【最新版】海外MBA大学院ランキング|大手7社のランキングを国や地域毎に紹介!

更新

「海外のMBAスクールで評価が高いのはどこ?」

「大手7社のランキングはどうなってる?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

The EconomistやQS World Rankings、Financial Times、US News and World Reportなどの機関は、海外MBAが取得できる大学院のランキングを作成しています。

そのランキングを見れば、世界でどのビジネススクールが評価されているのかを知ることが可能です。

今回は大手7社によるMBAランキングを紹介するので、海外MBAの取得を考えている方は参考にしてください。

海外MBA大学院ランキングについてざっくり説明すると

  • 様々な機関がランキングを作成
  • 機関によって評価基準が異なる
  • IESE・スタンフォード・ハーバードが人気

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海外MBAの大学院ランキングの基本情報

グラフの分析

海外MBAに関しては、様々な機関によってランキングが作成されています。

世界や地域別のMBAランキングが存在

色々な機関が世界のMBAスクールに関する順位付けを発表しており、それが一般にMBAランキングと呼ばれています。

MBAランキングは世界ランキングだけでなく、アメリカ・アジア・ヨーロッパなど、地域ごとに順位がつけられる場合も多いです。

日本ではそれほど気にされませんが、アメリカ・ヨーロッパではこうしたランキングが非常に重要視されています。

MBAランキングの主な評価機関

MBAのランキングを作っている評価機関は数多くありますが、以下の機関は特に有名です。

  • Forbes
  • Bloomberg Businessweek
  • The Economist
  • Quacquarelli Symonds
  • Financial Times
  • US News and World Report
  • Eduniversal

今回は上記7社が公表している海外MBAランキングを紹介していきます。

海外MBAランキングの評価基準

MBAランキングの評価基準は、順位付けを行う機関によって異なります。

学生や講師の質が重視されることもあれば、多様性が尊ばれることもあります。そのため、登場するスクールのラインナップも、各ランキングによって様々です。

以下では各評価機関の評価基準と実際のランキングを紹介していきます。

以下のランキングでは、評価機関と共にランキングが公表された年度を掲載しているので、こちらも踏まえたうえでランキングを見るようにしましょう。

Forbes MBAランキング(2019年)

Forbesのロゴ

画像出典:Forbes公式HPより

Forbesは、金融やビジネスを扱うアメリカの情報誌です。

世界的にも有名な経済雑誌であり、日本版も公開されています。

Forbesの評価基準

Forbesは、アメリカの2年制ビジネススクール、1年制の国際ビジネススクール、2年制の国際ビジネススクールに関するランキングをそれぞれ作成しています。

卒業生の卒業から5年間の収入と、MBA取得という選択によって失った機会費用を比較して作られるのが、Forbesのランキングの特徴です。

またアメリカ国内の100以上のスクールに属する16,000の学生にアンケート調査を実施し、その結果も評価基準になっています。

返答率30%以下のスクールは調査対象から外されるため、学生の意見が偏りなく反映されているランキングとなっています。

アメリカMBAランキング

アメリカのMBAランキングは以下の通りです。

順位 学校
1 シカゴ(ブース)
2 スタンフォード
3 ノースウェスタン(ケロッグ)
4 ハーバード
5 ペンシルベニア(ウォートン)
6 ダートマス(タック)
7 コロンビア
7 MIT(スローン)
9 コーネル(ジョンソン)
10 ミジガン(ロス)

第1位はシカゴ大学ブース・スクールでした。ブース・スクールはリーダーシップの養成に特化した授業を行っており、専門性がかなり高いです。

第2位のスタンフォードは、合格率6%という世界最高の難易度を誇ります。

全ての学生が海外研修を行い、2割はMBA以外に法学部や医学部でも学位を取得する点はユニークな特徴となっています。

第3位のケロッグでは、2019年にロンドンビジネススクールからFrancesca Cornelliという女性の学部長を迎え入れました。

Cornelliは、主要なビジネススクールでは世界初の女性学部長であったSally Blountの後進で、女性が連続で学部長を務めるのは世界的なビジネススクールでは唯一ケロッグだけです。

