Webクリエイター能力認定試験ってどんな資格?難易度や合格率まで全て解説!
「WEBクリエイター能力認定試験ってどういう試験なの?」
「WEBクリエイター能力認定試験のメリットはなにがあるの?」
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
仕事でWEBを使用することも多くなってきた昨今、WEBクリエイター能力認定試験を取得しようという人たちも増えてきています。
しかし、WEBクリエイター能力認定試験の具体的な試験内容などについては、あまり知らないという人も一定数存在します。
そこで、WEBクリエイター能力認定試験の試験内容や難易度について解説します。資格取得後のメリットについても紹介しますので、参考にしてください。
Webクリエイター能力認定試験についてざっくり説明すると
- インターネットの浸透に比例して注目を集めている資格
- 難易度はスタンダードとエキスパートで異なる
- ホームページ作成などの仕事で有利になる資格
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Webクリエイター能力認定試験ってどんな資格?
WEBクリエイター能力認定試験の試験内容や難易度を知る前に、そもそもWEBクリエイター能力認定試験とはどういう資格なのでしょう。
まずは創立や主催団体などはもちろん、注目度についても解説します。
Webクリエイター能力認定試験の創立
WEBクリエイター能力認定試験は、2005(平成17)年からスタートした比較的新しい資格です。
WWWで利用される技術を世界的に標準化することを目的としたW3Cに準拠している、マークアップスキルを測るための試験です。
わかりやすく説明すると、WEBサイトを構築する上で必要なHTMLやCSSなどの知識レベルを測ることを目的としています。
Webクリエイター能力認定試験の主催団体
WEBクリエイター能力認定試験はビジネス能力認定サーティファイの主催で行われています。
ビジネス能力認定サーティファイとは、各業界で活躍する専門家や識者が認定する資格を提供する会社)です。
第一線で活躍する専門家や識者が試験内容のクオリティを維持しています。また認定は各界で活躍する専門家で構成された認定委員会が行っているようです。
そもそもWebクリエイター能力認定試験とは?
WEBクリエイター能力認定試験で必要とされるのは、WEBサイトのデザイン能力とコーティング能力です。
試験はHTML5、XHTML1.0、HTML4.01の3種類があります。また、それぞれスタンダード、エキスパート、上級、初級のレベルに分けられています。
HTML5とXHTML1.0は初級レベルを表すスタンダードと、上級者向けのエキスパートの2種類です。HTML4.01は初級と上級の2種類となっています。
これらの試験の中で現在主流になっているのはHTML5です。そのため、受験を目指す際にはこちらの試験が最もおすすめでしょう。
ウェブデザイナーを目指す人にとって必須の資格ではありませんが、特に上級であるエキスパートを取得しておくと有利になる場面が非常に多く存在するでしょう。
Webクリエイター能力認定試験はインターネット発達で注目を集めている
WEBクリエイター能力認定試験は、インターネットの発達とともに注目を集めています。受験者数は累計18,000人以上です。
試験内容はWEBデザインを行う上で基本的な知識を問うものとなっています。
さまざまな企業でWEBデザインが求められることも多くなってきているため、今の時代にぴったりな能力をアピールすることのできる資格と言えるでしょう。
こういった背景から将来性の面でも有効であると考えられており、WEBデザインの勉強を始めるにはおすすめの資格と言えます。
Webクリエイター能力認定試験の難易度
WEBクリエイター能力認定試験には、さまざまな種類とレベルがあります。具体的な難易度はどれくらいなのでしょう。
試験範囲や出題形式なども含めて詳しく解説します。
Webクリエイター能力認定試験の試験範囲と出題形式
WEBクリエイター能力認定試験の試験範囲や出題形式は試験の種類やレベルによって異なります。
HTML5の場合の試験の範囲や出題形式は以下の通りです。
レベル区分 | 科目 | 出題形式 | 範囲 |
---|---|---|---|
エキスパート | 知識問題 | 多肢選択形式 | WEBサイト関連知識 |
