新形式TOEICの時間配分は?リーディングで満点を取れる対策法や勉強法も紹介
「新形式TOEICの時間配分ってどうなってるの?」
「TOEICを受けてみたいけど、どうやって勉強したらいいかわからない!」
TOEICに関しては、このように思っている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、新形式のTOEICについてくわしく解説しています。
時間配分の目安、解き方のコツ、おすすめの参考書・問題集など詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC新形式の時間配分についてざっくり説明すると
- TOEICの制限時間はリスニング45分、 リーディング75分
- part5とpart6はそれぞれ10分で解く
- part7は速読するのがコツ
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TOEIC新形式の時間配分の目安
TOEICは2016年5月から新形式になり、問題数と一部内容が一部変更されました。
そのため、一問ごとの時間配分を旧形式とは変える必要があります。
そこで、TOEIC新形式での問題数と時間配分についてご紹介していきます。
リスニングの時間配分
リスニングはpart1からpart4までで構成されており、全体の制限時間は45分です。
パートごとの問題数と時間配分は以下のとおりになっています。
問題数 | 時間配分 | |
---|---|---|
Part1 | 6問 | 約3分 |
Part2 | 25問 | 約9分 |
Part3 | 39問 | 約17分 |
Part4 | 30問 | 約16分 |
リスニングパートの問題数の変更点
リスニングパートは、全体の問題数は100問で旧形式からの変更はありません。
しかし、Partごとの問題数が変更されています。
Part | 旧形式 | 新形式 |
---|---|---|
Part1 | 10問 | 6問 |
Part2 | 30問 | 25問 |
Part3 | 30問 | 39問 |
Part4 | 30問 | 30問 |
このように、part4以外は問題数の変更があります。
Part3とPart4が特に重要
リスニングパートでは、特にPart3とPart4が重要になります。
Part3は約17分、Part4は約16分と試験時間が長いことが特徴です。
また、Part3とPart4はリスニングの後半なので疲れが溜まってきてしまいます。
そのため、集中力をどれだけ維持できるかが勝負になります。
リスニングの後半にもしっかり集中力を維持できるよう、普段から本番と同じ形式の模試を解くなどの練習をしておきましょう。
リーディングの制限時間
リーディングはpart5からpart7までで構成され、全体のの制限時間は75分です。
リーディングパートの問題を全て解くには、1問あたりにかける時間が重要になります。
そこで、リーディングパートでは、1問あたりにかける時間の目安もご紹介します。
Part5・Part6の時間配分
問題数 | 時間配分 | 1問あたりの時間 | |
---|---|---|---|
Part5 | 30問 | 10分 | 20秒 |
Part6 | 16問 | 10分 | 37秒 |
リーディングパートは、自由に時間配分を設定することができます。
リーディングパートでは、最も設問数が多いpart7に時間をかけられるよう、part5、part6はなるべく早く終わらせましょう。
時間配分は、part5・part6それぞれ10分ずつが目安です。
part5・part6の問題数の変更点
part5とpart6は、問題数が以下のように変更されています。
Part | 旧形式 | 新形式 |
---|---|---|
Part5 | 40問 | 30問 |
Part6 | 12問 | 16問 |
このように、比較的簡単なpart5は10問減り、少し難易度が高くなるpart6は4問増えています。
Part7の基本の時間配分
part7は長文読解問題です。
一つの文章を読んで答えるシングルパッセージ、二つの文章を読んで答えるダブルパッセージ、三つの文章を読んで答えるトリプルパッセージからなります。
