IELTS6.0の難易度やレベルは?対策方法から取得に必要な英語力まで詳しく解説
「IELTS6.0の難易度やレベルの目安は?」
「TOEICやTOEFLに換算するとどのくらい?」
「どんな対策をするべき?取得にはどのくらいの英語力が必要?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
IELTS6.0があれば、一般的な英語圏の大学への入学や語学留学などに必要な英語力があることを証明することができます。
そのため、英語圏への留学を考えている人であれば、IELTS6.0の難易度がどのくらいなのかわからない、レベルの目安が知りたいという方も多いはずです。
そこで今回はIELTS6.0の難易度・レベルについて、対策方法や取得に必要な英語力などを含めて解説します。
これを読んで、IELTSでの目標スコアを考える上での参考にしてください。
IELTS6.0の難易度・レベルについてざっくり説明すると
- TOEICに換算すると740〜820点
- 間違いはあるものの、4技能を効果的に使いこなせるレベル
- 塾やスクールを活用すれば効率よくスコアアップができる
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IELTS6.0の難易度の目安
大学・大学院留学や移住の際に求められることが多い「IELTS6.0」というスコアですが、これはどのくらいの難易度・レベルなのでしょうか。
以下ではTOEIC・TOEFLの換算スコアや日本人の平均スコアなども紹介しながら、IELTS6.0の難易度・レベルの目安について解説します。
IELTSのバンドスコアとオーバーオールスコア
IELTSには「バンドスコア」と「オールオーバースコア」という2種類のスコアが存在します。採点方式がやや複雑なので、以下の内容をきちんと頭に入れておきましょう。
まずバンドスコアとは、4技能それぞれで算出される0.5刻みのスコアのことです。
一方、そのバンドスコアの平均値から算出される同じく0.5刻みのスコアのことをオールオーバースコアと言います。
また一般的に「IELTSのスコア」と言うとオールオーバースコアのことを指す場合が多いです。
なお、オールオーバースコアは0.25刻みで切り上げ・切り下げになるというルールがあるので注意しましょう。
要するに「IELTS6.0」とは、4技能のスコアの平均が5.75〜6.24であることを指すということです。例として、
<IELTS6.0の4技能別スコアの例>
- リーディング:5.5
- リスニング:6.5
- ライティング:5.0
- スピーキング:6.5
上のようなスコアの場合は、オーバーオール6.0のスコアを取得することが可能です。
TOEIC・TOEFLとのスコア換算
難易度やレベルの観点から、IELTS6.0をTOEIC・TOEFLのスコアや英検の級に換算すると、概ね以下のようになります。
- TOEIC:740〜820
- TOEFL iBT:60〜78
- TOEFL PBT:550〜573
- 英検:準1級
上記はいずれも受験者の平均スコア・平均取得級を超える結果であるため、IELTS6.0の難易度・レベルは高めであると言えるでしょう。
ちなみにTOEICで740点以上を取得できるのは、全受験者の15%程度です。また英検準1級のレベルは大学中級程度問と言われています。
これらを見ても、IELTS6.0の難易度が比較的高いということがわかるでしょう。
IELTS6.0は日本人の平均スコア
IELTS公式の統計調査(2015年)によると、2015年度のIELTSにおける日本人の平均スコアは以下の通りです。
- リスニング:5.9
- リーディング:6.1
- ライティング:5.3
- スピーキング:5.6
- オーバーオール:5.8
上記より、IELTS6.0は日本人の平均スコアと同等か、それよりやや高いくらいの水準だと言えるでしょう。
ただし、IELTSの受験者レベルはTOEICや英検などのそれに比べると高く、IELTSは試験内容も難しいため、やはり取得の難易度は高いと言えます。
IELTS6.0取得者の英語力評価
IELTSのスコアが求められる各場面では、どのくらいのスコアが必要なのかを確認してみましょう。
- 短期・語学留学:5.0〜5.5
- 日本の大学入学(帰国子女枠等):5.5〜6.0
- 英語圏の大学に入学:6.0〜6.5
- 英語圏の難関大学・大学院に入学:7.0以上
上記を通り、短期・語学留学や大学の帰国子女枠を目的とするなら、IELTS6.0は必要ないと言えます。一方で英語圏の大学・大学院に留学したいなら、IELTS6.0は必須です。
