を上げる要因となっています。

科目合格が目的の受験者が多い

上記の表を見ると分かるように、電験三種の合格率は全科目合格率と科目別合格率の差が大きく、数回に分けて受験する方が多いです。

つまり、一発で全ての科目に合格して資格取得を目指す方は少数派であり、科目合格目的の方が多いのです。

したがって、勉強を始める段階で一年で数科目の科目合格を狙い、数年かけて資格を取得しようと計画する方が非常に多いため、全科目での合格率の低さが試験の難易度の高さに直結しているわけではありません。

過去問と同じ問題が出題されづらい

多くの資格試験では過去問のやり込みが得点に繋がりやすいですが、電験ではそうはいきません。

前述したように、知識や公式を生かして問題を解く力が求められることから、過去の出題と同じような問題や類似した問題が出題されることは少ないのです。

同じ出題内容でも本質を理解していないと解けない問題が多い点も、難易度を高める要因となっています。

過去問演習をするときは解法や考え方をしっかりと意識し、どのような出題でも対応できるようにしておくことが大切です。

電験三種の難易度ランキングでの位置づけ

前述したように、電験三種試験の偏差値は「58」と判定されており、ランキングでの位置づけを見ると「難関資格ほどではないが取得が簡単でない資格」となっています。

同じような難易度偏差値の国家資格には「保育士」「通関士」「管理業務主任者」などが挙げられますが、体感としてはこれらの試験よりも電験三種の方が難しいでしょう。

ランキングを一見するとそこまで難しくは感じない試験ですが、合格率の低さや取得にかかる年数などを考慮すると、他の資格と同じような対策をしても簡単に合格することはできないため、入念な対策が必須です。

他の難関資格との難易度比較

科目全体での合格率は8〜9%であることや受験資格が不問である共通点などを考慮すると、電験三種はマンション管理士と同じような難易度と言えます。

合格までに必要な勉強時間についてもマンション管理士と同じなので、マンション管理士の難易度について調べてみると参考になるでしょう。

ちなみに余談ですが、マンション管理士の方の中には電験を取得してマンションの電気設備などの点検を行っている方もいるため、ダブルで取得するのもおすすめです。

科目合格の難易度を比較すると

科目ごとの合格率の平均は18%程度となっており、この数字を参考にするとFP2級や中小企業診断士の一次試験の合格率と同じレベルとなります。

試験全体の難易度はかなり高いものの、科目ごとに分解して考えると気が楽になるのではないでしょうか?

一つの科目を重点的に勉強した方が理解も早くなるため、全科目に一発合格する自信がない方は科目合格を目指すと良いでしょう。

電験三種の取得によるメリット

電験三種は取得難易度が高い国家資格であるため、取得することによるメリットは多くあります。

電気資格の最高峰で需要が高い

電気主任技術者の資格試験の勉強を通して、電気に関する最も専門的な知識を学ぶことができます。

そのため、電験の資格所有者は電気に関する専門的な知識を有していることを証明でき、様々な場面で求められるでしょう。

具体的な働き口は、オフィスビル・大規模商業施設・ホテル・マンションなど豊富です。

電験の資格取得者の需要は非常に高く、活躍できるフィールドが広い点も魅力の一つです。

仕事の将来性が高い

電気主任技術者には電気設備の保守点検や管理において、監督役となる役割が求められています。

また、電気設備の保守点検に関して電気主任技術者には独占業務が与えられているため仕事の将来性も高いです。

建物に電気設備が用いられる限りは安定した需要が継続すると考えられているため、電験を取得しておくことで働き口が無くて困ることはほぼあり得ません。

つまり、需要は常にあるため将来性は非常に高いと言えるのです。

転職・就職で武器となる

資格を取得しておくことで電気設備に関する専門的な知識やスキルを有していることを証明できるため、就職・転職の場において強力な武器となるでしょう。

電験は履歴書に堂々と書けることはもちろんのこと、企業の面接などでアピールポイントになりやすく、就職・転職で成功する確率が高い資格です。

電気は生活には欠かすことこできない生活基盤なので、多くの企業において求められる人材になれるでしょう。

電験の資格手当で昇給できる

電験の価値の高さはビルメンテナンス業界では有名であり、会社からの評価は非常に高い傾向にあります。

そのため、有資格者は「常に社内に置いておきたい人材」として評価されることも多いです。

会社の規定次第にはなりますが、多くの企業では有資格者に対して資格手当を支給しています。

さらに、実務経験を積み社内での信頼をコツコツ積み重ねることで、給料の大幅アップを狙うことができます。

電験三種は独学で合格できる?

電験三種に独学でチャレンジしようと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、正直独学で合格するのはかなり厳しい試験です。

ここでは電験三種に独学で臨むことの難しさを具体的にお伝えします。

独学合格には数年間の学習が必要

電験三種は全科目に一発合格できればベストですが、難易度が高いため現実的ではありません。

そのため、無理に全科目を勉強して中途半端な出来にするよりも、例えば2科目ずつ勉強して2年で合格するなど数回に分けて合格を目指すべきです。

科目合格を積み重ねることで資格取得することが可能であり、各科目の合格率も平均して20%弱です。

数年間の期間を設けて勉強を継続すれば、独学での合格も不可能ではありません。

とはいえ、冷静に考えると各科目の合格率も20%程度で5人に1人しか合格できない計算になるため、確実に合格を狙いたい方は独学ではなく通信講座などの利用がおすすめです。

