MOSの模擬試験にはどんな問題がでるの?練習問題のダウンロード法まで解説!
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「MOS模試の難易度はどれくらいなのか知りたい」
「MOSに模試があるのかどうか知りたい」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
事務系の資格で大変メジャーになっているMOS検定ですが、試験自体は実技試験のような形式です。模擬試験があれば、試験本番に安心して臨むことができます。
そこで、MOSの模擬試験の存在やどんな問題が出るのかなどについて紹介します。模擬試験の難易度についても解説しますので、参考にしてください。
MOSの模擬試験についてざっくり説明すると
- MOSの模擬試験は存在する
- 模擬試験の問題についてはバージョンや試験のレベルによって異なる
- MOS模擬試験にはおすすめのサイトがいくつかある
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MOSの模擬試験は存在するの?
多くの検定試験の場合、試験会場に出向いて受験するというスタイルです。しかし、MOS検定は試験会場で実施されるわけではありません。受験可能な学校や施設で実施されます。
試験自体が会場に出向くスタイルではないため、模擬試験も会場で実地されるわけではありません。一般的にはMOS対策テキストに付属している模擬試験で繰り返し演習を行い、試験に臨みます。
MOS試験自体は全国各地で随時行われています。毎週受験するチャンスがあるため、定期的に模擬試験を開催して実力を図る必要は大変少ないと言えます。
テキスト付属の模擬試験で練習しよう
MOS試験は公開模試ではありません。自分の好きなタイミングで試験を受験することが可能です。そのため、テキストに付属されている模擬問題を、本番のつもりで活用するという方法が最適です。
MOS検定対策テキストには、基本的に模擬問題集が付属されています。公開模擬試験が実施されていないこともあります。また、試験自体が実技試験のようなスタイルだからと言う理由も挙げられます。
付属されている模擬問題集は、時間制限などがついているため、本番さながらの内容です。スコアも表示されるので、繰り返し演習を行うことで、試験に必要な実力やスキルは充分身につけることが可能です。
テキストの相場は1冊2,000~3,000円程度です。試験に必要な知識はもちろん、便利な豆知識が掲載されていることもあるので、実務としても活用できます。
模試問題はダウンロードもできる
MOSの模擬試験や練習問題は、ダウンロードできるサイトも存在しています。無料でダウンロードできるサイトもあるので、そのようなサイトを活用すると良いでしょう。
ダウンロードサイトに用意されている問題は、本番で出題される内容と大変似ています。自分のコンピュータにダウンロードして繰り返し演習することで、試験に必要なスキルを身につけることが可能です。
試験で必要なスキルや知識を身に着けるためには、テキストに付属されている演習問題を繰り返し行うことでも充分対策できます。ただ、それでも心配な場合はダウンロードサイトを活用し、演習量を増やしましょう。
40分で9割正解の実力がつけば最高
MOS試験は、広い公開会場で行われるわけではありません。多くの場合、コンピュータ学校など、受験が可能な施設などで実施されます。大人数で試験を受験するわけではなく、受験者が自分一人というケースも多々あります。
そうは言っても検定試験ですから、緊張することもあるでしょう。自宅での演習とは異なるため、環境や雰囲気にのまれてしまい、実力が充分発揮できないという可能性もあります。
MOS試験は50分で実施され、合格基準は7割以上とされています。7割と言うと、大したことがないと思う人もいるかもしれません。しかし、緊張状態にある場合の7割はハードルが高く感じられることもあります。
試験本番で充分な実力を発揮するためには、自宅での演習が必要不可欠です。模擬試験などを行う場合には、40分間で9割以上の正答率が出せるようにしておきましょう。
過去問は公開されていない
多くの人たちが受験するMOS試験ですが、過去問は未公開です。今まで何度もMOS検定は実施されていますが、その試験で出題された問題については公開されていません。
理由として、受験者によってコンピュータがランダムに問題を選んで出題するからです。どのような問題が出題されるのかは、実際に試験を受験してみないとわからないというシステムになっています。
用意されている問題は何通りもあります。膨大な試験データを過去問として公開するのはかなり難しいため、過去問集という形での公表がされていないのです。
過去問がない以上、試験対策では模擬試験での演習が必要不可欠と言えます。テキストにはいくつかのパターンで模擬試験が用意されています。これらを時間をおいて、何度も演習してスキルアップを目指しましょう。
どんな問題が出題されるの?
