Webデザイナー検定ってどんな資格?過去問・難易度・類似資格との違いまで解説!
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「Webデザイナー検定ってどんな資格なの?」
「過去問はある?ウェブデザイン検定との違いは?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
Webデザイナー検定は、CG-ARTSによって実施されているWebデザインに関する知識・技能を評価する検定試験です。
Webデザイナーなどのエンジニアに加え、広報や営業などの非エンジニア職に携わる方にもおすすめできます。
今回はWebデザイナー検定について、過去問や難易度、類似資格との違いなどを解説します。
これを読めば、Webデザイナー検定の魅力がよくわかるはずです。
Webデザイナー検定についてざっくり説明すると
- プログラミングを含めたWebデザインに関する検定試験
- 難易度はそれほど高くない
- 国家資格のウェブデザイン検定はプログラミングを含まない
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Webデザイナー検定ってどんな検定試験なの?
まずはWebデザイナー検定の概要や主催団体、ウェブデザイン技能検定との違いなどを解説します。
Webデザイン能力を適正に評価する試験
Webデザイナー検定は、コンセプトメイキングから運用まで「Web制作」に関わる知識や技術の習得を評価する検定試験です。
2005年から実施されている前身の試験を含めると、約15年の歴史を持ちます。
Webデザイナーの役割は、コンセプトや日程、予定などの諸条件のもとで、様々なWebサイトのデザインのコンセプトメイキング・制作・テスト・評価・運用という一連の流れに携わることです。
検定試験ではそれに必要な知識及び技術が求められます。
検定に合格すれば、Web制作やWeb運用、インフォーメーションアーキテクトなどでの活躍が見込まれるため、WebデザイナーやWebプロデューサー、Webプログラマーなどにおすすめです。
また広報や営業、販売などの非エンジニア職種の方にとっても有意義な知識・技術が得られます。
検定の主催団体は多数の検定を主催するCG-ARTS
Webデザイナー検定は、公益財団法人画像情報教育振興会(CG-ARTS)によって主催されています。受験者数は例年2,000人ほどです。
なお、CG-ARTSは他にも、CGクリエーター検定やCGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定を主催しています。
検定試験の運用実績は十分なので、信頼度の高い団体と言えるでしょう。
ウェブデザイン技能検定との違いに注意しよう
Webデザイナー検定に似た試験に、インターネットスキル認定普及協会が主催するウェブデザイン技能検定があります。
ウェブデザイン技能検定は、関連国際標準規格などをベースにしたウェブデザインの知識や技能、実務能力などが問われる国家試験です。
ウェブデザインのスキルは求められますが、こちらはWebデザイナー検定のようにプログラミングを行うことを念頭においた試験ではありません。
なお、ウェブデザイン技能検定は国家資格であるため、取得者も多く、Web業界で活躍したいなら持っておいた方が良いでしょう。
しかし、7年以上の実務経験(1級)など受験資格の基準が厳しいため、Webデザイナー検定のように気軽に受けられる試験ではありません。
Webデザイナー検定の難易度は高いの?
