早稲田MBAの難易度は難しい?入試倍率・合格率から取得に必要な学費まで解説!

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「早稲田MBAの難易度は高い?」

「入試の倍率や合格率はどのくらい?学費はいくらかかる?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

国内MBAの取得を考える際に、受験を検討すべきビジネススクールの一つが、早稲田大学 大学院経営管理研究科(WBS)です。

このビジネススクールでは、日本にいながら世界基準のMBA教育を受けられます

そこで今回はWBSの入試の難易度について、他の大学院との比較も踏まえて解説するので参考にしてください。

なお、この記事では「早稲田MBA」という単語を、WBSと同じ意味の言葉として使用します。

早稲田MBAの難易度についてざっくり説明すると

  • 倍率2倍以上の難易度の高い人気のビジネススクール
  • 慶應より難しく一橋や京大より簡単
  • 受験対策は6ヶ月前から開始すべき

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早稲田MBA(WBS)の受験難易度

フローチャートを書く男性

以下では「WBS」と呼ばれる早稲田大学 大学院経営管理研究科の入試の難易度を、様々な観点から解説します。

なお、大学や高校の難易度を測る指標として一般に用いられるのは「偏差値」ですが、大学院に関しては偏差値は算出されていません

よって以下では偏差値以外の色々な視点で、難易度を確認していきます。

コースごとの倍率・合格率・定員数

WBSには3つのコースが設けられています。各コースの倍率や出願者数・合格者数は以下の通りです。

コース名 倍率 出願者数 合格者数
全日制グローバル 約3.6倍 229人 63人
夜間主総合 約5.3倍 614人 116人
夜間主プロフェッショナル 約2.7倍 211人 79人

※2022年度のデータ

定員は3コースの合計で1000人以上と比較的多いですが、いずれのコースも倍率は3倍以上です

以上より、WBSは人気かつ入試の難易度が高いビジネススクールだと言えます。

早稲田MBAの入試科目は一般的

早稲田MBAの入試では、各コースとも、志望理由を記載する出願書類、小論文、面接の3項目で選考がなされます。

この3つの受験科目で入試を行うのは、国内MBAの標準的なスタイルであるため、入試に形態に関しては、WBSは他のビジネススクールと遜色ありません

他には英語の試験を受けなければならない大学院もありますが、早稲田の場合、入試の時点では英語力は不要です。これについては、難易度が低いとも言えます。

早稲田MBAの入試回数は少ない

早稲田MBAの入試は、10月出願の秋入試と1月出願の春入試の2種類が存在します。

1、2年制の全日制と夜間主総合は年2回、夜間主プロフェッショナルコースは秋入試のみの年1回入試が実施されます。

入試回数が1、2回というのは、日本のMBAでは少ない部類に入り、チャンスが限られているという意味で難易度が高いです。

ちなみに日本では、人気のMBAほど入試回数が少ない傾向にあり、入試が年1、2回しか行われないのは、WBSの人気の証でもあります。

実務経験が必須でないコースも存在

MBAの受験者に実務経験を求める大学院も多い中、早稲田の全日制グローバルでは、実務経験は必要ありません

学部の卒業生や新卒1、2年目でも受験・入学が認められており、広く門戸は解放されているといえるでしょう。

しかし、ハードルが低い分、集まる受験者の数も多くなり、入試を突破するのは難しくなります。

また夜間主総合や夜間主プロフェッショナルでは、3年以上の実務経験がないと受験できないので注意しましょう。

早稲田MBAは他大学院より難しい?

並ぶ人々

ここからは他の大学院と比較しながら、早稲田MBAの難易度について考えます。

一橋大学

一橋MBAにも4種類のコースがあり、2022年度のデータによると、各コースの倍率は約3~4倍です。

よって倍率という観点では、早稲田よりも一橋のほうが難易度が高いと言えます。

また一橋MBAの全日制では、入試において英語の筆記試験が課されます。一般的に英語力を鍛えるのには長期間の勉強を要するため、勉強期間の点でも一橋のほうが難易度が高いです。

