土地家屋調査士の年齢層は?平均年収や40代・50代の需要についても解説!
「土地家屋調査士の年齢層って何歳くらいが多いのかな?」
「30代から土地家屋調査士を目指すのは遅いの?」
土地家屋調査士を目指している方の中には、土地家屋調査士の年齢について気になる方が多いのではないでしょうか。
今回は、土地家屋調査士の年齢層について、合格者の年齢層、実際に働いている人の年齢層、各年齢層の需要など、土地家屋調査士の年齢層の実態をご紹介します。
また、働きながら資格を取得することは可能なのか、各年齢層ごとの平均年収など、土地家屋調査士について気になる情報もお伝えします。
これから土地家屋調査士の資格を取得したい方はぜひ参考にしてみてください。
土地家屋調査士の年齢についてざっくり説明すると
- 土地家屋調査士の年齢層では、20代は全体の5%未満と少ない
- 試験合格者の年齢層で一番多いのは30代・40代
- 土地家屋調査士が最も高年収になる年齢は50代
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土地家屋調査士の年齢層
土地家屋調査士会による『日本全国あなたの周りの土地家屋調査士』の2021年のデータでは、土地家屋調査士の年齢層は以下の表のようになっています。
年齢層 | 割合 |
---|---|
20代 | 0.2% |
30代 | 4.7% |
40代 | 21.0% |
50代 | 22.5% |
60代 | 24.2% |
70代 | 22.5% |
80代 | 4.5% |
土地家屋調査士の年齢層は幅広く、平均年齢は56歳です。一般的な業種と違い、土地家屋調査士は平均年齢が高い資格だと言えます。
また、30代の土地家屋調査士は全体の10%未満であり、30代の人数は少ないことが一般的な資格とは違う点です。土地家屋調査士は40代以降の割合が多く、一番多い割合は60代で24.2%です。
土地家屋調査士は独立して自分の事務所を持っている人も多いことから、60代の割合が一番多いのだと考えられます。
また、70代でも22.5%もの人が土地家屋調査士の仕事をしています。土地家屋調査士の場合、会社や事務所を退職後も、外部委託の形で仕事を受けて働き続けることができます。
土地家屋調査士は、若い年代から高齢になるまで働き続けられる職業なのが特徴です。
土地家屋調査士合格者の年齢分布
土地家屋調査士の合格率は例年10%未満であり、難易度の高い資格です。合格者の年齢層はどのようになっているでしょうか。
令和4年度の土地家屋調査士試験での合格者の年齢分布は、以下のようになっています。
年齢層 | 割合 |
---|---|
20代 | 15.6% |
30代 | 34.4% |
40代 | 30.7% |
50代 | 17.7% |
60代 | 1.7% |
土地家屋調査士は一定の実務経験を積んでから試験に挑戦する人が多く、仕事をしながらの受験が一般的です。
そのため、20代の合格者は全体の20%未満で、何度も受験に挑戦し30代・40代で合格する人が多くなっています。
そのような背景から、合格率の7割近くが30代・40代になっているのです。そのため、30代を超えてからの受験でも全く問題ないと言えます。
また、土地家屋調査士の場合、30代はまだ若手であり転職でも需要は高く、30代から土地家屋調査士を目指すことは十分可能です。
50代を超えると受験者自体が少なくなることもあり合格者も少なくはなりますが、50代以上でも合格者は全体の10%を超えており、50代でも合格している人はいます。
土地家屋調査士は働きながらでも合格を目指せる資格であり、難易度が高くはありますが、仕事の合間にコツコツ勉強を続ければ、合格することが可能です。
試験合格・資格取得に適した年代
土地家屋調査士の資格取得に適している年代はいつなのでしょうか。
20代・30代
上記でご紹介した土地家屋調査士試験の合格者の年齢分布でもわかるように、20代で土地家屋調査士の資格を取得している人はごくわずかです。
企業からすれば、有資格者の若手は専門性を持ってよく働き、育成もできるため欲しい人材です。
そのため、20代で土地家屋調査士を取得していれば、就職や転職に困ることはないでしょう。
30代でも同じことが言えます。土地家屋調査士の業界で30代は若手であるため、求人は多くあります。
また、20代で実務経験を積む前に資格を取得するよりも、ある程度実務経験を積んだ30代で取得する方が、実務経験・資格を備えた人材になれるため理想的とも言えます。
土地家屋調査士は、30代で取得しても遅くはないため、20代、30代で土地家屋調査士を取得していないからといって、キャリアを諦める必要はありません。
「土地家屋調査士になりたいけれど資格がない」という方は、まずは将来的に土地家屋調査士の仕事ができる会社に入社し、実務経験を積みながら勉強を続け、合格を目指すことをおすすめします。
40代・50代
40代・50代で土地家屋調査士を取得する人も多いものの、30代と比較すると需要としては下がってしまいます。
40代は実務経験豊富なこともありまだ需要があると言えますが、50代となると、体力が必要な業務があることや、若手よりも成長が見込めないことなどから転職は難しくなってきます。
ただ、50代での転職が不可能というわけではありません。50代の方の転職活動では、資格・実務経験以外にスキルや人柄などもアピールするようにしましょう。
データでみる土地家屋調査士の年収
ここからは、土地家屋調査士の年収について解説していきます。
年齢別平均年収
