TOEICとTOEFLの違いとは?それぞれの試験の特徴をスコア換算表も交えて徹底比較!
「TOEICとTOEFLはどう違うの?」
「TOEICとTOEFLどっちを受験すればいい?」
英語の検定試験を受験したい方の中には、TOEICとTOEFLの違いや、どちらを受験すればよいのかなどで悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では、TOEICとTOEFLの違い、試験の特徴、それぞれのスコアの換算表などをご紹介しています。
TOEICとTOEFLの違いを理解し、自分に合っている試験の受験を目指して勉強を始めましょう!
TOEICとTOEFLの違いについてざっくり説明すると
- TOEICはビジネス英語、TOEFLは学術的な英語能力が試される違いがある
- TOEICは就職・転職、TOEFLは留学で役立つ
- TOEICとTOEFLは求められる英語のジャンルや難易度が違うため、スコアを正確に換算することはできない
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TOEICとTOEFLの違い①試験目的
TOEICとTOEFLでは、試験によって測ることができる英語力が異なります。また、英語を利用することが想定されるシーンも異なるため、その違いを理解して、目的に合った方を受験する必要があります。
ここでは、まずTOEICとTOEFLの目的の違いについて解説します。
TOEICはビジネスシーンの英語を想定
TOEICでは、ビジネスシーンや日常会話での英語利用を想定されています。例えば「ビジネスに活かしたい」「日常会話に支障がないレベルになりたい」と考えている人向けの英語能力試験です。
日本ではTOEICのスコアを重要視している企業が多く、採用試験の際にTOEICのスコアを採用基準の一つにしているというケースが多く見られます。 また、入社後も英語能力の向上は求められるため、昇進試験の際にTOEICのスコアが重要になる企業も増えています。
TOEICは「英語が母国語ではない人の英語力を測る試験」であり、アメリカの非営利機関ETS(Educational Testing Service)が主催しています。
TOEFLはアカデミックな英語力を測る
一方、TOEFLは大学での研究で用いる英語のようにアカデミックな英語の能力を測ることが主な目的となっています。
TOEFLは海外留学をする際に必要となる試験であり、「海外で問題なく留学生活を送れるようになりたい」と思っている人向けの英語能力試験です。
こちらもETSが主催する試験です。TOEICとは異なり、専門的な英語の知識が試されます。
海外の大学・大学院に入学できるだけの英語力があるか、また英語での講義を履修し卒業・修了できるだけの英語力があるかが問われる試験です。
TOEICとTOEFLの違い②活用方法
TOEICとTOEFLでは試験で測ることができる英語力が異なります。そのため、TOEICで学ぶ英語とTOEFLで学ぶ英語は、活用できる場面が違います。
TOEICは就職・転職で活用できる
TOEICはビジネスシーンでの英語利用に重点をおいている試験です。
そのため、TOEICのスコアが高いとビジネス英語の能力が高いという証明になりますので、就職・転職でアピールポイントになります。
就職・転職活動以外にも、入社後にもTOEICは影響力を持ちます。例えば、昇進や海外赴任などキャリアアップのチャンスの際にTOEICのスコアをアピールすることも効果的です。
また、最近ではTOEICで指定のスコアを取ると単位が認定される大学もあります。
TOEFLは留学の際に活用できる
TOEFLは海外の大学に留学する際に利用することが多い試験です。
海外の大学で学べるレベルの英語能力が問われる試験であるため、アカデミックな内容が出題されます。
TOEFLのスコアは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなど英語圏の教育機関で、入学や卒業ができる英語力があるかどうか判断する基準の一つとして用いられています。
また、日本国内でも、一部の大学の推薦入試でTOEFLのスコアを利用して出願することが可能です。また、東京大学や京都大学などの大学院入試では、TOEFLの受験が必須である場合もあります。
TOEICとTOEFLの違い③試験の種類
一般的に、TOEICとは「TOEIC L&Rテスト」のことであり、またTOEFLは「TOEFL iBTテスト」のことを指しますが、どちらもさまざまな種類の試験があり、それぞれ特徴も異なります。
具体的に、どのような試験があるのかご紹介します。
TOEICの試験は5種類
TOEICでは、L&Rテストを含めて以下の5種類があります。
- TOEIC Listening&Reading test
- TOEIC Speaking & Writing Test
- TOEIC Speaking test
- TOEIC Writing test
- TOEIC Bridge tests
