マンション管理士に必要な勉強時間は?独学できるかや勉強方法まで徹底解説!

「マンション管理士を取得したいけど、どれくらい勉強しなくちゃいけないの?」

「マンション管理士って独学で勉強しても大丈夫なのかな…」

このように、マンション管理士の試験合格に必要な勉強時間や独学での勉強法が気になっている方もいるのではないでしょうか?

ここではおすすめのテキストや問題集もあわせて、マンション管理士必勝方法を紹介します!

マンション管理士試験についてざっくり説明すると

  • マンション管理士は合格率8%前後の難関試験
  • スケジュール管理次第で独学での勉強も可能
  • おすすめは通信講座を使っての勉強
  • 管理業務主任者とのダブルライセンスも狙える
  • これからの伸びが期待できる資格

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マンション管理士の勉強時間はどれくらい?

マンション管理士の勉強時間表

結論を述べると、マンション管理士試験合格には、500時間程度の勉強時間が必要と言われています。

1日あたり3時間あたりの勉強時間を確保した場合、勉強期間は6カ月程度が目安となるでしょう。

マンション管理士試験では、すでに不動産関連の資格を取得しているか否か、不動産や法律の知識が備わっているかよって目安の勉強時間が変動します。

マンション管理士の試験は、年一回11月に行われている中でおおよそ15,000人が受験しその合格率は8%前後です。

そして、マンション管理士として登録されると晴れてマンション管理士として仕事ができるようになります。

類似資格の宅地建物取引士の合格率が15%、管理業務主任者の合格率が20%ほどあることを踏まえれば、この合格率のマンション管理士になることは簡単なことではないといえるでしょう。

マンション管理士試験の概要

マンション管理士試験はすべて4択問題の形式で出題され、マンション管理に必要な法律の知識やマンションを修繕する際に必要なマンションの構造などに関する知識が問われます。

問題としては文章の正誤判定などがほとんどを占めています。

また、合格基準点は毎年全体の7割前後の34~38点となっているので、7割以上の正答ができるレベルの実力をつけられるとよいでしょう

全て選択式という出題形式ではありますが、合格率が10%を下回り、多くの人が不合格となる試験であるため、しっかりとした対策が必要といえます

また、マンション管理士は年齢、学歴などの制約なく誰でも受験することができます

マンション管理士試験の受験手数料は9,400円という値段に抑えられているため、マンション管理士という資格は誰にでも開かれているといえるでしょう

勉強時間は500時間程度

先ほど述べたように、マンション管理士になるには500時間程度の勉強時間が必要と言われています。

マンション管理士と比較されることの多い宅地建物取引士や管理業務主任者になるには500時間程度の勉強時間が必要とされており、これらよりも長時間の勉強が必要になるということを念頭に置く必要があるでしょう。

期間にすると25週間が目安

社会人の場合、一般的に仕事をしながらマンション管理士の試験勉強をしなければならないため、一日あたりの確保できる勉強時間は3時間程度となることが多いです。

この場合、一週間の勉強時間は20時間程度となります。

これは勉強にかかる期間に換算すると、半年程度の勉強期間が必要ということです。

こうした限られた時間の中で合格を勝ち取るには、スケジュール管理や勉強方法、使用するテキストなどの点でしっかりと戦略を練る必要があるといえるでしょう。

合格率8%の難関資格

マンション管理士は合格率が7~9%と低く、500時間にも及ぶ多くの勉強時間が必要となることから試験難易度としては高いといえます。

しかし、試験範囲は他の難関試験と比べるとそこまで広くはなく、自分で記述する問題や複雑な計算が必要となる問題は出題されないため、文章を正確に理解する力さえあれば、試験問題を解くことができるでしょう