ここからはWebデザイナー検定の難易度についてお伝えします。
試験内容や試験分野を確認
Webデザイナー検定には、「ベーシック」と「エキスパート」の2種類があります。
ベーシックはWebサイトに関する基礎知識(企画・制作・デザイン)の理解と、それをWebページ制作に活用するスキルが求められる試験です。
一方でエキスパートではWebサイトについての専門知識と、それをWebサイトのデザインに応用するプロのスキルが求められます。
試験形式はどちらもマークシート方式です。以下ではそれぞれのさらなる詳細をお伝えします。
ベーシック
ベーシックの試験内容は以下の通りです。
分野 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
Webデザインへのアプローチ | インターネットの歴史を含むWeb(サイト)の基礎知識を学ぶ | Webデザイン・Webサイトの種類・Webサイトの制作フロー |
Webデザイン | Webサイト制作における様々な工程などに関する基礎知識を学ぶ | Webサイトのしくみ・コンセプトメイキング・評価とメンテナンス など |
Webページを実現する技術 | HTMLやCSSなどWebページを実現する技術の基礎知識を学ぶ | HTMLとCSSの基礎・文書要素の制御・文字の装飾 など |
技術の基礎 | ディジタル・ソフトウェア・インターネットに関する基礎知識を学ぶ | ディジタルとは・ソフトウェア・入出力装置 |
知的財産権 | 知的財産権(特に著作権)に関する基礎知識を学ぶ | - |
データフォーマット | データフォーマットの基礎知識を学ぶ | - |
上記の通り、「Webページを実現する技術」の分野では、Webページ作成に関わるHTMLやCSSなどのプログラミング言語やスキルについても学びます。
なお、ベーシックの試験時間は60分です。公式サイト上の参考問題(PDF)も是非確認してみてください。
エキスパート
一方でエキスパートの試験内容は以下の通りです。
分野 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
Webデザインへのアプローチ | Webサイト制作に携わる人材に必要な能力やサイト制作の一般的プロセスを学ぶ | Web制作業界の人材像・Webサイト制作のプロセス |
コンセプトメイキング | コンセプトメイキングのプロセスや手法について学ぶ | コンセプトの設定・Webサイトの種類とコンセプト・さまざまな閲覧機器 など |
情報の構造 | 情報の収集・分類・組織化及びWebサイトの構造への展開手法を学ぶ | 情報の収集と分類・情報の組織化・Webサイト構造への展開 |
インタフェースとナビゲーション | インタフェースのあり方やナビゲーション機能の考え方などを学ぶ | ユーザインタフェース・ナビゲーション・ナビゲーションデザインの手法 |
動きと音の効果 | 動きと音を用いた表現を実現する技法やその表現を使う上での注意点を学ぶ | 動きの技法と表現・動きを導入する際の注意点・動画像コンテンツ |
Webサイトを実現する技術 | Webサイト自体や各種サービスに関する技術を学ぶ | Webサイトを実現する技術の基礎・Webサイト上の機能・Webサイト制作に用いられる言語 |
Webサイトのテストと運用 | Webサイトのテストや公開後の運用などについて学ぶ | Webサイトのテスト・Web解析・Webサイトの運用 |
知的財産権 | 知的財産権(特に著作権)に関する基礎知識を学ぶ | - |
上記の通り、エキスパートではユーザインタフェース(UI)などベーシックよりも詳細な内容を学びます。より専門的で高度な内容にはなりますが、どれもWebメディアを考える上では必須の知識です。
なお、エキスパートの試験時間は80分になります。こちらも参考問題(PDF)を確認してみましょう。
ベーシックで65%・エキスパートで30~50%という合格率
2018年前半から2019年後半のWebデザイナー検定の合格率は以下の通りです。
試験時期 | ベーシック | エキスパート |
---|---|---|
2018年前半 | 62.1% | 34.9% |
2018年後半 | 60.5% | 49.1% |
2019年前半 | 68.7% | 29.8% |
2019年後半 | 64.6% | 36.3% |
上記より、Webデザイナー検定の合格率はベーシックが65%前後、エキスパートは30〜50%前後であることがわかります。
Webデザイナー検定には受験資格がないことを考えても、ベーシック・エキスパート共に比較的合格しやすい検定試験だと言えるでしょう。
合格基準点は70%以上の得点
ベーシックとエキスパートでは試験自体の難易度は大きく異なりますが、合格ラインに関しては同じです。どちらも100点満点中70点以上の得点で合格となります。
ただし、公式サイトによると合格ラインは難易度によって多少変動する可能性もあるようです。
合格率から見るとそれほど難しい試験とは言えませんが、6割以上の得点で合格できる検定試験も多いことから、合格ライン自体はやや厳しめと言えるでしょう。
ベーシック合格には30~45時間程度の勉強時間を確保しよう
Webデザイナー検定ベーシックに合格するには、情報系の勉強をした経験がある人で30〜45時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また全くWebの勉強をしたことがない初学者であれば、50時間以上の勉強時間を確保するのが良いでしょう。
総じて1日1、2時間勉強するとして、1ヶ月程度の勉強期間が必要になります。
一方でエキスパートに関しては、ベーシックよりも難易度が高いため、より長い勉強時間が必要です。
ただし、すでにベーシックに合格している、もしくはWebデザイン関連の勉強をしたことがあるという人なら、早ければこちらも1ヶ月程度という短期間で合格できるでしょう。
しかし、Web関連の知識が全くない初学者がいきなりエキスパートに挑戦する場合などは、長くて半年以上の勉強が必要になることもあります。
知識や技術をきちんと身に付けるためにも、特に初心者の場合は焦らずじっくり勉強するのが良いでしょう。
Webデザイナー検定の受験は幅広い人におすすめできる
Webデザイナー検定は以下のような人におすすめです。
- Webデザインについて詳しくなりたい人
- 就職や転職などの際、履歴書でアピールできる資格が取得したい人
- WebデザイナーやWebプログラマから広報・営業まで幅広くWeb運用に関する仕事をする人
先述した通り、Webデザイナー検定では
Webデザインに関する幅広い知識を習得することができます。よってWebデザインに興味がある人なら、受験は大変有意義です。
またエキスパートではWebサイトに関する専門知識や技術を学べます。それらは当然仕事にも生かせるものです。よって就職や転職の際に履歴書の資格欄でアピールしたいという方にとっても良いでしょう。
なお、Webデザイナー検定は、WebデザイナーやWebプログラマなどの専門職だけでなく、Webデザインとの関わりが深い広報や営業などの非エンジニア職に携わる方にもおすすめです。
Webデザイナー検定に合格するための勉強方法
以下ではWebデザイナー検定に合格するための勉強法について解説します。
独学でも合格できるの?