前回のNo.1はウォートン

2001〜2019年において、ForbesのアメリカMBAランキングで第1位に選ばれたMBAスクールは以下の通りです。

年度 MBAスクール
2019 シカゴ(ブース)
2017 ペンシルバニア(ウォートン)
2015 スタンフォード
2013 スタンフォード
2011 ハーバード
2009 スタンフォード
2007 ダートマス(タック)
2005 ダートマス(タック)
2003 ハーバード
2001 ハーバード

前回の第1位はウォートンで、それ以前はスタンフォードやハーバード、タックが強いです。

1年生MBAランキング(アメリカ以外)

順位 学校
1 IMD スイス
2 インシード フランス・シンガポール
3 ケンブリッジ(ジャッジ) イギリス
4 SDAボッコーニ イタリア
5 オックスフォード(サイード) イギリス
6 IEビジネススクール スペイン
7 インドビジネススクール インド
8 ワーウィック イギリス
9 マンハイム ドイツ
10 ESMTベルリン ドイツ

第1位はスイスのIMDです。IMDは学生数が少ないスクールで、少数精鋭の授業が受けられることを売りにしています。

第2位はフランスやシンガポールなどにキャンパスがあるInseadです。このスクールには、ヨーロッパ、アジア、北米から色々な国籍の学生が集まります

第3位のジャッジビジネススクールは、電子機器やバイオテクノロジーの企業が集まるシリコンフェンと呼ばれる地域にキャンパスを構えます。

先端的なテクノロジーの中心地の雰囲気を感じながら勉強できるのが魅力です。

2年生MBAランキング(アメリカ以外)

順位 学校
1 ロンドン イギリス
2 HECパリ フランス
3 IESE スペイン
4 セイブス 中国
5 Esade スペイン
6 シンガポール シンガポール
7 マンチェスター(アライアンス) イギリス
8 AGSM(オーストラリア) オーストラリア
9 ヨーク(シューリック) カナダ
10 イパデ メキシコ

第1位のロンドンビジネススクールは、学生の9割以上がイギリス国外の出身者です。

それもあって、学生には卒業までに英語以外の言語能力を証明することが求められます

Bloomberg Businessweek MBAランキング(2020年)

Bloomberg Businessweekのロゴ

画像出典:Bloomberg Businessweek公式HPより

ブルームバーグ社は、アメリカでビジネス雑誌を刊行する会社です。

特に金融マーケット情報や市場分析に強みを持ち、金融業界にお勤めの方で日々お世話になっている人も多いでしょう。

Bloomberg Businessweekの評価基準

ブルームバーグのランキング評価基準は以下の通りです。

評価基準 評価割合
給与上昇率や就職率 38.5%
クラスメイトや卒業生との交流・キャリアサービス・ブランド力・リクルーターの評価など 27.9%
カリキュラムのクオリティ・教員によるサポート・クラスの規模・共同研究 23.1%
卒業生の起業率・企業スキルの評価 10.5%

ブルームバーグの評価基準は、給与上昇率・就職率、人脈、授業の質・規模、起業の件数などです。

卒業生だけでなく、雇用主などにもアンケート調査を行っており、多角的な意見が反映されたランキングになっています。

またコロナウイルスへの対応も見られていること、評価する最低条件として「英語で授業行われること」という基準が設けられていることも大きな特徴です。

アメリカMBAランキング

順位 学校
1 スタンフォード
2 ダートマス(タック)
3 ハーバード
4 シカゴ(ブース)
5 バージニア(ダーデン)
6 ペンシルべニア(ウォートン)
7 MIT(スローン)
8 UCバークレー(ハース)
9 コロンビア
10 ノースウェスタン(ケロッグ)
ブルームバーグは、第1位にスタンフォードを選びました。スタンフォードの卒業生は、財務関係の職における給料が随一に高いです。

