英検1級をTOEICに換算すると何点?難易度やレベル・試験内容の違いを徹底比較
「英検1級をTOEICに換算すると何点なのか?」
「難易度・レベル・試験内容の違いはどうなっているのか?」
このような疑問を感じている方もいるはずです。
英検1級はTOEICに換算すると何点になるのか、気になる方もいるでしょう。
この記事では、英検1級をTOEICに換算した時の何点・難易度・レベル・試験内容の違いを比較していきます。
記事を読み終わった頃には、英検やTOEICの勉強を始めているでしょう。
英検1級とTOEICの違いについてざっくり説明すると
- 英検1級のレベルをTOEICに換算する950点程度
- TOEIC「950点」を取っている方でも、英検1級はすぐに合格できない
- 英検1級に合格するためには、13000語の単語を覚える
このページにはプロモーションが含まれています
英検1級をTOEICスコアに換算すると
ここでは英検1級をTOEICスコアに換算すると何点になるのか、気になるはずです。英検1級がTOEICスコアでは、どれくらいの点数になるのか見ていきましょう。
英検1級はTOEIC950点程度
英検1級はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で、C1のランクになります。ちなみにCEFRは外国語の学習者の習得状況を示すものです。CEFRは、「A1~C2」の6つに分かれています。
このC1のランクはTOEICの場合は「リーディング455〜」・「リスニング490〜」に該当するのです。そして、英検1級のレベルをTOEICに換算する950点程度です。
英検1級とTOEIC950点の難易度は、かなり高くなっております。
英語指標「CEFR」とは
CEFRは外国語の学習者の習得状況を示すもので、国際的な指標になっています。これはヨーロッパの発祥で、世界中でも活用されているのです。CEFRには次のような特徴があります。
- 全ての言語に共通して使用
- 同一人物の異なる言語能力を比較
- 習得状況を判断
- 受講者が判断
CEFRは今までの評価基準の考え方が異なっています。
ちなみに文部科学省が認可している指標で、英語検定試験のスコアを比較する場合に使用されるのです。
英検1級をTOEFLスコアに換算すると
CEFRから英検1級をTOEFLスコアに換算すると、C1の英語力は「TOEFL iBT95〜 120点程度」になります。ちなみにTOEFLは、アメリカ合衆国の「NPO教育試験サービス」が主催している英語のテストです。
この試験は英検と同じで、「リスニング」・「リーディング」・「スピーキング」・「ライティング」の4つの能力が問われます。このスコアに換算した方がより参考になるでしょう。
TOEFLでは、「リスニング」・「リーディング」・「スピーキング」・「ライティング」の4つとも点数に偏りが出ないよう均等に勉強をするようにしましょう。
英検準1級の難易度・レベルと比較すると
英検準1級をCEFRで見てみると「B2」になります。さらにTOEICのスコアに換算すると「リスニング400〜」・「リーディング385〜」になるのです。英検1級に比べると、難易度が少し低くなっています。
また、英検準1級はTOEICのスコアに換算すると「785点」です。この点数を英検1級の「950点」と比べると、英語力に差があります。
英検準1級を取得している方でも英検1級を目指す場合は、長期間の学習が必要です。簡単には、英検1級に合格できないことを覚えておきましょう。
そのため、英検1級を目指す際には、計画的な学習と日常生活での英語の使用を積極的に取り入れることが合格への近道となります。
TOEIC950点なら英検1級に合格できる?
