画像処理エンジニア検定ってどんな資格?過去問・合格率・難易度・合格点まで解説!
「画像処理エンジニア検定ってどんな資格なの?」
「過去問は手に入る?合格率や難易度、合格点は?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
画像処理エンジニア検定は、画像処理分野の開発・設計に関する知識を測定するための検定試験です。エンジニアやプログラマ、開発・研究者などにおすすめできます。
今回は画像処理エンジニア検定について、過去問の有無や難易度・合格率、合格点などを解説します。
これを読めば、画像処理エンジニア検定の魅力と合格するための勉強法がよくわかるはずです。
画像処理エンジニア検定についてざっくり説明すると
- ベーシックの合格率は65%程度
- 解答付きの過去問PDFが2年分入手できる
- 合格点は100点満点中70点以上
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画像処理エンジニア検定ってどんな検定試験なの?
まずは画像処理エンジニア検定の概要や主催団体について解説します。
画像処理能力を適正に評価する試験
画像処理エンジニア検定は、画像処理分野の開発・設計に関する知識の習熟度を評価する検定試験です。
前身である「画像情報生成処理技術者試験」が始まったのは1991年なので、画像処理エンジニア検定は実に30年近い歴史を持ちます。
画像処理エンジニアとは、産業や学術分野の各領域で、開発目標やシステム環境、予算・コストなどの諸条件のもと、ソフトウェアやハードウェア、システムを開発できるスキルを有する人材のことです。
試験にはベーシックとエキスパートの2種類があり、前者では画像処理技術やプログラミングに関する基礎知識が試されます。
一方。後者では画像処理技術に関する専門知識や、ソフトウェアやハードウェア、システムの開発に関する知識とその応用力が必要です。
特にエンジニアやプログラマ、開発・研究者などとして働く人、もしくはそれらを目指す人にとっては有意義な検定試験と言えるでしょう。
検定の主催団体は画像情報教育振興会
画像処理エンジニア検定の主催団体は、公益財団法人画像情報教育振興会(CG-ARTS)です。この検定試験には例年1,500〜2,000人ほどが受験しています。
CG-ARTSはディジタル社会で活躍するためのコミュニケーションを有した人材を育成すべく、CG-ARTS検定を実施しています。
具体的にはCGクリエイター検定・CGエンジニア検定・Webデザイナー検定・画像処理エンジニア検定・マルチメディア検定の5種類です。
画像処理エンジニア検定の難易度は高いの?
ここからは画像処理エンジニア検定の難易度について、試験内容や合格率、合格基準点などを解説します。
試験内容や試験分野を確認
先述した通り、画像処理エンジニア検定にはベーシックとエキスパートがあります。
ベーシックは画像処理やプログラミングの基礎知識、エキスパートは画像処理やソフトウェア・ハードウェア、システムの専門知識とその応用力を評価する試験です。
試験は両方ともマークシート方式で実施されます。問題数はベーシック・エキスパートともに10問です。
ベーシック
画像処理検定ベーシックの試験時間は60分、試験内容は以下の通りです。
分野 | 概要 | 出題例 |
---|---|---|
ディジタルモデル | ディジタルカメラモデルとビジュアル情報処理の原理との対応を理解する | ○ビジュアル情報処理とディジタルカメラモデル ○座標系とモデリング ○ビジュアル情報処理の幾何学的モデル |
画像の濃淡変換とフィルタリング処理 | 画像の濃淡変換についての各種処理技術の基礎 | ○画像の性質を表す諸量 ○画素ごとの濃淡変換 ○領域に基づく濃淡変換(空間フィルタリング) |
画像の解析 | 画像から情報を抽出する主な方法についての基礎 | ○2値画像処理 ○領域分割処理 ○動画像処理 |
パターン・特徴の検出とパターン認識 | 画像から特定パターンを検出する方法や事前に対象物を学習して新たな画像を識別するパターン認識の基礎 | ○特徴点による画像間のマッチング ○図形の検出 ○パターンの検出 |
シーンの復元 | 撮影された画像から3次元シーンを復元する処理の基礎 | ○画像と空間の幾何学的関係と3次元復元 ○光学的なシーン復元 |
システムと規格 | 一般的なコンピュータシステムやビジュアル情報処理などの基礎 | ○CGと画像処理の融合 ○ビジュアル情報処理用システム ○ビジュアル情報処理用ソフトウェア |
