土地家屋調査士に落ちたのは普通?不合格者の特徴やおすすめの勉強法まで解説!
「土地家屋調査士試験に落ちたのは普通のことなの?」
「土地家屋調査士試験に落ちた人に共通する特徴はあるの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
土地家屋調査士試験は不動産系資格の中でも難易度が高い部類に入り、毎年多くの受験生が不合格の憂き目に遭っています。
難易度を考えると落ちて当たり前の試験なので、落ちたとしても過度に落ち込む必要はありません。
こちらの記事では、土地家屋調査士試験への再挑戦を考えている方へ向けて、試験の特徴やおすすめの勉強法を詳しく解説していきます!
土地家屋調査士試験についてざっくり説明すると
- 落ちたとしても過度に落ち込まず、切り替えて勉強を継続しよう
- 近年は易化傾向にあるので、早めの受験がチャンス
- 不合格者に共通する特徴を把握して学習習慣を改善することが大切
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土地家屋調査士試験に落ちたのは普通?
土地家屋調査士の合格率は8〜10%程度で、レベルを考えると試験に落ちたことでショックを受ける必要はありません。
なお、試験内容も法律の知識に加えて数学の知識が求められるため、全体的に見てもとても難しい試験と言えるでしょう。
合格基準点は設定されておらず相対評価で合否が決まる仕組みになっており、受験生の上位1割に入らないと合格できないため、合格するには人並み以上の努力をしなければなりません。
SNSの声は気にしない
他の受験生の結果はついつい気になってしまいますが、SNS上で情報を発信しているのはほとんど合格者です。
そのため、あたかも多くの受験生が合格しているように感じられますが、土地家屋調査士試験の難易度を考えると合格者が多い訳がありません。
土地家屋調査士試験は合格率が極めて低く、問題を解くには高度な法律知識と数学知識が要求されるので、簡単に合格できないことを今一度認識しましょう。
勉強に専念したのに落ちたという人も
本気で土地家屋調査士を目指している方の中には、勉強に専念して試験に臨むケースも少なくありません。
とはいえ、前述したように試験の合格率は8〜10%程度なので、毎年9割以上の受験者が落ちている計算になります。
また、試験は相対評価で絶対的な合格基準が存在せず、合格するためには上位1割に入らなければなりません。
つまり、非常に狭き門なので頑張って勉強に専念したとしても落ちてしまう可能性は高いのです。
落ちたとしても落ち込み過ぎると精神衛生上良くないので、しっかりと気持ちを切り替えて次の受験に向けて頑張りましょう。
土地家屋調査士に何年も合格できない受験生へ
ここでは試験に何年も落ち続けてしまう方へのアドバイスを記しています。ぜひ参考にしてみてください。
土地家屋調査士の試験は易化傾向にある
ここで、直近10年間の土地家屋調査士試験のデータを見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2022年度 | 4,404人 | 9.62% |
2021年度 | 3,859人 | 10.47% |
2020年度 | 3,785人 | 10.36% |
2019年度 | 4,198人 | 9.68% |
2018年度 | 4,380人 | 9.54% |
2017年度 | 4,600人 | 8.69% |
2016年度 | 4,506人 | 8.92% |
2015年度 | 4,568人 | 8.82% |
2014年度 | 4,617人 | 8.82% |
2013年度 | 4,700人 | 8.77% |
上記のように、合格率は少しずつ上昇していることが分かり、これは過去に落ちた方にとって嬉しいデータと言えます。
今後も易化が進むかどうかは不透明なので、合格率が上昇傾向にある今の内に合格を目指すのがおすすめです。
不合格者の主な特徴
不合格者の多くはきちんと自己分析ができておらず、勉強法を確立できないままダラダラと勉強しがちです。
逆に、合格者の多くは自己分析ができており、自分の弱点や課題を的確に把握して修正を重ねています。
つまり、安定的に得点力を身に着けることが合格に繋がるので、自己分析は合否を分ける重要ポイントと言えるでしょう。