以上より、総合的に見て、一橋MBAは早稲田MBAよりも難しいと考えられます。

慶應義塾大学

慶應MBAでは実務経験を問わない全日制と、実務経験が必要なEMBAという2種類のコースがあります。

2022年度のデータによると、倍率は全日制が4.85倍、EMBAが1.69倍です。よって倍率の点では、慶應よりも早稲田のほうが難易度が高いと言えます。

また慶應MBAの入試では、研究計画書が必要ないので、対策に要する期間という観点でも早稲田MBAのほうが難しいです。

以上より、総合すると慶應MBAに比べると、WBSのほうが難関であると考えられます。

青山学院大学

MBAが取得できる青山学院大学 国際マネジメント研究科の倍率は例年2倍程度です。

そのため、倍率の観点では、早稲田MBAのほうが難しいと言えます。

また青山学院大学の入試では、小論文が課されないので、対策にかかる時間の観点から見ると、WBSのほうが難易度が高いです。

総合的に見ても、青山学院大学よりは早稲田のほうが合格しにくいと考えられます。

京都大学

京都大学のMBAには、実務経験が要らない一般選抜と、実務経験を積んだ社会人を対象にした特別選抜の2種類があります。

2022年度のデータでは、一般選抜の倍率が8.56倍、社会人特別選抜の倍率が1.67倍で、前者の倍率が特に高いです。

また後者は数字だけ見ると簡単そうですが、受験者のレベルが高いことを踏まえると、難易度は決して低くないと言えます。

よって倍率の点では、京都大学MBAよりも早稲田大学MBAのほうが難易度が低いと考えられます。

また京大MBAの入試では、英語力も見られるため、対策に要する期間の点でも、WBSのほうが簡単です。

以上より、総合的に見て、京大MBAに比べると、早稲田MBAは易しいと結論づけられます。

中央大学

中央大学MBAの倍率は具体的に公表されていないものの、資格Timesの調査によると倍率はおよそ1.4倍程度であるとされます。よって倍率の点では早稲田MBAの難しいです。

また中央大学のMBAで課される受験科目は、志望理由書と面接だけであるため、対策にかかる期間の観点でもWBSのほうが難易度が高いと言えます。

総合的に見ても、中央大学よりも早稲田のほうが合格のハードルが高いと考えられます。

早稲田MBAの入試情報まとめ

円グラフと棒グラフ

以下ではWBSの入試に関する情報を色々とお伝えするので参考にしてください。

早稲田MBAの受験情報

まずは早稲田MBAにおける各コースの入試の基本情報を紹介します。

早稲田MBAの全日制グローバル

項目 内容
修業年限 2年
授業時間帯 平日夜間がメイン
入学月 4月(日本語履修)
9月(英語履修)
履修言語 日本語 or 英語
授与学位 経営管理修士(専門職)Master of Business Administration
入学試験 4月:一般入試、企業派遣入試、事業承継者入試
9月:AO入試、事業承継者入試

情報出典:早稲田大学 大学院経営管理研究科公式HP

全日制グローバルは、主に平日の昼間を活用して勉強し、MBAを取得する2年制のプログラムです。

4月入学は日本語履修が中心、9月入学は英語履修が中心となっており、主に日本語で学びたい人には前者を、主に英語で学びたい人には後者をおすすめします。

早稲田MBAの1年制総合

項目 内容
修業年限 1年
授業時間帯 平日夜間がメイン
入学月 4月
履修言語 日本語
授与学位 経営管理修士(専門職)Master of Business Administration
入学試験 一般入試、企業派遣入試

1年制総合(全日制)では、平日昼間を使って集中的に学習し、1年間でMBAを取得します。

早稲田MBAの夜間主総合

項目 内容
修業年限 2年
授業時間帯 平日夜間・土曜
入学月 4月
履修言語 日本語
授与学位 経営管理修士(専門職)Master of Business Administration
入学試験 一般入試

夜間主総合は、平日の夜間と土曜を中心に授業を受け、働きながらMBAを取得する2年制のプログラムです。

早稲田MBAの夜間主プロフェッショナル

<マネジメント専修>

項目 内容
修業年限 2年
授業時間帯 平日夜間・土曜
入学月 4月
履修言語 日本語
授与学位 経営管理修士(専門職)Master of Business Administration
入学試験 一般入試※秋募集のみ

