初めてのTOEIC受験を成功させるには?おすすめ参考書から勉強法まで徹底解説!
「TOEIC初受験を成功させるにはどんな準備をするべき?」
「おすすめの参考書は?初めてならどんな勉強をするべき?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
TOEICは日本で最も有名な英語試験の一つだと言えます。
就職や転職の場でもそのスコアは評価されるため、特にそうした目先の目標がある場合は初受験から結果を残したいという人も多いはずです。
そこで今回は初めてのTOEIC受験を成功させるための方法について、おすすめの参考書や勉強法などを詳しく解説します。
これを読んで、TOEIC初受験の準備を進める上での参考にしてください。
初めてのTOEIC受験を成功させる方法をざっくり説明すると
- まずは公式問題集で現状のレベルを把握する
- 文法の学習は最優先で行うべき
- TOEICに特化した勉強をすることが重要
- 問題用紙には書き込まないなど、受け方の注意点をよく理解しておく
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TOEICを初めて受験する人が知っておくべきこと
TOEICは英語を通じたコミュニケーション能力やビジネス現場で有用な英語力を評価する試験です。日本をはじめ世界中で実施されています。
最もメジャーなTOEIC L&Rは日本で年10回(1・3〜7・9〜12月)、全国約80都市で実施されており、日本で最も知名度の高い試験の一つです。
TOEICは主に読解力とリスニング力が必要
一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、現在5種類のTOEICを実施しています。詳細は以下の通りです。
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Tests
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
上記の通り、2種類以上のテストを受験すれば英語の4技能全てを測定することができます。
最も受験者数が多いのはリスニングとリーディングのスキルを試す「TOEIC Listening & Reading Test」で、この試験の成績が様々な評価に使われています。また一般的にTOEICと言えばこの試験のことです。
TOEIC L&R Testの試験概要
TOEIC L&R Testは、約45分間のリスニングセクション(100問)と約75分間のリーディングセクション(100問)で構成されています。
約2時間という長丁場で200問に答えないといけないので、集中力や体力の点ではかなり大変な試験と言えるでしょう。
なお、TOEIC L&R Testの出題内容は以下の通りです。Part1〜4はリスニングセクション、Part5〜7はリーディングセクションになります。
Part | 問題詳細 |
---|---|
1 | 写真描写問題 6問 |
2 | 応答問題 25問 |
3 | 会話問題 39問 |
4 | 説明文問題 30問 |
5 | 短文穴埋め問題 30問 |
6 | 長文穴埋め問題 16問 |
7 | 1つの文書 29問・複数の文書 25問 |
スコアは10~990点で評価
TOEIC L&Rのスコアは10から990点までの間で5点刻みで算出されます。配点はリスニングセクション・リーディングセクションともに495点満点です。
なお、TOEIC L&Rでは英語初心者から英語上級者までが全員同じテストを受験するため、英検のように合否が出されることはありません。スコアの程度で英語力が評価されます。
TOEICのスコアを英検と比較すると?
