測量士補合格までの勉強時間は?独学の勉強方法や試験難易度・おすすめ参考書も紹介!
「測量士補に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なの?」
「独学をする時の勉強方法や、おすすめの参考書を知りたい!」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
資格を取る時は、どうせなら一発で合格したいものです。必要な勉強時間はあらかじめ知っておきたいですよね。
そこでこの記事では測量士補の合格に必要な勉強時間をはじめ、独学の勉強方法や参考書、難易度なども詳しく解説します。
読み終わった頃には測量士補の勉強がすぐに始められるようになっていますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
測量士補試験合格までの勉強時間についてざっくり説明すると
- 測量士補試験の合格に必要な勉強時間は200時間程度
- 元々持っている知識量によっても勉強時間は変わる
- 測量士補の合格率は36%前後
- 測量士補試験の難易度は偏差値にすると47程度だが、適切な対策をしなければ合格できない
このページにはプロモーションが含まれています
測量士補合格までの勉強時間
早速、測量士補試験の合格に必要な勉強時間について解説します。
一発合格するには200時間必要
一般的に、測量士補の試験に一発で合格するためには200時間程度の勉強時間を確保しておけば安心と言われています。
ただし元の知識によっても変わる
200時間というのは、あくまで一般的な勉強時間です。個々が元々持っている知識などによって、必要な勉強時間は変わってきます。
例えば、元から数学が得意な人にとっては「三角関数」のような計算問題は、そこまで難しいと感じないかもしれません。しかし三角関数に馴染みが無い人にとっては、その分の勉強時間が増えることになります。
正確な計算ができるかどうかも測量士補の試験結果に関わってきますので、こうした素養がどれくらいあるかも、勉強時間(勉強量)に影響を与えます。
200時間という数は一応の目安です。自分の知識量との兼ね合いも考えつつ、必要な勉強時間を算出していきましょう。
測量士補試験の合格までの学習期間
測量士補試験の合格に必要な勉強時間はわかりましたが、期間にするとどれくらいになるのでしょうか。
200時間の勉強時間を確保するためには、どのくらいの期間が必要なのかを考えていきましょう。
5ヶ月は勉強期間を確保するのが理想
200時間という勉強時間を確保するためには、1日1~2時間ずつ勉強していったとすると100日~200日くらいかかります。ここに休息日も含めて考えると5~6ヶ月くらいの期間が必要になるでしょう。
つまり測量士補試験に独学で合格したいと思ったら、最低でも5ヶ月程度の学習期間を確保してください。少し余裕を持って6ヶ月前後の期間を見ておけばさらに安心です。
独学者は年明け前に勉強を始めるべき
測量士補の試験は、毎年5月中旬に行われます。
ここを目指して勉強するわけですから、独学で勉強する場合は年明けの少し前くらいから勉強を始めておくと良いでしょう。
独学での試験勉強を始める前には学習スケジュールを綿密に作っておく必要があります。
試験内容の知識のインプットやアウトプット(問題演習)に入る前にスケジュールを立てなくてはならないので、準備は前年の12月中旬くらいから始めるようにしてください。
学習スケジュールを立てる時の注意
独学の場合、スケジュール管理は全て自分一人行わなくてはなりません。
この時にありがちなミスとしては、勉強内容を盛り込みすぎてしまうことです。
真っ白なスケジュール表を見ていると、ついあれもこれもできるのではないかと、学習内容を何でも入れてしまいがちです。しかし実際にこなせる内容は限られていますよね。
スケジュールを立てる時はまず、ある程度の長期で区切って、ざっくりと学習範囲を入れていってください。その後で1週間単位、3日ごとのように少しずつ細かく区切っていくことをおすすめします。
また勉強は思い通りに進むとは限りません。スケジュール調整ができるように、1ヶ月に一度くらいの割合で数日の予備日を入れておくようにしましょう。
1ヶ月の勉強計画で合格した人も
測量士補の試験勉強についてインターネットで調べると、1ヶ月程度という短期間の勉強で合格できたという報告が多く見られます。
しかしこうした投稿をしている人の多くは、元から測量士補の知識をある程度持っていたり、資格取得のノウハウを数多く身に付けている人ばかりです。
合格率はそれほど高くない
測量士補の試験の合格率は、例年3割ほどです。
7割前後の受験者は不合格となっているわけですから、一般的に言われるほど簡単な試験ではありません。
初めて受験する方は、1ヶ月の勉強期間で挑戦するなどということは考えないようにしましょう。
以下の記事では、測量士補の合格率について徹底解説しています。
土地家屋調査士との同時受験の場合
測量士補の資格は、「土地家屋調査士」という資格とセットで取得されることが多いです。
もし土地家屋調査士の資格の合格も目指す場合は、測量士補よりも土地家屋調査士のほうを優先して勉強を進めてください。
理由としては、土地家屋調査士のほうが測量士補よりも試験の難易度が高いからです。
また試験内容に若干被りがありますので、土地家屋調査士の知識があったほうが測量士補の勉強も捗ることでしょう。
以下の記事では土地家屋調査士試験の難易度について記載しています。比較の際にはぜひご覧ください。
測量士補の試験で勉強する内容
限られた勉強時間の中で効率的に学習を進めるためには、勉強内容を把握しておくことが重要です。
この段落では、測量士補の試験勉強ではどのような内容を学習していけば良いのかを解説します。
測量士補試験の内容
測量士補の試験は、以下の8つの分野から出題されます。
-
測量に関する法規
-
多角測量
-
汎地球測位システム測量
-
水準測量
-
地形測量
-
写真測量
-
地図編集
-
応用測量
どの分野も多少なりとも計算問題を含みますので、どちらかというと理系の方向けの試験内容になっています。
とは言え、計算方法を覚えてしまえば計算自体はそこまで難しくありません。文系の人でもしっかり勉強すれば問題なく合格できるでしょう。
測量士補の試験科目とその配点
測量士補の試験は、上記でご紹介した内容から全28問の出題となります。試験時間は3時間です。
択一式のマークシート形式の出題ですので、比較的回答しやすい試験形式だと言えるでしょう。
配点は、1問25点×28問で、700点満点です。正答率65%以上で合格となりますので、450点以上の得点率を目指して頑張ってください。
合格率や難易度はどのくらい?