MOS検定には過去問集が存在しません。そのため、実際の試験ではどんな問題が出るのか気になる人もいるでしょう。
MOS検定対策用のテキストには、模擬試験が付属されています。この模擬試験は、試験本番で出題される問題を予想して作成されています。言い換えるなら、模擬試験そのものが過去問という見方もできるということです。
MOS検定の試験本番でどんな問題が出題されるのかは、模擬試験を解けばわかります。出題形式も内容もほぼ同じなので、どんな問題が出題されるのか知りたい場合は、模擬試験を解いてみましょう。
以下では、それぞれの試験やレベルによってどんな問題が出題されるのか、その内容について解説します。
まず受験することになるスペシャリスト
MOS検定を受験する場合、多くの人たちが最初に挑戦するのがスペシャリストです。WordやExcelを実務レベルで学ぶ場合には、スペシャリストの試験が最適です。
スペシャリストでは基本的な操作方法が出題されます。WordやExcelをあまり使ったことがない初学者にもピッタリな試験内容です。
また、スペシャリストにはWordやExcel以外にPowerPointやAccess、Outlookなどの試験も存在します。付随してこれらの知識やスキルも高めたい人は、ぜひ挑戦してみてください。
Wordスペシャリスト
Wordスペシャリストの試験では、文字の表示変更やインデント設定などが出題されます。これらはWordを使用して社内・社外文書を作成する時に必要になる機能です。
また、表作成やテキストボックスの挿入の機能も問われます。社内・社外文書を作成する場合、日程などの内容を含むケースでは表を活用することがあります。箇条書きにするよりも見やすくなるため、知っておくと便利な機能です。
Excelスペシャリスト
Excelスペシャリストでは、関数やグラフの作成が出題されます。グラフを作成する際にはテーブルの作成が必要になるため、この機能も知っておかなければならない機能です。
関数と言っても複雑な内容が出題されるわけではありません。一般的なSUM関数やAverage関数が主に出題される関数の種類です。これらの関数はExcelを活用する上で基本的な関数でもあります。
また、グラフやテーブルの作成においては、一般的な機能が問われる問題が出題されます。棒グラフを折れ線グラフに変更するなどの問題や、グラフを作成する上で重要となるテーブルの変更などが出題範囲です。
Excelスペシャリストで出題されるグラフやテーブル作成は、簡単な資料作りをする際に必要不可欠です。これらの機能を知っておくことで、業務効率を上げることもできるので、必ず学習して慣れておきましょう。
スペシャリスト試験の内容は以下の記事で詳しくご覧ください。
PowerPoint
営業事務などに従事する場合、PowerPointの使用に迫られることがあります。プレゼンテーションを行う際に多く用いられるのが、PowerPointだからです。
PowerPointは、マイクロソフト社が開発したプレゼンテーション用のスライドなどを作成するオフィスソフトです。誰でも簡単にスライド作成ができるような機能が搭載されています。
PowerPointの試験はMOS検定ではスペシャリストにしかありません。さらに上級者向けのエキスパートでは用意されていないので、注意してください。
主な試験内容はスライドに関する操作です。スライドの挿入や書式設定、並べ替えなどのような基本的な部分が出題されます。
また、プレゼンテーションのオプション機能の活用や表示の変更なども出題されます。これらを活用することによって、より見やすいプレゼンテーションの資料を作成することが可能です。
初めてPowerPointを使用する人にとっては、少しレベルが高めの操作が要求されます。試験対策用のテキストを活用し、模擬試験で繰り返し演習を行って慣れておくことをおすすめします。
上級向け試験のエキスパート
MOS検定にはスペシャリストの上にエキスパートの試験も用意されています。スペシャリストよりもレベルが高めなので、試験で問われる操作性や知識も上級者向けです。
WordもExcelも、高度な使用方法が問われます。ただ単にソフトを使うというのではなく、業務の効率化を図る使用方法が問われるため、ソフトの機能をかなり詳しく知っておく必要があります。
ただし、日頃からWordやExcelを使用して業務をこなしている人にとってはレベルが高い試験内容ではありません。そのため、中にはスペシャリストを飛ばしてエキスパートから受験する人もいます。
Wordエキスパート
Wordエキスパートでは、文書の管理と共有の仕方や参考資料の作成などが問われます。また、ユーザー設定の作成方法なども出題されます。