実技試験 | 素材データの編集 | 6ページ分のHTMLやCSSの作成など | |
スタンダード | 実技試験 | 素材データの編集 | 4ページ分のXHTMLファイルとCSSファイル |
XHTML1.0の試験範囲や出題形式は以下の通りです。
レベル区分 | 科目 | 出題形式 | 範囲 |
---|---|---|---|
エキスパート | 知識問題 | 多肢選択形式 | WEBサイト制作関連の知識 |
実技問題 | ソフトなどを利用した素材データの編集 | 6ページ分のXHTMLファイルとCSSファイル | |
スタンダード | 実技問題 | ソフトなどを利用した素材データの編集 | 4ページ分のXHTMLファイルとCSSファイル |
HTML4.01の試験範囲や出題形式は以下の通りです。
レベル区分 | 科目 | 出題形式 | 範囲 |
---|---|---|---|
上級 | 規定問題(10問) | 実技(ファイル作成) | 簡単なHTMLファイル、CSSファイルを作成 |
自由問題 | 実技 | 文書ファイルの作成 | |
初級 | 規定問題(8問) | 実技(ファイル作成) | 簡単なHTMLファイル、CSSファイルを作成 |
自由問題 | 実技 | 文書ファイルの作成 |
HTML4.01の自由問題については、出題範囲や形式は同じですが、試験時間が異なります。上級の場合は90~120分、初級の場合は60~90分が試験時間です。
レベルごとの認定基準
エキスパートとスタンダードは、それぞれ認定基準が設定されています。その基準を満たさなければ、それぞれのレベルに認定されないということです。
エキスパートは、レイアウトや色彩設計など、アクセシビリティなどを考慮したWEBデザインを表現しなければいけません。
さらに、スクリプトの活用やマルチデバイスへの対応も求められます。
スタンダードは、セマンティックWEBを理解した上で、HTML5をマークアップするHTMLの構造の維持が求められます。
CSSを用いてWEBページのデザインやレイアウトを表現する必要があるということです。
また、スタンダードは基本的な知識や技術を駆使した試験内容になっています。一方のエキスパートは応用力も試されますので、取得すると仕事などでの活躍の場も広がるでしょう。
Webクリエイター能力認定試験の合格率と合格ライン
WEBクリエイター能力認定試験の合格ラインは65%の正答率となっています。7割できていれば合格できるということです。
なお、WEBクリエイター能力認定試験の合格率は89.9%でした。これは2018年度の平均合格率です。
ただ、2018年度の合格率だけが高いというわけではなく、例年80~90%ほどの合格率があります。
毎年9割近くの合格者が出ている点から見て、WEBクリエイター能力認定試験の難易度はあまり高くないことがわかります。しっかり学習すれば、合格できるということです。
ちなみにWEBクリエイター能力認定試験の必要な勉強時間は、スタンダードでは24時間程度とされています。更に上のエキスパートでは38時間が一般的な勉強時間です。
Webクリエイター能力認定試験を取ることをおすすめする人
WEBクリエイター能力認定試験の難易度はあまり高くありません。そのため、どちらかと言うと初心者向けの試験と言えます。具体的には以下の特徴に当てはまる人がおすすめです。
- WEBデザイナーとして将来活躍したい人
- WEBデザインの基礎知識をえたいひと
- 新しい分野での知識が欲しい人
これからWEBデザイナーを目指そうという人は、必要な基礎知識が得られるのでおすすめです。WEBクリエイター能力認定試験のエキスパート取得して、更なる上を目指しましょう。
また、今まで自分が興味のあったものとは全く異なった分野での知識を得たいという人にもおすすめの試験です。
初心者向けの試験ですので、WEBクリエイター能力認定試験がきっかけで、新しい分野への道を切り開くチャンスが掴めるかもしれません。
Webクリエイター能力認定試験の勉強法
WEBクリエイター能力認定試験の難易度はあまり高くありません。しかし、充分な試験対策をしておかなければ、合格は難しいでしょう。
具体的な勉強法について紹介します。これから学習を始めようとする人も、すでにある程度学習を進めている人も、参考にしてみてください。
Webクリエイター能力認定試験の勉強法は?独学が中心
WEBクリエイター能力認定試験の勉強法は独学が中心です。