関連知識 | 知覚・知的財産権・情報セキュリティなどの基礎 | 知覚 ○知的財産権と情報セキュリティ ○ビジュアル情報処理の歴史と応用 |
上記の通り、この検定試験では画像処理技術についての知識だけでなく、「関連知識」として知覚や知的財産権、情報セキュリティなどの知識も問われます。
なお、CG-ARTSの公式サイトでは、画像処理エンジニア検定ベーシックの参考問題(PDF)が公開されているので、是非見てみてください。
エキスパート
画像処理エンジニア検定エキスパートの試験時間は80分、試験内容は以下の通りです。
分野 | 概要 | 出題例 |
---|---|---|
ディジタル画像の撮影と画像の性質・色空間 | 撮像装置の幾何学的モデルと撮影パラメータ・画像の統計量とそれ以外の性質などの知識 | ○ディジタルカメラの構成 ○画像生成の幾何学的モデル ○撮影パラメータ |
画素ごとの濃淡変換と領域に基づく濃淡変換 | 明るさやコントラストの変換・画像を画素ごと変換可能なことなどの知識 | ○明るさ・コントラストの変換 ○特殊な効果 ○カラー画像の変換 |
周波数領域におけるフィルタリングと画像の復元・生成 | 周波数領域での画像処理や画像の復元・生成などの知識 | ○画像のフーリエ変換 ○周波数フィルタリング ○ローパスフィルタ・ハイパスフィルタ・バンドパスフィルタ |
幾何学的変換 | 画像の線形変換や幾何学的変換・応用的なイメージモザイキングについての知識 | ○線形変換 ○同次座標とアフィン変換・射影変換 ○画像の再標本化と補間 |
2値画像処理と領域処理 | 2値画像処理や領域分割処理についての知識 | ○2値化 ○2値画像の基本処理と計測 ○線画像のベクトル化 |
パターン・図形・特徴の検出とマッチング/ パターン認識 | パターン・図形・特徴の検出やマッチングやパターン認識の原理などの知識 | ○テンプレートマッチングによるパターンの検出 ○エッジ情報とヒストグラム ○特徴点検出 |
動画像処理・画像からの3次元復元・光学的解析 | 動画像の各種処理や3次元空間情報の取得方法などの知識 | ○差分画像を用いた移動物体検出 ○オプティカルフロー ○移動体追跡 |
画像符号化 | 画像の圧縮や符号化などの知識 | ○画像の転送 ○画像と符号 ○エントロピー符号化 |
知的財産権 | 知的財産権に関する基礎知識 | ○知的財産権 |
上記の通り、エキスパートでは画像処理に関するかなり専門的な内容に関しても問われます。
なお、こちらも参考問題(PDF)が見られるので是非チェックしてみてください。
合格率はベーシックで60~70%・エキスパートで30~45%
2018年前期から2019年後期までの画像処理エンジニア検定の合格率は以下の通りです。
試験時期 | ベーシック | エキスパート |
---|---|---|
2018年前期 | 63.9% | 31.8% |
2018年後期 | 68.3% | 40.4% |
2019年前期 | 61.2% | 45.4% |
2019年後期 | 67.9% | 32.6% |
上記より、画像処理エンジニア検定の合格率は、ベーシックで60〜70%程度、エキスパートで30〜45%程度だということがわかります。
よってベーシックに関してはかなり易しい試験だと言えるでしょう。またエキスパートに関してもそれほど難しい試験ではありません。
マークシート方式ですし、後述するように受験資格もないので、比較的合格しやすいと考えて良いでしょう。
合格基準点は70%以上の得点
試験内容や合格率を見てわかる通り、ベーシックとエキスパートでは難易度が異なりますが、合格基準点に関しては共通です。
どちらも100点満点中70点以上の得点で合格できます。ただし、合格基準点は試験の難易度に若干変動する可能性があるので注意してください。
確実に合格するためには、練習段階で80点以上が安定的に取れるようにしておくのが良いでしょう。
ベーシックなら30時間以上の勉強時間が目安
画像処理エンジニア検定ベーシックに合格するには、情報系の勉強をしたことがある場合は30時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また画像処理などの予備知識が全く初学者なら、50時間以上の勉強時間を確保してください。総じてベーシックに合格するには、1日1、2時間勉強するとして、1ヶ月もしくはそれ以上の勉強期間が必要です。
一方で画像処理エンジニア検定エキスパートに合格するための勉強時間は、ベーシックにすでに合格しているか、画像処理の経験があるかどうかなど、受験者の状況によって大きく異なります。