一方で暗記量が膨大であるため、頻出論点をベースにしたしっかりとした対策が必要となります。

このようにマンション管理士試験にはいくつかの特徴があるため、そうしたポイントを抑えて、効率的に勉強すれば誰にでも合格できる試験であるといえるのです。

マンション管理士の詳しい難易度は下記の記事をチェックしてください。

マンション管理士の科目別の勉強時間目安

カレンダー

限られた勉強時間の中で、どの科目に時間を割くかは重要なポイントです。ここでは、各科目ごとの目安の勉強時間と勉強のコツについて解説していきます。

科目 勉強時間
区分所有法・マンション標準管理規約 150~200時間
民法と判例 50~80時間
建築基準法などのその他法令分野 80~100時間
建築・設備系分野 50~80時間
マンション管理適正化法 80~100時間
合計 410~560時間

区分所有法・マンション標準管理規約

区分所有法・マンション標準管理規約は、150~200時間程度の時間を使って完璧といえる状態まで仕上げましょう。

これらの科目はマンション管理士試験における最大の得点源で、なおかつ勉強量が得点に反映されやすいので絶対に手を抜くことができません。

この分野では8割以上が安定して得点できるように、細かい部分までしっかりと学習しておきたいところです。例えば、マンション標準管理規約は条文だけではなく国土交通省のコメントまでセットで覚えておきましょう。

民法と判例

民法と判例に関する分野は、法令系の中でも難しく範囲も広いため80時間程度の過去問ベースの学習に留めておくのがおすすめです。

すべてを理解しようとすると膨大な時間がかかってしまうので、過去問を何度も解く中で間違えたところを中心に潰していきましょう。

ただし、以下の5つのポイントは頻出なので自分で説明できる程度には論点を理解しておく必要があります

  • 代理
  • 契約
  • 時効
  • 錯誤
  • 債務不履行責任

建築基準法などのその他法令分野

その他の法令系にも80~100時間程度の学習が必要になります。

具体的には建築基準法、都市計画法、消防法、バリアフリー法などがあり、これらは暗記が重要になる分野です。

そのため、過去問を中心に頻出となる数字や法令をしっかりと覚えておくとよいでしょう。

建築・設備系分野

建築・設備系分野は勉強時間を50~80時間程度に押さえておくことがおすすめです。

膨大な範囲の中で細かい知識が問われるうえ、専門用語も多く、勉強しても簡単に得点には結びつきにくい分野です。また、頻出分野に絞っての勉強も難しいため正答率50~60%程度を目標にして他の分野に時間を割くほうがよいでしょう

逆に言えばこの分野の学習を突き詰めれば他の受験生に差はつけられるため、時間をかけてでも確実に合格したいという人は勉強してみてもいいかもしれません。

マンション管理適正化法

適正化法は80~100時間程度は時間を割きたい分野です。

マンション管理士試験の中でも決まった出題数が割り当てられており、過去問を中心に学習することで安定的な得点源にすることができるでしょう。

ただし、適正化法は条文数は多くないですが問題としては難しいものもあるため、油断せずにしっかりと勉強時間をかける必要があるので注意が必要です

なお、管理業務主任者に合格している方は免除されるので覚えておきましょう。

マンション管理士の勉強方法は?

勉強机の風景

このようにマンション管理士は難関資格ではありますが、効率的に勉強すれば誰にでも合格可能な試験と言えます

どのような問題が難しいのかをよく理解して、具体的にどのような勉強方法が必要となるのかを理解することが大切となるでしょう

合格率を下げている原因

今まで説明してきたように、基本的には文章の正誤判定しか出題されないため、正確な理解が必要となります

試験の中でも法令に関する分野は具体的なイメージが湧きにくく、マンションとの関わりも小さいため、初学者は苦労することが多いです。

その中でも、「区分所得法」は専門的で出題量も多いため、多くの勉強時間を割く必要があります

区分所有法って?

区分所有法とは、具体的には、マンションの住人に関わる多くのルールを定めた法律です。

例えば、皆さんがマンションの一部屋を借りた際には、その部屋の「区分所有」者となることなどが定められています。

この法律は住民に関するあらゆる場面で登場するため、大問を横断して出題され、問題の4割ほどに関わっています。つまり、得点源にも失点源にもなる大切な分野となっているといえるでしょう。

独学でも合格できる?