オンラインや通信講座などもありますが、参考書や問題集を活用すれば、独学で充分合格を狙うことが可能な資格試験であると言えるでしょう。
WEBクリエイター能力認定試験用の問題集は書店で売られています。これらを購入し、繰り返し演習を行いましょう。演習量を積み重ねることで、合格に必要な実力が充分身につきます。
おすすめは公式テキスト・問題集
WEBクリエイター能力認定試験を学習する際に重要なのはテキストや問題集です。その中でも一番のおすすめはやはり公式のテキストや問題集でしょう。
主催者でもある株式会社サーティファイからは、公式テキストと問題集が出版されています。これを購入し、繰り返し自宅で演習を繰り返しましょう。
試験に必要な知識はすべて網羅されています。本番さながらの試験問題の演習も行えるので、充分実力が身につくでしょう。
過去問は存在しない
WEBクリエイター能力認定試験には、過去問が存在しません。
過去問がないということは、過去問を活用した試験対策ができないということです。これまでに過去問を中心にさまざまな試験対策を行ってきた人は不安になるかもしれません。
しかし、公式テキストを活用することで試験に必要な知識やスキルを身につけることは充分可能です。
公式テキストでは、頻出問題や重要なポイントがわかりやすく掲載されています。丁寧な解説も収録されているので、じっくり解説を読むことで、充分試験対策になるでしょう。
Webデザインの勉強をするメリット
WEBデザインの勉強をすると、どのようなメリットがあるのでしょう。具体的に解説をしていきます。
Webクリエイターの知識の伸びに期待できる
近年、ホームページを作成する企業や個人が増加してきています。しかし、ホームページの作成だけでなく、維持や運営においてもHTMLやCSSなどの知識が必要不可欠です。
WEBクリエイターはこのようなホームページに関する知識を持っている人です。一般企業に勤めた場合、会社で運営されているホームページの維持管理や運営に携わることができるかもしれません。
また、ホームページ作成を仕事にしている人とも話が通じやすくなります。外注する場合にも、意思の疎通がしやすくなるため、イメージしたホームページ作成の依頼ができるなどのメリットがあります。
Webデザイナーへのワンステップとして
WEBデザイナーに関する資格試験の中で、WEBクリエイター能力認定試験はハードルが低い部類に入ります。
難易度があまり高くない上に受験資格もないため、WEBデザイナーの入り口として受験するにはちょうど良い試験です。
さらにWEBクリエイター能力認定試験は、WEBデザインに必要な基礎知識が網羅されています。
WEBデザインに興味を持ち始めた人が受験することで、新たな道を切り開くきっかけにつながるでしょう。
就職・転職に有利になる?
WEBクリエイター能力認定試験は、必要な勉強時間から見て、あまり難易度が高くない試験であることがわかります。
難易度が高くないということは、多くの人が持っている可能性があるということです。
試験の内容自体も基礎的な知識というレベルにとどまっています。専門的な知識やスキルを身につけるには不充分なレベルでもあるため、就職や転職で有利に働く試験ではありません。
ただ、無資格であるよりは知識やスキルが身についているという印象を与えることはできます。
大変有利になるというわけではありませんが、アピールすることができる資格ではあると言えるでしょう。
Webクリエイター能力認定試験の試験日程・会場・申し込み方法
WEBクリエイター能力認定試験を受験しようとしている人の中には、試験日程などの詳しい内容まで知りたいと思っている人もいるでしょう。
以降では試験日程はもちろん、会場や申し込み方法についても詳しく解説します。
Webクリエイター能力認定試験の基本情報
WEBクリエイター能力認定試験は日程が決まっているわけではなく、年中実施されています。
また、実施試験会場も全国各地に存在しています。ただ、場所によっては実施されていない都道府県もあります。その場合は、一番近い試験会場を探して受験する必要があるでしょう。
申し込みの締め切り日や試験日は、試験会場ごとによって異なります。ただ、受験可能な試験会場では、頻繁に試験が実施されています。
詳しい試験会場や試験日の検索は、主催者サーティファイ株式会社のホームページから可能です。
Webクリエイター能力認定試験に受験資格はある?
