慶應MBAの難易度は?他大学院との倍率比較からおすすめ対策法まで解説!
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「慶應MBAの難易度はどの程度なの?」
「慶應MBAは他の大学院と比較すると倍率や合格率はどの程度なの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
様々な大学院やビジネススクールがMBA講座を展開していますが、その中でも慶應MBAに興味を持っている方もいるでしょう。
他の大学院と比べて学費はどれくらいかかるのか、倍率はどの程度なのか気にしている方もいるはずです。
そこで、こちらの記事では慶應MBAの難易度や他大学院との倍率などを比較しつつ、詳しく解説していきます!
慶應MBAについてざっくり説明すると
- 倍率はやや高く、難易度は高い
- 受験科目は他の大学院よりも少なく、対策しやすい
- 1~2ヶ月前から対策に着手し、準備を進めよう
- 実践的なスキルが身に着き、広い人脈を築くことができる
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慶應MBA(KBS)の難易度
大学や高校の難易度を測る際に「偏差値」という数値が一般的に使われていますが、大学院には偏差値がありません。
そのため以下では、偏差値以外の面で難易度を多面的に測った上で解説していきます。
なお、慶應MBAは略称で「kbs」という呼称を持っています。
慶應MBAの倍率・合格率
国内MBAは現在増え続けていますが、一般的に倍率が2倍を超える大学院は難易度とハードルが高めと言われています。
慶應MBAの受験倍率を見てみると、全日制MBAの2021年度の倍率は3.76倍になっているため、かなり難易度が高いレベルであることが分かります。
一方で、夜間に授業を行うEMBAの倍率は1.4倍であるため、かなり難易度は落ちます。
ただし、EMBAは入学にあたって15年以上の就業経験が必要となっているため、実務経験が豊富な受験生が多いことからハイレベルな受験争いになっていることが予想できるでしょう。
これらを合格率に換算すると、全日制が約26.6%・EMBAが約71.4%となっており、簡単に合格できる試験では無いと言えるのです。
慶應MBAの受験科目
国内MBAの受験科目は、一般的に研究計画書や志望理由書などの出願書類・小論文・面接の3科目で構成されています。
なお、大学院によっては小論文が行われなかったり、逆に英語が加わったりすることもあるため、受験要項をしっかりとチェックしてください。
慶應MBAの受験科目を見てみると、出願書類・小論文・面接の3つであり、また他の大学と比較すると出願書類には研究テーマの提示がないため、比較的簡単と言えるでしょう。
慶應MBAの受験回数
国内MBAの試験回数は各大学院でバラつきがあり、年に1回しか行わない大学院もあれば、年に3回受験を行う大学院も存在します。
受験回数が多いほど人がそれほど集まっておらず、難易度もあまり高くないことが予想できるので、入学のしやすさの基準として見ておくのもおすすめです。
慶應MBAは全日制は年に2回、EMBAは年に1~2回の試験になっており、簡単には合格できないことが分かるでしょう。
しっかりと対策を立てておかないと合格できないため、試験日から逆算して計画を立案してください。
慶應MBAと他大学院を難易度比較
それでは、慶應MBAと他大学院を難易度を比較してみましょう。
なお、以下では慶應の全日制のMBAを比較対象として解説していきます。
早稲田大学
早稲田大学の倍率を見てみると、2021年度の秋のデータでは夜間総合が3.21倍、夜間プロフェッショナルが2.38倍という数字になっています。
慶應の全日制と早稲田の全日制を単純な倍率で比較すると、早稲田の方がやや倍率が高いため難易度も上と言えます。
しかし、受験科目について着目してみると、慶應の出願書類の中には研究計画書の作成は含まれていないため、この点を踏まえると必要な勉強時間に関しては慶應の方が少なく済むと言えるでしょう。
一橋大学
一橋大学の倍率を見てみると、2021年度のデータでは経営分析プログラムが2.13倍、経営管理プログラムが4.88倍、金融戦略・経営財務プログラムの秋入試が2.45倍、冬入試が3.09倍という数値になっています。
ほとんど慶應よりも倍率が高いため、ハードルは一橋大学の方が上と言えるでしょう。
また、一橋大学は経営分析プログラム以外は社会人が対象となっており、受験生のレベルを勘案しても難易度は慶應を上回ると言えます。
京都大学
京都大学の倍率を見てみると、2021年度のデータでは実務経験を問わない一般選抜が7.52倍、社会人が対象の特別選抜が2.29倍になっています。
倍率だけを見てみると慶應よりも京都大学の方が難易度が高く、かなり狭き門であることが分かるでしょう。