<ファイナンス専修>

項目 内容
修業年限 2年
授業時間帯 平日夜間・土曜
入学月 4月
履修言語 日本語
授与学位 経営管理修士(専門職)Master of Business Administration
入学試験 一般入試、企業派遣入試

夜間主プロフェッショナルは、キャリアプランや研究したい分野が明確になっている人が対象のプログラムです。

マネジメント専修とファイナンス専修があります。

MSc in Finance

項目 内容
修業年限 2年
授業時間帯 平日夜間がメイン
入学月 9月
履修言語 英語
授与学位 ファイナンス修士(専門職)Master of Science in Finance
入学試験 AO入試(企業派遣入試を含む)

ファイナンス領域でグローバルに活躍したい方々を想定して開講されたプログラムとなります。

世界で通用するスペシャリストになりたい方はぜひご応募ください。

早稲田-ナンヤンダブルMBAプログラム

項目 内容
修業年限 14ヶ月
授業時間帯 平日夜間がメイン
入学月 7月
履修言語 英語
授与学位 経営管理修士(専門職)
Master of Business Administration, Waseda University
Master of Business Administration, Nanyang Technological University
入学試験 AO入試

こちらのプログラムは、シンガポールのトップスクールである「ナンヤンビジネススクール」と「WBS」の両方のMBA学位を取得することが可能な英語履修プログラムとなります。

シンガポールの学生と交流しながら学習を進められる点が大きな魅力となります。

早稲田MBAの受験日程

早稲田MBAの入試は、全日制や夜間主総合の場合、10月と1月の年2回行われます

一方、夜間主プロフェッショナルの入試は10月のみの実施なので、1年に1回しかチャンスがありません。

他のコースと比較して、夜間主プロフェッショナルは倍率こそ低いですが、受験機会が少ないことから、難易度は高いと言えます。

そのため、夜間主プロフェッショナルの入試に挑戦する場合は、十分な準備と戦略的な対策が必要であり、早めに情報収集と計画を立てることが求められます。

早稲田MBA受験に向けた対策法

テストを解く人

以下では、早稲田MBAの入試に向けた受験対策の方法を紹介します。

過去問から出題傾向を確認

WBSの入試において、筆記試験で課されるのは小論文だけです。

この小論文には、経営学の知識が要求される、論理的思考力が試されるといった傾向があります。

例をあげると、2020年度1月の試験では、マキャベリの『君主論』に関する出題がなされました。

その問題では、そもそも君主論を知っているか、この著作の言明に対して論理的に主張を展開できるかといったことが試されました。

よって、過去問の対策を通じて頻出分野の知識について理解を深めるとともに、それらに対してしっかりと論理的に意見していく力を身に付けていくことが大切になります。

対策の理想スケジュール

WBSの受験対策においては、まず始めに経営学の知識をつけるべきです。

経営学について全く知らない場合は、入試の6ヶ月前あたりから、本を読むなどして知識を習得していきましょう。

同時に研究計画についても考え始めるのがおすすめです。先行研究にも目を通し、内容のイメージを膨らませてください。

経営学について十分に学べたら、続いては3か月前あたりを目安に小論文の対策と研究計画書の作成に取り組みましょう。

小論文については過去問を活用して書く練習を行い、研究計画書は先行研究を参考にしつつも、オリジナリティが出るように心がけましょう。

なお、小論文も研究計画書も、一度誰かに見てもらい客観的なフィードバックをもらうことをおすすめします。

自信満々の出来でも、他人から見れば、わかりにくかったり、論理的な整合性が取れていなかったりする可能性があるためこのステップは必ず踏むようにしましょう。

予備校で確実に合格

小論文や研究計画書のフィードバックをしてくれる相手が身近にいない場合や、自分自身で対策を進めていくのが怖いと感じている方は、予備校を活用するのがおすすめです。

特に国内MBA対策に強みを持つアガルートでは、難関MBA合格に向けて1人での対策が難しい小論文、面接のフィードバックをオンライン上で受けることができ、忙しい方でも確実に合格を目指すことができます。

WBSの対策に関しても、題傾向を詳細に把握し、それを踏まえた対策ができるので、合格の確率をグッと高められます。

現在無料受講相談を開催中なので、早稲田MBAに受かりたいけど何から始めたらいいかわからないと思っている方などはぜひこの機会を利用してみてはいかがでしょうか?