それぞれの試験では、英語の4技能である「スピーキング」「リスニング」「リーディング」「ライティング」についてどのくらいの能力があるのか測ることができます。
上記の上から4つの試験については通称TOEIC testと呼ばれますが、一番下のTOEIC Bridge testsは、TOEIC testよりも初級・中級者向けのテストとなっており、日常生活での英語力に特化していることが特徴です。
また、試験問題もTOEIC testの半分であることや、リスニングのスピードがゆっくりであることなどから、ビジネス英語ではなく日常生活での英会話を伸ばしたい方や、英語の初級・中級者の方はTOEIC Bridge testsを受けることもおすすめです。
TOEFLはiBT・ITPの2種類
TOEFLは以下の2種類のテストがあります。
- TOEFL iBT
- TOEFL ITP
TOEFL iBTでは「スピーキング」「リスニング」「リーディング」「ライティング」の4技能が試されますが、TOEFLはネイティブレベルかつ内容がアカデミックであるため、TOEICよりも難しい試験です。ライティングとスピーキングは特に難しいとされています。
TOEFL ITPは、リスニングとリーディング、文法が出題されます。TOEICで例えるとPart5に似ている試験です。
そのため、TOEFL ITPはTOEICと同じ感覚で受験することも可能ではありますが、アカデミックな内容であるため難易度はTOEICよりも非常に高くなります。
なお、以降では数あるテストの中でも「TOEIC L&Rテスト」と「TOEIC iBTテスト」の二つについて比較をして解説していきます。
TOEICとTOEFLの違い④難易度・レベル
TOEICとTOEFLは、両試験とも狙うスコア次第で難易度が決まるとも言えます。しかし、二つの試験では必要となる英語力が異なるため、そもそも試験自体の難易度も異なっています。
TOEFLは比較的難易度が高い
TOEICと比較すると、TOEFLはスピーキングとライティングの英語力が必要になります。また、論文で使用されるような、専門性の高い英語の文章が読めるようになる必要があります。TOEFLはTOEICよりも試験内容が難しいと言えるでしょう。
実際に、TOEICで高得点の人がTOEFLに挑戦したところ、そのレベルの高さに撃沈してしまったという話は後を絶ちません。
しかし、海外の大学で留学するためには、このような高度なレベルの高い英語力がなければならないということでもあります。
TOEICとTOEFLのスコアや点数は?
TOEICとTOEFLの配点はどのようになっているのでしょうか。それぞれのスコア、点数についてご紹介します。
TOEICは2技能の990点満点
TOEICはリスニングが495点、リーディングが495点の配点で、990点が満点となっています。
配点は1問が何点だと決まっているわけではなく、正解した問題の点数が単純に足されるシステムではありません。
試験結果から統計処理をされスコアが算出されるため、リスニング・リーディングともに、仮に正解数が0でもそれぞれ最低スコアは5点となります。つまり、試験で全く正解できなくとも、リスニングのスコア5点と、リーディングのスコア5点で、合わせて10点というスコアになるのです。
TOEFLは4技能の120点満点
TOEFLは4技能ごとに30点が満点となっており、総合的な満点は120点です。
TOEICと同様、一問ごとの配点が決まっているわけではなく、統計処理によってスコアが算出されます。そのため、「何問正解だから何点取得できた」と予測できません。
留学するための目安としては、一般的に85~95点程度取得していることが求められます。レベルが高く基準が厳しい教育機関の場合、100点以上ないと出願条件を満たせない場合もあります。
TOEICとTOEFLの違い⑤試験内容・試験時間
TOEICとTOEFLは、試験内容・試験時間の違いもあります。
ここからは、それぞれの具体的な試験内容と、時間配分について解説します。
TOEICはビジネス・日常会話から出題
先ほど述べたように、TOEICはビジネス英語や日常会話での英語についての内容が出題されます。
L&Rテストの場合は、リスニングセクションがPart1~Part4まで、リーディングセクションがPart5~Part7まであります。具体的には、以下のような出題内容です。
- リスニングセクション(45分間・100問)
出題パート | 概要 | 問題数 |
---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
part2 | 応答問題 | 25問 |
Part3 | 会話問題 | 39問 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
- リーディングセクション(75分間・100問)
出題パート | 概要 | 問題数 |
---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
Part7 | 1つの文書 | 29問 |
複数の文書 | 25問 |
