高卒でもMBAを取得できる?MBAの受験資格の詳細や取得方法を徹底解説!
「高卒でもMBAを取得できるの?」
「MBAの受験資格や取得方法を知りたい!」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
高いビジネススキルを有していることの証明として求められることの多いMBAですが、高卒でも取得できるなら取っておきたいと考える方も多いことでしょう。
そこでこの記事では高卒でもMBAを取得できるのかどうか、またMBAの受験資格や取得方法なども詳しく解説していきます。
読み終わる頃には、どのようなプロセスでMBAを取れば良いかがわかるようになっていることでしょう。ぜひ行動を起こすための足掛かりにしてください。
高卒でもMBAを取得できるのか?についてざっくり説明すると
- 高卒でも各大学院のMBA受験の審査を通過すればMBA取得の資格が得られる
- MBAの入学資格審査基準は大学によって異なる
- 海外大学でのMBA取得は日本国内の大学よりも難しい
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高卒でもMBAを取得できるのか
日本のMBAは、基本的には大学院で取得することを前提としています。そのため、一般的には大卒資格を有していない方はMBAの受験ができません。
しかし、例外として高卒でもMBAを取得する方法があります。この段落ではその方法をご紹介します。
高卒でもMBAは受験可能
高卒や専門卒の方は大卒の資格がないため、そのままではMBAを受験することができません。しかし一定の条件をクリアすれば、MBAへの受験資格が得られます。
MBAの受験条件は各大学院により設定されており、「入学資格審査」と呼ばれます。ビジネスにおける実務や経営の経験値などが大卒に相当すると認められれば、審査を通過することができます。
受験資格を得る方法
MBAを受験するための資格を得る方法は、以下の2つです。
入学資格審査を受ける
高卒や専門卒の方は、MBAを受験するために各大学院が設定する「入学資格審査」を受ける必要があります。
審査に必要な書類は、多くの大学院において「A4サイズの紙1~2枚程度に職務履歴や志望動機を記入したもの」とされています。そこまでボリュームの多い情報は必要ありませんので、比較的簡単に書類を作成することができるでしょう。
通信制の大学で大卒資格を取得
各大学院の入学資格審査においては、ビジネスの実務経験や経営の知識などが必須です。こうした経験に乏しい方は、そのままでは入学資格審査に通らない可能性が高いでしょう
この場合は、他の方法がおすすめです。最も良いのは、大卒資格を取ってしまうことです。
専門卒や大学を中退した方は、それまでの学歴を活かして大学に編入することができる場合があります。取得単位数によっては1~3年程度で履修を完了できる可能性もあるでしょう。
高校卒業後すぐに働いていたという方も、放送大学などの通信制大学であれば時間に融通がききますので、お仕事の合間に勉強して単位を取得することができます。
高卒によるデメリット
MBAを取得するに当たっては、高卒によるデメリットが心配だという方もいるかもしれません。
しかし、高卒だからといってMBA受験時のデメリットは特にありません。
入試の際に高卒であることを理由に減点されることはありませんし、試験の内容も学歴に関わらず全て同じです。
大切なのは各大学ごとに設定されたMBA受験の基準をクリアしているかどうかだけですので、学歴を気にすることはないでしょう。
国内MBA別の高卒受験可否一覧
MBAを取得できる大学院は日本国内にいくつもありますが、ほとんどの大学院では入学資格審査に通ることで受験が可能です。
ここでは、各大学院で高卒のMBA受験者の扱いがどのようになっているかをご紹介します。
早稲田大学MBA(WBS)
早稲田大学では、大卒の資格がなくても規定の入学資格審査を通過することでMBAの受験が可能です。
ただし、大卒か高卒かに関係なく、満3年以上の実務経験が必須です。実務経験がない方は大卒でもMBAの受験資格がありませんので注意してください。
また、入学時に満22歳でなければなりません。高卒後間もない方はこの条件をクリアできていない可能性がありますので、しっかり確認してください。
慶應大学MBA(KBS)
慶應義塾大学のMBA受験規定は早稲田大学よりも若干緩く、実務経験の有無は受験資格に含まれていません。
ただし大学卒業者と同じ、もしくはそれ以上の経験値や知識があると認められる必要があります。そのためには実務経験があったほうが受験審査を通りやすいでしょう。
また、慶應義塾大学においても、入学時に満22歳以上になっている必要があります。
日本工業大学MBA
日本工業大学のMBAは、技術経営分野の「技術経営修士(MOT)」に特化しています。いわゆるビジネススクール形式ですので、より実務に則した学びを得られるでしょう。
高卒の方が日本工業大学のMBAを受験するには「卒業後9年以上」、短大卒・専門卒の場合は「卒業後7年以上」の実務経験が必要です。
さらに社内で表彰されたり、学会での発表といった実績も必須です。他の大学に比べると受験へのハードルはかなり高いと言えるでしょう。
名古屋商科大学MBA(NUCB)
名古屋商科大学のMBA受験資格は、他の大学と同じように入学資格審査を通過する方法の他に、「preMBA」という方法でも取得可能です。
preMBAとは、1年間に凝縮したMBAを基礎を学び履修証明を受け、これを元にMBAの受験資格が得られるというプログラムです。
preMBAは、高卒で「7年以上」、短大・専門卒で「5年以上」の実務経験があり、満25歳以上の方が受験できます。
高卒でも取得できる海外MBA一覧