Webデザイナー検定に独学で合格することは可能です。現在、通信講座の大手ではWebデザイナー検定対策講座は開講されていないため、むしろ独学で挑戦するのが一般的だとも言えるでしょう。
独学での勉強法ですが、一般的な資格試験同様、まずは自分に合った参考書を3周程度読み込み、知識の定着を図ることが大切です。
そして、基礎知識のインプットが十分にできたら、次は本番レベルの問題が収録された問題集でのアウトプットに移行します。
この際、間違えた問題やわからない箇所に関しては十分に復習を行うべきです。復習で知識を再確認したら、その部分を中心に2、3周解き直しを行うのが良いでしょう。
おすすめテキストはCG-ARTS公式の「入門Webデザイン」
主催団体のCG-ARTSは、Webデザイナー関連書籍は出版しているので、独学にはそれを用いると良いでしょう。
ベーシックなら「入門Webデザイン」、エキスパートなら「Webデザイン-コンセプトメイキングから運用まで-」がそれぞれおすすめです。
またアウトプットには「Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集」を用いるのが良いでしょう。
エキスパート・ベーシックのそれぞれで本試験3回分の問題が収録されているので、繰り返し演習を行えば、合格が見込めるレベルまで実力を高めることができるはずです。
以下ではそれぞれの基本情報を紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 入門Webデザイン |
価格 | 2,700円+税 |
ページ数 | 164ページ |
概要 | 個人がWebサイトで情報発信するために必要な知識と技術を学ぶ教科書・Webデザイナー検定ベーシック対応 |
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | Webデザイン -コンセプトメイキングから運用まで- |
価格 | 3,600円+税 |
ページ数 | 242ページ |
概要 | 業務としてWebデザインを行う上で必要な知識と技術を学ぶ教科書・Webデザイナー検定エキスパート対応 |
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集 |
価格 | 2,800円+税 |
ページ数 | 不明 |
概要 | Webデザイナー検定の過去問を練習問題用に再編・エキスパートとベーシックそれぞれ3回分の実践問題を収録 |
公式サイトから過去問PDFの入手も可能
CG-ARTSの公式サイトでは、ベーシックとエキスパートそれぞれの過去問2年分がPDF形式で公開されています。解答も公開されているので、自己採点まで行うことが可能です。
Webデザイナー検定では過去問と全く同じ問題が出題されることはないものの、試験には一定の傾向があります。よって過去問でそれを把握することは、得点力アップに有効です。
また試験本番で制限時間の中で行われるので、時間を測って過去問演習を行い、本番の難易度と時間配分に慣れておくのが良いでしょう。
なお、公式問題集は過去問をベースに作成されているため、過去問だけでは演習量が足りないと感じるなら、公式問題集を試験形式で解くというのもおすすめです。
Webデザイン講座も存在
Webデザイナー検定対策の専用講座は残念ながら存在しませんが、Webデザインのスキルアップのための講座なら様々存在します。
よって独学に限界を感じるようなら、そうした講座を活用するのも良いでしょう。Webデザインについての知識や技術を専門家から学べば、検定試験の対策も容易になるはずです。
なお、仕事や家事などで忙しく、教室に通う暇がないという場合は、オンラインの講座を受講するのが良いでしょう。自分のペースで自宅学習ができるので、効率よく学習して短期合格を目指したいという方にはおすすめです。
Webデザイナー検定の勉強がおすすめである理由
Webデザイナー検定の勉強には様々なメリットがあります。
Webデザイナーから広報・営業まで幅広い職種で生かせる技能が身につく
Webデザイナー検定の勉強では、Webデザインに関する幅広い内容を学ぶことができます。
HTMLやCSS等のWebサイト構築に関わる技術をはじめ、ユーザインタフェースや動きと音の効果等のWebデザイン全体の基礎となる知識、知的財産権等の社会的教養など、Webデザインを網羅的に学習可能です。