TOEICのスコアと英検の級には以下のような関係があると言われています。
点数 | 英検の級 |
---|---|
400点未満 | 3~5級 |
400~495点 | 準2級 |
500〜595点 | 2級 |
600〜695点 | 2級A |
700〜795点 | 2級A〜準1級 |
800〜895点 | 準1級 |
900〜990点 | 1級 |
すでに英検を取得している人は、上記を参考に自分のTOEICのスコアがどのくらいかをチェックしてみましょう。
平均点は580点ほど
2019年3月〜2020年1月までのTOEIC L&R公開テストの平均スコアは以下の通りです。
実施回 | 平均点 |
---|---|
238回(2019年3月) | 579.2点 |
239回(2019年4月) | 596.9点 |
240回(2019年5月) | 596.8点 |
241回(2019年6月) | 583.7点 |
242回(2019年7月) | 581.5点 |
243回(2019年9月) | 583.1点 |
244回(2019年10月) | 597.5点 |
245回(2019年11月) | 585.5点 |
246回(2019年12月) | 595.4点 |
247回(2020年1月) | 581.2点 |
上記より、試験回によって多少の変動はあるものの、TOEIC L&R公開テストの平均スコアは概ね580点前後であることが多いことがわかります。
よって英語が苦手な人や初めて受験する人は、まずはこのスコアを目指すのが良いでしょう。
スコアによって活用の幅が大きく広がる
TOEIC L&Rのスコアと有効度の関係は以下の通りです。
スコア | 有効度 |
---|---|
400点未満 | 資格としてアピールは難しい |
400~495点 | 資格としてアピールは難しい |
500〜595点 | 履歴書に書いても問題ない(マイナスにはならない)レベル |
600〜695点 | 履歴書に書けば一定のアピールになる |
700〜795点 | 履歴書に書けば十分なアピールにある・国際部門への就職や転職も視野に入る |
800〜895点 | 英語が得意と言って良い部類・大手企業や外資系企業への就職や転職も可能 |
900〜990点 | 上位3〜4%に入る極めて優秀な人材 |
上記より、就職や転職にTOEICのスコアを活かすなら、少なくとも600点以上が必要であることがわかります。実際、社員に対してTOEIC600点以上の英語力を求めている上場企業は多いです。
また英語を強みとしたいなら700点以上を目指すのが良いでしょう。
高校生から社会人まで幅広く受験
高校生から社会人まで幅広い年齢層が、例年TOEICを受験しています。高校生の場合は、大学入試の出願要件を満たすためやAO入試のアピール材料にするために受験するケースが多いです。
また大学生の場合は就職活動のために受験するケースもあれば、学校で強制的にIPテストを受けさせられるというケースもあります。
社会人には転職や昇進・昇級のために受験する人が多いです。
TOEICを解く際に要求される能力
続いてはTOEICを解く際に要求される能力について解説します。
基本的な文法力
文法はリスニングにおいてもリーディングにおいても土台となる大切な要素です。
TOEICにおいては高校レベルの文法知識が要求されるので、動詞の活用や分詞、SVOCなどの基本的な文法事項に関してはきちんと押さえておきましょう。
問題を解きながらそれらを逐一勉強していくのは非効率なので、まずは文法を最優先で固めるのがおすすめです。
速読力
TOEICのリーディンセクションは時間との戦いです。比較的ハイスコアを取る人でも、時間が足りなくなるケースは珍しくありません。
全問を解き切るには1問あたり1分弱で処理していかなければならないので、ハイスコアを取るには短時間で膨大な英文を読みこさせるだけの速読力が必要です。
よって時間制限を設けた問題演習などのトレーニングをして、素早く英文を読む力を鍛えておくのが良いでしょう。
重要な情報を見極める力
TOEICは時間との戦いという側面が強いので、限られた時間の中でたくさんの問題を処理するには、速読力だけでなく素早い判断能力も必要です。
問題文や選択肢から重要な情報を瞬時に見極め、適切な解答を選び取っていかなければいけません。
ちなみにある種の「要領の良さ」を身につければ、英文の全てを集中して聞き取ったり、読み取ったりしなくても、正解を選択することができます。
この能力を身に付けるには、TOEICで重要なキーワードとなりやすい頻出単語を押さえたり、問題演習を繰り返してTOEIC特有の出題パターンに慣れる必要があるでしょう。
タイムマネジメントも必須
圧倒的な英語力を備えている場合を除いて、TOEICは普通に解いていては全て解ききれないような設定になっています。