以上を目安に、自分に必要なスコアを理解した上で目標スコアを設定し、それに沿って試験対策のプランを考えて下さい。
IELTS6.0の英語力・レベル
以下では、IELTS6.0を取得するにはどの程度の英語力が必要なのかについて、4技能それぞれのレベルの目安を詳しく解説します。
IELTSオーバーオール6.0の英語力
IETLS公式は、オーバーオールスコア6.0の英語力は以下のように定義しています。
Band6=有能なユーザー/多少不正確さ、不適切さ、誤解はあるものの、全般的に英語を効果的に使いこなす・特に慣れた状況においては、かなり複雑な言葉を使い、また理解することができる。 IELTS 公式より引用
上記から判断するに、オーバーオール6.0は基本的には4技能の全てを滞りなく使いこなせるレベルであると言えるでしょう。
また単純なトピックに加え、多少複雑なトピックに関しても、ある程度は円滑なコミュニケーションが取れるだけの英語力だと言えます。
ただし、複雑なトピックを扱えば、誤解や不自然な表現が生まれることもあるでしょう。
IELTSリーディング6.0の英語力・難易度
リーディングセクションの日本人平均は6.1なので、6.0を取得することはそれほど難しくないと言えるでしょう。
なお、リーディングセクションは「IELTS Academic(アカデミック)」と「IELTS General(ジェネラル)」で試験内容・配点が異なります。
それぞれで6.0を取得するには、以下の正答数が必要です。
- リーディング(アカデミック):23〜26問/40問
- リーディング(ジェネラル):30〜31問/40問
またIELTSリーディングの6.0は、TOEICリーディングなら495点満点中400点前後、英検準1級の長文なら6〜8割に正解できるレベルに相当すると言われています。
アカデミックとジェネラルの違い
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。
両者の違いですが、アカデミックは英語圏の大学・大学院で入学許可の基準として用いられる試験なので、試験内容も多分にアカデミックな色彩です。
一方でジェネラルは英語圏での就職・移住などに向けたビザ申請の際に、英語力を証明する手段としてスコアが用いられます。そのため、日常生活やビジネスシーンでのやり取りに関する出題が多いです。
以上を参考に、ご自身の目的に応じてどちらを受験するかを決めるのが良いでしょう。
アカデミックの方が点数を取りやすい場合もある
試験科目や試験時間は両者とも変わりません。しかし、ライティングとリーディングに関しては試験内容が異なります。
またアカデミックの方が試験内容自体は難しいものの、ジェネラルの方が正答率の設定が高いため、6.0の取得難易度としては両者とも同じくらいです。
なお、移民申請の際はジェネラルを受験するのが一般的ですが、正答率の設定が低い分、アカデミックの方がスコアが稼ぎやすいという場合もあります。
そのため、移住を希望する国や州がアカデミックのスコアも認めているのであれば、ジェネラルではなくアカデミックを選ぶというのも一つの手でしょう。
IELTSスピーキング6.0の英語力・難易度
IETLS公式のスピーキング評価基準によると、スピーキング6.0の英語力のレベルは以下のように定められています。
- 流暢さと一貫性:一貫性を失うことや連結詞・談話標識の不適切な使用はあるものの、意欲的に詳しく話す
- 語彙力:幅広い語彙力を有しており、不適切な場合にも意味は明確に伝えられる
- 文法知識と正確さ:構文が複雑になれば間違うことも多いが、理解に支障をきたすことはほぼない
- 発音:発音の特性を効果的に使えることもある一方で、間違いや音が不明瞭になることも多く、コントロールも安定しない
上記の通り、積極的に話す意欲や意味をきちんと伝えられることが求められるため、特に日本人にとっては点数を稼ぎにくいセクションだと言えるでしょう。
IELTSライティング6.0の英語力・難易度
ライティングセクション6.0のBand Descriptors(採点基準)は以下のようなものです。
- 詳述の度合いにばらつきはあるものの、全ての課題に取り組めている
- 情報や意見の説明の仕方に概ね連続性・一貫性が認められる
- マイナーな語句に関しては不正確さも見られるが、課題をこなせるだけの十分な語彙力を有する
- 複雑な構文も使用でき、間違いはあるものの意思疎通に支障はきたさない
なお、ライティングは決まった正解があるわけではないので、自分でどのくらいのスコアが取れているのかの見当をつけることは難しいです。
また上記の採点基準から大きく外れるような記述をしてしまうとスコアが下がってしまうため、6.0を取得する難易度は高いと言えるでしょう。