これはスクールで財務についてのハイレベルな授業が行われている証拠だと言えるでしょう。

第2位のタックは、アメリカで最もコンサルティングに強いスクールの一つで、卒業生もコンサルティング職に就く割合が大きいです。

OnSite Global Consultingという選択科目では、海外の企業やNGOなどから資金提供を受けてコンサルティングを行うことで、対象国・その地域をより深く知ることができるなど、魅力的な授業が多いです。

上位5校のスコアをチェック

ブルームバーグは、ランキングだけでなく格付けに用いたスコアも公表しています。アメリカMBAランキングにおける上位5校のスコアは以下の通りです。

Compensation Leaning Networking Entrepreneurship Overall
スタンフォード 100.0 73.2 87.7 100.0 100.0
ダートマス(タック) 93.5 92.3 100.0 68.2 94.5
ハーバード 98.1 65.9 85.9 70.6 92.5
シカゴ(ブース) 93.4 78.0 89.3 75.4 91.7
ヴァージニア(ダーデン) 89.8 97.0 91.4 74.2 91.5

総合評価ではスタンフォードが一番ですが、各項目を見るとスタンフォードよりも優れたスクールもあります。

例えば、LeaningやNetworkingを重視する人であれば、スタンフォードよりもタックを選んだほうが良いです。

このようにどの側面を重視するかで、スクールの良し悪しが変わってくるというのは重要なポイントだと言えます。

欧州MBAランキング

順位 学校
1 IMD スイス
2 インシード フランス
3 ロンドン イギリス
4 HECパリ フランス
5 SDAボッコーニ イタリア
6 IESE スペイン
7 ケンブリッジ(ジャッジ) イギリス
8 ザンクトガレン スイス
9 IE スペイン
10 マンハイム ドイツ
Forbesのランキングと同様、欧州の第1位はスイスのIMDです。

2つ機関からヨーロッパNo.1に選ばれていることから、かなり評価が高いスクールだと言えるでしょう。

上位5校のスコアをチェック

Compensation(報酬) Leaning(学習) Networking(交流) Entrepreneurship(事業意欲) Overall(総合)
IMD 90.7 91.5 97.0 67.6 91.5
インシード 77.2 72.1 81.1 75.3 76.7
ロンドン 75.5 69.6 86.0 62.3 73.9
HECパリ 77.9 61.6 64.5 60.1 70.3
SDAボッコーニ 70.3 74.9 72.5 57.4 67.0

欧州のランキングでは、IMDが頭ひとつ抜け出ていることがわかります。

アメリカのランキングでも第5位にランクインするほどのスコアであるため、ヨーロッパでMBAを取得したい方は検討してみてください。

カナダMBAランキング

順位 学校
1 ウエスタン(アイビー)
2 クイーンズ(スミス)
3 トロント(ロトマン)
4 コンコルディア(モルソン)
5 ライアーソン(ロジャース)
6 HECモントリオール
7 マギル(デゾーテル)
8 アルバータ

第1位のウエスタン(アイビー)は、学生の半分がカナダ人で、それ以外はインドや中国、ナイジェリア、ブラジルなど様々な国籍の人で占められています。

アンケート調査では、女性や留学生、LGBTQ、身体障害者などが過ごしやすい雰囲気であることが示されており、多様性や寛容性に優れたスクールと言えるでしょう。

上位5校のスコアをチェック

Compensation(報酬) Leaning(学習) Networking(交流) Entrepreneurship(事業意欲) Overall(総合)
ウエスタン(アイビー) 43.3 67.4 84.0 44.9 45.1
クイーンズ(スミス) 36.6 58.8 59.9 49.4 34.8
トロント(ロトマン) 40.9 34.7 37.3 26.2 27.1
コンコルディア(モルソン) 31.9 55.1 21.8 57.4 24.5
ライアーソン(ロジャース) 29.9 64.7 28.6 47.7 23.9

上記を見ると、Networkingの項目でウエスタン(アイビー)が群を抜いていることがわかります。

その他の項目に関しては、特筆すべき差はありません。Compensationではトロント、Leaningではロジャース、Entrepreneurshipではモルソンもそれぞれ健闘しています。