TOEFLは学術的な内容から出題
TOEFLは大学の講義で使用されるような、アカデミックで専門的な英語が出題されます。
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクションからなっており、具体的な出題範囲は以下のようになっています。
セクション | 概要 | 問題数 | 制限時間 | スコア |
---|---|---|---|---|
Reading | アカデミックな長文読解 | 36~70問 | 60~100分 | 30 |
Listening | 講義形式問題・複数人数による会話問題 | 34~51問 | 60~90分 | 30 |
Speaking | Independent Task 2問 | 下記と合わせて6問 | 20分 | 30 |
Integrated Task 4問 | ||||
Writing | Independent Task | 1問 | 20分 | 30 |
Integrated Task | 1問 | 30分 |
TOEICとTOEFLでは必要な集中力が異なる
TOEICとTOEFLでは試験時間や時間配分が異なります。そのため、必要となる集中力も違います。
TOEICは2時間、TOEFLは3時間程度ですので、試験時間がより長期戦になるのはTOEFLの方です。ただ、TOEFLはリスニングのあとに休憩が10分間あるため、その間に集中力を復活させることができます。
一方、TOEICは2時間休むことなく問題をひたすら解き続けなければならないため、集中力がだんだん途切れてきてしまいがちです。
また、TOEICは2時間で200問を解くため、TOEFLよりも1問に対してかけられる時間が短くなっています。集中力が切れると問題を解くスピードが落ちてしまい、スコアが落ちてしまいます。そのため、普段から2時間連続で勉強する習慣を付けるたなど、集中力を保つ練習をしておきましょう。
TOEICとTOEFLの違い⑥試験の形式
TOEICとTOEFLは試験の形式も違います。
形式が違うと解き方のコツも変わってきますので、両方の試験形式を押さえておきましょう。
TOEICは紙とペンのマークシート形式
TOEICは紙とペンを使用する試験で、マークシート形式になっています。
受験生は試験開始時間になると一斉に解答を始め、リスニングでは全員同時に音声を聴きます。また、リスニングが終わったらそのままライティングに全員移行します。
試験ではマークシートにマークを行っていきますが、問題用紙にはメモなどを書くことができない点には注意が必要です。書きこんでしまうと試験官から注意されてしまいます。それでも書き込みを続けると、最悪の場合は試験を受けさせてもらえなくなることも考えられます。
普段から問題を解くときにはノートなどに書き込みをしないで勉強するようにしておきましょう。
TOEFLはパソコンで問題を解く
TOEFLiBTテストは一斉に受験をするわけではなく、チェックインをした人から試験が開始できます。 しかし、いつでもチェックインできるというわけではなく、試験開始時間に遅れると試験を受けることができませんので注意しましょう。
チェックインでは身分証明書の提示、宣誓書への署名、顔写真撮影などがありますので、試験開始の30分前には来て余裕を持って試験に臨めるようにしましょう。
TOEFLはペーパーテストではありません。 試験会場ではパソコンが用意されており、ヘッドセットを使って試験に解答します。
スピーキングのときにはマイクに向かって話したり、ライティングのときにはタイピングをしたりして、パソコンを使って全セクションの試験を進めていきます。
その他のTOEICとTOEFLの違い
上記で解説したものの他にも、TOEICとTOEFLでは違う点があります。
受験費用はTOEFLが比較的高額
TOEICとTOEFLの受験料はそれぞれ次のようになっています。
- TOEIC(L&Rテスト):6,490円(税込)
- TOEFL iBT:235US$
受験時のレート次第ではありますが、TOEFLは受験料が毎回2万円以上になり、TOEICと比較しても高めです。
他の検定試験と比較しても、2万円以上の受験料は大変高く、気軽に受験できるものではありません。頻繁に受験することも難しいため、TOEFLの試験でどの程度自分の英語力が通用するのか試したいという方は、まず公式模試を受けることをおすすめします。
TOEFL iBT®テストオンライン模試は公式の模試で、4,380円で購入することができます。
受験資格や受験者数の比較
TOEICもTOEFLも、どちらも年齢制限や学歴などの受験資格がなく、誰でも受験可能になっています。
また、受験者数は、TOEICとTOEFLの2019年度国内受験者数を比較すると、次のようになっています。
- TOEIC:約241万人
- TOEFL:非公開
TOEFLの国内受験者数は非公開ですが、過去に全世界で3,500万人が受験していると発表されました。
TOEFLの国内受験者数は不明ではありますが、推測では約80,000人程度なのではないかとみられています。国内ではTOEICの方が圧倒的にシェアが大きく、受験者数も多いと言えます。
