管理業務主任者は無駄・意味ないって本当?資格の価値や需要の実態を徹底考察!
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「管理業務主任者は取得しても意味ない資格なの?」
「管理業務主任者は役に立たないって本当?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
宅建士やマンション管理士と並んで、管理業務主任者は不動産系資格の中では知名度が高く人気のある国家資格です。
「管理業務主任者の仕事は需要がない」「取得しても意味ない」と言われてしまうこともありますが、管理業務主任者の本当の価値は気になりますよね。
こちらの記事で、管理業務主任者の需要や資格の価値について、詳しく解説していきます!
管理業務主任者の価値についてざっくり説明すると
- 不動産業界で活躍できる国家資格
- 収入アップや働き口が増えるメリットがある
- 悪評は気にしてはいけない
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管理業務主任者が無駄でも意味ない資格でもない理由
管理業務主任者の難易度は高く、合格率が概ね20パーセントで推移しています。
一部からは「管理業務主任者は取得しても意味ない」という意見もありますが、実際には管理業務主任者のを取得するメリットは大きいです。
就職や転職で有利になる
管理業務主任者は難関国家資格なので、資格そのものの価値もかなり高いです。
特に、マンションの管理会社には一定以上の管理業務主任者を設置しなければならないルールがあるので、マンションの数が増えれば増えるほど管理業務主任者の需要も高まっていきます。
つまり、働き口は豊富にあるため「取得しても無駄」という意見は誤りなのです。
さらに、管理業務主任者としての経験や知識は、マンション居住者との円滑なコミュニケーションやトラブル時の対応力向上にも役立ち、専門性の高い業務を遂行する上での信頼を確立することができます。
管業には独占業務がある
管理業務主任者には法律で保護されている独占業務があり、以下の業務は管理業務主任者しか行うことができません。
- 管理受託契約前の重要事項の説明
- 重要事項に関わる書面への記名押印
- 管理受託契約にかかる契約書への記名押印
- 管理事務に関わる報告
マンション管理のプロである管理業務主任者がこのような業務を行ってくれることで、マンション管理が適切に保たれています。
管理業務主任者が社会的に果たしている役割も非常に大きいことが分かるでしょう。
年収増加も狙える
多くの不動産管理会社では、管理業務主任者資格取得者に対して毎月資格手当を支給しています。
つまり、単純に資格を取得しているだけで年収アップや昇給に繋がるため、このようなお得な社内制度を利用しない手はありません。
また、営業力を身に着けて実績を伸ばすことができれば年収をさらに上げることも可能となるので、管理業務主任者の取得を足掛かりにステップアップを果たす方も非常に多いのです。
この資格を取得することで、自身のキャリアアップだけでなく、企業への貢献や顧客からの信頼も高まり、長期的なキャリアの安定や展望にも大きく寄与するでしょう。
マンション管理士との相性が良い
管理業務主任者とよく混同される資格にマンション管理士がありますが、管理業務主任者とマンション管理士は試験範囲にかなり重複があります。
さらに、管理業務主任者に合格している方はマンション管理士が5問免除されるメリットがあるため、合格の可能性を高めることができるのです。
なお、マンション管理士は管理組合における様々な問題をコンサルする仕事を行っており、具体的には住民間のトラブル対応をしたりマンション管理全般に関することを担当します。
一方で、管理業務主任者は不動産オーナーと管理会社の橋渡しを行っており、管理委託契約の際に重要事項の説明が主な業務です。
このように、同じ不動産系資格でありながらも立場が違うため、混同しないようにしましょう。
受験資格が必要ない
マンション管理士と管理業務主任者は、どちらも受験資格が設けられていないため誰でも受験することができます。
管理業務主任者試験は、初学者の方でも1日3時間ほどの勉強を3ヶ月ほど継続できれば合格できる学力を身に着けることができると言われています。
決して簡単な試験ではありませんが、専門的な知識が無くても十分に合格を目指せる資格なので、積極的に挑戦してみてください。
管理業務主任者はなぜ食えない資格と言われるのか
取得することで多くのメリットがある管理業務主任者ですが、なぜ「食えない資格」「稼げない資格」と言われてしまうのでしょうか?
