公務員試験の面接で嘘はばれる?嘘をつくべきでない理由を併願などの状況ごとに考察!
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「公務員試験で嘘やごまかしはばれる?」
「面接やエントリーシートで嘘をつくと問題になる?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
面接の場で思わずポロッと嘘をついてしまったり、あるいは予め嘘のエントリーシートを提出して押し切ろうとする人が一定数います。
もちろん、嘘をつかずに合格するのがベストですが、もし嘘をついたらばれてしまうのでしょうか?
こちらの記事では、公務員試験における嘘やごまかしについて、詳しく解説していきます。
公務員の面接についてざっくり説明すると
- 面接試験では基本的に嘘はつかない方が良い
- 「少しだけ話を盛る」ことでアピールできる場合はある
- 面接試験で嘘がばれると悪影響しかない
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公務員試験の面接で嘘をついたらばれる?
公務員試験で面接試験が始まる夏ごろになると、多くの受験生が面接で嘘をつくことを一瞬考えます。
しかし「話を盛る」の程度を逸脱した瞬間にそれは嘘になってしまいます。
嘘がバレたからと行って即不合格という公式ルールはありませんが、不誠実な印象を与えるため合格がかなり難しくなることは間違いないでしょう。
嘘をつくリスクは何?
嘘をつくリスクは、「バレたときに挽回がほぼ不可能なこと」「ばれるかどうか緊張しながらその後を過ごさなければならないこと」です。
事前に提出したエントリーシートなどと面接での話が違ったり、辻褄が合わない話が面接で行われると面接官は不信感を覚えます。
怪しい部分や嘘と疑わしき部分(あるいは嘘っぽい話)があると、面接官にその点についてより深く聞かれるでしょう。
小さな嘘はそもそも嘘をつく必要がありませんが、大きい嘘に対しては面接官は興味を示し、深掘りしてくる可能性が高いです。
面接官は面接の場数を踏んでいるので受験生がパッと思いついたような嘘はすぐに見抜き、受験者の目が泳いだり声が震えたりする不審な挙動も面接官は見逃してくれません。
そのため、面接の舞台では自分のありのままの姿を言葉で伝え、真摯に面接官と向き合うのが吉です。
公務員は「信用の職業」である
公務員は社会的信用が高い一方で、国の税金をもらって仕事をしているため、常に市民から厳しい目で見られます。
市役所の職員などが一度でも不祥事を起こしてしまうと、行政への信頼が失墜してしまうため、面接官は「誠実な人柄で問題を起こすような人間ではない」ことを重視します。
「面接で嘘をつく人は公務員になってからも嘘をつく」と思われて当然であるため、公務員を本気で目指している人が面接の場で嘘をつき、バレてしまったときのデメリットは測り知れません。
面接官は裏をとらない
面接の場で嘘をつかないに越したことはありませんが、バレない嘘がたくさんあるのも事実です。
小さい嘘や話を盛った程度の嘘は自分の中に一貫したストーリがあるのでバレないことが多いです。
面接官は面接のプロでありながら、多くの受験者の面接官を務めなければならず、1人1人の話しの裏どりを完璧に取ることは不可能です。
例えば「バイトをしていた」という嘘に対して源泉徴収票などの証拠資料を要求したり、実際のアルバイト先に確認を取ったりすることはないです。
そのため、自分の長所をわかりやすく説明するために「話をすこしだけ盛る」程度であれば、問題になることは少ないです。
面接後に嘘がばれたら?
内定後に嘘がばれるケースはほとんどありません。
就職後に職員との交流をするうちに面接官に嘘がばれる危険性はあるものの、そういった嘘が原因でクビになったり内定取り消しになったという事例はありません。
実際、面接官も多くの受験生を相手に面接を行なっているため、よほど強いインパクトを残していない限り、いちいち覚えていられないのが実情です。
しかし、万が一内定後に嘘がばれた場合、内定が取り消しにならないとはいえ、人事担当者に嫌な印象を与えてしまうことは間違いないので、あまり周囲に言いふらすようなことは控えましょう。
その後の人事評価などで、その悪印象が響く可能性は否定できません。
受験生あるあるの嘘
多くの受験生が考えつく嘘は、以下の何個かに大きく分類されます。
特に併願状況についての嘘は気になっている受験生が多いようです。
併願状況についての嘘
公務員試験は、ほとんどの受験生が併願をするので併願状況について面接でどう答えれば良いのか不安な受験生が多いようです。
併願状況の嘘は真偽がはっきり別れる嘘になるため、バレた時は不合格になってしまう可能性が高いでしょう。
そのため、併願を実際にしているならば正直に「併願しています」と答えるのが鉄則です。
併願数や併願状況で合否が決まることはないので、自信をもって回答すると良いでしょう。
第一志望アピールは全然OK
面接でよく聞かれる項目に、「どこが第一志望か?」という質問がありす。
この質問に対しては、心の中で第二志望以下だと思っていても「第一志望です」と言って問題ありません。
むしろ、第一志望と言っておかないと面接官に良い印象を与えられません。
実際に他の受験生も第一志望と答える中で、正直に第二志望だと回答してしまうのは不利になる可能性があります。
このような質問をする理由には、面接官が「この人は公務員になれればどこでもいいと思ってうちを受けていないか?」という意志確認をするために聞いているケースが多いです。
そのため、なぜ志願先が第一志望であるのかという理由は予め詳しく伝えられるように準備しておくようにしましょう。
民間企業との併願の場合は?