土地家屋調査士の年齢別平均年収は、以下のようになっています。
年齢層 | 年収 |
---|---|
20代 | 480.5万円 |
30代 | 626.5万円 |
40代 | 795.0万円 |
50代 | 870.0万円 |
60代 | 608.0万円 |
土地家屋調査士は50代で最も年収が高いことが特徴で、平均年収は870万円ほどとなります。
営業をすることで顧客がだんだん増えていき、50代で最も多く顧客が付くことが高年収の理由です。
土地家屋調査士は体力が必要な仕事もあるため、60代以降はできる仕事が減ってくるため年収も落ちていきます。
ただ、それでも60代の平均年収は600万円以上であり、60代以降も安心して生活をすることが可能です。
また、最も低い年収の年齢層は20代ですが、それでも平均年収は480万円であり、土地家屋調査士はどの年齢層でも高水準の年収が得られる資格だと言えます。
これはあくまでも平均年収であり、工夫をすればさらに上の年収を目指すことも十分可能です。
例えば、20代・30代のうちにたくさん営業を行い顧客数を増やしておけば、それに伴って40代・50代では年収がアップしていきます。
土地家屋調査士は、若いうちから高齢になるまで働くことができ、さらにどの年齢層でも高年収が得られるため、目指す価値が十分ある職業だと言えます。
地域別の平均年収
土地家屋調査士は働く地域によって年収が大きく変わる職業です。ここからは、地域によって年収にどれくらい差が出るのか解説します。今回は平均年収の高い4県と、平均年収が低い4県をご紹介します。
- 平均年収が高い4県
東京都 | 大阪府 | 神奈川県 | 愛知県 |
---|---|---|---|
1050.0万円 | 900.0万円 | 825.0万円 | 825.0万円 |
- 平均年収が低い4県
沖縄県 | 宮崎県 | 佐賀県 | 青森県 |
---|---|---|---|
600.0万円 | 600.0万円 | 600.0万円 | 600.0万円 |
最も平均年収が高い地域と最も低い地域を比べると、およそ1.5倍の差があります。
もともと全体的に高年収である上での1.5倍ですので、金額でいうと大きな額の差が付きます。
働く上で、給料・年収は非常に重要なポイントです。土地家屋調査士として働く際には、どの都道府県で働くのかも考える必要があると言えます。
年収を増やすために
土地家屋調査士は年収が高い職業ですが、さらに年収を増やすにはどうすればよいでしょうか。
独立開業する
土地家屋調査士を目指す人や実際に土地家屋調査士として会社に勤めている人の中で、独立を考えているは多いでしょう。
会社に勤めて経験を積んでいき自分だけでも十分に仕事ができるようになり、顧客も多く付き顧客との信頼性も築くことができるようになったら、独立するタイミングだと言えます。
そこまでのキャリアになってから自分の事務所を持てば、勤務する土地家屋調査士よりも年収を上げていくことができます。
経営に慣れてきたら複数の事務所を持つのもよいでしょう。複数の事務所を持てばその分収入も増えるため、平均年収の倍以上を稼ぐことも可能です。
重要な役職に就く
会社に所属し土地家屋調査士として働いている場合、年収を上げるためには役職を上げていく必要があります。
会社に貢献し社内での地位を高めて重要な役職に就くことができれば、年収アップが期待できます。
また、会社に勤めながら年収を増やすには、中小企業ではなく大手企業に就職することも重要です。
この他にも、報酬が高額になる物件を扱うこと、自身の報酬設定を高くすることも効果的です。
また、独立開業するにしても会社に勤務するにしても、土地家屋調査士は宅建士、行政書士、司法書士など他の資格も取得することも年収アップするための方法だと言えます。
他の資格と合わせた業務が可能になると仕事の幅が増え、それに伴って仕事の依頼や報酬が増えていき、年収アップが期待できます。
働きながら土地家屋調査士試験を突破するためには
土地家屋調査士試験は合格率10%弱の難関資格であるため、仕事と学習を両立しながら合格を目指すのは簡単ではありません。
よって、社会人の方が独学で合格を目指すのは厳しいため、基本的には予備校・通信講座を活用して学習を進めることをおすすめします。
土地家屋調査士には複数の講座が用意されていますが、その中でもオンライン上で高い学習効果が得られるアガルートの講座で学習を進めてみてはいかがでしょうか?
カリスマ講師によるわかりやすい指導や手厚いカウンセリングサポートなどが魅力となっており、初めての方でも最短ルートで合格を目指せる講座に仕上がっています。
仕事で忙しい方などには特におすすめの講座であるといえるでしょう。
土地家屋調査士の年齢についてまとめ
土地家屋調査士の年齢についてまとめ
- 土地家屋調査士は働きながら資格取得を目指す人が多く、30代・40代からでも合格を目指せる
- 土地家屋調査士の年齢層で一番多いのは60代
- 土地家屋調査士は高齢になっても高年収で働き続けられる職業
土地家屋調査士は、他の資格と違い実務経験を積みながら資格取得を目指す人が多いのが特徴です。そのため、合格者で最も多い年齢層は30代・40代となっています。
土地家屋調査士は30代からでも十分合格を目指すことができる資格であり、合格した人の需要も高いと言えます。40代でも合格者は多く、豊富な実務経験をアピールすれば転職は可能です。
「30代で資格を目指すのは遅いかな?」と不安に思う方でも、土地家屋調査士なら十分合格や転職が目指せますので、資格取得をおすすめします。