MBAは、海外の大学院でも取得できます。ここでは高卒の方がMBAに挑戦できる、海外の大学をご紹介します。
シカゴ大学 Executive MBAコース
シカゴ大学の「Executive MBAコース」は、10年以上の実務経験があれば高卒でも受験資格が得られます。
ただ、シカゴ大学は世界トップクラスのビジネススクールで、特別なコースになっているため難易度は高いでしょう。
まずは「GMAT」と呼ばれるビジネススクールでテストを受け必要なスキルを測り、高いスコアを取らなければシカゴ大学のMBAは受験できません。
目安として、シカゴ大学のExecutive MBAコース入学者のGMAT平均点は681/800程度とされています。心して準備してください。
MIT Executive MBAコース
MIT(マサチューセッツ工科大学)の「Executive MBAコース」も、シカゴ大学と同じく10年以上の実務経験が必要です。
こちらもトップクラスの難易度を誇っており、入学難易度は非常に高いことを覚悟する必要があるでしょう。
MITでは「GMAT」のスコアは必要ありませんが、GMATの結果を提出すると評価が上がることもありますので、可能であれば受けておくことをおすすめします。
MBAの勉強時間・学習方法
MBAに合格するためには、どのくらいの勉強が必要なのでしょうか。
ここでは、MBA合格に必要な学習時間や、学習の方法について解説します。
MBA合格に必要な勉強時間
MBAに合格するために必要な勉強時間は、国内大学で約400時間と言われています。
これは、1日1時間勉強するとした場合で1年3ヵ月、1日3時間の場合は4ヵ月かかる計算になります。
社会人の方は仕事が忙しいため、1日3時間以上の勉強時間を確保することは難しいでしょう。1日1~2時間しか勉強できないことを想定して、時間に余裕をもって勉強を始めてください。
ちなみに海外MBAの場合は、約600~1100時間の勉強が必要と言われています。国内に比べて2~3倍の時間が必要ですので、海外MBAにチャレンジする方は1~2年程度かけてじっくり準備を進めてください。
独学でMBAに合格できるのか
MBAは、独学でも合格することが可能です。大卒の方でも独学でMBAに挑戦しようとする方はしばしばおられます。
しかし、そう簡単にはいきません。
MBAの試験では主に論述問題が出題されますが、独学では答え合わせが難しいため、第三者による添削がなければ自分の回答に自信を持つことができないでしょう。
また、MBAの入試情報はインターネットや本に掲載されることは少なく、仲間との情報共有ができなければ独学すら難しいです。
まして高卒の方は勉強習慣が身についておらず、周囲に同志も少ないでしょうから、独学はなおのこと厳しいと考えられます。
MBAの合格を目指すならアガルートがおすすめ
国内大学院のMBA入試を突破したいと考えている方には、「アガルート」がおすすめです。
アガルートの「MBA対策講座」では大学ごとにカリキュラムが分かれており、受験するMBAの試験に適した準備を行うことができます。
さらにアガルートの講座を受講してMBAに合格すると、お祝い金10万円をもらうことができます。そのため、相場よりも安価な値段でMBAの対策を行うことができると言えるでしょう。
高卒の人がMBAを取るメリット
高卒の方がMBAを取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
考えられるメリットについて詳しく解説していきます。
高度なビジネス知識に精通できる
MBAを取得すると、ビジネスに関する様々な知識が身につきます。
高レベルの深い知識を吸収できるため、MBA取得者ならではのスキルを発揮でき、実務において大きなアドバンテージになると考えられます。
転職の幅が広がる
MBAが特に評価されるのは、転職の時です。
MBA取得者は、日系企業だけでなく外資系の企業でも非常に高く評価される事が多いです。一般的な高卒の方よりも高いレベルの転職が叶いますので、MBAを取得する意義は大いにあると言えるでしょう。
年収が増加する
高卒の労働者は、一般的に大卒に比べて給与が低い傾向があります。昇進しにくいことも多く、労働者として不利になる場面が多々あるでしょう。
しかしMBAを取得すれば高卒であっても実務スキルが高いことの証明になりますので、知識を評価されて幹部クラスに抜擢されるなど、年収の増加も見込めます。
どのくらい年収がアップするのか
「転職サービスDODA」によると、MBA取得後3年間の年収アップ率は平均で28%前後だとされています。5年間の平均で見ると、48.3%も上昇していることがわかりました。
20代でMBAを取得した場合は、52.9%もの年収アップが叶った例もあります。
MBAは入学資格に実務経験が課されるケースが多いですが、高卒の方は大卒者に比べると労働期間が長いため、MBA取得による給与面への影響はより大きいと考えられます。
高卒でも意欲のある方は、ぜひMBAに挑戦してみてください。
高卒でもMBAを取得できるのか?まとめ
高卒でもMBAを取得できるのか?まとめ
- 高卒でもMBA受験の審査を通過することでMBA取得が可能
- MBAの入学資格審査基準は大学ごとに違うが、実務経験が必要な場合が多い
- 海外大学でのMBA取得は日本より難しく、準備にも時間がかかる
- 独学でMBA対策をするのは難しいので、通信講座を利用して効率よく準備しよう
MBAは、社会人として仕事をしていく方にとってあらゆる場面で役立つものです。高卒であっても、スキルアップしたいと思うならもってこいの資格であると言えるでしょう。
大卒の資格がなくても、MBAに挑戦する方法はたくさんあります。ぜひご自身なりの強みを活かして、MBAに挑戦してみてはいかがでしょうか。