また、京都大学は慶應と同じ受験科目に加えてTOEICのスコアの添付が求められるため、併せて英語の勉強をする必要があります。
つまり、受験科目の面も踏まえて総合的に見ると、慶應大学よりも京都大学の方が難易度が高いのです。
神戸大学
神戸大学の倍率を見てみると、2021年度のデータでは経営学研究科が2.49倍という数値になっています。
倍率の面では慶應の方が難易度が高く、入学しやすいと言えるでしょう。
しかし、神戸大学は受験科目の中に英語の筆記試験があるため、必要な勉強時間は神戸大学の方が多いと考えられます。
筑波大学
筑波大学の倍率を見てみると、2021年度のデータでは経営システム科学専攻は約2.50倍となっています。
なお、国際経営プロフェッショナル専攻は受験者のデータが非公開なので、倍率は不明です。
出願書類に加えて研究計画書の提出が求められているため、トータルで難易度で比較すると、慶應よりも筑波大学の方が高いと言えるでしょう。
慶應MBAの入試内容
こちらのトピックで、慶應MBAの入試内容について詳しく解説していきます。
入試内容を把握することで、効果的な対策が可能となります。
慶應MBAの入試基本情報
慶應MBAの全日制の基本情報
まず、慶應MBAの全日制の入試に関する基本情報を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
試験区分 | 一般入試・国際プログラム重視入試・企業派遣対象入試 |
試験回数 | 春(1月)と秋(10月)の年2回 |
入学月 | 4月 |
募集人数 | 合計140人 |
試験内容 | 一般入試:出願書類・小論文・面接 国際プログラム重視入試:出願書類・面接(一部英語) 企業派遣者対象入試:出願書類・面接 |
以上のように、試験の種類のよって試験内容が異なります。
試験は年に2回あるため、試験日から逆算して勉強の計画を立てましょう。
慶應EMBAの基本情報
まず、慶應EMBAの全日制の入試に関する基本情報を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
試験区分 | 出願方式A(所属する企業・団体等の推薦による書類) 出願方式B(個人の資格による出願) |
試験回数 | A:11~12月と12~1月の年2回 B:12~1月の年1回 |
入学月 | 4月 |
募集人数 | 合計140人 |
試験内容 | A:出願書類・面接 B:出願書類・小論文・面接 |
なお、募集人数は全日制とEMBAの合計で140人となっており、EMBAには「入学時点で15年以上の実務経験があること」という出願条件が設けられています。
各試験の違いについてしっかりと把握しておき、対策を考えましょう。
慶應MBAの入試スケジュール
全日制の場合、10月に出願する秋入試と1月に出願する春入試があります。
一方で、EMBAは出願方式がAとBで分かれており、Aに出願できるのは証券取引所上場企業とそれに準ずる企業や団体・大学院側が指定した企業や団体から選ばれた派遣者に限られます。
また、加えて派遣元の企業や団体が学費を一部を負担するという条件も設けられているため、要項をチェックしておいてください。
それに対して、Bは企業派遣ではない一般の方が受験する試験であり、こちらは年に1回の入試のみです。
慶應MBAの入試対策
それでは、慶應MBAの入試対策について見てみましょう。
入念に対策しておくことで合格の可能性を高めることができるため、参考にしてください。
慶應MBAの出題傾向
慶應MBAの筆記試験では小論文のみが行われますが、小論文に関しては出題傾向がなく、掴みどころがありません。
実際、過去には経営学の知識が不要なものや統計学を用いたもの、また大学入試の現代文のようなテーマが出題されたこともあるため、様々な出題に対応できるようにしておく必要があります。
ただし、最近は留学生が増えている影響もあり小論文の難易度は下がりつつあるため、過度に不安に思う必要はありません。
2010~2017年の出題傾向としては戦略や組織、マーケティング、経済学などの中から複合的な問題が出題されていたため、これらの年度の問題は要チェックです。
おすすめ対策スケジュール
全日制の対策方法
慶應MBAに合格するためには、1~2ヶ月前から受験に向けて勉強を始める必要があります。
まずは、小論文や出願書類対策のために、経営学の知識のインプットから始める必要があります。
各科目の対策で悩んでしまう方は多いですが、まず小論文に関しては書く量は多いものの、難易度はそこまで高くないため論文を書くトレーニングをこなせば十分です。
何度か小論文を書いてみて、実際に書き慣れることで十分に合格できるレベルに到達できるでしょう。
また、小論文対策と並行して経営学の勉強にも着手するのがおすすめで、しっかりと経営の知識を高めていきましょう。