IELTSリスニング6.0の英語力・難易度
リスニングセクションで6.0を取得するには、全40問中23〜25問の正解(正答率58%程)が必要になります。
ちなみにリスニング6.0の英語力は、「音源の半分以上を理解できる」「簡単な会話表現なら概ね理解できる」というようなレベルです。
なお、リスニングセクションでは出題される問題のパターンが以下のように決まっています。
- 穴埋め問題
- 地図のラベリング
- 選択問題
- マルチプルチョイス
- 分類問題
- 状況判断
- ショートアンサー
上記の中に苦手なパターンがある場合は、一気に6.0を取得するのが難しくなるので、それぞれの対策をきちんと行って弱点を克服しておくのが良いでしょう。
IELTS6.0取得の対策法・勉強法
ここからはIELTS6.0の取得に最適な対策法・勉強法を、セクションごとに解説していきます。
リーディング6.0の対策方法・勉強法
リーディングは以下3つのセクションで構成されています。
- セクション1:13問
- セクション2:13〜14問
- セクション3:13〜14問
上記のうち、セクション2ではハイレベルな文法力が必要になるので、他のセクションに比べて難易度が高いです。このセクションを攻略するには文法事項をほぼ完璧にマスターしておかなければなりません。
またリーディングセクションの出題パターンは以下の通りです。
- 穴埋め問題
- TRUE・FALSE・NOT GIVEN (YES・NO・NOT GIVEN)
- ヘッドライン・マッチング
- 人物のマッチング
- インフォメーション・マッチング
- 選択問題
- マルチプル・チョイス
- ショートアンサー
- センテンス完成問題
- タイトル
上記のうち、穴埋め問題は比較的易しいので、得点源にできるようにしっかり勉強しておくのが良いでしょう。
FALSEとNOT GIVENの違いを確認しておくべき
リーディングのセクション1は比較的難易度が低いので素早く高得点を取りたいところですが、ここでは「穴埋め問題」と「TRUE・FALSE・NOT GIVEN」が出題されるのが一般的です。
先述した通り「穴埋め問題」は簡単なので、しっかり練習して確実に正解できるように仕上げておきましょう。
また「TRUE・FALSE・NOT GIVEN」に関しては、FALSEとNOT GIVENの違いを明確にしておくことが必要です。
FALSEは本文の内容で設問を完全に否定できる時に選びます。一方で本文の内容からは肯定することも、否定することもできないという場合がNOT GIVENです。
スピーキング6.0の対策方法・勉強法
スピーキングは以下4つの基準で採点がなされます。
- 流暢さ・文章の繋ぎ
- 単語・語彙
- 文法
- 発音
スピーキング6.0を取得するには、上記のそれぞれで一定レベル以上の実力を有していることが必要です。
対策としては、単語や文法の基礎をしっかり固めた上で、無理のない程度に詰まらず話し続ける練習をするのが良いでしょう。
ちなみに止まらず流暢に話し続けるには、「Let me see…」などのフィラーを上手に活用することが重要です。
また発音に関してはシャドーイングなどのトレーニングを通じて、ネイティブになりきって話せるようになることをおすすめします。
ライティング6.0の対策方法・勉強法
IELTSライティングで6.0を取得するには、タスクの問いの全てに答える必要があります。よってまずはそれぞれのタスクで何が問われているのかを正確に理解しなければいけません。
与えられたタスクに全て答えることができなければ、その時点で6.0が危うくなってしまうので注意しましょう。
また全体的な流れに一貫性や連続性が認められる論理的な文章を書くことも必要です。
なお、ライティングは独学で対策するのが難しい分野なので、第三者に添削してもらうというのも良いでしょう。
ちなみにIETLSライティングはTask1とTask2で構成されています。
リスニング6.0の対策方法・勉強法
IELTSリスニングは、セクション1〜4がそれぞれ10問ずつという構成になっています。
最近はセクション2とセクション3の難化が目立つため、比較的に簡単なセクション1とセクション4で点数を稼がなくてはなりません。
先述した通り、リスニングで6.0を取得するには全部で23〜25問に正解する必要があるので、セクション1・4で7、8割程度、セクション2・3で半数程度に正解するというような作戦が良いでしょう。
なお、イギリス英語の試験であるIELTSは、リスニング音声もブリティッシュアクセントなので、イギリス英語に馴染みが薄い方は音声をたくさん聞いて特有のアクセントに慣れておくのがおすすめです。
IELTS6.0取得におすすめの参考書