実施会場や実施回数
試験会場については、TOEICは全国48都道府県、TOEFLは28都道府県で開催されています。また、TOEICは大学・専門学校が会場になることが多く、TOEFLは各都市にあるテストセンターが会場になることが多いという特徴があります。
実施回数に関しては、TOEICは公開テストの場合日曜日に開催され、年間10回程度行われています。一方、TOEFLは土日に開催され、月に3~4回、年間では40回以上行われているという違いがあります。チャレンジできる機会が多いのはTOEFLの方なのです。ただ、TOEFLは受験料が2万円以上するため、頻繁に受験する人は少ないと考えられます。
知名度の違い
日本ではTOEFLよりもTOEICの方が知名度が高いですが、世界的にみるとTOEFLの方が知名度が高い傾向にあります。
一般的に、TOEICはビジネスコミュニケーションに焦点を当てたテストとして、特にアジア諸国を中心に広く知られています。
一方で、TOEFLは留学や国際的な学術コミュニケーションのためのテストとして、世界100か国を超える地域で実施されており、そのスコアが世界水準になっていると言っても過言ではありません。
それぞれ要求する能力が異なるため、その知名度は国や地域によって異なり、場合によっては、留学や就職の際にどちらか一方のみを採用していることもあるでしょう。
どちらのスコア提出を要求されるのか事前によく調べておく必要があります。
TOEICとTOEFLの違い比較一覧表
ここまで解説したTOEICとTOEFLの違いを以下の表にまとめました。
項目 | TOEIC L&R | TOEFL iBT |
---|---|---|
試験目的 | ビジネスや日常生活の英語能力を測る | アカデミックな英語能力を測る |
スコアの活用方法 | ビジネス | 留学 |
試験の種類 | 5種類 | 2種類 |
難易度 | 狙うスコアによって違う | 狙うスコアにもよるが、全体的にTOEICよりも難易度は高い |
試験内容 | リスニングとリーディング | 「スピーキング」「リスニング」「リーディング」「ライティング」の4技能 |
試験時間 | 2時間 | 約3時間 |
試験形式 | ペーパーテスト | パソコンを使用 |
受験費用 | 6,490円(税込) | 235US$ |
受験資格 | なし | なし |
受験者数 | 約241万人(2019年度) | 非公開 |
実施会場 | 全国の大学・専門学校 | 全国のテストセンター |
実施回数(年間) | 10回 | 40回以上 |
このように、TOEICとTOEFLは似ているようですが実は全く違う試験なのです。
TOEICのスコアをTOEFLに換算すると
ここからはTOEIC L&RテストとTOEFL iBTテストを比較し、TOEICのスコアをTOEFLのスコアに換算してみましょう。
CEFRに基づいたレベルの比較
CEFR(セファール)とは外国語能力の高さを測るための国際的な基準で、2001年に欧州評議会が発表しました。
ランクはA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階で、A1が一番低いランク、C2が一番高いランクになっています。
このCEFRにTOEIC・TOEFLのスコアをそれぞれ当てはめると、以下のようになります。
CEFRのレベル | TOEICのスコア | TOEFLのスコア |
---|---|---|
C1 | 945~990点 | 95~120点 |
B2 | 785~935点 | 72点~94点 |
B1 | 550~775点 | 42点~71点 |
TOEICとTOEFLのスコアは正確に換算することができませんが、CEFRのレベルに当てはめればおおよそのレベルとして換算することは可能です。
例えば、表のようにTOEICで550~775点であればTOEFLでは42点~71点相当というように換算できます。
C1は英語上級者のレベルであると定められていますが、TOEFLの方はTOEICより広い範囲でC1に分類されています。そのことから、TOEFLの方が難易度の高い試験であると言えます。
TOEICとTOEFLの正確な比較はできない
上記のようにTOEICとTOEFLそれぞれのレベルについて比較を行いました。ただ、比較しても正確な比較はできず「TOEICで何点取ったらTOEFLでは何点だ」と換算することはできません。あくまでも参考程度にすることしかできないのです。
TOEICはリスニング・リーディングに特化しているのに対して、TOEFLは英語の4技能全ての能力が必要になります。また、想定されている英語利用のシーンも異なることから、単純にスコアを比較したり換算したりすることはできないのです。
TOEICとTOEFLのスコアを比較して換算してみても、自分の英語力を正確に把握することはできません。大切なのは、自分に必要な英語力に合わせてTOEICかTOEFLどっちがよいかを選び、その試験で高いスコアを取れるように勉強をすることです。
TOEICとTOEFLどっちを受験すべき?