アジアMBAランキング

順位 学校
1 セイブス 中国
2 香港(HKUST) 中国(香港)
3 シンガポール国立 シンガポール
4 インドビジネススクール インド
5 上海財経 中国
6 上海 中国
7 嶺南 中国

アジアのランキングで第1位に選ばれたのは、中国のCEIBSです。中国語圏にあるスクールですが、英語を使った授業が高く評価されています

上位5校のスコアをチェック

Compensation(報酬) Leaning(学習) Networking(交流) Entrepreneurship(事業意欲) Overall(総合)
セイブス 39.1 40.4 55.8 45.4 33.0
香港(HKUST) 46.9 29.3 34.7 27.1 30.8
シンガポール国立 37.4 39.6 45.7 46.8 29.9
インドビジネススクール 10.3 49.8 76.6 53.0 16.8
上海財経 18.6 10.3 39.9 39.0 9.1

あくまでブルームバーグの評価基準に従えばですが、アジアはアメリカやヨーロッパに比べて、ビジネススクールのレベルがかなり落ちます

そのため、アジアでMBAを取得したいと考えている方は、アジアでなければならない理由をよく検討するのがおすすめです。

The Economist MBAランキング(2021年)

The Economistのロゴ

画像出典:The Economist公式HPより

The Economistは、ロンドンのエコノミストグループが出版している経済新聞です。

The Economistの評価基準

評価基準 評価割合
就職率・就職先・就職サポート 35%
設備・成績・女性や留学生の人数・授業のクオリティ・学生向けのサービスなど 35%
給与やボーナスの変動 20%
卒業生と在校生の割合・海外の卒業生など(人脈の作りやすさに関する内容) 10%

エコノミストの評価基準は非常に細かく、実に33個に細分化されたカテゴリーから、ランキングを作成しています。

また評価に用いられた各項目の点数や総合点が、ランキングとともに発表されるのも特徴です。

Full time MBAランキング

順位 学校
1 ISSE スペイン
2 HECパリ フランス
3 ミシガン大学 アメリカ
4 ニューヨーク大学 アメリカ
5 ジョージア工科大学 アメリカ
6 SDAボッコーニ イタリア
7 EDHEC フランス
8 ワシントン大学 アメリカ
9 カーネギーメロン大学 アメリカ
10 IMD スイス

エコノミストが選んだ第1位はIESEです。アメリカやイギリスの有名スクールを抑えて、スペインの大学がトップに選ばれました。

多様性を受け入れる、他人を尊重する、周囲にポジティブな影響を与えるという3つの特徴を兼ね備えた学生が多い傾向にあります。

QS World Rankings MBAランキング(2021)

QSのロゴ

画像出典:QS TOPUNIVERSITIES公式HPより

QS World Rankingsは、クアクアレリ・シモンズというイギリスの大学評価機関が作成するランキングです。

大学の評価を専門とする機関による順位付けなので、信頼性・権威性は申し分ありません。

QS World Rankingsの評価基準

QS World Rankingsの詳しい評価基準は以下の通りです。

評価基準 評価割合
各分野の会社雇用主からの評価 40%
大手企業での役員や社長の出身校など 15%
平均給料の増減と上昇率・就職率など 20%
特定の分野でリーダーシップをとる人 15%
女性・教職員・留学生 10%

QS World Rankingsでは、雇用主からの評価、大手起業の役員数・起業家数、給与上昇率、多様性の5つが主な評価基準に採用されています。

また10人以上の規模のクラスで、フルタイムのオフライン授業をメインにしているビジネススクール、という最低基準も設けて評価を行っている点も特徴的です。

Global MBAランキング

順位 学校
1 スタンフォード アメリカ
2 ペンシルべニア(ウォートン) アメリカ
3 MIT(スローン) アメリカ
4 ハーバード アメリカ
5 HECパリ フランス
6 INSEAD フランス
7 ロンドン イギリス
8 コロンビア アメリカ
9 IE スペイン
10 UCバークレー(ハース) アメリカ