TOEICを「950点」取っている方でも、英検1級に必ず合格できることはないです。確かに「TOEIC950点」と「英検1級」の英語力は同じレベルですが、試験対策を積まなければいけません。
TOEICで「950点」の取るためには英語力だけでなく、試験への理解と対策が必要となります。これは試験のことを理解せず、しっかりとした対策を取らなければ合格できないと言うことです。
逆に「英検1級」に合格している方が、「TOEIC950点」を取得することは簡単ではありません。双方の試験とも「対策」と「試験への理解」が大事になります。
そのため、どちらの試験を受ける場合も、特有の形式や出題傾向をしっかりと把握し、それに合わせた対策を進めることが成功へのカギとなります。
英検とTOEICの違いを徹底比較
ここでは英検とTOEICの違いについて、見ていきましょう。双方の試験の「試験形式」・「単語数」など様々な点から比較をしていきます。
英検1級とTOEICの試験内容
TOEICは、「リスニング」・「リーディング」の英語力が問われる試験です。この試験はマークシート形式になっており、「ビジネス」や「日常英会話」の英語が問われるようになっているのです。
一方、英検は一次試験で「リスニング」・「リーディング」・「ライティング」が問われます。そして、二次試験では「スピーキング」の能力が面接で試されるのです。
まずは、一次試験の「リスニング」・「リーディング」・「ライティング」の合格基準を満たす必要があります。
また、英検の場合は学術的な英文として出題されますので、覚えておきましょう。
英検1級とTOEICの必要単語数・語彙を比較
TOEICの「900点」以上を取るためには、10000語を超える単語を暗記しなければいけません。
ただ、これはTOEICを受ける方々にも同じことが言えるでしょう。仮にレベルが違っていても、同じ試験を受けているので多くの単語を覚えておいて、損はありません。TOEICは難解な問題以外にも解ける問題は多くあります。
一方、英検1級に合格するためには、13000語の単語を覚える必要があります。さらに学術的な英文が出題されるので、単語のレベルも高いです。このことから、TOEICよりも英検1級の方が高い英単語力が求められるのです。
英検1級とTOEICのリスニング問題を比較
以下が、TOEICと英検1級の「リスニング」問題になっています。
まず、英検1級のリスニング出題問題です。
英検1級のリスニング出題問題
- 会話(日常・ビジネス)
- 論説文(時事・社会・医療など)
- 日常の状況のアナウンス(公共施設など)
- インタビュー(仕事に関する)
続いて、TOEICのリスニング出題問題です。
TOEICのリスニング出題問題
- 写真描写問題(説明文に合った写真を選ぶ)
- 応用問題
- 会話問題(2~3人の会話文)
- 説明文問題(アナウンス・ナレーション)
「リスニング」で出題される内容は、英検1級の方が難しくなっています。
しかし、TOEICの「リスニング」は出題形式で特殊な部分もあるので、その部分の解き方の対策をする必要があるでしょう。
英検1級とTOEICのリーディング問題を比較
以下が、TOEICと英検1級の「リーディング」で出題される問題になっています。
まず、英検1級のリーディング出題問題です。
英検1級のリーディング出題問題
- 語彙問題
- 長文読解
続いて、TOEICのリーディング出題問題です。
TOEICのリーディング出題問題
- 短文穴埋め問題
- 長文穴埋め問題
- 読解問題
英検1級で出題される内容の方が、TOEICより難しくなっています。ただ、TOEICの「part7」の方が分量が多くなっており、解くスピードが求められるのです。
英検1級とTOEICとも問題を解くためにはスピードが必要となるため、しっかりと対策をしておきましょう。
英検1級のライティング・スピーキング
英検1級の「ライティング」では、エッセイ形式の英作文の問題が出題されます。また、「200語~240語」のトピックのエッセイを約30分で書く可能性もあるでしょう。
この「ライティング」は「リーディング」や「リスニング」と比べると、得点が取りやすくなっています。そのため、「ライティング」で、確実に得点を取ることが大事です。