よってハイスコアを出すには、タイムマネジメントのスキルも重要です。
幸いリスニングセクション・リーディングセクションの各パートの問題数・出題形式は決まっているので、予め作戦を立てることができます。
そのため、問題演習で試行錯誤しながら、現状の実力で得点を最大化できるようなタイムマネジメントを行うのが良いでしょう。
TOEIC初受験者が準備すべき参考書・問題集
TOEICを受験するなら、まずは問題集で自らの現状を把握するのが良いでしょう。この時の問題集には公式問題集を使うのがおすすめです。
公式問題集にはTOEICを実施・運営するETSが本番と同じ仕方で作成した問題が収録しており、これを使ってテスト形式で点数を出してみることが、現状の実力を把握する最良の方法と言えるでしょう。
なお、公式問題集を購入すれば、公式スピーカーによる音声もダウンロードできるので、リスニングのテストに関しても本番と同じ形式で行うことが可能です。
特に初受験の場合は公式問題集で実力を把握し、その結果に応じて適切な参考書や勉強法を選択していくのが良いでしょう。最初の準備を余念なく行った方が効率よく学習を進めることができます。
ちなみに公式問題集(最新版)の基本情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 9 |
著者 | Educational Testing Service |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
価格(税込) | 3,300円 |
ページ数 | 312ページ |
特徴 | ETSが本番の同プロセスで作成した計400問(テスト2回分)を収録した問題集 |
文法の基礎から学びたい人におすすめの参考書
最初の実力診断でスコアが低かった人は、英語力の基礎である文法知識の習得が不十分である可能性が高いので、まずは以下のような参考書で文法知識を補強するのが良いでしょう。
ゼロからはじめて600点取れるTOEICテスト勉強法
試験のテクニックにとどまらず、英語自体の応用力・実践力を鍛えることができる方法が解説されている参考書です。
各セクション・各パートの例題と対策が掲載されており、英語学習の初心者がTOEICで600点を取るために必要な要素が凝縮されています。
特に英語が苦手な人やTOEICの対策法に悩んでいる人におすすめです。
以下ではこの参考書の基本情報を紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | ゼロからはじめて600点取れるTOEICテスト勉強法 |
著者 | 安河内 哲也 |
出版社 | KADOKAWA/中経出版 |
価格(税込) | 1,430円 |
ページ数 | 205ページ |
特徴 | 東進の人気英語講師がTOEICで600点を取る方法を英語が苦手な人にもわかりやすいように丁寧に解説 |
続・TOEIC(R) L&Rテスト 英文法ゼロからスコアが稼げるドリル
TOEICで頻出の文法問題を、徐々に難易度が上がるドリルの形式でたくさん解くことによって、無理なく英語力を高められる一冊です。
TOEICの英文法が苦手であればあるほど高い学習効果が期待できるので、英文法に自信がない人には強く利用をおすすめします。
特に現状のスコアが300点以下であるような人はかなりのレベルアップができるでしょう。
なお、この参考書の基本情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 続・TOEIC® L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル |
著者 | 高橋 恭子 |
出版社 | アルク |
価格(税込) | 1,430円 |
ページ数 | 199ページ |
特徴 | TOEIC英文法の頻出問題の演習を通して段階的に英語力のレベルアップが目指せる一冊 |
リーディング対策におすすめの参考書
リーディングセクションに弱点を発見した人は、以下のような参考書で重点的に特訓するのが良いでしょう。
なお、リーディングセクリョンの参考書は、必ず解説が充実したものにするべきです。
世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part7の読解]
「世界一わかりやすい」シリーズはTOEICの参考書として累計80万部以上という圧倒的人気を誇ります。
「Part 7 読解」はリーディングセクションの鬼門であり最も出題数の多いPart7の長文読解問題に特化した参考書で、TOEIC990点満点の取得者でもある人気講師の奥義が凝縮された一冊です。