マンション管理士試験では、日常生活ではあまりなじみのない法律に関して、正確な理解が必要となります。

どの法律も、一見当たり前のことを書いているため簡単なようにも思えますが、参考書や問題集に書いてある言葉の細かいニュアンスまで正確に理解して、似た意味の文章との違いを理解しなりません。

そのため、法律に関して勉強したことがない人には見た目以上に難しく感じる場合も十分考えられるのです

独学ならテキストは3周

マンション管理士試験はこのような難しい内容のものであるため、テキストや参考書を一度学習しただけでは、頭には本当にうっすらしか記憶に残らない場合が多いです。

また1周だけでは深い理解ができず、誤って覚えていることも多いことも多いので試験対策としては不安が多く残ります。

しかし、そうした記憶の薄い箇所や誤って覚えている箇所であっても、テキストを2周3周することで、正確に記憶に残るようになり試験で合格するのに必要な力が身につくといえるでしょう。

独学の模範スケジュール

マンション管理士試験の内容は難しいため、効果的な勉強スケジュールを立てることが大切でしょう

まずは勉強を開始して最初の12週間でテキストの内容をインプットをしっかりすることが大切です。

その後の12週間では過去問で実戦練習をし実践に慣れることが、合格に向けた大きな足掛かりになるといえます。

そして残り10日程度で予想問題を使って練習をするというのがおすすめの勉強スケジュールです。

こうしたスケジュールをしっかり立てて、それを実行することが限られた時間のなかで合格を手にする上では大切といえるでしょう。

通信講座で学ぶのが効率的

以上のようなスケジュールを立てそれをこなすという方法を使えば、独学でマンション管理士の試験に合格することも不可能ではありません。

しかし、そうしたスケジュール管理をすることや効率よく勉強を進められるテキストを選んだりすることは決して簡単なことではないでしょう。

一方で通信講座ではプロの指導のもとで学習することができるため、正しく理解するまでにかかる時間を大幅に短縮できるというメリットがあります。

実績のある大手会社が取り扱っている通信講座を使えば、合格率を大きく高めることが可能になるでしょう

フォーサイトのマンション管理士講座がおすすめ

数あるマンション管理士講座の中でも圧倒的におすすめなのが、業界トップの合格実績を誇るフォーサイトの通信講座です。

2021年度試験におけるフォーサイト受講生の合格率は全国平均のなんと3.97倍となっており、毎年破格の合格率を叩き出す講座です。

マンション管理士に一発合格したい方、確実に合格したいとお考えの方は、フォーサイトを活用することを強くおすすめします。

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他資格とダブルライセンスを狙うには

マンション管理士試験は不動産・法律関連の資格試験のため、管理業務主任者試験や宅建試験どれをうけようかと考えている方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、2つの試験を受け2つの資格を得るダブルライセンスを紹介します。

特にマンション管理士はダブルライセンスを狙う受験生が多いことでも有名です!

おすすめは管理業務主任者

中でも管理業務主任者試験が、マンション管理士試験と相性がよくダブル受験の候補として人気です。

試験日・範囲が近く狙いやすい

管理業務主任者がダブル受験の候補として人気の理由としては、何といっても試験範囲・出題形式がマンション管理士試験と近いうえに試験時期も毎年1週間程度のずれしないという点です。

管理業務主任者試験はマンション管理士試験と内容に共通点が多く、対策がしやすいのです。

しかも、両者は業務領域のすみわけが若干異なります。管理業務主任者はマンション管理会社などに所属し、マンション管理業務の処理状況のチェックから報告までの業務を担う

マンション管理士は住民側、管理業務主任者は管理会社側の試験範囲となるため、この二つの資格を取ることには相乗効果があり、ダブルライセンスの取得で仕事の幅が広がることが魅力です。

難易度はマンション管理士の方が高い

また、管理業務主任者は20%前後と比較的合格率が高い試験でもあるため、マンション管理士とのダブルライセンスとして特におすすめといえるでしょう。

管理業務主任者試験合格をメインとしてマンション管理士試験とダブル受験する場合は難易度がやや高いですが、マンション管理士試験合格をメインとして勉強している方が管理業務主任者試験をダブル受験するのは大いに合格があり得るのです。

管理業務主任者とのダブルライセンスについては下記の記事で詳しくチェック!