二次試験の「スピーキング」は、「2分間のスピーチ」と「質疑応答」の問題が出題されます。
ちなみに二次試験の合格率は50%で、英検1級の試験の難関な項目です。これは受験者の2人に1人が落ちていることになるため、試験対策が必要となります。
TOEIC950点の試験対策・勉強法
次にTOEIC950点の試験対策や勉強法について、紹介していきます。ここで試験の特徴や難易度を把握していき、基本の情報を知っていきましょう。そして、具体的な試験対策や勉強方法を学んでいきます。
リスニング・リーディングをバランスよく勉強
TOEICの試験は2技能のスコア形式になっており、片方だけに対策が偏ってはいけません。両方をバランス良く試験対策して、450点以上を目指すようにしましょう。
勉強時間については同じ時間にする必要はありません。受験者が苦手な分野に時間をかけるようにしましょう。苦手な分野を克服できるようにして、点数を伸ばすようにすると良いです。
TOEICの「リーディング」のPart7の難易度が高く、しっかりと対策を行うようにしましょう。また、時間配分が大事になってくるため、55分を目安に解くことができるようにしましょう。
語彙力も大切だが優先度は低い
TOEICの「950点」以上は高いスコアなため、試験対策をしっかりと行わないといけません。そのため、試験に出題される単語の意味を理解するほどの勉強をしておく必要があるでしょう。
しかし、TOEICの試験は難しい単語を覚えていなくても解ける問題も多くなっています。勉強する際には、多くの単語を覚えるようにすると良いです。難しい単語だけを覚える必要はありません。
TOEICの試験で高得点を目指す方は、「リスニング」・「リーディング力」の能力をを伸ばすようにしましょう。この2つの点数次第で、総得点に大きく影響するはずです。
独学で950点取得が難しいと感じたら
TOEIC950点を目指している方で難しいと感じた場合は、アルクの900点を目指せる「完全攻略900点コース」を受講することをおすすめします。
このコースは、TOEICで約90%の正答するための勉強ができます。問題を解くために必要である速さと正確さを身につけていくのです。
TOEICに必要な「リスニング」・「リーディング」などの能力を伸ばしていきます。さらに、アウトプット力や仕事に使える英語力を身につけることを目指しているのです。
試験で高得点を目指すだけではなく、その先のことも考えている学習になっています。受験者は将来のことも考えて、勉強を進めていくようにすると良いです。
通信講座を利用するならベルリッツがおすすめ
プロの力を借りてTOEICを極めたいならベルリッツの通信講座がおすすめです。
ベルリッツのTOEIC対策講座では、実生活で頻繁に使われる英会話表現を中心に学んでいきます。これは、学校での英語教育が提供しがちな文法中心の学習とは異なり、実際の会話能力の向上に直結することが期待できます。
また、現状のTOEICの点数に合わせて、目標点数を550点・650点・750点に設定した3つのコースで学習を行っていきます。
TOEICは現状の点数や目標点数によって、勉強すべきポイントや学習方法が異なってくるためベルリッツのTOEIC講座のように目標点数ごとに細分化されたコースが用意された環境は魅力的だといえるでしょう。
英検1級の試験対策・勉強法
ここでは、英検1級に合格を目指した試験対策や勉強法を解説していきます。英検1級に合格するためには、しっかりとした対策が必要となるでしょう。勉強する際に、大事なポイントについても見ていきましょう。
英単語は膨大な量を覚える必要がある
英検1級はTOEICと比べると、難しい単語を覚えておく必要があります。これは、出題問題を解く際に難しい単語を覚えておかないと解けないことが多いからです。
英検の1級を合格するためには、単語の学習に力を入れるようにしましょう。
単語を覚えるためには単語帳などを使って、膨大な量の単語を覚えるようにしましょう。一度に膨大な量の単語を覚えることは不可能なので、毎日コツコツと頭の中に入れていくと良いです。
ちなみに13000語以上の単語を覚えて、しっかりと使えるようにしましょう。最初は大変ですが、単語を覚えていくと徐々に慣れてくるので諦めずに勉強を進めましょう。
リーディングは短文語句補充対策を重点的に