第1位にはアメリカのスタンフォードが選ばれました。

アメリカ国内はおろか、世界でも最難関のMBAであるスタンフォードの評価はやはり高いことを示す結果であるといえるでしょう。

アメリカMBAランキング

順位 学校
1 スタンフォード大学
2 ペンシルべニア(ウォートン)
3 MIT(スローン)
4 ハーバード
5 コロンビア
6 UCバークレー(ハース)
7 シカゴ(ブース)
8 ノースウェスタン(ケロッグ)
9 UCLA(アンダーソン)
10 イェール

必然的に全米のトップにも、世界ランキング1位のスタンフォードが選ばれています。

アジアMBAランキング

順位 学校
1 INSEAD シンガポール
2 ESSEC シンガポール
3 シンガポール国立 シンガポール
4 南洋理工 シンガポール
5 セイブス 中国
6 香港(HKUST) 中国(香港)

アジアの第1位はシンガポールにキャンパスを持つINSEADです。

このスクールは、10ヶ月という比較的短いプログラムで学べるのが特徴で、MBAのエッセンスを効率よく習得できることから、高い人気を誇っています。

ヨーロッパMBAランキング

順位 学校
1 HECパリ フランス
2 INSEAD フランス
3 ロンドン イギリス
4 IE スペイン
5 IESE スペイン
6 Esade スペイン
7 オックスフォード(サイード) イギリス
8 ケンブリッジ(ジャッジ) イギリス
9 インペリアルカレッジ イギリス
10 SDAボッコーニ イタリア

欧州ランキングの第1位は、HECパリです。

このスクールのキャンパス周辺には、世界的な企業や先端的な研究機関があり、ビジネスや研究の最前線の雰囲気を感じながら学ぶことができます。

カナダMBAランキング

順位 学校
1 トロント(ロトマン)
2 マギル(デゾーテル)
3 クイーンズ(スミス)
4 ウエスタン(アイビー)
5 ヨーク(シューリック)
6 UBC(サウダー)
7 アルバータ
8 コンコルディア(ジョン・モルソン)
9 HECモントリオール
10 ダルハウジー(ロウ)

カナダのMBAランキングでは、トロント(ロトマン)が第1位に選ばれました。

こちらは戦略分野の専門性を高め、優秀なビジネスリーダーを目指せるスクールです。

オセアニアMBAランキング

順位 学校
1 メルボルン オーストラリア
2 UNSW(AGSM) オーストラリア
3 モナシュ オーストラリア
4 MGSMマッコーリー オーストラリア
5 UQ オーストラリア
6 西オーストラリア オーストラリア
7 オーストラリア国立 オーストラリア
8 Uts オーストラリア
9 オタゴ ニュージーランド
10 ユニサ オーストラリア

オセアニアの第1位は、オーストラリアでトップのMBAスクールであるメルボルンです。

こちらはカリキュラムにインターシップが含まれており、学んだ知識を実際に働きながらアウトプットできる点が大きな魅力です。

Financial Times MBAランキング(2020)

Financial Timesのロゴ

画像出典:Financial Times公式HPより

Financial Timesは、100年以上の歴史を持つイギリスの経済新聞です。現在は日本経済新聞の傘下で刊行されています。

Financial Timesの評価基準

Financial Timesのランキング評価基準は以下の通りです。

評価基準 評価割合
卒業から3年の平均給料 20%
給与上昇率 20%
MBA費用・期間に値する価値 3%
キャリアアップ 3%
目標達成率 3%
キャリアサービス 3%
3ヶ月以内の就職率 2%
卒業生の評価 3%
女学生 5%
留学生 16%
研究のランキング 10%
社会への貢献度 3%
その他 9%

上記の通り、フィナンシャルタイムズの評価基準はかなり細分化されています。

10以上の評価項目のうち、とりわけ重視されるのは、卒業から3年間の平均給与・給与上昇率、留学生の数、研究に対する評価などです。

Global MBA Ranking

順位 学校
1 ハーバード アメリカ
2 ペンシルべニア(ウォートン) アメリカ
3 スタンフォード アメリカ
4 INSEAD フランス・シンガポール
5 セイブス 中国
6 MIT(スローン) アメリカ
7 ロンドン イギリス
8 コロンビア アメリカ
9 HECパリ フランス
10 シカゴ(ブース) アメリカ