part7は以下のような時間配分が望ましいでしょう。
パッセージ | 文章数 | 問題数 | 時間配分 | 1問あたりの時間 |
---|---|---|---|---|
シングル | 10 | 29問 | 25分 | 51秒 |
ダブル | 2 | 10問 | 10分 | 60秒 |
トリプル | 3 | 15問 | 20分 | 80秒 |
合計 | 15 | 54問 | 55分 |
part7の中でも、トリプルパッセージ問題は文章が長く、解くのに時間がかかります。目標スコアによっては、問題の取捨選択が必要です。
part7の問題数の変更点
part7は、旧形式と比べて大幅な変更点があるため、旧形式のみ受けたことがある方は特に注意してください。
パッセージ | 旧形式 | 新形式 |
---|---|---|
シングル | 28問 | 29問 |
ダブル | 20問 | 10問 |
トリプル | 15問 | |
合計 | 48問 | 54問 |
このように、part7全体の問題数が48問から54問に増えただけではなく、旧形式にはなかったトリプルパッセージ問題も出題されるようになった点も難易度を高める要因の一つです。
時間が足りる人・足りない人の差
本番と同じように時間を計って問題演習を行った回数が少ないと、本番では時間配分の目安がわからず時間が足りなくなってしまいます。
時間内に解けるようにするには、事前に時間を計って問題演習を行うことが重要です。
また、時間内に解くためには、わからない問題があったらすぐ飛ばし、他の問題に進みましょう。
特に、part5・part6のように知識を問われるパートでわからない問題があったら、すぐに飛ばすことが重要です。
このような知識が必要になる問題がわからない場合、悩んでも時間の無駄になってしまうからです。
TOEIC新形式の問題の特徴
ここまでTOEIC新形式の問題数について解説してきました。次に、問題の内容について詳しくみていきましょう。
リスニングセクションの特徴
リスニングセクションの内容は以下のようになっています。
Part | 概要 | 出題内容 |
---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 4つの説明文のうち、写真を最も的確に描写しているものを1つ選ぶ |
Part2 | 応答問題 | 質問に対する3つの応答から、最もふさわしいものを1つ選ぶ |
Part3 | 会話問題 | 会話に関する4つの選択肢から、最もふさわしいものを1つ選ぶ |
Part4 | 説明文問題 | 説明文の内容について3つの選択肢から最もふさわしいものを1つ選ぶ |
リスニングセクションの内容の変更点
リスニングセクションでは、part3とpart4の問題に変更がありました。
part3では、これまで2人の会話のみでしたが、新形式では3人の会話を聴いて答える問題も登場しました。
また、話し手の意図を答える問題、図表を見て答える問題も出題されるようになっています。
part4も、話し手の意図を答える問題と図表を見て答える問題が新たに出題されるようになりました。
リーディンセクションの概要
リーディングセクションの内容は以下のようになっています。
Part | 概要 | 出題内容 |
---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め問題 | 文章の空欄に入る最も適切なものを4つの選択肢から選ぶ |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 文章の空欄に入る最も適切な単語・文を4つの選択肢から選ぶ |
Part7 | 1つまたは複数の文書 | 文書について最も適切なものを4つの選択肢から選ぶ |
リーディングセクションの内容の変更点
リーディングセクションでは、part6とpart7に変更がありました。
Part6では、これまで空欄には語句を入れる問題だけでしたが、新形式では文章を入れる問題も登場しました
Part7では、これまで一つの文章を読んで答えるシングルパッセージ問題、二つの文章を読んで答えるダブルパッセージの問題しかありませんでした。
しかし、新形式では三つの文章を読んで答えるトリプルパッセージの問題が出題されるようになっています。
新形式で負担が増えた?