TOEICとTOEFLはどっちを受験すべきか選ぶ必要があります。ここからは、目的別・受験者のタイプ別に解説をし、TOEICとTOEFLどっちを受験すべきかご紹介します。
就職・転職で役立てるならTOEIC
就職・転職の際に履歴書にスコアを書き、英語力をアピールしたいと考えている方は、TOEIC L&Rテストを受験することがおすすめです。
英語を頻繁に使う職種を志望する場合、面接で英語のスピーキング能力を問われることもありますが、まずはTOEICで高いスコアを取ることを優先しましょう。
就職や転職の際は、TOEIC S&W(Speaking & Writing)テストが必要になることはあまりないため、L&Rテストの勉強を進めておくのがよいでしょう。
しかし、他の就職・転職希望者との差別化を図りたいなら、L&Rテストで十分なスコアを取ったあと、S&Wテストでも高スコアを取れれば、さらなるアピールポイントにすることが可能です。
海外留学を考えている人ならTOEFL
海外の大学への留学や交換留学を考えている方は、TOEFLを勉強して高スコアを目指すことがおすすめです。必要なスコアは大学によって違いますので、募集要項をよく読み、目標スコア達成に向けて計画的に勉強しましょう。
また「海外で働きたい」「外資系企業で働きたい」「英語を使った仕事がしたい」と考えている学生も、TOEICよりもTOEFLのテスト対策を先にすることがおすすめです。
特に外資系企業では、TOEICよりも世界で知名度があるTOEFLのスコアが重視される場合もあるため、TOEFLのスコアが就職活動に活かせることもあります。
活用頻度が高いのはTOEICスコア
日本国内では、TOEICの方がTOEFLよりも活用できるケースが多く、知名度も高いことから、留学をしない場合はTOEICの受験を選ぶことがおすすめです。
日本国内で英語力をアピールするのであれば、TOEICの方が相手に理解してもらいやすいと考えられます。そのため、例えば一般企業への就職・転職に活用したい場合、TOEICの方がよいでしょう。
ただ、企業によってはTOEICのスコアよりもTOEFLのスコアを重視するところもあるため、自分が活用したい状況に合わせてTOEICとTOEFLどっちを受験するか選ぶ必要があります。
TOEFL・TOEICの目標スコア
どちらのテストを受ける場合でも、高いスコアを取得しないと英語力のアピールにはなりません。
そのため、TOEIC、TOEFLのそれぞれで、まずは以下のような点数を目指すのがよいでしょう。
- TOEIC
英語を頻繁に使う企業・職種:750点以上
そこまで英語を使わない企業・職種:550点以上
- TOEFL
海外のトップ校に留学申請する場合:100点以上
一般的な大学院に入学する場合:80点以上
TOEFLは受験料が2万円以上することもあり、気軽に受けられないという方もいるかもしれません。その場合、まずはTOEICで英語力を身に付けるという方法もあります。
先ほど述べたCEFRのレベル分けでは、TOEFL80点以上はTOEICでは785~935点程度、TOEFL100点以上はTOEICでは945~990点程度に換算されます。
まずTOEICでこのくらいのスコアを取れるようになってからTOEFLにチャレンジするのもよいでしょう。
TOEIC・TOEFLと他の英語資格を比較
TOEICとTOEFL以外で受験をおすすめする英語検定試験には
- 英検
- IELTS
があります。ここからは、この二つの検定試験についてご紹介します。
日本国内の利用なら英検もおすすめ
TOEICと同じように、日本国内で高い知名度を誇っており英語力を示すことができるのが英検です。
現在「英語外部検定利用入試」の制度を実施している大学は多く、推薦入試や一般入試で英検を利用することができます。英検2級以上を持っていると、入試の点数に加算されたり、英語の試験自体が免除になったりするメリットがあるのです。