2020年の第1位には、ハーバードビジネススクールが選ばれました。

同スクールは2019年は第2位でしたが、当時1位であったスタンフォードを抜いてトップにランクアップしました。

ハーバードビジネススクールは、100年以上の歴史を持つ由緒あるスクールで、ケーススタディが重視されることがプログラムの特徴です。

またスタンフォードと同様、ロースクールやメディカルスクールなどで二重に学位を取ることもできます。

卒業生に著名人が多く、強力な人脈が築きやすいことも魅力です。

US News and World Report MBAランキング(2021)

US News and World Reportのロゴ

画像出典:US News and World Report公式HPより

US News and World Reportは、アメリカの時事を扱う雑誌です。現在はオンライン版のみ発行されています。

US News and World Reportの評価基準

US News and World Reportの主な評価基準は以下の通りです。

評価基準 評価割合
学部長やリクルーターなどの評価 40%
平均給料やボーナス・就職率 35%
GMATやGREの成績・GAP・出願者の合格率 25%

US News and World Reportの評価基準は、主にプログラムの質、給与の上昇率・就職率、学生の成績の3項目です。

このうち、プログラムの質については、ビジネススクールの学部長や企業の採用担当者などが評価を担当しています。

2021 Best business school

順位 学校
1 スタンフォード アメリカ
2 ペンシルべニア(ウォートン) アメリカ
3 シカゴ(ブース) アメリカ
4 ノースウエスタン(ケロッグ) アメリカ
5 ハーバード アメリカ
6 MIT(スローン) アメリカ
7 コロンビア アメリカ
8 UCバークレー(ハース) アメリカ
9 イェール アメリカ
10 ダートマス((タック) アメリカ
10 ニューヨーク アメリカ

第1位は安定のスタンフォード大学です。第2位にはアメリカで最も歴史の古いビジネススクールである、ペンシルバニア大学のウォートン校が選出されました。

ペンシルバニア大学ウォートン校ははハーバードに準ずる大規模なMBAスクールで、科目選択の自由度が高いことが魅力です。

学生は19の専攻と200近い科目から、学習内容を選択することができます。

各分野のランキングをチェック

US News and World Reportの公式サイトでは、ファイナンスやマネジメントなど、特定分野のランキングも調べることができます。

以下ではいくつかの分野のランキングを紹介するので、こちらもぜひ参考にしてください。

<ファイナンス>

順位 学校
1 ペンシルバニア(ウォートン)
2 シカゴ(ブース)
3 ニューヨーク(スターン)
4 コロンビア
5 MIT(スローン)
6 スタンフォード
7 カリフォルニア(ハース)
8 ハーバード
9 UCLA(アンダーソン)
10 ミシガン(ロス)

<マネジメント>

順位 学校
1 ハーバード
2 スタンフォード
3 ノースウェスタン(ケロッグ)
4 ペンシルバニア(ウォートン)
5 ミシガン(ロス)
6 ダートマス(タック)
7 ヴァージニア(ダートン)
8 イェール
9 デューク(フクア)
10 コロンビア

<マーケティング>

順位 学校
1 ノースウェスタン(ケロッグ)
2 ペンシルベニア(ウォートン)
3 スタンフォード
4 ミシガン(ロス)
5 デューク(フクア)
6 ハーバード
7 コロンビア
8 シカゴ
9 ニューヨーク(スターン)
10 UCLA(アンダーソン)

このように、ある分野に特化すればランキングも変動するので、特に学びたい分野がある方は参考にしてみてください。

Eduniversal MBAランキング(2020)

Eduniversalランキングのロゴ

画像出典:Eduniversal公式HPより

Eduniversalは、フランスのコンサルティング企業であり、高等教育に特化した格付け機関でもあるSMBGが作成する大学ランキングとなっています。

Eduniversalの評価基準

Eduniversalのランキングは、Deam投票と国際化基準という2つの基準から作成されます。

Deam投票とは、MBAスクールの学部長に推薦したいビジネススクールを聞くアンケートのことです。

一方で国際基準化では、各校の国際基準の取得状況や国際団体での参加状況などが評価されます。国際化を推進しているスクールほど評価が高くなります。

アメリカMBAランキング

以下のランキングで登場する大学は、Eduniversalのランキングの中でも最も評価の高い5 PALMES OF EXCELLENCEの評価を受けた大学となります。