WEBクリエイター能力認定試験に受験資格はありません。誰でも受験することが可能です。
試験レベルにはスタンダードとエキスパートの2種類があります。しかし、どちらも受験資格はなく、いきなりエキスパートから受験することも可能です。
このように受験のハードルが低い点も、入門におすすめである理由の一つとして挙げられるでしょう。
Webクリエイター能力認定試験の受験料
試験の種類 | レベル区分 | 受験料(税込) |
---|---|---|
HTML5 | エキスパート | 7,500円 |
スタンダード | 5,900円 | |
XHTML1.0 | エキスパート | 7,500円 |
スタンダード | 5,900円 | |
HTML4.01 | 上級 | 7,500円 |
初級 | 5,900円 |
上記は、それぞれの試験の種類とレベル区分別の受験料を一覧表にしたものです。
試験の種類は3つありますが、それぞれのエキスパートやスタンダードの受験料は同じです。試験の種類が異なるからと言って、受験料に差があるわけではありません。
Webクリエイター能力認定試験と合わせて取りたいおすすめ資格
WEBクリエイター能力認定試験は、どちらかと言うと簡単な試験です。そのため、この資格だけでは就職や転職では弱いと言わざるを得ません。
ただし、他の試験も合わせて取ると就職や転職で強い資格に早変わりします。以降では、合わせて取ると良いおすすめの資格についても紹介します。
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、「Illustrator」のソフトを活用した試験です。実務で通用する能力がどれくらいあるかを調べることができます。
試験の学習を通して、単なるソフトの操作性だけではなく、課題をスムーズにこなす実践能力も身につけることが可能です。
WEBデザインのパーツやコンテンツなどの政策も学ぶことができるので、大きなスキルアップにもつながるでしょう。
現在、DTP業界ではIllustratorは標準的なソフトになっています。
そのためWEBクリエーター能力認定試験と合わせて取得することで、クリエイティブ業界での活躍の場が広がるでしょう。
Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopを活用した画像の編集や加工ができることを証明するための試験です。
こちらの試験もスタンダードとエキスパートの2種類に分かれています。 スタンダードよりもエキスパートを取得しておいた方が、Photoshopを活用した画像処理能力がより高いことを証明できます。
技術面だけでなく、Photoshopを用いた画像ファイルの作成方法や作品作りに必須な表現力など、コンテンツ制作に関するスキルも同時に磨くことができます。
MOS
MOS検定は、コンピュータ系の資格の中でも非常に人気が高い試験です。一般事務を目指している人も多く受験します。
具体的には、マイクロソフトオフィスのソフトの活用能力レベルを証明するための試験です。エクセル・ワード・アクセス・パワーポイント・アウトルックの5種類があります。
それぞれにスタンダードとエキスパートがありますが、試験のレベルはあまり高くありません。いきなりエキスパートを受験する人も一定数存在します。
Webクリエイター能力認定試験についてまとめ
Webクリエイター能力認定試験についてまとめ
- 試験の難易度はあまり高くない
- 公式テキストを活用した独学で合格は充分可能
- 他の資格も合わせて取得することで就職や転職に有利
WEBクリエイター能力認定試験について解説してきました。試験の難易度は決して高くありません。独学で充分合格できるレベルです。
新たなスキルアップにはちょうど良いレベルの試験でもあります。今後、ますます注目を集める試験でもあるので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。