Webデザインに関する体系的な知識を身に付けることができるので、WebデザイナーやWebプロデューサー、Webプログラマなどのエンジニアにとっては良い機会となるでしょう。
また技術面に限らず、総合的な知識を習得できるため、Webデザインに関わる営業や広報などの非エンジニア職の方にとっても、Webデザイナー検定の勉強は有意義です。
就職・転職の際の履歴書での強化材料にも
Webデザイナー検定は就職や転職の際にも一定の評価を受ける資格です。
履歴書の資格欄に記載するだけでも評価の対象にはなりますが、より強力なアピール材料とするには他の項目との相乗効果を狙うような書き方をすると良いでしょう。
例えば、非エンジニアの場合は、Webデザインに精通していることと自分の長所との関連を記載するのがおすすめです。
エンジニアなら、Webデザイナー検定合格という肩書きと共に、実際に作成したプロダクトや達成したコンバージョン、PV数などの実績も合わせて記載しましょう。
このような書き方をすることによって、Webデザイナー検定合格という事実がより魅力的に伝わるはずです。
試験日・試験会場など試験の基本事項を確認しよう
Webデザイナー検定を受けるなら、以下を参考に試験日や試験会場などの基本情報をチェックしておきましょう。
試験はおおよそ半年に1回
Webデザイナー検定は7月上旬頃と11月下旬頃の年2回実施されます。年に1回しかない資格試験よりはマシですが、ITパスポートなどほぼ毎日随時受験が可能なIT系資格に比べると受験機会は乏しいです。
よってしっかりと準備をして、一発合格を目指すのが良いでしょう。
なお、次回のWebデザイナー検定は2020年11月29日(日)に実施されます。出願期間は2020年9月1日(火)〜10月23日(金)です。
全国20都道府県に試験会場を設置
次回のWebデザイナー検定は、全国20都道府県に設置された試験会場で実施される予定です。
基本的には自分が住んでいる都道府県、もしくはその隣で受験できることが多いですが、東北は宮城県、四国は愛媛県、九州は福岡県の1会場しかないので注意しましょう。
実際される都道府県・都市など、試験会場に関するさらなる詳細はこちらをご覧ください。
受験資格は不問
Webデザイナー検定を含めCG-ARTSが実施する検定試験に受験資格はありません。そのため、学歴や実務経験の有無に限らず、誰でも受験することが可能です。
ベーシックを飛ばして、いきなりエキスパートに挑戦するのも良いでしょう。
なお、CG-ARTSが実施する検定試験のエキスパートを2種類取得すれば、以下のようなマイスターの認定を受けることができます。
マイスター | 組み合わせ |
---|---|
CGマイスター | CGクリエイター検定+CGエンジニア検定 |
クリエイティブマイスター | CGクリエイター検定+Webデザイナー検定 |
エンジニアリングマイスター | CGエンジニア検定+画像処理エンジニア検定 |
ディジタルメディアマイスター | Webデザイナー検定+マルチメディア検定 |
これらの認定を受けると、マイスターの取得数(1〜4種類、MEISTER☆〜☆☆☆☆)に応じて4種類のマイスター認定証(ピュア・シルバー・ゴールド・ブラック)がもらえます。
受験料はべーシックで5,600円
Webデザイナー検定を含めCG-ARTSが主催する検定試験の受験料は、ベーシックが5,600円、エキスパートが6,700円です。
また複数の検定試験を受験したい場合は、以下のように1日で最大4検定まで併願することができます。
併願パターン | 受験例 | 試験時間 | 受験料 |
---|---|---|---|
ベーシック併願(2検定受験) | CGクリエイター検定ベーシック+Webデザイナー検定ベーシック | 午前100分 | 11,200円 |
ベーシック単願・エキスパート併願(2検定受験) | Webデザイナー検定ベーシック+Webデザイナー検定エキスパート | 午前60分+午後80分 | 12,300円 |
エキスパート併願(2検定受験) | CGクリエイター検定エキスパート+Webデザイナー検定エキスパート | 午後150分 | 13,400円 |