こちらのトピックで、悪評が立ってしまう理由などについて解説していきます。
まだ知名度が低く需要が少ない
管理業務主任者とマンション管理士は、共に資格として創設されてからあまり日が経っておらず、知名度は他の難関資格よりも劣ってしまうのは否めません。
宅建士や司法書士などと比べると世間一般的に馴染みが薄く、そもそも何を専門的に行う資格なのか知らない方も多いのが実情です。
このように、知名度が低いことから資格の価値をよく知らないのに「取得しても無駄」「役に立たない」と言われてしまっている側面もあります。
マンションが増えつつある昨今において、管理業務主任者の潜在的な需要は伸びていくと考えられるため、今後需要が大きく高まり知名度も伸びていくでしょう。
活躍できる業界が限られる
管理業務主任者は、簿記のように幅広い業界で活躍できる資格ではなく、不動産業界など一部の業界でしか活躍することができません。
このように、資格を活かせるフィールドが狭いことから、悪い評判が出回ってしまっています。
これは一見デメリットに見えますが、裏を返せばそれだけ専門性が高い資格であると捉えることもできます。
不動産業界においては非常に価値が高く重宝される資格なので、そこまで気にする必要はないでしょう。
目指す業界やキャリアによっては、この資格が強力な差別化要因となり、競争相手との差をつけるための大きな武器となることも考えられます。
資格だけではだめで経験が必要
実際に仕事をする上で重要なのは、資格の有無ではなく自分のスキルや知識を活かしてどのように仕事をするかです。
つまり、資格を取得するだけでなく、せっかく得た資格をどのように生かしていくかが重要なのです。
資格を取得して満足してしまう方がいますが、自分の経験やスキルなども含めてトータルで考えることを意識してください。
なお、管理業務主任者の業界は徐々に業務のノウハウが蓄積されている段階であり、実力次第では業界のトップ層も狙うことも可能です。
業界が成熟した頃に自分が抜きん出ることができるように、早い段階から様々な経験を積んでおくと良いでしょう。
独立開業する人は少ない
管理業務主任者は、社労士や司法書士などの国家資格とは違ってその資格単独で独立開業することは一般的ではありません。
ただし、他の資格と併せてスキルと知識を高めることができれば、独立開業することも不可能ではありません。
なお、管理業務主任者は高年収が狙える資格ではないため、独立して大金を稼ぐことはほとんど不可能でしょう。
しかし、管理業務主任者として多くの顧問契約を獲得できれば高収入を安定的に維持することも可能なので、日々研鑽を積んで人間性も含めて様々なスキルを磨くと良いでしょう。
資格の難易度が比較的易しい
管理業務主任者試験の難易度はそこまで難しくはなく、半年程の勉強をこなせば取得できると言われています。
例えば、社労士を取得するためには1年以上の勉強が必要となり、司法書士を取得するためには3年程の勉強時間を見積もっておく必要があります。
これら難関資格と比較すると、管理業務主任者の取得ハードルは低いことが分かります。
この観点から「取得しても対して意味がない」「大きく稼げない」と思われがちですが、前述したように管理業務主任者の需要は今後高まっていくと考えられています。
つまり、資格の価値は高くコストパフォーマンスの良い資格と言えるため、積極的に取得を目指すべきなのです。
管理業務主任者はシニアにも人気
マンション管理士と管理業務主任者の仕事は定年後のシニアの方々でも活躍できる内容なので、中高年の方にも人気があります。
マンション管理に携わる仕事はそこまで体力が求められないため、短時間勤務を考えている方や社会との繋がりを持っていたい方に最適なのです。
マンション管理士はマンションの受付業務を担当するため仕事のイメージがつきやすいですが、管理業務主任者もマンション運営には欠かせない存在です。
管理業者の立場からマンションの住人と運営管理に関する相談を行うため、人生経験が豊かで他人に寄り添える方が向いていると言えるでしょう。
「生涯現役社会」というフレーズもある通り、今後は働く高齢者の増加が予想できるため、管理業務主任者が「役に立たない」という意見は誤りなのです。
管理業務主任者の価値まとめ
管理業務主任者の価値まとめ
- 「無駄」「取得しても意味ない」という意見は誤り
- 独占業務もあり、価値は高い
- シニアにも人気があり、使い勝手が良い
管理業務主任者は一般的な馴染みが薄いだけで、非常に価値のある資格です。
収入アップに繋がったり就職や転職で有利になるメリットがあるため、取得する意義は大きいです。
興味がある方は、悪評に振り回されることなく管理業務主任者の取得を目指してください!