測量士の仕事がきつい?給料や仕事内容からやめとけと言われる理由まで解説!
「測量士は仕事がきついからやめとけと聞くけど本当なの?」
「測量士の資格を取ろうと思っているのだけれどやめとけと言われた」
このように感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
一部では測量士の仕事は他の仕事に比べてきついからやめとけという声が上がっています。ただ、どの仕事にも「きつい」という一面はあり、測量士に限ったことではありません。
この記事では、測量士の仕事内容や給料について解説します。きついからやめとけと言われる理由についても紹介しますので、参考にしてください。
測量士の仕事内容や給料についてざっくり説明すると
- 測量士の職場環境は勤め先に左右される
- やめとけと言われる理由は拘束時間が長いから
- 測量士の仕事はやりがいやメリットもある
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測量士はきついって本当?
測量士の仕事はきついという声が一部で上がっています。本当にきついのか、疑問に感じている人もいるでしょう。
そこで、まずは測量士の現状について解説します。きついと言われる理由にも直結するので、参考にしてください。
職場環境がブラックな場合も?
測量士は職場環境によってブラックな場合があります。その理由は、業務内容によって遠い現場になることがあるからです。
例えば、トンネル開発の業務を担当することになったとします。この場合、多くの現場は山の中や森の中になり、都心から離れた場所です。すると、通勤に大変な時間がかかるということが予想されます。
また、未開拓な現場になることも多々あります。その場合は、重い機材を持ちながらけもの道を何時間も歩くことになります。かなりの重労働になるということです。
これらの理由から、測量士の仕事はきついと言われてしまうのです。
屋外ならではの過酷さも
測量士は野外での仕事が主体です。真夏は炎天下で仕事をすることになりますし、真冬は凍えるような寒さの中での業務を余儀なくされます。
また、野外での仕事は害虫や害獣などとの戦いになることもあります。現場によってはハブなどの危険な動物に注意しながら、業務に当たることも出てきます。
このような現場ならではの過酷さから、測量士の仕事はきついと考えられているのです。
ミスできないプレッシャー
測量士は正確さが求められる仕事です。どんなに小さなミスも許されないというプレッシャーがあります。
常に「絶対にミスができない」ということを意識しながらの仕事になるということです。そのため、メンタルが弱い場合は精神的に辛い仕事内容だと感じる可能性があります。
仕事で正確さが求められるのは、測量士に限ったことではありません。どのような仕事でも、ミスをしてよいということはほぼありません。
しかし、測量士の仕事は体力面での勝負になることも多々あります。肉体的に疲れているのに、その上精神面でのプレッシャーも常に感じ続ける環境です。心身共に大変疲れるため、きついと言われるのです。
日々の学習が求められる
測量士の仕事は、資格を取得しただけでは実際の仕事で活躍するには不充分です。その理由として、測量士が仕事で使用する機材の開発が進んでいるからです。
例えば、禁煙ではドローンを使用した測量技術が取り入れられています。遊びでドローンを使用するわけではないため、大変高度な操作技術を身につける必要があります。ドローンスクールに通う人もいるくらいです。
このように、進化のスピードが速い測量技術に追い付かなければならないという現実があります。その進化に追いつくための日々の学習が求められるため、きついと言われるのです。
測量士がやめとけと言われる理由は?
測量士はやめとけという意見が一部で上がっています。この中には、実際に測量士として仕事に従事している人の声も混ざっています。
どうして、測量士はやめとけと言われるのでしょう。測量士が抱える悩みを紐解きながら、やめとけと言われる理由について解説します。
給料がサラリーマンと変わらない
測量士はやめとけと言われる理由の一つに、給料や年収が少ないという点が挙げられます。
実際の測量士の給料や年収は、勤め先によって異なります。しかし、一般的な測量士の給料や年収は、サラリーマンとあまり変わらないというのが現状です。
仕事内容については、サラリーマンよりも測量士の方がきつい面が多々あります。現場によっては激務を強いられることもあります。ところが、給料や年収はサラリーマンとあまり大差がないのです。
測量士の年収について以下の記事で詳しく記載しています。ぜひ参考にしてください。
拘束時間が長い
測量士はやめとけと言われるのは、拘束時間が長いからという理由もあります。原因は、現場の場所にあります。
測量士が赴く現場として、都心や市街地から離れた場所になることも多々あります。すると、必然的に移動時間が長くなります。移動時間が長くなれば、当然拘束時間も長くなってしまいます。
また、作業の進捗状況によっては、遅くまで現場にとどまって業務に当たる必要も出てきます。その場合も当然、拘束時間は長くなります。
実務経験がないと測量士補どまり
測量士の仕事は、資格を取得したからと言ってすべての仕事に携わることができるわけではありません。実務経験なしの場合は、測量士補として業務に当たります。
実務経験なしの測量士補ができる仕事内容には限りがあります。仕事内容に限りがあるということは、それは給料や年収にも影響を及ぼします。収入面で伸び悩むということです。
測量士は実務経験なしでなることはできません。測量士補から測量士になるには、最低でも1~3年の実務経験が必要です。
しかし、実務経験なしの測量士補の仕事内容が楽かと言うと、そうではありません。給料や年収は少ないのに仕事はきついという現実があるということです。
測量士と測量士補の違いについての基本情報が知りたい方は以下の記事をご覧ください。
女性の場合はさらに大変
測量士の仕事はほとんどが野外です。そのため、女性が測量士として仕事に従事した場合、体力面での問題が生じます。