全くの初学者がいきなりエキスパートに挑戦するなら、半年程度の勉強期間が必要になることもあるしょう。
しかし、情報技術系の勉強をしたことがあり、画像処理に関する事前知識がある程度ある場合は、最短なら1ヶ月程度の勉強で合格できるケースもあります。
画像処理エンジニア検定に挑戦するメリットが大きい人
画像処理エンジニア検定は以下のような人におすすめです。
- 画像処理について詳しくなりたい人
- 就職や転職でアピールできるような資格が欲しい人
- データサイエンティストやエンジニア、プログラマ、開発・研究者等として活躍したい人
画像処理エンジニア検定では、試験勉強を通して画像処理分野の開発・設計に関する幅広い知識が学べるので、画像処理に興味のある人なら受験は大変有意義です。
また画像処理エンジニア検定はものすごく影響力の大きい資格というわけではありませんが、職種や職場によっては就職や転職の際に一定の評価を得られる可能性があります。
さらに検定の勉強で学んだ知識やスキルは、確実に現場で活きてくるはずなので、スキルアップ・レベルアップを期待して受験するのも良いでしょう。
特にデータサイエンティストやエンジニア、プログラマ、開発・研修者などのエンジニア職に携わる人やこれらを目指している人におすすめです。
画像処理エンジニア検定の効果的な勉強方法
以下では画像処理エンジニア検定の勉強法について解説します。
独学でも対策できる?
画像処理エンジニア検定の対策は独学でもできます。というより、画像処理エンジニア検定対策講座は一般的でないため、独学で対策する受験者が多いです。
勉強法としては、他の資格試験対策同様、まずは参考書を3周程度読み込み、基本的な知識をしっかりインプットすることから始めるのが良いでしょう。
インプットが済んだら、続いては問題集で演習を行い、本番レベルの問題を解くことに慣れます。この際、間違えた問題や曖昧な箇所はチェックしておき、2周目・3周目にはその部分を中心に解き直すのが良いでしょう。
また演習後には間違えた問題を中心に復習をきちんと行い、知識を補強していくことも大切です。
おすすめテキストはCG-ARTS公式テキスト
独学の際は、CG-ARTS公式が出版している画像処理エンジニア関連書籍を用いるのが良いでしょう。
参考書としてはベーシックなら「ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門- 」、エキスパートなら「ディジタル画像処理」がおすすめです。どちらも解説が丁寧でわかりやすいので、初心者でも読みやすいでしょう。
また問題演習には「画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」が有用です。過去問を再編した練習問題が多数収録されているので、これ1冊を完璧に仕上げれば合格に大きく近付くでしょう。
以下ではそれらの基本情報をお伝えします。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門- |
価格 | 2,900円+税 |
ページ数 | 284ページ |
特徴 | CGと画像処理の基礎をまとめて初心者にもわかりやすいように解説・画像処理エンジニア検定ベーシック対応 |
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | ディジタル画像処理 |
価格 | 3,900円+税 |
ページ数 | 480ページ |
特徴 | 画像処理の基礎理論から応用事項までを盛り込んだ専門書・画像処理エンジニア検定エキスパート対応 |
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | 画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集 |
価格 | 3,600円+税 |
ページ数 | 不明 |
特徴 | 過去問を再編した練習問題を多数収録・エキスパート5回分・ベーシック3回分 |
解答付き過去問PDFも有効活用してしっかり対策しよう
CG-ARTSの公式サイトでは、画像処理エンジニア検定を含むCG-ARTS検定の過去問2年分(PDF)がそれぞれ公開されています。解答もあるので、自己採点も可能です。
画像処理エンジニア検定では、過去問と全く同じ問題が出題されることはないですが、試験形式や頻出範囲などには一定の傾向があるので、過去問演習を通してその傾向を把握することが非常に大切になります。
なお、過去問を解く際は必ず時間を測るようにしましょう。