順位 学校
1 ハーバード
2 MIT(スローン)
3 スタンフォード
4 イェール
5 デューク(フクア)
6 コロンビア
7 コーネル大学
8 ニューヨーク
9 UCバークレー(ハース)
10 ノースウエスタン

第1位は先ほども登場したハーバードビジネススクールです。

そして第2位にはスタンフォードを抑え、MITがランクインしました。

MITの学生は、実際の企業が直面している様々な問題に対する解決にラボで取り組み、実践的なスキルを磨いています

第4位のイェール大学は、リアルなケーススタディを通じて、現場で使えるスキルを習得できる点が魅力のビジネススクールです。

日本国内のMBAランキング

Eduniversalは日本のMBAランキングも作成しており、これを基に世界のMBAスクールと日本のMBAスクールの距離を測ることができます。

日本のランキングトップ10を見ると、Eduniversalのランキングの中でも最高評価の5 PALMESを2つの大学、4 PALMESを6つの大学、3 PALMESを2つの大学が獲得しています。

詳しい大学名は以下の通りになります。

<5 PALMES>

順位 学校
1 慶應義塾大学
2 早稲田大学

<4 PALMES>

順位 学校
1 京都大学
2 神戸大学
3 名古屋商科大学
4 東京理科大学
5 一橋大学
6 国際大学

<3 PALMES>

順位 学校
1 北海道大学
2 立命館大学

上記の表を見ると、5 PALMESの評価は日本の私立大学の二大巨頭である早稲田大学と慶應義塾大学が獲得しているのみとなっており、その他の大学はそれよりも1ランク・2ランク下のカテゴリに位置していることが見て取れます。

よって、日本の国内MBAは海外のMBAと比較してレベルは劣っていると言わざるを得ないでしょう。

4社のMBA世界ランキングを比較 

世界全体のMBAを一堂に評価した4社のランキングを比較した表は以下の通りとなります。

順位 Economist QS FT USnews
1位 IESE スタンフォード ハーバード スタンフォード
2位 HECパリ ペンシルべニア(ウォートン) ペンシルべニア(ウォートン) ペンシルべニア(ウォートン)
3位 ミシガン MIT(スローン) スタンフォード ノースウエスタン(ケロッグ)
4位 ニューヨーク ハーバード INSEAD シカゴ(ブース)
5位 ジョージア工科 HECパリ セイブス MIT(スローン)
6位 SDAボッコーニ INSEAD MIT(スローン) ハーバード
7位 EDHEC ロンドン ロンドン カリフォルニア大学
8位 ワシントン コロンビア コロンビア コロンビア
9位 カーネギーメロン IE HECパリ イェール
10位 IMD UCバークレー(ハース) シカゴ(ブース) ニューヨーク

ここから、スタンフォードやハーバードをはじめ、アメリカのMBAスクールはレベルが高く、世界ランキングでも多くが上位に選出されていることが伺えます。

複数のランキングで高い順位に選ばれているビジネススクールは、世界的な評価が高いと言えるので、それらでMBAを取得すれば、海外での転職時にはかなり有利です。

これから海外MBAを取得し、ゆくゆくは外国の企業に入りたいと考えている方は、大いに参考にしてください。

転職や昇進に強いMBAスクールランキング

仕事場で働く様子

以下では転職・昇進がしやすいMBAスクールを、Financial Timesのランキングを参照しながら紹介していきます。

キャリアアップがしやすいMBAスクール

以下はMBA取得によって、卒業生の地位や勤める企業の規模がどう変化したかのかを評価して作成されたランキングです。

順位 学校
1 スタンフォード大学 アメリカ
2 RMBS 中国
3 バブソン大学(オーリン) アメリカ
4 上海財経大学 中国
5 インド経営大学コルカタ インド
6 復旦大学 中国
7 インド経営大学アフマダ
8 ハーバードビジネススクール アメリカ
9 IESE スペイン
10 HKUST 中国