参考資料の作成については、文字装飾のような簡単な機能を問う内容ではありません。Wordにはそれぞれの状況に合わせたデザインが用意されています。これらを活用して参考資料を作成するような問題が出題されます。
また、Wordファイルは多くの人たちと共有することが可能です。しかし、他者に変更されたくない部分も当然出てきます。そのような部分は操作できないようにするなどの機能が問われることが多くあります。
いずれもかなり高度な機能を問う問題ばかりです。どこにどのような機能があるのか、その場所も知っておかないと、あっという間に時間は過ぎ去ってしまうでしょう。
Excelエキスパート
Excelエキスパートでは、ブックの管理と共有や高度な数式を活用した資料作成などが出題されます。資料作成にはグラフやテーブルの作成も含まれます。
実際の業務で最も多いのは、ブックの共有です。作成したExcelファイルを社内の人たちと共有するというケースは意外と多くあります。
しかし、Excelファイルの中には複雑な数式も含まれています。これらを他者に変更されてしまうと、正しいデータの抽出ができなくなります。
そのようなことがないように、他者が操作できる範囲をあらかじめ設定する機能が大活躍します。試験では主にこのような操作範囲を限定する機能の活用が問われます。
また、エキスパートではさらに複雑で高度な関数の使用が問われます。if関数やVLOOKUP関数はもちろん、二つ以上の関数を活用するような問題も出題されます。
Excelにはたくさんの関数が搭載されています。これらの関数の意味と活用方法をしっかり理解しておかないと問題を解くことができない、ということも起こるでしょう。
エキスパート試験の内容は以下の記事で詳しくご覧ください。
バージョンごとに対策しっかり対策しよう
一口に「MOS検定」と言っても、ソフトにはバージョンがあります。バージョンによってソフトに搭載されている機能は異なるため、どのバージョンを受験するのかが大切です。
特に古いバージョンのものと最新のバージョンのものでは、搭載されている機能の数が異なります。同じMOS検定でもバージョンが異なるテキストを使って勉強をすると、試験でわからない問題が出てきてしまうでしょう。
自分がどのバージョンを受験するのか決めてから、試験対策のためのテキストを選びましょう。
一問一答式のMOS2010
MOS2010のバージョンでは、一問一答式の試験が実施されます。イメージとしては、一問ずつ出題されるクイズに解答していくような形式です。
一つずつの問題はそれぞれ独立しています。1問目がわからなかったからと言って、2問目に支障が出るということはありません。
全体的なExcelの知識ではなく、部分的な操作方法や知識があれば合格できるような内容です。苦手な分野があっても、得意な部分の知識や操作方法をしっかりマスターしておけば合格できるでしょう。
ファイル完成型のMOS2013
MOS2013の試験は、ファイル完成型の形式で実施されます。実務で必要な操作に近づけた試験形式です。
具体的には、出題されるすべての問題を通して一つのファイルが完成します。そして、最終的に完成したファイルをもとに、タスクごとに点数が加算され、合否が決定します。
試験で出題される問題数は多いです。しかし、一つでもできない問題が出てくると、その後の問題を解くことができないという可能性が高くなります。
合格を目指すのなら、Excelの機能や操作は完璧にマスターしておかなければならないということです。かなり難易度は高いと言えるでしょう。
マルチプロジェクト型のMOS2016
MOS2016は、マルチプロジェクトという形式で試験が実施されます。簡単に言えば、一度の試験で複数のファイルを完成させるという形式です。
具体的な出題内容としては、4~7問で1つのファイルが完成します。一度の試験で完成させるファイル数は5~7つ程度です。
それぞれのファイル自体は独立しています。そのため、できない問題や誤った操作をしてしまっても、試験全体に及ぼす影響はあまり大きくありません。
ただし、1つのファイルについて出題される問題は関連しています。そのため、それぞれのファイルについて出題される問題でできない部分が出てくると、すべてのファイルが完成しないということも起こるかもしれません。
最新版のMOS2019
MOS2019は、現在実施中のMOS2016と同じマルチプロジェクトを採用しており、試験形態に大きな差はありません。
以前のバージョンで、「スペシャリスト」と表現していた一般レベルのことを、MOS2019からは「アソシエイト」と呼称が変更になりました。
しかし、あくまで称号が変わっただけであるため、MOS2016との違いは、まったくありません。
テキストごとに難易度の違いも
