一橋MBAの難易度は高い?他大学院との倍率比較や社会人向けの勉強時間を解説!

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一橋MBAはどの程度の難易度なの?

一橋MBAと他の大学院の違いを知りたい!

このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

国内でのMBA取得を検討するうえで、一橋MBAに興味をお持ちの方は多いでしょう。

そこで今回は、一橋MBAの難易度や他大学院との倍率比較について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、一橋MBAの難易度や特徴、それぞれのコースの入試情報などについて知ることができます。

一橋MBAについてざっくり説明すると

  • 国内MBAの中でもトップクラスの難易度を誇る
  • 受験回数・募集人数が少なく、学費も安いため倍率が高い
  • グローバルな人脈を築くことができる魅力的なMBA

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一橋MBAの取得難易度は高め

一橋大学のロゴ

出典:一橋大学公式HPより

一橋MBAの難易度は高めだと言えます。他の有名大学院と比較しても倍率が高く、受験科目などの面から見ても非常に難しいというのが現状です。

そこで、以下では一橋MBAの難易度を倍率や入試科目の観点から詳しく解説していきます。

各コースの倍率・合格率

国内MBAは徐々に増え続けており、倍率としては一般的に2倍を超えれば難易度が高いとされています。

一橋MBAには以下の4つのコースがあり存在し、2021年度のそれぞれのコースの倍率は以下の通りです。

コース名 倍率
経営分析プログラム 2.13倍
経営管理プログラム 4.88倍
金融戦略・経営財務プログラム 2.45~3.09倍
国際企業戦略専攻 非公開

表を見ると分かるように、どのコースでも倍率は2倍を上回り5倍後半に近い数字も観測する事ができます

一般的には2倍を超えると難易度が高いとされていることから、一橋MBAは国内MBAの中でもトップクラスの難易度を誇っています。

定員数が少なめな点・私立大学と比較して授業料が安いという点も倍率が高くなる理由の一つです。

入試科目はコースごとに異なる

国内MBAの受験科目は一般的なものだと小論文・出願書類・面接の3つで構成されています。

しかし大学院によっては異なる試験を導入しているところもあるため、自分の志望している大学院の受験要綱をしっかりと確認する必要があります。

一橋MBAの受験科目はコースによって受験科目が異なり、小論文が無いコースや主要科目に英語が加わったコースなどが存在します。

一橋MBAの具体的な各コースの受験科目は以下の通りです。

コース名 受験科目一覧
経営分析プログラム 出願書類・小論文・面接・英語
経営管理プログラム 出願書類・小論文・面接
金融戦略・経営財務プログラム 出願書類・面接
国際企業戦略専攻 出願書類・面接

特に経営分析プログラムは一般的な受験科目に加えて、英語もあるため難易度は高いといえます。

2~4個と科目数に応じて勉強時間も異なってくるので、自分が進みたいコースの科目数は事前にチェックしておきましょう。

一橋MBAの受験回数はわずか

国内MBAの受験回数は実施される大学院によって異なります。中には年1回しか試験を行わない大学院もあるため、試験時期についてはしっかり確認しておきましょう。

一橋MBAの試験回数はコースによって年1~2回の実施となっています。

  • 経営分析プログラム 年1回
  • 経営管理プログラム 年1回
  • 金融戦略・経営財務プログラム 年2回
  • 国際企業戦略専攻 年2回

経営分析プログラムや経営管理プログラムは年1回の受験回数とチャンスが少ないのに関わらず倍率が非常に高いため、難易度は高く圧倒的に難しいコースとなっています。

一橋MBAの難易度を他大学院と比較

評価マーク一覧

次に、一橋MBAの難易度を他大学院の難易度と比較してみましょう。

慶應大学

慶應MBAの倍率を見てみると

  • 全日制 3.76倍
  • 実務経験15年以上が対象のEMBA 1.4倍

となっており、全日制では一橋MBAよりも総じて高い結果が出ていると言えます。

また、受験回数を見ても、全日制が年に2回、EMBAが年に1~2回となっており、一橋MBAよりもチャンスが多いコースが多くなっています。

さらに慶應MBAの方が受験科目が少ないということもあり、以上のことを踏まえると一橋MBAの方が難易度が高いと言えるでしょう。

筑波大学

筑波MBAの倍率は一橋MBAと同レベルの倍率を誇っています。

実際の筑波MBAの倍率を見てみると、2021年度の経営システム科学専攻は2.50倍となっています。このことから筑波MBAは一橋MBAの倍率と大きな違いが無く、人気があることが分かります。