「英語外部検定利用入試」を利用すれば、他の教科に勉強時間を費やすことができるため、合格する可能性が高まります。
就職・転職でも有利になることもありますが、最近ではこのように大学入試に英検を利用するケースが多くなっているため、英検は特に中学生・高校生におすすめできる検定試験です。
留学・移住ならIELTS
IELTS(アイエルツ)は、海外留学や海外移住ができるレベルの英語力を証明できる試験です。TOEFLとは違って、イギリス、カナダ、オーストラリアなどアメリカ以外の国の大学に留学する際に必要となることが多くなっています。
さらに、現在はアメリカでも留学にIELTSのスコアを利用できる大学が増えています。
また、イギリスでは現在ビザの申請をする際IELTSのスコアしか利用することができません。このように、アメリカ以外の国に移住したい場合、IELTSの受験が必須になることがあります。
IELTSは世界140か国で認定されている資格であり、高スコアを取得しているとさまざまな国での留学や移住に有利になります。今注目の英語検定試験です。
TOEIC・TOEFLの試験対策方法
TOEIC・TOEFLのスコアアップのコツは講座を活用して直接教えてもらうことで、独学時よりも効率よく身につきます。
短期間で目標とするスコアを達成したい就活生や会社員の方は、講座を使った対策法も視野に入れるようにしましょう。
TOEIC対策には通信講座がおすすめ
特に周りにスクールがない方、時間のない方にはTOEICの通信講座を利用して効果的に実力を引き上げていくこともおすすめの選択肢です。
特にベルリッツのTOEIC対策講座では、レベル別のコースが用意されておりおすすめです。
具体的には、TOEICの成績向上を目指すために、550点、650点、750点という異なる目標スコアに応じた3つのコースが用意されています。
更に、各受講者の英語力と目指す目標を詳しく分析し、それに基づいた学習プランを提供します。そのため、学習ペースを乱すような無理なスケジュールで勉強することがなく、モチベーション維持にも繋がります。
このベルリッツの学習カリキュラムは、受講者が目標達成に向けて最短ルートで進むことができ、効率的にスコアアップを狙うことができるでしょう。
TOEFLは塾・スクールでの対策がおすすめ
TOEFLは主に塾・スクールの対策講座のほうが充実しており、難易度的に見ても講師からの徹底指導がスコアアップには必須でしょう。
特にPROGRITのTOEFL対策講座は、自習のクオリティに徹底的にこだわり、実力アップに最適なカリキュラムの提案と学習習慣の定着を通して、受講生のスコアアップに徹底コミットしてくれるため、活用をおすすめします。
指導は、問題解決のプロフェッショナルであるプロのコンサルタントが徹底マンツーマンで行ってくれるので、クオリティも担保されているのです。
TOEICとTOEFLの違いについてまとめ
TOEICとTOEFLの違いについてまとめ
- 日本ではTOEICの方が圧倒的に知名度が高く受験者も多い
- 「TOEIC L&Rテスト」はリスニングとライティング、「TOEFL iBTテスト」は4技能が問われる
- TOEFLは4技能の能力や専門性の高い英語力が問われるため、TOEICよりも難易度が高い
日本ではTOEICの方が知名度が高く、TOEICのスコアを就職・転職や進学に活用することができるというメリットがあります。
一方、留学をしたい方はTOEICよりもTOEFLに力を入れた方がよいでしょう。留学出願時には多くの大学でTOEFLのスコアが必須になります。
また、実際にTOEFLで高スコアが取れるくらいでないと留学できるレベルにはなれません。
このように、どのような英語を身に付けたいか、どのように資格を活かしたいかによってTOEICを受験するかTOEFLを受験するか決めましょう。