また、測量士の現場は都心や市外から離れたところが多いという特徴があります。すると、トイレの設備がないケースも多く、これは女性にとってはかなり不利です。
このような理由から、女性で測量士を目指す人は少ないというのが現状です。
職場によって待遇が大きく異なる
一口に測量士と言っても、働く職場によってその待遇は異なります。また、仕事内容や働き方もさまざまです。
そこで、いくつかの職場を紹介しながら、待遇面や仕事内容などについて解説します。
測量事務所
測量事務所は文字通り、測量の仕事を他社から請け負うことを仕事としています。多くの測量士が仕事に当たり、測量士仲間が多くなるという一面があります。
主な仕事内容は他の会社からの下請けです。測量事務所ですから、測量の仕事だけを担うことになります。他の仕事をすることはほとんどありません。
一般的な給料はサラリーマン程度です。ただ、独自で仕事を発注するようになれば待遇は良くなります。当然、給料や年収も増加します。
コンサルティング業界
コンサルティング業界でも、測量の仕事を行います。コンサルティング業界の場合は、測量の仕事は社員で行うことがほとんどです。
ただし、仕事内容は測量だけではありません。コンサルティン業界ですから、測量以外にコンサルタントとしての仕事も多くあります。勤め先によっては、コンサルタントの仕事の方が多いケースもあります。
コンサルティング業界の給料や年収は、他の業界に比べると高めです。これは測量士として勤める場合も同じです。サラリーマンの平均よりも高い給料や年収を得ることができます。
公務員
意外に感じる人もいるかもしれませんが、公務員の中にも測量士の資格を持っている人が存在します。
ただし、公務員として勤める測量士は、自分で測量を行いません。測量の発注を行うことが、仕事内容になります。自分で測量士としての仕事をすることはない、ということです。
給料は一般的な公務員と同じです。仕事内容は本来の測量士の業務からは離れてしまいますが、収入面や待遇面は大変良いというメリットがあります。
測量士として働く上でのやりがい・メリット
測量士の仕事内容のきつさや現状、やめとけと言われる理由について解説してきました。
しかし、測量士として働いた場合のやりがいやメリットがあるのも事実です。ここからは、良い面に焦点を当てて解説します。
仕事が安定している
測量士の仕事は、さまざまな建設に関係しています。一般的なビルなどの建設はもちろん、ダムなどのような大掛かりな建設も仕事の範囲内です。
測量士が担当する業務の需要は大変高いため、仕事そのものがなくなることはありません。収入や将来性が大変安定した仕事です。
また、測量事業を行う会社には、必ず1人以上の測量士が在籍しています。測量事業を行う会社は意外と多いため、就職先は豊富です。この点から見ても仕事は大変安定しているというメリットがあります。
社会貢献を肌で感じる仕事内容
測量士の仕事には、インフラの整備や多くの人々が利用する設備の開発まで担当します。これらはすべて、誰かの役に立っている仕事と言えます。
また、ダムなどのような大掛かりな建築に携わった場合には、完成後に達成感を味わうことができるでしょう。他の業種では味わえないとてつもない達成感があるのもメリットと言えます。
最先端の機材を扱える
測量士は、最先端の機材を使って業務を行います。IT技術の発達により、仕事で使用する機材も常に進化をしている状態です。
例えば、ドローンを業務に取り入れるという方法も、いち早く業務に取り入れました。業務の効率化と安全性を高めることが目的です。
このように、最先端の機材を扱うことは技術者として誇りを持つことができる要因でもあります。一般的にはあまり知られていない機材に触れることもできるので、この点はメリットと言えるでしょう。
測量士は将来性のある仕事?
測量士の仕事に将来性はあるのでしょうか?これから測量士の資格を取得しようとしている人にとって、測量士そのものの将来性は大きな問題と言えるかもしれません。
そこで、平均年収などに焦点を当てて測量士の将来性について解説します。
平均年収は約450万円
測量士の現在の平均年収は456万円ほどと言われています。これは、一般的なサラリーマンとあまり変わらない平均年収です。
仕事内容は一般的なサラリーマンと比べて、かなりきついと言わざるを得ません。それなのに平均年収はサラリーマンと変わらないという点から、測量士になろうという人は減少傾向にあります。
今後、若い測量士の担い手が減少していくと予想される中で、需要は増えつつあるとも言われています。現在も測量士の需要が広がっているためです。
仕事の需要自体の将来性は安泰と言えるでしょう。IT化やAI化が進んでいますが、測量士の仕事はITやAIでは代替できない部分が多いからです。
また、年収においては仕事の需要が増加傾向にあるため、減少するとは考えにくいと言えます。収入面での将来性も、特別不安視する必要はないでしょう。
以下の記事では測量士の将来性について解説しています。気になる方はご覧ください。
どうしてもきついなら転職も検討しよう
測量士の将来性については、不安になる必要はないと考えられます。しかし、仕事内容や待遇面においては、問題が山積みです。
現在の職場環境に不満がある、または仕事内容がきついと感じるのなら、転職も考えてみてください。測量士の需要は高まりつつあるため、転職が比較的しやすいという現状があります。
パソナなどの転職サイトは、資格を活かした求人が多く掲載されています。優良ポストへの転職も可能なので、検討してみるのも一つの方法です。
測量士の仕事内容や給料についてについてまとめ
測量士の仕事内容や給料についてについてまとめ
- 測量士は野外で仕事をすることがほとんど
- 仕事はきついが、給料や年収は一般サラリーマンと変わらない
- 職場によって給料や待遇などに大きな差がある
測量士の仕事内容や給料について解説してきました。測量士の仕事は野外がメインです。そのため、サラリーマンなどと比べるときついと感じることが多くあります。
しかし、近年では測量士の需要は高まりつつあります。好条件での測量士の募集もありますから、どうしてもきつい場合は転職も考慮してみると良いでしょう。