しかし受験科目で比較すると、一橋MBAが英語を含んだ4科目なのに対して筑波MBAが3科目となっています。

このことから、難易度としては同レベルでも勉強期間で見ると一橋MBAの方がより長い時間勉強する必要があるといえるでしょう。

早稲田大学

早稲田MBAの倍率を見てみると2~3倍となっています。このことから倍率面で見ると一橋MBAの方が若干難しいことが分かります。

また入試科目を見ると、早稲田はいずれのコースも出願書類・小論文・面接の3つの受験科目が設けられており、こちらは一橋よりと同様か少なめとなっています。

ただ、早稲田MBAの入試回数は夜間プロフェッショナルコース以外は全て春・秋の2回設けられており、これらを踏まえると一橋の方がやや難易度は高いといえます。

京都大学

京都MBAの倍率を見てみると、一般選抜で7.52倍という数字をたたき出しています。倍率からも非常に難易度が高く、簡単に合格することができないということが分かります。

さらに、一橋MBA同様英語力を問われる入試科目が含まれており、英語の勉強時間を確保する必要があります。

難易度は一橋MBAと大差はないように思えますが、倍率面など総合的に比較すると京都MBAの方が難しいと言えるでしょう。

非常に狭き門のため、受験を志望する人は計画的に学習を進めていかなければなりません。

青山学院大学

最後に青山学院MBAの倍率と比較していきましょう。

青山学院大学大学院国際マネジメント研究家の倍率を見てみると2倍程度となっています。このことから倍率で考えると青山MBAよりも一橋MBAの方が難易度が高いということが分かります。

青山学院MBAの受験科目には英語がありませんが、卒業のためにTOEIC730点というスコアが必要になります。

以上のことを総合的に判断すると受験科目による難易度の差はありませんが、倍率面で見る難易度は一橋MBAの方が高いと言えるでしょう。

一橋MBAの入試データ

データを指さす人

ここからは一橋MBAの入試に関する基本データについてまとめていきます。入試対策を行う為には基本データを把握しておくことが重要です。

定員数や試験回数についてしっかりとチェックしておきましょう。

一橋MBAの基本データ

一橋MBAでは経営分析プログラム以外は実務経験を要した社会人対象のプログラムとなっており、全体的なハードルも高くなっています。

以下では、一橋MBAの

  • 経営分析プログラム
  • 経営管理プログラム
  • 金融・経営財務プログラム
  • 国際企業戦略専攻

の4つのコースそれぞれの試験回数・入学月・募集人数・試験内容などの基本データを見ていきましょう。

一橋MBAの経営分析プログラム

経営分析プログラムコースの入試基本情報は次のようになっています。

項目 内容
試験区分 一般・外国人・内部・特定大学・企業派遣
試験回数 7~9月の年1回 ※企業派遣のみ9~11月と1~2月の2回
入学月 4月
募集人数 40人
試験内容 出願書類・面接・小論文・英語
開講制度 全日制

経営分析プログラムの試験回数は年1回です。回数も募集人数も少ないため、倍率が非常に高く狭き門となっています。

一橋MBAの経営管理プログラム

経営管理プログラムの基本情報は次のようになっています。

項目 内容
出願資格 3年以上の実務経験
試験回数 9~11月もしくは1~2月の年1回
入学月 4月
募集人数 40人
試験内容 出願書類・面接・小論文
開講制度 平日夜間+土曜

経営分析プログラム同様、年1回の試験になっており、志望者が集中しやすいため倍率が高くなっています。

試験内容は出願書類・面接・小論文というオーソドックスな3科目となっています。

一橋MBAの金融戦略・経営財務プログラム

金融戦略・経営財務プログラムの基本情報は次のようになっています。

項目 内容
出願資格 2年以上の実務経験
試験回数 10~11月と1~2月の年2回
入学月 4月
募集人数 40人
試験内容 出願書類・面接
開講制度 平日夜間+土曜

上記2つのコースと違って年2回試験が実施されます。試験科目は少なく、出願書類と面接のみが行われます。

一橋MBAの国際企業戦略専攻

国際企業戦略専攻の基本情報は次のようになっています。

項目 内容
試験区分 MBAとEMBA
出願資格 MBA:実務経験3年以上/EMBA:実務経験10~15年以上
試験回数 10~12月と2~4月の年2回
入学月 9月
募集人数 28人
試験内容 出願書類・面接
開講制度 平日夜間+土曜