続いてはIELTS6.0の取得に向けた勉強におすすめの参考書を紹介します。
IELTS6.0のおすすめ単語帳
「実践IELTS英単語3500」は、IELTSで5.0〜7.5以上を取得するために必要な英単語が収録されているため、6.0の取得を目指す人にはぴったりの単語帳であると言えるでしょう。
5.0以上を取得するための「基本語1000」と7.5以上もカバーできる「重要語2500」がそれぞれ収録されているので、基礎から段階的に語彙力を強化することができます。
よって英語学習の初心者がIELTS6.0を目指すという場合にもおすすめです。
なお、この単語帳はIELTS向けの単語帳の中で最も有名な書籍の一つであるため、迷ったらこれを選んでおけば間違い無いと言えるでしょう。
IELTS6.0のおすすめ参考書(リーディング)
この参考書は、日本語でIELTSリーディングの対策ができる数少ない良書です。TOEFL対策での実績が豊富なトフルゼミナールが編集している書籍なので、十分に信頼できる内容だと言えるでしょう。
トフルゼミナールが有する英語学習に関する豊富なノウハウをIELTS対策に応用した参考書であるため、高い学習効果が期待できます。
なお、この参考書はIETLSリーディングの初心者から中級者までに対応しているため、これから対策を始めようという人にも、すでにある程度対策をしてきたという人にもおすすめです。
本番5回分のパッセージが掲載されているため、ボリュームとしても満足できるでしょう。
IELTS6.0のおすすめ参考書(スピーキング)
IELTSスピーキングの各出題パターンに対して、どのように解答するべきかを教えてくれる実践的な内容を収録した参考書です。
「何を答えれば良いか」「どのように話を展開すれば良いか」などを具体的に学び、答えづらい質問にも切り返していくスキルを培うことができます。
また「表現ドリル」では、IELTSスピーキングの採点方式にアジャストできる的確な表現を豊富に学ぶためのトレーニングができるので魅力的です。
さらに練習問題に演習問題、2回分のPractice Testが収録されているため、問題のボリュームも十分と言えるでしょう。
IELTS6.0のおすすめ参考書(ライティング)
この参考書では、多くの日本人が苦戦する「アカデミックライティング」の書き方を基本的なことから学ぶことができます。
またIELTSライティングの採点基準に適合した例文も紹介されているため、得点に直結する書き方を具体的に理解することが可能です。
6.0〜7.5のレベルの受験者を対象としているため、これからアカデミックライティングを学んでいきたい初心者だけでなく、IELTS上級者を目指して得点を伸ばしていきたい中級者にもおすすめできます。
なお、この参考書のシリーズでは、他にもリーディング用とリスニング・スピーキング用の2冊が出版されているため、合わせて活用するのも良いでしょう。
ELTS6.0のおすすめ参考書(リスニング)
こちらは海外で人気の参考書です。IELTSリスニング用の参考書に関しては、日本語で書かれたものの中には良書がないので、英語のテキストではありますが、こちらを用いるのが最善だと言えます。
現状5.0〜5.5レベルの学習者が6.0以上を狙うことを想定して作成されているため、IELTS6.0を目指すにはぴったりの参考書です。
選択肢がどうして正しいのか(もしくは誤っているのか)や、IELTSリスニングでありがちなミスなどについても解説されているため、充実したリスニング対策ができるでしょう。
YouTubeもリスニング教材の一つ
YouTubeにアップロードされている英語のスピーチ動画などでリスニング力を鍛えるというのも大変有意義です。
特に「TED」などではアカデミックな内容のスピーチを聞くことができるため、IELTSの対策には適切でしょう。
またYouTubeでは英語字幕を出すこともできため、リスニング教材としては非常に便利です。無料でいくらでも視聴できるので、ぜひ活用してみましょう。
IELTS6.0以上にスコアを伸ばす勉強法
先述した通り、英語圏の難関大学や大学院への進学を目指すなら、IELTS6.0では不十分です。
よって以下で紹介する勉強法を参考に、さらなる高みを目指すのが良いでしょう。
IELTS7.0や7.5のスコアを目指そう
IELTS6.0からさらなるスコアアップを目指すなら、いきなり8.0以上などの超ハイスコアを狙うのではなく、まずは現実的な7.0や7.5を目標にするのが良いでしょう。
7.0でも十分に活用の幅は広がるので、無理せず段階的にレベルアップを図るのがおすすめです。
なお、新たに試験対策を始める際は、まず4技能それぞれの目標スコアを定め、それに沿った戦略を立てましょう。