以下ではこの参考書の基本情報をお伝えします。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 改訂版 世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 7 読解] |
著者 | 関正生 |
出版社 | KADOKAWA |
価格(税込) | 1,650円 |
ページ数 | 287ページ |
特徴 | TOEIC満点のカリスマ講師がPart7攻略のための奥義をわかりやすく公開 |
公式TOEIC Listening&Readingプラクティス リーディング編
TOEICのスコアが350〜700点の人におすすめのリーディングセクションに関する公式テキストです。公式問題318問がスキルごとに収録されており、じっくりとTOEICに必要なリーディングスキルを高めることができます。
3ステップで実力を高めることができる構成になっているので、スコアが伸び悩んでいる人でも無理なく学習することできるので、挫折の心配はありません。
またワークブック形式になっているので、より主体的に勉強することが可能です。
以下ではこの参考書の基本情報をお伝えします。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編 |
著者 | Educational Testing Service |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
価格(税込) | 3,300円 |
ページ数 | 412ページ |
特徴 | リーディングセクションの公式問題318問を掲載・300語を収録した単語集や速読用の英文も付属 |
リスニング対策におすすめの参考書
TOEIC初心者はまずリスニング問題全体を俯瞰できるような参考書を買うのがおすすめです。
また最初は個々の問題をよりも聞き取ること自体に苦労するはずなので、リスニングスキルを根本的に鍛えられるような教材の方が良いでしょう。
世界一わかりやすい TOEICテストの授業 [Part1~4リスニング]
先述した通り、「世界一わかりやすい」シリーズは大変人気のあるベストセラーです。
「Part1-4 リスニング」では、TOEICのリスニングセクションの全パートが詳しく解説されているため、全体像を把握し、その上でスコアアップを目指すには最適の一冊と言えるでしょう。
「聞き取れる」ようになるコツやテクニックに関してもわかりやすく教えてもらえるため、リスニング力自体を磨く上でも有用です。
以下ではこの参考書の基本情報を紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング] |
著者 | 関 正生 |
出版社 | KADOKAWA/中経出版 |
価格(税込) | 1870円 |
ページ数 | 253ページ |
特徴 | リスニングセクションの各パートを攻略するための「核心」を解説・日本人が聞き取りにくい音を「見える化」 |
TOEICテスト リスニングプラチナ講義
リスニングセクションの各パートの特徴を把握した上で、それぞれの解法が学べる参考書です。またTOEICで求められるリスニング力や英語耳の作り方なども学べるため、充実したリスニング対策ができるでしょう。
さらに巻末には模擬テストも付属しているため、知識やテクニックをインプットするだけでなく、それを実際に使う練習まですることができます。
リスニングセクションの基本的な対策はこれ1冊で完結させることができると言っても過言ではないため、TOEIC初心者なら是非持っておくと良いでしょう。
なお、この参考書の基本情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | TOEIC®テスト リスニング プラチナ講義 |
著者 | 濱崎 潤之輔 |
出版社 | ジャパンタイムズ |
価格(税込) | 2,090円 |
ページ数 | 296ページ |
特徴 | TOEICに必要なリスニング力を段階的に鍛えることができる一冊・英語の語順通りに理解する「文法耳」を養うこともできる |
TOEICの頻出単語を押さえるならこれがおすすめ
ビジネス英語に特化したTOEICには、一般的な英語学習では触れられないような英単語も多数登場するので、TOEIC専用の単語帳を使って頻出の単語を暗記することが必要不可欠です。
以下ではTOEIC初心者に是非とも使ってもらいたいおすすめの単語帳を2冊紹介します。なお、それぞれの最後には基本情報を記載しています。
TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
新形式を含めてTOEICを徹底分析した上で「100%出る」単語だけを収録した大人気の単語帳です。