科目合格も連続だと厳しい

科目合格を積み重ねて資格取得を狙っても各科目の合格率が20%であることを考慮すると、数年に渡って勉強を継続することは簡単ではありません。

科目合格の免除期間が3年であることから、何度か不合格を繰り返してしまうと科目の受け直しになってしまうリスクもあるのです。

そのため、一年で2〜3科目の合格を目指せるような効率的な勉強が必要であり、その点を踏まえると独学で勉強を続けていくのは難しいと言わざるを得ません。

効率的な勉強をしつつも、勉強の高いモチベーションを保つためにはやはり通信講座を利用するのがベターです。

独学よりも費用はかかってしまいますが、費用をかけることにより「お金を無駄にしたいためにも頑張る」というモチベーションが生まれるのです。

電験三種への独学での挑戦については以下の記事で詳しくまとめています。

通信講座で効率よく電験三種に合格

独学に少しでも不安を抱えている人は、通信講座で効率よく試験に合格をつかみ取るという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?

通信講座は、比較的安価な値段で合格のことを徹底的に考え抜いて作られたカリキュラムのもと、短時間で実力をアップさせることができます。

特に、CMでもおなじみのユーキャンの電験三種講座は、ユーキャンの合格ノウハウを最大限詰め込んだ講座となっており、1番のおすすめです。

ユーキャンの最大の強みは添削指導が10回と充実している点であり、経験豊富な講師から的確なフィードバックを受けながら実力を最大限伸ばしていくことが可能です。

ぜひ、ユーキャンの電験三種講座で試験合格を目指す選択肢も検討してみてください!

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電験三種の勉強方法

こちらのトピックでは、実際に独学で合格を目指す人に向けて、おすすめの勉強方法を紹介していきます。

独学合格までの勉強時間は1000時間

電験三種の合格を目指す際に、電気に関する知識のない状態から全ての科目に合格するためには、目安として1000時間程度の勉強が必要と言われています。

これは、平日に1時間・休日2時間勉強する場合で2年3ヶ月ほど、毎日3時間ほど勉強できれば11ヶ月ほどかかる計算となります。

忙しい方が平日に毎日3時間も勉強するのは現実的ではないため、やはり科目合格を毎年積み重ねる方針が良いでしょう。

数年に渡って勉強をするという、長丁場での資格取得が電験三種の勉強方法のスタンダードなのです。

文系は数学・物理の理解から始める

前述したように、電験の試験では難解な公式など、複雑な数学・物理の知識が問われます。

そのため、文系出身者の場合は専門的な理系知識を定着させるために、まずは中学・高校レベルの数学や物理の基礎から勉強し始めるのが良いでしょう。

市販の電験対策のテキストや参考書でも中学レベルの内容から易しく解説しているものもあるので、自分のレベルに合わせたテキストや参考書を選びましょう。

このように、人によっては膨大な勉強時間が求められるため、やはり科目合格を目指す場合でも勉強期間は余裕を持って確保しておく必要があります。

応用力を磨くための勉強が必要

電験三種の試験では、基礎知識だけでなく知識を応用して活用する力が必要不可欠です。

そのため、基本的な知識のインプットだけではなく応用力を磨くという点を常に意識しながら、問題演習をこなしていきましょう。

試験の特性上、過去問に似た問題が出題されにくい傾向からも、過去問題を丸暗記するだけでは本番で対応できません。

解き方や考え方を常に意識しながら、回答にたどり着くプロセスが正しいかを重視して演習を積んでいきましょう。

合格を狙う科目の順番

電験試験では科目ごとに重複する試験内容もあるため、効率面を考えると勉強する順番も大切になってきます。

「理論」で問われる基礎知識は他の試験でも流用できる内容なので、最初に勉強すると良いでしょう。

内容の関連度や難易度を考慮すると、勉強する順番は「理論」→「電力」→「機械」→「法規」で進めるのがおすすめです。

勉強時間を少しでも減らすためには、このように効率的な順番で勉強を進める意識も大切です。

電験三種のおすすめ参考書

電験三種対策をする際におすすめの参考書は、「みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 」です。

みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)
3300円
みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)
3300円

この参考書は、4科目それぞれで本が分かれており、TACおなじみの「みんなが欲しかった!」シリーズのわかりやすい参考書となっています。

初心者の方でも学習がはかどるように、わかりやすい説明はもちろん、フルカラーで見やすさなどが追及されています。

電験三種対策の参考書を探している人には、ぜひ最初におすすめする1冊であるといえるでしょう。

電験三種の難易度まとめ

電験三種の難易度・特徴まとめ

  • 科目ごとの合格率も20%程度なので、しっかりと頻出論点を押さえることが大切
  • 各科目の合格点は6割なので、そこまでハードルは高くない
  • 数学や物理に疎い文系出身者はかなりしんどいため、長めの勉強期間を設けると良い
  • 単なる暗記だけでは問題を解けないため、考え方や解法を意識して演習に取り組もう

電験三種は非常に難易度が高く、長期に渡って勉強をしなければ取得できません。

しかし、頻出論点や重要論点を重点的に理解し、丁寧に勉強を続けていけば合格することができるでしょう。

資格の偏差値ランキングでは「難関資格ほどではないが取得が簡単でない資格」という位置付けになっていますが、文系出身者にとっては超難関試験なので長期戦を覚悟してモチベーションを保つ工夫も必要です。

合格率が低い難関試験なだけあって、電験三種は多くの取得メリットがあるため、興味がある方はぜひ電験三種の取得を目指してみてください!

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