民間企業との併願状況については隠しても隠さなくても良いでしょう。
公務員試験での面接で、民間企業との併願に引目を感じている場合は「併願をしていない」と嘘をつくのは悪いことではありません。
自分が民間企業について切り出さない限り、向こうから聞いてくることはほぼないの黙っていればそれで済みます。
逆に、民間企業との併願についてアピールポイントがあるならば、「公務員を目指すか民間企業を目指すかまた決めかねている」と前置きした上でどんどんアピールしていけば良いでしょう。
また民間企業での面接試験では公務員試験との併願を言わない受験生が多いようです。
民間企業では新卒の離職率の高さが問題化しているため、公務員試験との併願をしているという主張によって不利になるケースもあるようです。
アルバイトについての嘘
これまでにアルバイトをしていたかどうかを質問されることがあります。
アルバイトをしていてもしていなくても、合否には全く影響しないのでこの質問に対して嘘をつくメリットは全くありません。
嘘をついたとしてもバレないことがほとんどですが、バイト先での状況など詳しいことを聞かれた時のエピソードを考えるのは非常に難しいので、嘘はつかない方が良いです。
ただし、バイトリーダーだった受験生が「バイトリーダーとして活躍した」といった程度の話であれば、むしろアピールしていくべきポイントになります。
部活動・サークル活動についての嘘
部活動などにおいて、特に役職は無かったにもかかわらず「部活動で部長として活躍した」という嘘などもありがちな嘘です。
これも同様に、どのようにチームまとめたかなど詳しく聞かれると、嘘をつく過程で矛盾が生じてしまうため、危険と言えます。
また、部活動やサークル活動の役職については合否には全く影響しないので嘘をつくメリットは全くありません。
学業・ゼミ活動についての嘘
「学業で優秀な成績を収めた」という嘘もわざわざつく必要はありません。
面接の前に筆記試験が課されているため、学生時代の成績は関係がないためです。
しかし、この手の質問でも「話を盛る程度ならセーフ」です。
例えば、「成績が優秀であったため所属しているゼミ内で表彰を受けた」という程度であればプラスになるかもしれません。
予備校についての嘘
予備校に通っていたのに「通っていなかった」という嘘をつくケースがあります。
予備校などで面接対策をしたことを隠したいという心理のために、このような嘘をつくようです。
しかし、面接対策とは「自分を正しく最大限魅力的に表現する」ことの練習であり、全く恥ずかしいことではありません。
また、予備校に通ったかどうかは合否に全く影響しないので嘘をつく必要はありません。
ボランティアについての嘘
行ってもいないボランティア活動を行っていたと言う嘘もよくあります。
ただし、ボランティアに関するストーリーは想像しにくく、質問と回答を重ねるうちに面接官に嘘だと見破られる可能性が高いです。
また、ボランティア活動自体が評価されることはあまり無いため、無理に嘘をつく必要もメリットもありません。
その他の嘘
以上のような代表的な嘘のパターンの他にも、いくつか嘘をついてしまうような質問があります。
「緊張していますか?」という質問に対して「いいえ」と答えるようなどうしようもない嘘や、「趣味はピアノ」のような嘘がバレなかったところで受験生の評価が高まるのか疑わしい嘘があります。
これらの質問は受験生の緊張をほぐすための質問であることがほとんどであり、ここで合否が決定したり他の受験生と差がついたりすることはあり得ません。
小さな嘘は合否に関係が無いため、正直に答えましょう。
嘘はつくべきでない
公務員試験の面接の場で「嘘」をつくメリットはほとんどの場合なく、デメリットの方が多いです。
そのため、基本的に嘘はつくべきではなく、嘘を考える時間があるなら勉強時間に回した方が遥かに有益です。
面接の本来の目的
面接で確かめたいのは「受験生が受け答えをちゃんとできるか」「受験生はどういう目的でその過去を歩んできたのか」といった「考え方」です。
また、これまでに頑張ってきたことや困難を乗り越えてきたエピソードを通して「ストレス耐性」や「真面目に仕事に取り組めるか」も評価されます。