経営に関する知識を仕込んだ上で志願者書類を書き始めると、バランス良く試験対策を終えることができるはずです。
注意点としては、小論文や出願書類は1人だけで終わらせるのではなく、第三者の目を通して客観的な評価をもらう点が挙げられます。
自分一人だけで終わらせてしまうと、自分では分からないミスを見落としてしまったりおかしな文脈な文章が放置されてしまうリスクがあります。
そのため、少しでも不安がある場合や身近にチェックする人がいない場合は、予備校を利用を検討しましょう。
EMBAの対策方法
EMBAの出願方式Aには小論文が無いため、出願書類の制作のみで対策は済みます。
そのため、比較的ゆとりを持ったスケジューリングが可能で、1ヶ月前から準備をしておけば十分に間に合わせることができるでしょう。
一方で、出願方式Bは小論文があるため、2ヶ月前を目安に対策を練っておく必要があります。
全日制のときの同じく、何度も論文を書く練習をこなしておけば自然とレベルアップするため、多くの練習を行いましょう。
なお、出願書類を作る際には、志望動機と略歴に一貫性を持たせることを意識してください。
これまでの経験から得たものをしっかりと洗い出し、「どの部分に問題意識を持ったか」「関心を持った問題意識の解決にあたって、なぜMBAの入学が適しているのか」などの整合性を持たせることが重要です。
対策は通信講座で進めるのがおすすめ
上記で紹介した対策を独学で行うのは厳しいため、基本的には予備校を活用して進めていくのがおすすめです。
著名なMBAである慶應の場合は多くの講座で対策に必要なノウハウがたまっており、独学よりも遥かに効果的に知識を身に着けることができるでしょう。
予備校を選ぶ際は、特にアガルートのMBA講座を受講してみるのがおすすめです。
慶應MBAに関しても入念な傾向分析のもと、最適な学習解を導き出してくれるため、初めての方でも安心して対策を行うことができます。
また、アガルート独自の制度として合格時に10万円が進呈される特典もついているため、苦しい勉強を頑張る大きなインセンティブがついている点も他の講座にはない大きな魅力です。
慶應MBAのメリット・デメリット
それでは、慶應MBAに通うメリットとデメリットについて解説していきます。
なお、慶應MBAは略してkbsとも呼ばれています。
問題解決能力や意思決定能力がつく
慶應MBAでは、経営に関する知識のみならず、問題解決能力や意思決定能力などの経営者としては欠かすことができないスキルを身に着けることができます。
知識のインプットよりもケーススタディを用いた実践的なトレーニングを中心に授業を展開しているため、グループディスカッションなどの高度なアウトプットを通して問題解決能力や意思決定能力が習得できるのです。
単に知識だけ詰め込んでも、いざ実践になると問題解決能力や意思決定能力が無ければ上手に経営に携わることができません。
そのため、実践的なスキルを習得できるた点はkbsの大きなメリットと言えるでしょう。
OB・OGの人脈が幅広い
慶應MBAには50年以上の長い歴史があるため、必然的に多くのOBとOGが存在します。
多くのOBとOGは卒業後に様々な進路に進んでいるため、彼らと人脈を築くことができれば自分の視野を大きく広げることができるでしょう。
自分が経営者としてはビジネスを展開する際には、人脈が広いことで助けられる場面が多くあります。
このように、慶應MBAへ入学することで幅広い人脈を築くことができる点も非常に魅力的です。
慶應MBAの学費は高い点はデメリット
kbsのデメリットとしては、学費が他の大学院と比べると高くついてしまう点が挙げられます。
慶應MBAの学費は、全日制が2年間で4,333,600円、EMBAが2年間で7,033,600円となっているため、計画的な資金計画が必要となるでしょう。
なお、私立大学院の平均の学費は約390万円程度なので、この点を比較するとやや高めであることが分かります。
実践的なスキルを習得できて幅広い人脈を築けるメリットはありますが、予算に余裕のない方にとっては費用面がネックとなるでしょう。
慶應MBAのまとめ
慶應MBAのまとめ
- 難易度は高いため、入念な対策が欠かせない
- 小論文や出願書類は、必ず第三者にチェックしてもらおう
- 問題解決能力や意思決定能力を鍛えることができるため、非常に実践的
- 学費が高くついてしまう点には注意
慶應のMBAに興味を持つ方は多くいるため、倍率はやや高めの水準となっています。
難易度は高くしっかりと対策しなければ合格を掴み取ることはできないため、効率の良い勉強計画を立てて着実に知識を蓄えると良いでしょう。
また、慶應MBAでは経営者としては欠かすことができない問題解決能力や意思決定能力を磨くことができるため、非常に有意義な学びを得られる魅力があります。
得られるものが多く魅力がたくさんあるため、興味がある方は慶應MBAの合格を目指して頑張りましょう!