ベーシック併願・エキスパート単願(3検定受験) | Webデザイナー検定ベーシック+画像処理エンジニア検定ベーシック+Webデザイナー検定エキスパート | 午前100分+午後80分 | 17,900円 |
ベーシック単願+エキスパート併願(3検定受験) | Webデザイナー検定ベーシック+Webデザイナー検定エキスパート+CGクリエイター検定エキスパート | 午前60分+午後150分 | 19,000円 |
ベーシック併願・エキスパート併願(4検定受験) | Webデザイナー検定ベーシック+CGクリエイター検定ベーシック+Webデザイナー検定エキスパート+CGエンジニア検定エキスパート | 午前100分+午後150分 | 24,600円 |
CG-ARTS公式サイトからの申し込みも簡単
個人受験の場合、CG-ARTSの公式サイトからインターネット経由で簡単に申し込むことができます。公式サイトの「インターネットで申込む」から受験者登録を行い、受験料の支払い方法を選択するだけです。
受験料の支払い方法は、クレジットカード(一括払い)・コンビニ・ゆうちょ銀行ATM払いの3種類から選びことができます。
また郵便局から申込むことも可能です。この場合は、郵便局にある「払込取扱票」に記入し、郵便局で受験料を払い込むことによって申し込みが完了します。
1名から団体受験もできる
団体受験とは、団体の責任者が複数名の受験をまとめて申込むことですが、検定実施センターと事務連絡が取れる責任者がいれば、受験希望者が1名でも団体受験は可能です。
団体受験なら協会が指定する会場のほか、学校や会議室など団体が指定した場所でも受験することができるので、必要に応じて活用してみてください。
Webデザイナー検定と関連するおすすめ資格
Webや情報通信に関する資格や検定は多いですが、特に以下で紹介するCG-ARTが主催する4つの検定はおすすめです。
いずれもデジタル社会で活躍するために必要なスキルを身に付け、周囲と差をつけることができます。
なお、いずれの検定も難易度はWebデザイナー検定と同程度です。それぞれにベーシックとエキスパートの試験区分があります。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、CGを用いて表現するデザイナーやクリエイター向けの検定試験です。映画やアニメーション、CM、ゲームなどに活用できる知識や技術を学べます。
具体的にはCG映像の制作現場で、シナリオや絵コンテ、日程・予算の諸条件をもとに、映像表現やCG理論に関する知識・技術、CGソフトウェアを効果的に活用するスキルなどを培うことが可能です。
なお、この検定試験では主にCGを用いた表現に学ぶので、エンジニア向けの検定と言えるでしょう。CGディレクターやCGモデラー、ゲームクリエイターなどにおすすめです。
プロダクションワークや数理造形などの関連知識や知的財産権に関しても学べるので、エンジニアに必要な知識・技能を総合的に習得することができます。
CGクリエイターの試験内容・試験分野
CGクリエイター検定ベーシックとエキスパートの試験内容はそれぞれ以下の通りです。
<CGクリエイター・ベーシック>
分野 | 内容 |
---|---|
CGとは | CGとは・CGの歴史・CGの産業応用 など |
表現の基礎 | デッサン・色と動き・文字 |
2次元CGと写真撮影 | 2次元CGの基礎・写真撮影とレタッチ |
3次元CGの制作 | モデリング・マテリアル・アニメーション など |
技術の基礎 | ハードウェアとソフトウェア・ディジタルの基礎 |
知的財産権 | 知的財産権に関する考え方・著作権 |
<CGクリエイター・エキスパート>
分野 | 内容 |
---|---|
実写撮影 | 写真撮影の基礎・動画撮影の基礎・カラーコレクション |
映像編集 | 映像編集の基礎・映像編集の実際・映像と音の演出 |
モデリング | モデリングの基礎・モデリング手法・モデリングの実際 |
リギング | リギングの基礎・リギングの実際 |
CGアニメーション | CGアニメーションの基礎・CGアニメーションの手法・キャラクタアニメーション など |
シーン構築 | シーンデータの構築・マテリアル表現・ライティング など |
プロダクションワーク | 映像制作におけるプロダクションワーク・スタッフの名称と役割 |
知的財産権 | 知的財産権の概要・著作権・産業財産権と不正競争防止法 |