マンション管理士資格の特徴や将来性は?

本を読む女性

しかし、マンション管理士は、合格率が一けた台と低く、資格を取得する具体的なメリットが広く知られていないのが現状になります。

そのため、そこまでして難しいマンション管理士の資格の取得する価値はないと言う人もいるようです。

それでは本当にマンション管理士の資格は取得する意味はないのでしょうか?

マンション管理士資格は魅力が豊富

しかし、実際にはマンション管理士の資格を取得することのメリットは大きいのです。

マンション管理士の試験内容はマンション管理に関する法令及び実務から、マンションの建物の構造及び設計にまで至ります。

そのため、マンション管理士試験の勉強をすることは幅広い知識を身に付けることにつながるという意味があります。

つまり、管理士の資格を持っていれば、マンションの管理をする仕事をする以外にも、業務の幅が広がるのです。

また、管理業務主任者など、試験範囲が似通った試験も存在するため、マンション管理士試験の勉強をすることでこうした他の試験にも取り組みやすくなるといえるでしょう。

具体的な業務内容

ここまではマンション管理士試験勉強の方法や取得のメリットなどを見てきましたが、マンション管理士の具体的な業務内容はどのようなものなのでしょうか?

実際の仕事内容としてはマンション管理士は、マンションの大規模修繕などの計画を、住民から構成される管理組合の依頼を受けてコンサルティングするといった内容の仕事を行っています。

分かりやすい例で言えば、マンション内で違法なシェアハウスなどが行われていることが発覚した際などに、管理規則に則ってどのように手続きするかなどを、組合の側に立って住民の方たちを助けるといった仕事をしているのです。

こうした仕事をしてるマンション管理士は社会的使命を背負った立派な仕事であるといえます。

これからの伸びに注目の資格

こうした取得する意義のあるマンション管理士ですが、受験者数も15000人程度と他の資格試験と比べるとあまり多くなく、合格率も7~9%と低いのが現状です。

そのため、マンション管理士として登録されている人数は全国でも2万人程度と少ない状態にとどまっています。

業界全体として、マンション管理士は認知度が低いため、十分なコンサルティング料がもらえていないことがその原因であると考えられます。

需要が急増の見込み?

しかし、マンション数は増加し続けているため、今後はマンション管理士には仕事の依頼が増えていくと考えられています。

現在では、首都直下型地震、南海トラフなどの発生が予想されていますが、こうした巨大地震が生じた場合、マンションの壊れた部分の修繕が必要になると予想されています。

また、法改正による新耐震基準ができると予想され,マンション管理士はこれらの確認・導入などの場面で、頼られる機会も多くなることが想定されているのです。

社会全体として必要とされれば、本来コンサルティング業界は報酬の単価が非常に高い業界であるため、マンション管理士は高収入を狙える職業であるといえるでしょう。

マンション管理士の勉強時間まとめ 

マンション管理士の勉強時間まとめ

  • マンション管理士は合格率一桁台の難関資格
  • 独学での合格を目指すなら計画的にテキスト3周が目安
  • 通信講座を使っての勉強がおすすめ
  • 管理業務主任者などとのダブルライセンスが狙える資格
  • これから評価が高まることが予想される資格

この記事ではマンション管理士の試験内容や勉強方法、そして今後の展望などについてみてきました。

マンション管理士はしっかりと勉強すれば合格することのできる資格であるといえます。

また、マンション管理士はこれから先、評価さらに高まっていくことが予想される注目の資格なのです。

この記事を読まれた皆様がマンション管理士取得のメリットについての理解を深め、輝かしいキャリアを築かれることを心からお祈り申し上げます。

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