測量士補試験の合格率は、以前は20~40%程度で推移していました。
現在の合格率は36%程度に落ち着いていますので、今後も大きな変化はないと思われます。
なぜ簡単だと思われているのか
測量士補試験は、ここ数年は4割にも満たない合格率です。毎年6割~7割程度の受験者は不合格になっていますから、そこまで簡単な資格試験とは言えません。
にもかかわらず、測量士補の試験は一般的に簡単と思われているようです。
その理由として考えられるのは、資格試験の偏差値が「47」と判定されていることが挙げられます。偏差値47というと平均以下の難易度となりますので、これが原因で「やや簡単」と思われているのでしょう。
しかし測量士補試験は、勉強せずに受けて合格できるような試験では決してありません。適切な対策を行わなければ合格は難しいですので、ぜひ気を抜かずに勉強を重ねていってください。
測量士補試験の難易度について気になる方は以下の記事をご覧ください。
基本的な試験対策の方法
測量士補試験の内容は、暗記の内容が比較的単純です。
行政書士のように、テキストの補足部分まで細かく暗記しなければ解けないような問題は出ませんので、ある程度セオリーに従って暗記していけば問題ないでしょう。
全て正確に暗記しなくても、おおまかな知識を身に付けておけば正解できる問題も多いです。知識量を問われる問題については、そこまで重点的に対策を行う必要はないと考えてください。
計算問題は腰を据えて対策しよう
測量士補の試験でカギとなるのが「計算問題」です。
公式を全て暗記した上で、どのような問題が出ても活用できるようにしておく必要があります。しっかり解けるようになるまで演習問題で練習を重ねていってください。
測量士補試験に関連する数学について以下の記事で詳しく解説しています。
独学で測量士補に合格できる勉強方法
次に、測量士補の勉強を独学で行う場合、どのように勉強を進めれば良いかを解説します。
まずはテキストでインプット
資格試験対策を行う際は、まず「インプット」から始めましょう。
インプットとは、テキストや参考書で知識を頭に入れていくことです。実際に問題を解いて練習することは「アウトプット」といいます。
インプットとアウトプットの割合は3:7程度が望ましいと言われています。
初学者はインプットに時間を割きがちですが、いくら知識を頭に入れても使いこなせなければ意味がありません。スムーズにアウトプットに移るためにも、インプットに時間をかけすぎないように注意してください。
インプット用のおすすめ参考書
測量士補試験の独学でおすすめの参考書は、以下のテキストです。
- 「やさしく学ぶ 測量士補試験 合格テキスト」オーム社 2,860円
こちらのテキストは、重要知識の中から試験に頻出するものを厳選して、丁寧に解説した内容になっています。初めて測量士補の勉強をする人でもスムーズに知識のインプットができるでしょう。
練習問題も充実していますので、単元ごとの習熟度を自分で確認することができます。
アウトプットは過去問中心
測量士補の試験は暗記事項がそれほど難しくないのに加えて、過去問の焼き直し(再出題)が非常に多いことが特徴的です。
つまり、過去問を繰り返し解いておけば得点アップにつながりやすいです。計算問題はもちろんのこと、暗記系の知識が問われるような問題は、繰り返し解いておくことで反射的に答えられるようになるでしょう。
過去問は10年分を反復しよう
測量士補の試験は、過去問をどれだけやり込んだかで合格の可能性が左右されると言っても過言ではありません。
ぜひ過去問は、最低でも10年分は反復して解いておくようにしましょう。
10年分というとかなり多いように感じますが、元々資格試験では、過去問の研究が非常に大切です。
測量士補の試験は他の資格試験よりも過去問からの出題が多いことがわかっていますので、一発合格を目指すためにもこのくらいの対策は必要と言えます。
過去問で一喜一憂しない
過去問を解く時に注意したいのが、いくら過去問で高得点を取っても当日の点数に繋がるとは限らないことです。
過去問で満点を取ったからと言って、まだ試験に合格できたわけではないですよね。
過去問で重要なのは正解した数ではなく、次に同じミスをしないことです。もし「まぐれ」で正解していた場合は、もう一度テキストに戻って正確な知識を身に付けましょう。
過去問については、隙間時間を使って手軽に解けるアプリもあります。後ほどご紹介しますので、こうしたツールも活用しながら効率的にアウトプットをしていってください。
問題集でも演習をするのがおすすめ
測量士補試験は、計算問題への対策も重要です。