実際の試験時間(ベーシック60分、エキスパート80分)と同じか、もしくはそれよりも短い時間設定で解くことに慣れておけば、余裕を持って試験に臨むことができるはずです。
過去問演習を通して、効果的に得点できる時間配分やペースを考えるのも良いでしょう。
対策講座も活用してみよう
独学での対策に限界を感じるなら、対策講座を活用するのも良いでしょう。
専門家からの指導を受ければ、独学では気付きにくい点や理解できない点まで理解することができるので、学習の完成度を上げるという意味では非常に有意義です。
また独学よりもプロの指導ノウハウに従った方が効率よく勉強できるので、短期間で合格できるだけのレベルに仕上げることができるでしょう。
例えば、大阪工業大学ではライブ配信対応の画像処理エンジニア検定対策講座が開講されます。ただし、こちらは10月、11月に数日間限定で実施されるため、いつでも受講できるわけではありません。
今年度の日程や実施方法などの詳細については各自でお問い合わせください。
画像処理エンジニア検定の勉強がおすすめである理由
画像処理エンジニア検定の勉強は非常におすすめです。以下ではその理由について解説します。
データサイエンティストになるには特におすすめの資格
データサイエンティストには、文字だけでなく画像データの扱いに長けていることも要求されるので、画像処理技術に関する知識が多いことに越したことはありません。
また画像処理技術はエンジニアやプログラマにとってもシステムの実装段階で必要になるスキルです。
しかし、画像処理技術を自主的な勉強で体系的に習得するのは難しいので、資格試験や検定試験の機会を活かすのが良いでしょう。
画像処理エンジニア検定であれば、試験勉強を通して画像処理分野に関する知識を総合的に身に付けることができるので非常に有意義です。
履歴書に書いても評価され就職・転職でも有利になる
画像処理エンジニア検定は、合格したからといって即採用に結びついたり、独立開業に繋がるような性質の試験ではありません、
しかし、画像処理分野に関する一定の知識・スキルを有していることの証明にはなるため、履歴書には書いておくべきです。
マルチメディアコンテンツの企画や制作などに関わる会社をはじめ、特定の職種・職場への就職・転職の際には一定の評価を受けられる可能性があります。
また画像処理エンジニア検定では、工業分野や医療分野、リモートセンシング、ロボットビション、交通流計測など、実用的なシチュエーションにおける画像処理に関する問題も出題されます。
よって試験勉強を通して、実務に有益な知識・スキルが身に付くことは間違いありません。
試験日・試験会場など画像処理エンジニア検定の基本事項
ここからは画像処理エンジニア検定を受験するために必要な基本情報をお伝えします。
試験日は年に2回という試験日程
画像処理エンジニア検定を含むCG-ARTS検定は、7月上旬頃と11月下旬頃の年2回実施されます。
最近でCBT形式でほぼ毎日受験できる資格試験・検定試験も多いので、受験機会はそれほど多くない試験と言えるでしょう。もし後期試験で失敗すれば、次の受験まで半年以上待たないといけません。
よって確実に一発合格できるように、きちんと対策を行うのが良いでしょう。
なお、次回の検定日は2020年11月29日(日)、出願期間は2020年9月1日(火)〜10月23日(金)です。
全国20カ所で受験可能
次回の画像処理エンジニア検定の試験会場は、全国20都道府県に1箇所ずつ設置される予定です。
よって大抵の場合は自分が住んでいる都道府県かその隣で受験することができるでしょう。
しかし、中国地方は広島市、四国は松山市、九州は福岡市の1会場しかないので、これらの地方に住む方は遠方の会場で受験しなければなりません。
なお、具体的な試験会場の場所についてはこちらをご確認ください。
受験資格は問われない
画像処理エンジニア検定を含むCG-ARTS検定には受験資格がありません。学歴や実務経験などにかかわらず、誰でも受験することができます。
またベーシックを受験せず、いきなりエキスパートに挑戦することも可能です。
ちなみにCG-ARTS検定では、2種類のエキスパートに合格することで、マイスターの認定を受けることができます。マイスターの種類は以下の4つです。
マイスター | 組み合わせ |
---|---|
CGマイスター | CGクリエイター検定+CGエンジニア検定 |
クリエイティブマイスター | CGクリエイター検定+Webデザイナー検定 |
エンジニアリングマイスター | CGエンジニア検定+画像処理エンジニア検定 |