募集人数は28人と少なめで、年2回試験が実勢されます。このコースの倍率と合格数は非公開となっています。

一橋MBAの入試日程

上記のそれぞれの表を見ても分かるように一橋MBAはコースによって入試のタイミングが異なります

年に入試回数が1回のコースを見てみると、経営分析プログラムは7月出願の8・9月に試験が実施、経営管理プログラムは小論文試験が10月、面接試験が11月に実施されます。

よって、こちらのコースは入試日程が比較的早く倍率も高いため、早めの準備が大切になります。

次に年2回の試験日程が組まれている金融戦略・経営財務プログラムは、9月出願で面接が11月の場合と、1月出願で2月に面接が組まれるパターンの2つがあります。

一方、国際企業戦略選考では第一次募集が8~10月出願で11月に面接、第二次募集は12~2月出願で3月に面接が実施されます。

一橋MBA合格を目指す際のおすすめ対策法

ノート

倍率が高く合格が難しい一橋MBAですが、どのような対策を行うと良いのでしょうか?

ここでは一橋MBAを目指す人のおすすめ対策法を解説していきます。

小論文は過去問を解いて対策

一橋MBAの経営分析プログラム、または経営管理プログラムの2つのコースでは、筆記試験の内容に小論文が含まれています。

小論文の傾向は年度ごとに異なり、経営学の知識が必須の問題が出題される年もあれば、経営学の知識を必要としない図形問題が出題される年もあります。

他にも、数学や会計が必要な問題を出題される場合など、多岐に渡って出題される可能性があるなど、幅広い範囲を勉強する必要があります。

このように幅広い内容を対策する必要があるため、公式サイトで公開されている過去問を使い頻出の出題内容に慣れていく学習方法で勉強を進めていくとよいでしょう。

過去問を解くことで、自分に必要な知識が明確になります。解けなかった問題や間違えた問題を重点的に勉強することで、必要な内容を効率的に網羅していくのがおすすめです。

英語は経営に関する対策も必要

一橋MBAの経営分析プログラムでは、試験内容に英語が含まれています。

基本的には長文読解が出題されますが、その内容はどれも経営学に関係するものとなっています。そのため経営学関連の英文を読み、解答できる力を養成することが大切です。

上記の力を養成するためには、実際に経営に関する英語長文を読んでおくことが効果的です。そうすることで経営に関する英単語や言い回しの知識が増え、圧倒的に文章が読みやすくなるでしょう。

面接は出願書類を見直そう

面接試験への対策としては出願書類を十分に見直すことが大切です。

一橋MBAの面接では、専門的な知識等は特に質問されることはありません。質問される内容としては、志望動機・受験者の今までのキャリア・今後のキャリアについてなど一般的な内容が主体となっています。

このことから分かるように、面接試験への対策は特別なことをする必要はありません。

出願書類とのズレをなくすために、記入した将来計画書を見直したり、自分の仕事について深掘りを行い分析を進めていくことが大切になります。

社会人向けの対策スケジュール・勉強時間の例

一橋MBAはほとんどのコースが社会人向けのものとなっています。しかし、社会人は仕事をしながらの受験対策となるので平日に時間が取り辛いなど、勉強時間の確保が難しいことでしょう。

そこでこの見出しでは、社会人の対策スケジュールの立て方や勉強時間の目安について解説します。

経営分析プログラムの場合

経営分析プログラムは一般的なMBA入試と比較しても入試科目が多く4科目への対策が必要になります。そのため半年前から計画的に勉強を進めていきましょう。

まずは経営学と英語の勉強を並行して進めていくのがおすすめです。勉強時間は土日に確保し、それぞれ3時間は集中して取り組むようにしましょう。

ある程度経営学の勉強が進んだら、次に小論文の対策を始めます。経営学同様、土日にそれぞれ3時間確保し、文章を書く訓練を行いましょう。なお、経営学の学習が終わったらすぐに小論文対策に移るのがおすすめです。

最後に出願書類です。出願書類は記入する内容が多いため、直前ではなく2ヶ月ほど前から余裕を持って始めましょう。

経営管理プログラムの場合

経営管理プログラムの勉強の進め方は基本的に経営分析プログラムと同じです。最初は経営学を学び、経営学を学び終えたら小論文の対策を行います。その後、2ヶ月前頃から出願書類を始めます。