600点・730点・860点・990点の4レベルに対応した単語がそれぞれ収録されているため、自らの目標スコアに合わせた暗記学習ができます。
また著者はTOEICで何度も990点満点を取得しているTEX加藤氏なので、教材としての信頼度も抜群です。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ |
著者 | TEX加藤 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
価格(税込) | 979円 |
ページ数 | 288ページ |
特徴 | TOEICの頻出の1,000語を目標スコアごとに掲載・パート1の重要語や定型表現についても学べる |
TOEIC(R)L&Rテスト 頻出英単語
TOEIC初心者や600点の壁を超えたいという受験者向けに作られた単語帳です。頻出の単語が本番で問われる形で、例文とともに掲載されているため、効率よくTOEICに特化した実力を培うことができます。
全12のチャプターにはそれぞれチェックテストがついており、インプットをしながら適宜アウトプットができるため、覚えた英単語を実践的に応用する力も養うことが可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | TOEIC® L&Rテスト 頻出英単語 |
著者 | 森田 鉄也 |
出版社 | すばる舎 |
価格(税込) | 1,650円 |
ページ数 | 340ページ |
特徴 | 効率の良い暗記学習で最短でのスコアアップを目指すための単語帳・TOEIC対策に必須のコロケーションも豊富に掲載 |
TOEICに特化した勉強法がおすすめ
TOEICではビジネス英語や日常の英語が中心に扱われるため、求められる英語力は限定的です。また出題傾向もほぼ決まっているので、TOEICに特化した対策を行うのが合格への近道と言えるでしょう。
以下では初めてTOEICを受験する人におすすめの勉強法を順番に解説します。
まずは問題集で現状の実力を把握
先述した通り、まずは公式問題集で現状のレベルを把握し、その結果に応じて学習方針を立てるのが良いでしょう。
なお、できるだけ正確に実力を測定するために、制限時間などは本番に合わせるのがおすすめです。
また仮にスコアが低かったとしても、現実から目を背けず、冷静に受け入れることをおすすめします。その上で妥当な目標スコアを設定しましょう。
勉強の際にはスケジュールを立てよう
TOEICの試験勉強は、数ヶ月で集中的に行ってスコアアップを図るというスタイルが一般的です。より効率的に実力をつけるには、その都度やるべきことを予め明確にしておくのが良いでしょう。
よって学習スケジュールはを綿密に立てるのがおすすめです。まずはリーディング・リスニング・文法・単語の4部門それぞれの目標を定め、それを達成するために必要な学習量及び学習時間を考えましょう。
なお、スケジュールは1週間単位で立てるべきです。ある程度綿密で、尚且つ急な都合にも対応できるので、実践しやすいと言えるでしょう。
単語はスキマ時間も活用して効果的に暗記
単語は長時間かけて一気に覚えてもすぐに忘れてしまうので、短い暗記学習を何度も繰り返すのが良いでしょう。
これを実行するにはスキマ時間を有効利用するのがおすすめです。例えば、毎朝・毎夕の通勤中と就寝前に単語を見るなど、習慣化して同じ単語を1日に何度も確認するようにすれば、効果的に定着させることができます。
また覚えた単語を忘れないために、1日後・1週間後・1ヶ月後のタイミングで復習を行うべきです。
英文法は基本を中心に復習
英文法に関しては高校レベルの知識があれば十分です。よってまずは高校の英文法をよく復習するのが良いでしょう。
また本格的な大学受験勉強の経験がない人など、高校英語の知識が理解できないという場合は、中学英語の勉強から始めるのもおすすめです。
英文法はTOEICを攻略する上での土台となるため、必ず自分がわからないところまで戻って確実に知識を習得するようにしましょう。
リスニングはスピードになれることが大切
TOEICのリスニング音声のスピードは速く、ネイティブに近いと言えるでしょう。そのため、最初は戸惑う人も多いはずなので、まずはスピードに慣れるということが非常に重要です。
練習法としては、適宜スクリプトも見ながら、一つひとつの問題を聞き取れるようになるまで何度も繰り返し聞くのが良いでしょう。
また聞き取る際には音読やシャドーイングなどを取り入れると、リスニング力を高めるのに効果的です。
長文問題はスキミング能力を鍛える
リスニングセクションはPart7の長文読解問題を中心に問題数が膨大なので、スピーディに解答しないと時間が足りなくなってしまいます。
なお、長文を素早く読解するにはスキミングという手法が有用です。スキミングとは文章の要点だけを拾い読み、その論旨を理解することを指します。