新形式では、リーディング全体の問題数は旧形式と変わっていません。
しかし、解くのに時間がかかるPart6・Part7の問題数が増え、part6は12問から16問に、part7は48問から54問に変更されました。
そのため、実質的には負担が増えていると言えるでしょう。
part6・part7の解く時間を十分残しておくなど、これまで以上に適切な時間配分が必要です。
Part別のTOEIC試験対策のコツ
TOEICで高スコアを取るには、それぞれのパートで解き方のコツをしっかり知っておく必要があります。
ここからはパート別の解き方のコツを解説していきます。
Part5は文法知識が問われる
part5は、短文中の空欄を穴埋めする問題です。文法知識や単語の意味が問われ、知識がないと解けない問題になっています。
設問は短文であるため、空欄に当てはまる単語を文脈から予想しにくいのがpart5の難しいところです。
答えがわからない場合、時間をかけて考えたからといって正解がわかる性質の問題ではないため、part5はあまり時間をかけるべきではありません。
勉強法としては、まず高校までの文法・単語を完璧にする必要があります。
その上で、TOEICに特化した単語帳や文法問題集を使ってインプットとアウトプットをしながら知識を定着させていきましょう。
Part6は精読力が大切
part6は、長文内にある空欄を穴埋めする問題です。知識だけでなく読解力も問われます。
長文文章全体の意味を正確に理解する必要があるため、精読力も必要なのです。
ただ、長文と言ってもそこまで長い文章ではないため、じっくり時間をかけて読むのではなく、速いテンポで解いていきましょう。
part6を解きやすくするためには、普段の勉強では文章全体を正しく理解し、あやふやな箇所がないように心がけておくことが大切です。
Part7は速読トレーニングが必要
part7は長文読解問題です。文章が大幅に長くなるため、速読力が必要になります。
スキャニングとスキミング能力
part7ではスキャニングとスキミングの能力も必要です。
スキャニングとは、長文から特定の情報を探し出すことです。
スキミングは、文章の要点から大意を把握することを指します。
part7では文章全てを完璧に理解する必要はありません。
この2つの能力を用いて長文の中から必要な情報を得て効率よく問題を解くことが、part7でのコツです。
シングルパッセージを攻略するには
part7のシングルパッセージに取りかかるのはpart5・part6を解いたあとで徐々に疲労が溜まってくる頃です。
そのため、シングルパッセージの長文を見たときにはテンションが下がってしまいがちです。
しかし、シングルパッセージは難易度が高いわけではないので、気持ちを落ち着かせて取り組みましょう。
ダブル・トリプルパッセージの場合
ダブルパッセージ、トリプルパッセージは、まず初めに問題を読み、問われている内容を把握しましょう。
ダブルパッセージ、トリプルパッセージは、本文の内容に沿った順番で問題が出題されていきます。
そのため、問題で聞かれていることを意識しながら本文を読むと解きやすくなります。
また、ダブルパッセージ、トリプルパッセージは文章が長いので、全文を理解しようとせず必必要な情報を効率よく抜き出すことが大切です。
TOEICで満点をとる分野別勉強法
ここまで、各パートの対策について解説しました。各パートの対策をすればある程度のスコアが取れますが、それでは満足できない方もいるでしょう。
そこで、ここからは満点を取る勉強法についてご紹介します。
単語を覚えるコツ
満点を取るには、単語についての知識を充実させなけばなりません。
そのためには、TOEICに特化した単語帳をまずは1冊購入し、完璧にしましょう。
単語帳は一周で終わるのではなく、何周もするように心がけましょう。単語帳は最低でも3周はすることをおすすめします。
人間は一度覚えたものも時間が経てば忘れてしまうため復習が大切です。
復習をするときは、まずは1日後、次は1週間後、そして1か月後と間隔を空けて復習していきましょう。
発音学習は欠かせない
自分で発音できない単語は聴き取れないため、リスニングにおいて発音学習は欠かせません。単語を覚えるときには必ず発音まで覚えましょう。
発音学習の仕方としては、リスニングのスクリプトやリーディングの文章を繰り返し音読することをおすすめします。
音読の際は、オーバーラッピングやシャドーイングを行うと効果的です。
オーバーラッピングとは、音声と同時に発音することで、音声のスクリプトを見ながら発音します。
シャドーイングとは、音声を聴きながら、音声から少し遅れて発音していくもので、スクリプトは読まずに行います。
この二つの学習法はリスニングにおいて非常に効果的ですので、ぜひ行ってみてください。
英語脳を構築するには