ファイル形式・規格 | ファイル形式・規格 |
数理造形 | 手続き的造形手法 |
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定もCGに関する検定試験です。CGクリエイター検定はCGを使った表現者を対象にしていますが、CGエンジニア検定はCG分野の開発・設計に携わるエンジニアやプログラマなどを対象にしています。
アニメーションや映像、ゲーム、ARなどの業界でソフトウェアやハードウェア、システムの開発に携わる、CGプログラマやゲームプログラマ、CADエンジニアなどにおすすめです。
産業や学術の各分野・領域において、システム環境や作業工程などの条件の下で、ソフトウェアの開発・カスタマイズ、システム開発などを行うスキルを養うことができます。
CGエンジニアの試験内容・試験分野
CGエンジニア検定ベーシックとエキスパートの試験内容はそれぞれ以下の通りです。
<CGエンジニア・ベーシック>
分野 | 内容 |
---|---|
ディジタルカメラモデル | ビジュアル情報処理とディジタルカメラモデル・座標系とモデリング・ビジュアル情報処理の幾何学的モデル など |
画像の濃淡変換とフィルタリング処理 | 画像の性質を表す諸量・画素ごとの濃淡変換・領域に基づく濃淡変換(空間フィルタリング) など |
モデリング | 多面体・ソリッドモデルの形状表現・曲線・曲面 など |
レンダリング | レンダリングの処理過程・隠面消去・シェーディング など |
アニメーション | CGアニメーションの構成・キーフレームアニメーション など |
システムと規格 | CGアニメーションの構成・キーフレームアニメーション など |
関連知識 | 知覚・知的財産権と情報セキュリティ など |
<CGエンジニア・エキスパート>
分野 | 内容 |
---|---|
ディジタルカメラモデル | ディジタルカメラモデル・ディジタル画像の基礎 など |
座標変換とパイプライン | 2次元座標変換・3次元変換 など |
モデリング | 形状モデル・ソリッドモデルの形状表現 など |
レンダリング | 写実的表現法・隠面消去 など |
アニメーション | CGアニメーションの構成・キーフレームアニメーション など |
画像処理 | ディジタル画像の表現・2次元画像の生成と描画 など |
視覚に訴えるグラフィックス | コンピュテーショナルフォトグラフィ・ノンフォトリアリスティックレンダリング など |
CGシステム | CGシステム・CG用ソフトウェア など |
知的財産権 | 知的財産権の基本 |
関連知識 | 知覚・CGの歴史 |
マルチメディア検定
マルチメディア検定は、学生やビジネスパーソン一般を対象にした非エンジニア向けの検定試験です。ビジネスシーンで有用なマルチメディアやICTに関する知識を習得することができます。
マルチメディアの基礎やメディアの処理技術をはじめ、コンピュータの仕組みやディジタルコンテンツ、知的財産権などを幅広く学べるため、ICTに関する体系的な知識を習得したいという方におすすめです。
マルチメディア検定で得た知識・技能は、マルチメディア関連の情報技術分野やコンテンツ制作関連の業界を中心に、ビジネス全般で役立てることができます。
マルチメディア検定の試験内容・試験分野
マルチメディア検定ベーシックとエキスパートの試験内容はそれぞれ以下の通りです。
<マルチメディア・ベーシック>
分野 | 内容 |
---|---|
マルチメディアの特徴 | アナログとディジタル・マルチメディアを構成する要素 など |
ディジタル端末 | マルチメディアを扱う端末・コンピュータの構成 など |
コンテンツ制作のためのメディア処理 | ファイルフォーマット・文書の作成 など |
インターネットと通信 | インターネットのしくみと役割・インターネット接続 など |
インターネットで提供されるサービス | WWW(World Wide Web)・コミュニケーションサービスやツール など |
インターネットビジネス | オンラインショッピング・金融サービス など |
ディジタルとネットワークで進化するライフスタイル | 情報家電・テレビと映像コンテンツ など |
社会に広がるマルチメディア | ICカード・街角のマルチメディア など |
知的財産権 | 知的財産権 |