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早稲田MBAの様々なメリット

山を登り切った女性

早稲田でMBAを取得するメリットを確認しておきましょう。

基礎からしっかり学べる

早稲田MBAの魅力としては、第一に講義とケーススタディのバランスが良いことが挙げられます。

現場で活用できるスキルを磨くにはケーススタディが有効ですが、ファイナンスなどの基礎的な知識がないと、実践的な学習をしても十分な効果は得られません。

このことを踏まえ、WBSでは講義によって基本知識を学んだ上でケーススタディに移行するカリキュラムになっています。

そのため、経営学に関する知識の面で不安がある方でも、高い学習効果を得ることが可能です。

また、この独自の教育方法は、理論と実務の両方の視点から問題解決のスキルを高めるため、単に知識を詰め込むだけでなく、現実のビジネスシーンで即戦力として活躍できる人材を育成するのに役立っています。

評判の良い充実の講師陣

講師陣が充実度が高いと評判であることも、早稲田MBAの魅力の一つです。

民間企業出身の実業家や研究者をはじめ、様々なバックグラウンドを持った講師が在籍しているため、ビジネスについて多角的に学ぶことができます。

また「実践」と「学術」のバランスも取れている教員のラインナップであり、現場で活かせるスキルを習得することもできれば、アカデミックな知識を深めることも可能です。

なお、WBSでは以下の分野に関して、基本的に複数人の教員が属しており、同一分野に関しても複数の視点から学べます

  • 経営戦略
  • 総合経営
  • グローバル経営
  • 人材・組織
  • アカウンティング
  • コーポレートファイナンス
  • インベストメント
  • 応用ファイナンス
  • アントレプレナーシップ
  • マーケティング
  • 技術経営(MOT)
  • 経済
  • 法律

1年制は取得期間が短い

WBSの「1年制総合(全日制)」というプログラムでは、1年間でMBAを取得することができます

全日制に通いたいが、2年間仕事をセーブするのは難しいといった方におすすめです。

国内MBAで1年制のコースが用意されているのは珍しく、短期間でMBAを取得したい場合はぜひWBSを検討してみてください。

世界でも知名度の高いMBA

WBSは世界的に名の知れたビジネススクールで、特にアジア圏においては高い知名度と評判を誇ります。

マネジメント教育に関するAACSBとEQUISという2つの権威的な国際認証の取得しており、ビジネススクールとしての信頼度は非常に高いです。

よって国際的に通用するレベルのMBA教育を受けたいと考えている方にこそ、WBSはおすすめできます。

多数の大学院との間で交換留学も実施しているため、海外でビジネスを学びたい方にも適しています。

日本の私立大学院の中で学費が安い

私立の大学院でMBAを取得する場合の学費は、平均で総額390万円程度です。

それを踏まえた上で、以下のWBSの学費をご覧ください。

コース名 学費
全日制(2年) 3,726,000円
全日制(1年) 3,027,000円
夜間主総合 3,366,000円
夜間主プロフェッショナル 3,366,000円

この通り、WBSの学費は私立のビジネススクールの相場と比べて比較的リーズナブルです。

世界的な水準のMBA教育が比較的低価格で受けられるという点も、WBSの大きなメリットだと言えます。

早稲田MBAの難易度まとめ

早稲田MBAの難易度まとめ

  • WBSは比較的難易度が高い
  • 経営学・研究計画・小論文・面接の対策が必要
  • 国内MBA受験に強いと評判のアガルートがおすすめ

早稲田MBAの難易度について解説しました。

WBSは日本の私立大学院の中では、人気と難易度の両方が高いです。いずれもコースも倍率が2倍以上で、受験の機会も年に1、2回と限られています。

英語力が要求されない、実務経験がなくても入学できるといった点を差し引いても合格のハードルは高く、入念な受験対策が必要です。

なお、受験の準備は入試の6ヶ月前に、まずは経営学の知識を習得することから始めることをおすすめします。

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