英語を英語のまま理解することにより、英語を聴いたり読んだりしたときに速く理解できるようになります。
英語を英語のまま理解するには、英語を日本語の語順に直して訳そうとするのではなく、英語の語順通りに理解することが重要です。
また、普段から英語のニュース番組や映画を観るなど、英語に触れられる環境を作ることも効果的です。
受験テクニックを習得しよう
TOEICの受験テクニックを習得することにより、効率よくスコアアップを狙うことができます。
例えば、part5とpart6では、主語は何なのか、また空欄に入る品詞は何なのかを意識することがコツです。
part7では、まず先に問題を読み、必要な情報をスキャニングしてから本文を読みましょう。
新形式TOEICのおすすめ教材・講座
ここからは、新形式TOEICに対応している教材や講座でおすすめできるものをご紹介します。
公式問題集は必須
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』は、TOEICテストを実施しているETSが作成した問題集です。
公式の問題集であるため、実際の試験傾向を最も反映している問題集であると言えます。
リスニング音声を公式のスピーカーが担当していることも特徴です。
TOEIC受験を考えているのであれば、ぜひ購入することをおすすめします。
単語帳は定番の「金フレ」
『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、TOEIC用の単語帳として最も高い販売実績を誇っています。
目標スコア別に必要な単語が別れているため、どのようなレベルの受験者にもおすすめです。
フレーズとともに単語を覚えるスタイルであるため、単語の使い方と意味を一緒に覚えることができます。より実践に近い形で単語の暗記が行える単語帳です。
文法対策に人気の参考書
『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』は、金フレ』の著者・TEX加藤氏が執筆した参考書です。
文法分野では常にトップの販売実績を上げています。
演習量がとにかく多いことが特徴で、出題される文法・語彙事項を網羅的に学ぶことができます。
1問1問正答の導き方や他の選択肢が間違っている理由を丁寧に説明しており、文法が苦手な方でも学びやすい参考書です。
おすすめのリスニング問題集
『TOEIC®テスト新形式精選模試リスニング3』は、リスニング対策の基本が詰め込まれた500問で演習ができます。
これ一冊でリスニング対策は完璧とも言える内容です。
また、リスニングのパートごとに攻略法や出題パターンが網羅されており、スコアアップのための学習法も教えてくれます。
スクールで学ぶことが多い内容までしっかり解説されているため、独学の方にもお勧めできる問題集です。
リーディングが得意になる教材
『TOEIC®テスト新形式精選模試リーディング3』は、『TOEIC®テスト新形式精選模試リスニング3』と同様、頻出パターンを網羅できる500問が収録されています。
一冊やり切ることにより、ほぼ全てのリーディング問題のタイプに対応できます。
リーディングセクションごとに時間配分や攻略法を詳しく解説してくれるため、スコアアップに直結する学習が可能です。
ベルリッツで実践的な英語学習をしよう
ベルリッツの学習アプローチは、実際に使用される会話表現にフォーカスを当てています。一般的な中学や高校での英語教育は、文法の厳格な適用や文字通りの翻訳に偏りがちで、実際のスピーキングスキルの練習が不足している傾向にあります。
しかし、ベルリッツでは文法や翻訳の細かな点に縛られず、ロールプレイをはじめとする実践的な学習を重ねるため、学習者は習得した表現を実際に使えるようになるまで、反復して練習することが可能です。
TOEIC学習に特化したコースもあるため、本質的な英語力に加えて試験に合わせた知識も併せて身につけることができます。
詳しい詳細は公式HPでご覧ください。
TOEIC新形式の時間配分についてについてまとめ
TOEIC新形式の時間配分についてについてまとめ
- リーディングでは、part5とpart6を速く解いてpart7に時間を残しておく
- 本番での時間配分の目安がわかるよう、普段から時間を計って問題演習をする
- 目標スコアによっては、part7の難しい問題を捨てることも対策の一つ
TOEIC新形式の時間配分、解き方のコツなどをお伝えしました。
リスニングセクションでは、特に後半のpart3とpart4は疲れてしまいがちなので、集中力を途切れさせないようにしましょう。
リーディングセクションでは、part7になるべく多くの時間をかけられるよう、part5とpart6は速く解けるようにしてください。
それぞれのパートの時間配分や解き方を理解し、高スコアを狙っていきましょう!