<マルチメディア・エキスパート>
分野 | 内容 |
---|---|
人間の知覚とヒューマンコンピュータインタラクション | 情報の伝達とメディアの役割・感覚と知覚 など |
マルチメディアの処理技術 | マルチメディアの特徴・文書 など |
コンピュータのしくみと技術 | ハードウェア・ソフトウェア など |
ネットワークと通信 | コンピュータネットワーク・インターネット など |
マルチメディアアプリケーションの実現 | アプリケーションの目的・実例 など |
インターネットの応用 | コミュニケーションツール・情報の共有 など |
社会に広がるマルチメディア | 生活を豊かにするICT・ICTと情報機器の応用 など |
知的財産権 | 知的財産権・著作権 など |
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定は、画像処理分野の開発・設計に関する知識が習得できるエンジニア向けの検定試験です。
映像通信やコンピュータ周辺機器、医療応用などの様々な産業・学術分野の領域で、開発目標やシステム環境、予算などの諸条件の下で、ソフトウェアやハードウェア、システムの開発ができるスキルを培えます。
画像信号処理やパターン認識・計測、メディア処理・符号化などの専門的な内容を学べるので、エンジニアやプログラマ、開発・研究者などにおすすめです。
工業分野や医用、ロボットビジョンなど幅広い内容が学べるので、画像処理エンジニアとしての知識や技能をブラッシュアップすることができるでしょう。
画像処理エンジニア検定の試験内容・試験分野
画像処理エンジニア検定ベーシックとエキスパートの試験内容はそれぞれ以下の通りです。
<画像処理エンジニア・ベーシック>
分野 | 内容 |
---|---|
ディジタルカメラモデル | ビジュアル情報処理とディジタルカメラモデル・座標系とモデリング など |
画像の濃淡変換とフィルタリング処理 | 画像の性質を表す諸量・画素ごとの濃淡変換 など |
画像の解析 | 2値画像処理・領域分割処理 など |
パターン・特徴の検出とパターン認識 | 特徴点による画像間のマッチング・図形の検出 など |
シーンの復元 | 画像と空間の幾何学的関係と3次元復元・光学的なシーン復元 |
システムと規格 | CGと画像処理の融合・ビジュアル情報処理用システム など |
関連知識 | 知覚・知的財産権と情報セキュリティ など |
<画像処理エンジニア・エキスパート>
分野 | 内容 |
---|---|
ディジタル画像の撮影と画像の性質・色空間 | ディジタルカメラの構成・画像生成の幾何学的モデル など |
画素ごとの濃淡変換と領域に基づく濃淡変換 | 明るさ・コントラストの変換・特殊な効果 など |
周波数領域におけるフィルタリングと画像の復元・生成 | 画像のフーリエ変換・周波数フィルタリング など |
幾何学的変換 | 線形変換・同次座標とアフィン変換・射影変換 など |
2値画像処理と領域処理 | 2値化・2値画像の基本処理と計測 など |
パターン・図形・特徴の検出とマッチング/ パターン認識 | テンプレートマッチングによるパターンの検出・エッジ情報とヒストグラム など |
動画像処理/ 画像からの3次元復元/ 光学的解析 | 差分画像を用いた移動物体検出・オプティカルフロー |
画像符号化 | 画像の転送・画像と符号 など |
知的財産権 | 知的財産権 |
Webデザイナー検定についてまとめ
Webデザイナー検定についてまとめ
- ベーシックの合格率は65%前後
- 過去問2年分のPDFを公式サイトから入手できる
- 検定対策の講座はないので独学が基本
Webデザイナー検定について解説しました。
Webデザインに関する幅広い知識が習得できるため、エンジニア・非エンジニアを問わず、Webデザインに関わるあらゆる職種の方におすすめです。
国家資格であるウェブデザイン技能検定とよく似ていますが、こちらはWebデザイナー検定のようにプログラミングを行うことを念頭においた試験ではありません。
また受験資格の条件も厳しいので、受験資格がないWebデザイナー検定の方が手軽に受験できます。
なお、Webデザイナー検定試験向けの講座は存在しないので、対策は独学で行うのが基本です。
難易度も高くなく、気軽に挑戦できるので、ぜひ受験してみてください。