目標スコアの決め方の目安ですが、例えば7.0を目指すなら、得意な分野から順番に7.5、7.0、6.5、6.0というように振り分けるのがおすすめです。
この場合、合計が27なので平均は6.75になりますが、先述したようにオールオーバースコアは0.25刻みで切り上げられるので、7.0を取得することができます。
リーディングはまず精読に注力
リーディングセクションでハイスコアを目指すなら、読解の精度をより高める必要があります。よってまずは精読に取り組み、文構造が一目で把握できるくらいのレベルまで、読解力を磨くのが良いでしょう。
ちなみにここで言う「精読」とは、以下のような手順で一つひとつの問題に丁寧にアプローチすることを指します。
- 読解問題を解く
- わからない単語を調べる
- 構文を丁寧に把握する
- 間違えた問題の復習を行う
- 読解した文章を音読する
- 時間を空けて再度解き直しを行う
このように丁寧な学習を行い、読解の正確性をできるだけ高め、それから解答スピードを上げていくという流れで勉強するのがおすすめです。
スピーキングは流暢さと発音に特に注意
先述した通り、IELTSスピーキングは「流暢さ」「単語・語彙」「文法」「発音」という4つの基準で採点がなされますが、6.0より上を目指すなら「流暢さ」と「発音」を重点的に鍛えるのが良いでしょう。
具体的な勉強法としては、まず自分の発話を録音し、それとモデルアンサーを聴き比べて改善点を洗い出してから再び話してみるという方法がおすすめです。
これによって発音を強化することができますし、モデルアンサーを真似ることによって流暢さも自然と備わってくるでしょう。
またとめどなく話し続けられるようになために、先述したフィラーの活用スキルをさらに磨くというのも有意義です。
ライティングは回答作成と一貫性に注意
IELTSライティングは「タスクへの回答」「一貫性」「語彙」「文法」という4つの基準で採点がなされます。
6.0より上を目指す場合は、「全てのタスクに的確に答えられているか」や「一貫して自分の意見を表現できているか」という点に注目して対策を行うのが良いでしょう。
なお、ライティングは一人では対策が難しい分野であり、独学で6.0を超えられるようなスキルを習得するのは至難の技だと言えます。
もちろん独学で対策するのも不可能ではありませんが、IELTSライティングに精通した講師から添削指導を受けた方が効率的かつ効果的にスキルアップができることは確かです。
リスニング対策はシャドーイングが有効
リスニング対策をする際の前提として知っておくべきなのが、「自分の声で再現できる音声は必ず聞き取れる」ということです。
よって6.0を超えるハイスコアを目指すなら、音読での再現性を高める練習をするのが良いでしょう。具体的にはシャードーイングをたくさんするのがおすすめです。
IELTS教材の音声やYouTube動画などを活用し、聞き取った音声を正確に再現する練習を繰り返し行いましょう。
細部まできちんと自分の声で再生できるように練習すれば、IELTSのリスニング音声も問題なく聞き取れるくらいのリスニング力が身に付くはずです。
塾・スクールで効率よくスコアアップ
上記のようにIELTSは難易度の高い英語検定試験であるだけでなく、ライティング・スピーキングの対策が必要です。
そのため独学では対策が難しく、塾・スクールを利用してプロの講師に指導を受ける必要があるでしょう。
さらに、英語学習で必須となる「毎日の継続」も独学では困難な傾向にあります。
資格Timesのおすすめする「PROGRITのIELTS対策コース」では、徹底した学習管理に加えてプロの講師がマンツーマンで指導を行ってくれます。
初めて受験する人はもちろん、IELTSのスコアに伸び悩んでいる方にも強くおすすめできるスクールです。
IELTS6.0の難易度・レベルまとめ
IELTS6.0の難易度・レベルまとめ
- リーディング6.0は比較的簡単
- 意思疎通に支障が出ない程度の英会話力が必要
- ライティングは添削指導を受けるべき
- 塾・スクールを活用して、7.0や7.5を目指すのもおすすめ
IELTS6.0の難易度・レベルについて解説しました。
IELTS6.0はTOEICに換算すると740〜820点に相当するため、取得するのは比較的難しいと言えるでしょう。
リーディングは日本人平均が6.1なのでまだ易しいですが、リスニングやスピーキングのスキルを問題なく使いこなせるようになるにはかなりの努力が必要です。
またライティングは独学では対策が難しいので、添削指導を受けるのが良いでしょう。
なお、英語圏の難関大学や大学院の入学を目指すなら6.0では足りないので、塾やスクールを活用して7.0以上を目指すのもおすすめです。
以上を参考に、ご自身の目標スコアを考えてみて下さい。