そのため、受験生の経歴や成績は関係なく、前職の経験・学生時代の経験は不問であることが原則です。
そのため、基本的には嘘をつくことは考えず、スムーズにコミュニケーションが取れるように心掛けましょう。
あくまで話を盛る程度に控える
これまでの経験などを話す際に、話を盛ることで自分の魅力を引き出せるケースはもちろんあります。
これは嘘をつくこととは違い、自分の中に主としたストーリーがあるので面接の内容は充実しやすいです。
話を盛ることと嘘をつくことは違うため、事実と違うことを言っても良いということでありません。
「より自分の魅力をアピールするために少しだけ話を盛る」という意識が重要です。
このコツは何度も模擬面接などを通して練習しておかないと身に付きません。
第三者にも見てもらい、自然な話の盛り方かどうか評価してもらうと良いでしょう。
就職後に面接での嘘を貫き通すのは辛い
面接の場で嘘をついたことで、内定後・就職後に罪悪感を感じている人も少なくありません。
就職後に職場で自分が「嘘つきだ」という評価になってしまったらキャリアに大きな影響が出て、自己肯定感が下がりストレスにつながってしまいます。
人事評価で低評価になってしまうと、昇給などにも影響が出るため私生活にも悪影響が出てしまうでしょう。
また、それにより周囲の信頼を損ねてしまい仕事にも影響が出るなど、デメリットが非常に大きいといえます。
そのため、数十年に渡る就職後の長いキャリアを考えたとき、やはり面接の場で嘘をつくことはオススメできません。
嘘をつかなくてもいいように
面接は非常に緊張するため、誰でも面接を不安に思うのは当然です。
脚色を入れて自分を良く見せたくなる時はありますが、嘘をつかずに自分をちゃんと表現するためには対策が必須になります。
対策をしっかりと講じて練習を多く重ねれば自然と嘘をつかずに自分の長所や人柄をうまく表現できるようになります。
自分の経歴や努力を言語化する
人知れず努力したことや、自分では当たり前だと思っているけど周りから「すごいね」「面白いね」と評価されていることがあれば、面接の時にアピールポイントになります。
また、継続的に続けてきたことや他人に譲れない自分の価値観などはその人の人柄を知るためのエピソードに最適です。
これらの項目に対して「5W1H」をノートに書き出してみましょう。
特に「なぜ?」の部分の答えをさらに深掘りしていくと「ストーリー」が出来上がり、面接官にもわかりやすく伝えることができるでしょう。
アピールのネタに困ったときは
面接で嘘をつかない方が良いのは当然ですが、これまでの人生でうまくアピールできる経験が無いと困ってしまいます。
そんなときは、無理に嘘を作って偽りの経験談をするのではなく、自分の人柄をアピールしていくと良いでしょう。
面接で最も重要なのは、面接官に「この人と一緒に働いてみたい」と思わせることです。
そのため、穏やかな性格の人や、空気が読めて周囲と良い人間関係が作れるであろう人が好印象を持たれます。
つまり、部活動やアルバイトなどの経験が乏しくても落ち込む必要はありません。
面接官に好印象を持ってもらえるような人柄に関するエピソードや周囲からの評価を披露すれば良いでしょう。
公務員の面接対策講座を利用する
予備校は面接対策のノウハウをしっかりと持っているため、効果的な面接対策ができます。
予備校は「これまでの面接で質問された」項目をデータで管理しているため、特に聞かれやすい質問や、押さえておくべき質問を網羅することもできるでしょう。
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公務員の面接に関するまとめ
公務員の面接に関するまとめ
- 市役所などで務める公務員には誠実さが求められるので嘘はつくべきで無い
- 嘘をつかずに自分をアピールする方法はたくさんある
- 面接対策の公務員講座を利用して良質な練習をすれば十分な対策が可能である
面接の場で嘘をついたことによって、不合格が合格に転じるケースはほとんど無いように思います。
そのため、嘘をつかずに自分の長所をアピールできるように日頃から生活したり準備しなくてはなりません。
公務員は人気の職業で、倍率も高いですが、上手にアピールして公務員の合格を目指しましょう!