英語1級では筆記試験の半分の割合を「リーディング」が占めています。この「リーディング」の中でも、短文の語句補充問題は難易度が高くなっています。短文の語句補充の対策をしっかりとするようにしましょう。
長文読解の対策については、苦手の部分の発見と単語の推測力を鍛えることです。
ちなみに長文読解はそこまで難しいわけではなく、高校の授業レベルと英検準1級ほどの語彙力があれば問題ありません。
受験者は苦手な部分もそのままにせず、しっかりと理解できるようにしましょう。また、苦手な部分を何度も勉強して克服すると不安がなくなり、安心して試験に臨めるはずです。
ライティングは基本的な書き方を理解する
ライティングの問題では、英作文の書き方を理解するところから始めましょう。これは、英作文の書き方を理解していないと途中で分からなくなる可能性があるからです。
英検1級の「ライティング」では、自分の主張を書いてしっかりとした内容に仕上げるようになります。受験者は、メリハリのある文章を聞く必要があることを覚えておきましょう。
ちなみに、「ライティング」では「世界飢餓」・「経済」などの分野が出題されやすくなっています。この項目の試験の対策はしやすくなっていますが、油断していると点数が取れない可能性もあるでしょう。
二次試験は発音に注意する
英検1級の一次試験である「リスニング」・「リーディング」・「ライティング」に合格すると二次試験が待っています。この二次試験は面接形式で、2人の面接官がいるのです。
面接では、発音の「正確さ」・「アクセント」・「イントネーションの適切さ」が評価されます。試験部屋に入ると全てのやり取りが英語になっているため、気を抜かないよう注意しましょう。
また、試験中に発音の癖が出てしまう可能性があるため、しっかりと対策をすると良いです。例えば、1人ではなく知人に協力してもらい、模擬試験を行って本試験に近い形で対策をしましょう。
TOEIC950と英検1級どっちがおすすめ?
最後にTOEIC950点と英検1級のどちらの取得を目指した方が良いのか、見ていきましょう。この2つは同じ英語力と言われていますが、双方のメリットについても紹介していきます。
就活で評価されやすいのはTOEIC
TOEICは「ビジネス英語」に関する問題が多く、就活・転職の際に役立つ英語検定試験と言えるでしょう。実際に、会社の現場で使える英語力を社会でも求められているのです。
就職活動で英語力を評価してもらいたいと考えている方は、TOEICで高得点を取るようにしましょう。
英検よりもTOEICの方が、会社に評価してもらえます。就職後、現場で働く方はビジネスで役立つ英語力を身につけるようにしましょう。
自らが必要な英語力について考えてから、目標を決めると良いです。
具体的な業界や職種によっても英語の使用頻度やニーズは異なるので、将来のキャリアビジョンを明確に持ち、それに合わせたスキルアップを心がけることが大切です。
英検は総合的な英語力を身に付けられる
英検はTOEICとは異なり、4つの技能から問題が出されるようになっています。そのため、総合的な英語力が必要となる英語検定試験と言えるでしょう。
受験者が4つの技能である「リスニング」・「リーディング」・「スピーキング」・「ライティング」を身につけたい場合は、英検1級をおすすめします。
英検1級に合格していると留学の際に対応できるスキルが身に付いています。しかし、海外大学への応募をする際は英検よりも「TOEFL」・「IELTSスコア」の方が参照されるのです。
英検1級は大学入試で役立つため、大学入試に向けて高校生が受験すると良いでしょう。
英検1級とTOEICの違いについてまとめ
英検1級とTOEICの違いについてまとめ
- TOEICの「リーディング」のPart7の難易度が高い
- 二次試験は発音に注意
- 就活で評価されやすいのはTOEIC
この記事では英検1級をTOEICに換算した時の何点・難易度・レベル・試験内容の違いを比較してきました。
英検1級をTOEICに換算すると、950点になります。
しかし、双方のレベルに到達するにはしっかりとした対策が必要となるのです。
また、目標に合わせてどちらを受験するのか考えましょう。
英検1級とTOEIC950点は難易度が高くなっていますが、挑戦する価値はあります。
自らのライフスタイルに合わせて、勉強を進めてみましょう。