また、自己分析を行うことで失点パターンや間違えてしまった原因を把握でき、勉強すべきポイントを押さえることができるでしょう。
根本的に勉強量が不足している
試験に望むにあたって、そもそもの勉強量が足りていない方も少なくありません。
土地家屋調査士の試験は合格率が低く、平均受験回数も3回となっていることから、1回~2回の受験で合格できる人は少ないです。
難易度に萎縮してしまい、モチベーションが高まらずに質の悪い勉強をしてしまうなど、本気度が低く合格自体を諦めている人も多いのが実情です。
難関試験に合格するためには努力を長期間に渡って継続することが不可欠なので、上手にモチベーションを保ちながら質の高い勉強を意識しましょう。
効率的に勉強できていない
合格者の中には、少数ながら半年程度の勉強期間で試験に合格できた人もいます。
短期間で合格できた人は単に勘が当たって運良く合格できたと思われがちですが、実際は効率的よく勉強をしたことで合格できたケースが圧倒的に多いです。
非効率な勉強をしていると長く勉強していても合格を掴み取ることはできないため、自分が非効率な勉強を行っていないかどうかは絶えず確認しましょう。
自分の勉強法を振り返り、時間を無駄にしてしまった勉強や効率が悪かったと反省するべきポイントがあれば、逐一改善していきましょう。
以下では、効率的な勉強をする上で確認するべきポイントを紹介していきます。
戦略を立て合格を目指す
土地家屋調査士試験は様々な知識が要求されるので、ただ闇雲に勉強するのではなく、効率よく問題に取り組めるように戦略を立てることが大切です。
模試や過去問を解く段階ではしっかりと得点を取れていても、いざ本番になると思うように得点が伸びずに落ちてしまう方もいるでしょう。
そのような方は、本番当日に知識量や記憶力がピークに持ってこれるように、受験日の直前に過去問を解くなどして、本番の雰囲気を掴んでおくことをおすすめします。
戦略を立ててから受験に臨むことも試験対策上重要なので、本番で実力を出し切れるように工夫しましょう。
筆記試験免除という手も
土地家屋調査士試験で鬼門となるのは筆記試験ですが、筆記試験の午前の部の免除を受けることができるチャンスがあります。
測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかの資格を持っていると筆記試験の午前の部が免除されるので、合格できる可能性を大きく高めることができるでしょう。
この中で最もおすすめの資格は測量士補であり、測量士補は合格率40%程度の試験なので他の資格よりも取得が容易です。
実際に測量士補に合格してから土地家屋調査士を目指す受験生も多いため、このテクニックはぜひ活用すると良いでしょう。
また、測量士補は土地家屋調査士の勉強と重複する部分があるため、予習をした状態で土地家屋調査士を目指せる点も大きなメリットです。
何年も浪人する場合は撤退も視野に入れる
何年も受験して合格できないという人は、スパッと諦めて撤退するという選択肢も持っておくと良いでしょう。
これまでに勉強してきた労力や時間が無駄になってしまいますが、撤退することを特段恥ずかしく思う必要はありません。
むしろ、何度も受験して合格できない試験は自分との相性が良くない可能性が高いため、土地家屋調査士以外の分野に挑戦してみることをおすすめします。
途中で思い切って諦めたことで自分の成長に繋がったり、また視野が広がって豊かな職業人生を歩めるなど、結果的にプラスに作用することもありえます。
一度諦めても、再び土地家屋調査士を目指すモチベーションが湧いたら再受験するという選択肢もあるので、柔軟に物事を考えましょう。
不合格者が次の試験で受かるためのポイント
落ちてしまったもののどうしても土地家屋調査士に合格したいという方のために、次の試験に合格するためのコツをご紹介していきます。
民法から学習を始める
法律を学んだことがない方にとって、専門用語や難解な条文が出てくる民法の勉強はかなり大変です。
とはいえ、民法は生活に密接している法律で身近な存在なので、コツさえ掴めれば効率よく勉強することができます。
また、民法の物権変動に関する分野は不動産登記法とも重複する重要論点なので、民法の勉強を丁寧に行えば不動産登記法もスムーズに理解できるでしょう。
民法はボリュームが多く時間もかかりがちなので、早い段階で理解することをおすすめします。