練習で文章を読む際は、各段落のトピックセンテンスを見つけることを意識しましょう。そして、文章をざっくり読むだけで解答を決めるという仕方で何度も演習を重ねるのがおすすめです。
最重要のキーワードやセンテンスだけを繋いでいくように文章が読めるようになれば、読解のスピードは格段に上がるはずです。
勉強の際に気を付けたいポイント
TOEICの試験勉強の際には以下の2点に注意しましょう。
英会話やライティング能力はなかなか伸びない
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングに特化した試験です。よって試験勉強を通して伸ばせるのは主に聞き取る力と読み取る力だけになります。
もちろん学習を通して間接的にスピーキングやライティングのスキルが向上するということは十分にあり得ますが、それらが劇的に向上することは期待できません。
よって実践的な英会話力や英語で文章を書くスキルを鍛えたい、それを試験のスコアで証明したいという場合は他の選択肢を検討するのが良いでしょう。
例えば、それらの学習にはオンライン英会話や英語塾などがおすすめです。試験ならTOEFLなどを考えてみてください。
毎日必ず英語に触れ続ける
外国語を習得するための最重要ポイントは、学習を毎日継続することです。
初心者の場合、毎日英語を勉強することはきついと感じられることもあるでしょうが、TOEICのスコアアップを目指すなら根気よく勉強を続けましょう。
しかし、毎日数時間の勉強だと疲れてしまい、モチベーションが続かなくなってしまうこともあります。よって仕事や学業が忙しい時は10分ほどでも構いません。
少しでも良いので毎日継続するという意識・姿勢が大切です。
ベルリッツで実力に合った学習をしよう
ベルリッツでは、現在の英語レベルと学習目標を明確にし、それに基づいて最適なカリキュラムを設計します。TOEIC対策講座の場合、550点・650点・750点と目標ごとに分かれた3つのコースが用意されています。
また、学習が進むにつれて、定期的に英語力を評価し、学習者が適切な時期にレベルアップできるように調整することも可能です。
そのため、このアプローチでは実力以上に難しい内容を勉強することも、既に学習済みの内容を繰り返し勉強することも避けられるため、効率的に英語力を向上させることが期待できるでしょう。
初めての人はスタサプを活用した勉強もおすすめ
TOEIC受験が初めての初心者の人におすすめしたいのが「スタディサプリTOEIC対策講座」です。スマホ一つで学習ができるアプリですので、気軽に学習を行うことができます。
非常にわかりやすい講義動画、豊富な演習量、レベル別の単語帳機能など役立つサービスが満載です。
パートごとの対策法を説明してくれるだけでなく、「基礎講義」では必須の文法・単語についても解説を行ってくれるため、初心者でも安心して学習をできます。
まずは無料体験をしてみて、自分に最適な講座であるか確かめてみると良いでしょう。
TOEICの受け方に際しての注意点
最後にTOEICの受け方についての注意点について解説します。
TOEICの試験会場や開始時刻などは受験票に記載されているので、試験当日はその通りの場所へその通りの時間に向かいましょう。
会場は駅から離れていることも多いため、予め場所をきちんと確認しておき、時間には余裕を持って行動するのがおすすめです。
当日は受験票の他に、本人確認書類(写真付き)や筆記用具、腕時計などを持参しましょう。会場には基本的に時計がないので、時間管理のためにも腕時計は必須です。
なお、受験票には署名とともに証明写真の貼り付けが必要なので、前もって済ませておきましょう。
またTOEICでは問題用紙への書き込みが禁止されています。また問題用紙を持ち帰ることもできません。これらの点は一般的な資格試験や大学受験などとは異なるため、特に注意しておくのが良いでしょう。
初めてのTOEIC受験を成功させる方法まとめ
初めてのTOEIC受験を成功させる方法まとめ
- リスニングはスピードに慣れることが重要
- リーディングはスキミングを習得して速読力を上げるべき
- 初めてならスタディサプリを利用するのもおすすめ
初めてのTOEIC受験を成功させる方法について解説しました。
初めてTOEICを受けるなら、まずは公式問題集で現状のレベルを把握し、それに応じて1週間単位のスケジュールを立てましょう。
その際は文法の基礎固めを最優先で行うべきです。さらにリスニングはスピードに慣れること、リーディングはスキミングなどで速読力を上げることを重視しましょう。
また問題用紙に書き込んではいけないなど、受け方に関する注意点もしっかり把握しておくべきです。
以上を参考に、ぜひTOEIC初受験を成功させてください。