スタンフォードやハーバードなど、ブランド力の高いMBAスクールはやはりキャリアアップに強いです。

ただし、アメリカだけでなく、中国やインドのビジネススクールも複数ランクインしていることから、アジア圏のビジネススクールでも、大きなキャリアアップを目指すことは十分可能だと言えます。

キャリアサポートが充実しているMBAスクール

下記のランキングには、キャリアサポートの評価高いMBAスクールが順にランクインしています。

順位 学校
1 RMBS 中国
2 フロリダ大学(ウォリントン) アメリカ
3 インディアナ大学(ケリー) アメリカ
4 UCLAアンダーソンスクール アメリカ
5 ジョージア工科大学(シェラー) アメリカ
6 ヴァンダービルド大学 アメリカ
7 シカゴ大学(ブース) アメリカ
8 ノースウェスタン大学(ケロッグ) アメリカ
9 成均館大学 韓国
10 バージニア大学(ダーデン) アメリカ

第1位のRMBSは、キャリアアップのランキングでも第2位にランクインしていました。

よって、RMBSはキャリアサポートが充実しており、学生がキャリアアップを目指しやすい環境が整備されている優良なスクールだと考えられます。

また上記のランキングでは、アメリカのMBAスクールが大半を占めており、アメリカのスクールはキャリアサポートの水準が総じて高いと言えるでしょう。

給与が上がりやすいMBAスクール

MBA取得前と現在の給料の違いを評価して作成されたランキングです。

評価基準の半分には実際に上昇した金額が、もう半分には上昇率が採用されています。

順位 学校
1 上海財経大学 中国
2 復旦大学 中国
3 上海交通大学(安泰) 中国
4 RMBS 中国
5 インド商科大学院 インド
6 CEIBS 中国
7 ノースイースタン大学 アメリカ
8 香港城市大学 中国
9 インド経営大学バンガロール インド
10 フロリダ大学(ウォリントン) アメリカ

上記の通り、給与の上がりやすさに関するランキングでは、中国やインドのMBAスクールが上位を占めています。

中国やインドは経済格差が激しいことから、MBA取得による給与の上昇率もまた大きく、それがランキングに反映されていると考えられます。

そのため、中国やインドでMBAを取得したほうが、アメリカでMBAを取得するよりも給料が上がりやすいとは一概には言えません。

よって、中国やインド以外での転職を考えている方は、スタンフォードなど昇給率の高いアメリカのビジネススクールを選ぶのがおすすめです。

職を得やすいMBAスクール

以下は卒業から3ヶ月以内に、就職したもしくは内定を獲得した卒業生の割合に基づいて作成されたランキングです。

順位 学校
1 インド経営大学コルカタ インド
2 インド経営大学バンガロール インド
3 香港城市大学 中国
4 上海交通大学(安台) 中国
5 ワシントン大学(フォスター) アメリカ
6 マンハイムビジネススクール ドイツ
7 上海財経大学 中国
8 インド経営大学アーメダバード インド
9 ミシガン大学(ロス) アメリカ
10 南洋ビジネススクール シンガポール

上記にランクインしたビジネススクールでは、96〜100%の学生が卒業後3ヶ月以内に職を得ています。

海外MBA大学院ランキングまとめ

海外MBA大学院ランキングまとめ

  • スタンフォードやハーバードをはじめ、アメリカの大学院が強い
  • IESE・HECパリ・IMDなどは欧州で有名
  • 中国やインドのスクールでもキャリアアップが目指せる

海外の機関が作成した大学院ランキングをここまで紹介してきました。

どの機関のランキングにおいても、スタンフォードやハーバードをはじめとするアメリカのスクールはやはり強いです。

欧州ではIESEやHECパリ、IMDなどが高い人気を誇ります。これらはアメリカのビジネススクールに準ずる評価を受けることが多いです。

以上を参考に、ご自身にぴったりのMBAを見つけてみてください。

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