公式が暗記できても、実際の問題に活用できなければ意味がありません。安定した得点を取るためにも、過去問だけでなく、問題集を使っての演習もしておきましょう。
試験対策におすすめな問題集
測量士補の試験対策の際、問題集を購入するなら下記がおすすめです。
- 「2023年版 測量士補試験問題集」実教出版 2,200円
こちらの問題集は、分野別に頻出問題を集めた構成になっています。
各章の「傾向と対策」も分析してありますので、独学で測量士補試験に挑戦する場合でも全体の方向性がつかみやすいでしょう。
上記は2023年度版をご紹介していますが、受験を決めたら最新版を購入しておくことをおすすめします。
測量士補試験の独学勉強法をより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
隙間時間の活用で短期合格を目指す
資格試験に短期間で合格するためには、まとまった勉強時間の他に「隙間時間」の活用も大切です。
通勤や通学時間を活用しよう
隙間時間として最も活用できるのが、通勤や通学の時間です。
通勤や通学では、毎日1~2時間程度を移動に費やしている方も多いでしょう。この時間を勉強に使うことができれば、日々の積み重ねでかなり差がつくことになりますよね。
スマホを使った勉強方法
通学や通勤の電車の中で冊子のテキストを広げるのは難しいかもしれませんが、最近はスマホを使った勉強方法が確立されています。
無料のアプリも数多く提供されていますので、気に入ったツールを見つけて隙間時間を有効に活用できるように工夫していきましょう。
自分に合ったものが見つかれば毎日の継続もしやすいですし、効果的に試験対策ができます。
通信講座でもアプリを提供している
測量士補の勉強をするための無料アプリがなかなか見つからない場合は、通信講座も視野に入れてみると良いです。
測量士補の通信講座では、テキストを使った勉強方法以外に、スマホ用の動画やアプリ提供が充実しています。
特に講義の動画は、家で見るよりも通勤や通学の時間に見てしまったほうが効率が良いでしょう。
アプリを使った勉強方法なら、食事の前後や入浴中など、隙間時間を使って試験対策ができます。短時間でインプットを完璧にすることも可能となるでしょう。
最短合格を目指すのなら通信講座
測量士補試験に短期間で合格したいなら通信講座の活用がおすすめです。
通信講座は最初から合格に最適なカリキュラムが組まれており、教材のわかりやすさや学習サポート機能からも、最短での合格を強力に後押ししてくれます。
特にアガルートの通信講座なら最短ルートでの合格を確実なものにする講座であるといえるので非常におすすめです。
合格率は驚異の96.9%を誇っており、これは驚くべき実績であるといえるでしょう。(令和4年度実績)
また、教材のわかりやすさも徹底追及したものとなっており、質問機能と合わせることで、合格までの最短ルートを歩めること間違いなしです。
測量士補の対策はぜひアガルートの通信講座で行ってみてはいかがでしょうか?
スマホアプリで過去問演習ができる
測量士補には、スマホで過去問演習ができるアプリが存在します。
- 「測量士補 合格過去問 2020年版」HORIUCHI INSATSUSHO, K.K.
こちらのアプリは、誠文堂新光社の「測量士補 合格過去問」を元にしています。
単に問題を解いていくだけでなく、成績管理機能やブックマーク機能、また誤答管理機能があるため間違えた問題だけを後から学習し直すこともできます。
試験日までの日数を数えてくれるカウンターも搭載していますので、測量士補試験に向けて総合的な試験対策ができることは間違いないでしょう。
先ほども触れましたが、測量士補の試験に合格するためには、過去問演習が非常に大切です。
過去問演習が隙間時間でできるというのはかなり大きな利点ですので、ぜひ上記のアプリを上手に活用して、測量士補試験の合格を目指してください。
測量士補試験合格までの勉強時間まとめ
測量士補試験合格までの勉強時間まとめ
- 測量士補試験の合格には200時間程度の勉強が必要だが、元々の知識量によって多少増減する
- 測量士補試験は簡単だという噂があるが、難易度がそこまで低いわけではない
- テキストや過去問、問題集やアプリなどを使って効率的に勉強を進めよう
- 最短での合格を目指すなら通信講座がおすすめ
測量士補試験は、偏差値にするとそこまで高い難易度には見えないかもしれません。でも合格率は4割以下となっていますので、しっかり対策をして本番に臨んでくださいね。
独学が難しい場合は通信講座も利用して、効率よく勉強を進めましょう!