適度に休息を取る
しっかりと勉強時間を確保しないと合格できないのは言うまでもありませんが、勉強に熱中するあまり休息や睡眠の時間を削るのはいけません。
適度に休憩を取り入れないと体調や生活習慣が崩れてしまい、勉強のパフォーマンスが落ちてしまう恐れがあります。
また、もし病気になって長引いてしまうと勉強時間が取れずに計画が頓挫してしまう恐れもあるので、しっかりと休むことも意識しましょう。
ダラダラと勉強しても脳が働かずに学習効果も落ちてしまうので、ただ量をこなせば良いというわけではありません。
効率的な勉強法のコツ
続いて、非効率な勉強をしないために注意するべきポイントについて紹介していきます。
以下のどれかに当てはまる場合は要注意なので、必要に応じて自分の行動を振り返り、修正していきましょう。
復習をしっかりと行う
復習を疎かにしていると知識が脳に定着せず、本番でも苦労してしまう可能性が高いです。
一度解いた問題や覚えた用語を放置して復習しないでいると、当然のことながら記憶から抜け落ちてしまいます。
人間は覚えたことを忘れてしまう生き物である以上、定期的に復習して着実に知識を蓄えていきましょう。
勉強計画を立てる
計画を立てずに闇雲に勉強していると、メリハリをつけた勉強ができません。
理解しているのにも拘らず必要以上に勉強をしてしまったり、逆に勉強時間を割くべき苦手分野の対策を十分にできずに試験本番を迎えてしまうことがあるため、要注意と言えるでしょう。
また、勉強計画を立てた後は定期的に進捗を確認して、効率よく勉強できているかどうかを確認してください。
解答時間の短い方法で解く
土地家屋調査士試験は時間との戦いでもあるので、できるだけスムーズに問題を解く必要があります。
解答に時間がかかる非効率的な解法で解いていると、本番で時間不足に陥ってしまう恐れがあるので要注意です。
模範解答をしっかりと読み、自分にとって最もスピーディに解ける方法を模索しましょう。
ノートを取ることに集中しすぎない
勉強の過程でノートを取るのは大切ですが、復習するためではなく「ノートを取ること」が目的になってしまうと本末転倒です。
ノート取ることに集中しすぎると肝心の内容が頭に入ってこないので、ノートの使い方はしっかりと確認しておきましょう。
あくまでもノートは「必要に応じて取る」ものなので、目的を見失わないように注意してください。
質の高い勉強をする
自分の中では勉強した気でいても、質が伴っていないケースはよくあることです。
深く考えずに何となくテキストを読んでいたり、機械的に問題を解くだけでは学習効果は得られないため、勉強する際には必ず目的意識を持ちましょう。
量だけでなく質も意識して勉強すれば、合格を大きく手繰り寄せることができるでしょう。
無駄な知識を覚えない
試験にそこまで多く出題されない分野に関しては深く勉強する必要はありません。
試験対策上重要な論点や頻出分野を重点的に勉強する方が、得点力は鍛えられます。
限られた勉強時間を無駄にしてしまうと不合格になってしまう可能性が高まるので、要注意です。
予備校・通信講座で合格を目指すのがおすすめ
土地家屋調査士の難易度を考えると、独学で挑むのは現実的ではありません。
また、効率よく合格を目指したい方であれば、指導経験が豊富なプロ講師から教えてもらうことを強くおすすめします。
なお、おすすめの通信講座はアガルートアカデミーの土地家屋調査士講座で、アガルートでは相場よりも圧倒的に安い金額で受講できる点が最大の魅力です。
また、ただ安いだけでなく受講生合格率は2022年度の全国平均合格率の5.58倍という数字を誇っており、合格実績も申し分ありません。
Facebookを用いた質問対応など、学習サポートも充実しているため初学者でも安心して利用できるシステムになっています。
土地家屋調査士試験まとめ
土地家屋調査士試験まとめ
- 勉強量をしっかりと確保しつつ、質も意識することが大切
- 効率よく合格を目指すためにも、計画を立てて復習を重視すると良い
- 適度に休息をとりながら合格を目指すのがおすすめ
試験に落ちたという現実と向き合うとショックを受けてしまいますが、土地家屋調査士は落ちて当然のレベルの難易度です。
しっかりとこれまでの勉強方法を見直して、必要に応じて適宜集計と改善を重ねることが重要です。
こちらの記事を参考にして、ぜひ効率よく土地家屋調査士の合格を目指してましょう!