MOS検定の対策テキストは、さまざまな出版社から出版されています。しかし、すべてのテキストの難易度がだいたい同じというわけではありません。
例えば、MOS検定の中でも2016バージョンのExcelの受験を決意したとします。書店で対策テキストを購入する場合、出版社によって内容や模擬試験の問題の難易度は異なります。
しかし、テキストや模擬試験問題の時点で難しいと感じても、そこで諦める必要はありません。実際の試験の方が問題が簡単だという声も上がっているからです。
MOS検定は毎週受験のチャンスがあります。慌てて受験するのではなく、自分のペースで着実に演習を重ねてから受験することで、合格率も上がっていくでしょう。
テキストの内容が難しいと感じた場合は、繰り返し演習を行ってみてください。また、他のテキストも並行して活用してみるというのも一つの方法です。少しずつ実力を上げていくことが、合格への近道です。
おすすめのMOS模擬試験サイト
MOS検定で大切なことは、パソコンを使って実際に演習を行うことです。実際の試験でもタスクをこなすという試験形式だからです。
MOS検定対策では、紙媒体のテキストだけを使った学習では不充分です。実際にパソコンに触れ、数多くのタスクをこなすという演習を重ねることで、合格する確率が上がります。
MOSは、無料の模擬試験や問題演習を行うことができるサイトが充実しています。これらを活用して、演習量を増やしていきましょう。
オデッセイコミュニケーションズの「スキルチェック」
MOS検定はオデッセイコミュニケーションズによって実施されています。ここは、マイクロソフトオフィス社が公式に公認している会社です。
MOS検定の主催者が運営する「スキルチェック」は、Excel・Excel関数・Word・PowerPointの4種類用意されています。それぞれ各10問ずつ用意されていて、簡単なスキルチェックが可能です。
自分のレベルがどれくらいなのか確かめるには、最適なサイトです。その上で、どのレベルの試験を受験するのか決め、テキストを購入して演習を繰り返しましょう。
日経BP社のMOS攻略問題集「MOS模擬テキストWord/Excel 2016体験版」
日経BP社のMOS攻略問題集は、大変便利だという定評があります。MOS検定を受験する多くの人たちが、活用している体験版です。
一番の特徴は、無料版があるということです。1回分の模擬テストを無料で行うことができます。
有料版では、印刷した解答例や動画解答など、さまざまな機能が付いています。プログラムを自動で更新する機能などもついているので大変便利です。
しかし、どんな問題が出題されるのかをチェックするのなら、有料版についている機能は必要とは言えません。出題傾向をチェックするだけなら、無料版で充分です。
本番より模擬問題の方が難しいという声も
MOS検定対策のテキストや模擬試験問題集は、実際の試験よりもかなり難易度が高めです。それは、問題が簡単すぎるというクレームを防ぐためです。
MOS検定では、過去問として実際に出題された問題は公表されていません。コンピュータが自動で出題する問題を決めるため、過去問として公表できないのです。
想像してみてください。対策用のテキストや模擬試験問題集を使って演習を繰り返したのに、実際の問題が難しすぎて合格できなかったら不満を感じるでしょう。
MOS検定対策のテキストや模擬試験問題集の出版会社は、受験者からのクレームに対して大変神経質になっています。そのようなクレームを避けるため、あえて内容の難易度が高くなっているのです。
模試ができなくても気にしすぎない
検定対策のためのテキストや模擬試験問題集の難易度は大変高めです。そのため、実際の試験はとても簡単だったという声もあるというのが現状です。
模擬試験の点数が低かったからと言って、一喜一憂する必要はありません。難易度が高いのですから、できなくて当然だと思いましょう。反対に気にしすぎてしまうと、受験のタイミングを逃してしまう原因になります。
模擬試験の問題は高得点が出せなくても良いのです。ある程度の学習と演習を積んだら、早々に受験してみるのも一つの方法です。
MOSの模擬試験についてまとめ
MOSの模擬試験についてまとめ
- MOSの模擬試験はダウンロードをすることでできる
- 模擬試験やテキストは実際の試験よりも難易度が高め
- 短期勝負で早々に受験するのも一つの方法
MOSの模擬試験について解説してきました。公式での過去問の公表はされていません。そのため、正式な模擬試験はもちろん、過去問題集もないのが現状です。
しかし、テキストや模擬試験問題は実際の試験よりも難しく作成されています。オンラインでの模擬試験問題集は充実しているので、ある程度演習を積んだら早々に受験してみると良いでしょう。