経営管理プログラムの入試科目は経営分析プログラムと異なり、英語がありません。そのため、経営分析プログラムよりはゆっくりと勉強を進められるでしょう。

金融戦略・経営財務プログラムの場合

金融戦略・経営財務プログラムの入試科目は出願書類と面接です。経営分析プログラムや経営管理プログラムとは違い、英語や小論文と言った筆記試験がありません。

その分研究計画書についてしっかりと評価するため、出願3ヶ月前から対策を始めましょう。勉強時間は土日に2時間ずつ行うのがおすすめになります。

国際企業戦略専攻の場合

国際企業戦略専攻も、金融戦略・経営財務プログラム同様出願書類と面接のみの試験となっており、筆記試験はありません。

ただし、英語力を問われるコースなので英語に自信がない人は早めに対策を取る必要があるでしょう。

英語力がある人は2~3ヶ月前に準備を始め、土日に2時間ずつ対策を行うのがおすすめです。

問われる英語力としては、日常会話レベルはもちろんのこと、授業自体が英語で行われるため、専門用語を英語で覚えておく必要があります。

アガルートの講座で効率的に対策を進めよう

学習時間が限られた社会人の方は特に上記で述べた対策を予備校の講座を使って効率的に進めていくのがおすすめです。

数ある予備校の中でも、国内MBA指導歴20年を誇るプロ講師から各大学の傾向に合わせた指導を受けられるアガルートは最もおすすめの講座です。

一橋MBAの入試傾向も入念に分析されており、最適な対策解を導いてくれるため、忙しい方でも効果的に入試に必要な力を身に着けられるでしょう。

現在無料相談を実施中で、講座の内容に限らず一橋MBAの入試傾向など、気になるポイントを気軽に聞けるチャンスとなっています。

ちょっとでも一橋MBAに興味のある方は、この機会にぜひ一度相談をしてみてはいかがでしょうか?

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一橋MBAの特徴やメリット

シーソーに乗る人

最後に一橋MBAの特徴やメリットについてまとめていきます。

グローバルに学べる

一橋MBAは多くの留学生を受け入れています。8割近い留学生と共に学ぶことで、グローバル性が高い環境の中で学習することができます。

そして一橋MBAに通学してグローバルに学ぶことにより、人脈も世界レベルまで広げることが可能です。

授業が英語で行われるなど、英語のみのコースも存在しているため、経営学と並行して英語力に関しても学ぶことができるというメリットがあります。

このように、グローバルに活躍できる人材を育成できるというのが一橋MBAの大きな特徴と言えるでしょう。

初心者でも一から学びやすい講義

初心者でも一から学びやすいというのも一橋MBAの特徴です。

通常、海外のMBAではケーススタディの授業が中心ですが、一橋大学ではまず講義を行いしっかりと基礎を学ぶことができるようになっており、その後ディスカッションを行います。

基礎を学んでからディスカッションを行うことで、知識や経験が浅い人でも知識の基盤を作ることが可能です。

そのため「経営学に関して本などから知識を得たけど、専門的なことは分からない」というような初心者でも安心して学ぶことができるでしょう。

学費が安い点は大きな魅力

一橋大学は国公立大学です。そのため、私立大学と比較し2年間の学費が安いという点も大きなメリットとして挙げられます。

私立大学院でMBAを取得しようとすると、一般的に約300万以上もの学費を納めなければなりません。一方、一橋大学の2年間の学費はどのコースを選択しても一律で1,567,920円となっています。

この金額を見ると学費の差が大きく、圧倒的に一橋MBAの方が安いということがわかります。

学費の安さが人気の秘訣となり、倍率・難易度共に高くなっていると言えるでしょう。

一橋MBAの難易度についてまとめ

一橋MBAの難易度についてまとめ

  • 難易度が非常に高く、コースによっては科目数が多いため十分な対策を行う必要がある
  • グローバルに学べる環境が整備されている
  • 経営学と同時に英語力を身に付けることができる
  • 学費が安い点は大きな魅力

今回は一橋MBAの難易度について他大学院と比較し、解説しました。

一橋MBAは学費が安いという点・募集人数が少ないという点などから人気があり、倍率は高くなっています

さらに英語力を必要とするコースがあることや年1回しか受験できないことからも難易度は国内MBAでトップクラスと言われています。

難易度は高いですが、自分のスキル取得には非常に役に立ちますので、興味のある人は頑張って一橋MBAの合格を勝ち取りましょう!

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