ディジタルメディアマイスター | Webデザイナー検定+マルチディア検定 |
エンジニアリングマイスターなどの称号は、高度な専門性も証明となるので、画像処理エンジニア検定の次はぜひCGエンジニア検定を狙ってみましょう。
受験料は6,000円前後
画像処理エンジニア検定を含むCG-ARTS検定の受験料は、ベーシックが5,600円、エキスパートが6,700円です。
またCG-ARTS検定は以下のような組み合わせで、1日最大4検定まで併願受験することもできます。
併願パターン | 併願例 | 試験時間 | 受験料 |
---|---|---|---|
ベーシック併願(2検定受験) | 画像処理エンジニア検定ベーシック+CGエンジニア検定ベーシック | 午前100分 | 11,200円 |
ベーシック単願・エキスパート単願(2検定受験) | 画像処理エンジニア検定ベーシック+画像処理エンジニア検定エキスパート | 午前60分+午後80分 | 12,300円 |
エキスパート併願(2検定受験) | 画像処理エンジニア検定エキスパート+CGエンジニア検定エキスパート | 午後150分 | 13,400円 |
ベーシック併願・エキスパート単願(3検定受験) | 画像処理エンジニア検定ベーシック+CGエンジニア検定ベーシック+画像処理エンジニア検定エキスパート | 午前100分+午後80分 | 17,900円 |
ベーシック単願+エキスパート併願(3検定受験) | 画像処理エンジニア検定ベーシック+画像処理エンジニア検定エキスパート+CGエンジニア検定エキスパート | 午前60分+午後150分 | 19,000円 |
ベーシック併願・エキスパート併願(4検定受験) | 画像処理エンジニア検定ベーシック+CGエンジニア検定ベーシック+画像処理エンジニア検定エキスパート+CGエンジニア検定エキスパート | 午前100分+午後150分 | 24,600円 |
申し込みは公式サイトまたは郵便局から
個人受験の場合、申し込み方法はインターネット経由か郵便局経由の2通りです。
インターネット経由の場合はCG-ARTSの公式サイトから簡単に申し込むことができます。なお、受験料の支払い方法はクレジットカードでの一括払い・コンビニ払い・ゆうちょ銀行ATM払いの3通りです。
また郵便局から申し込む場合は、郵便局にある「払込取扱票」に必要事項を記入し、郵便局で受験料を払い込めば、その時点で申し込みが完了します。
受験希望者1名から団体受験も可能
検定実施センターとの事務連絡が取れる責任者がいるなら、受験希望者1名から団体受験も可能です。
団体受験なら学校や会議室など、団体が受験した場所(準会場)で試験を受けることもできるので、必要に応じて利用してみてください。
なお、協会が指定する会場であれば、団体の各受験者が異なる会場で試験を受けることもできます。
画像処理エンジニア検定とあわせてチェックしたいおすすめの関連資格
画像処理エンジニア検定と合わせて、他のCG-ARTS検定を受験するのもおすすめです。いずれの検定でも、試験勉強を通してデジタル社会で活躍するために必要なコミュニケーションスキルを培うことができます。
他のCG-ARTS検定の難易度ですが、基本的には画像処理エンジニア検定と同程度と考えて良いでしょう。また各検定にはそれぞれベーシックとエキスパートが存在します。
先述したマイスター認定制度もあるので、仕事に活かしたいなら積極的にエキスパートを狙ってみましょう。
広く学生やビジネスパーソンでも挑戦できるマルチメディア検定
マルチメディアやICTの知識を学び、情報リテラシーを高めることは、エンジニア・非エンジニアを問わず、あらゆるビジネスパーソンにとって必要です。
マルチメディア検定では、マルチメディア関連のディジタルコンテンツや情報技術の基礎知識、日常社会へのマルチメディアの応用など、マルチメディアやICTに関する幅広い知識が学べます。
学生・ビジネスパーソンが受験することを想定した試験なので、情報系の勉強に興味がある方はまずこの検定試験から始めると良いでしょう。
合格すれば、マルチメディア関連の情報技術分野やコンテンツ制作関連をはじめとして広くビジネスに役立てることができます。
なお、マルチメディア検定の出題範囲は以下の通りです。
分野 | 詳細 |
---|---|
マルチメディアの基礎 | ○人間の感覚機能 ○ユーザーインターフェース ○双方向性(インタラクティブ) ○ヒューマンインターフェース |
メディアの処理技術 | ○アナログとディジタル ○文書 ○音声と音響 ○色 ○画像・図形 ○アニメーション・映像 |
コンピュータのしくみとネットワーク | ○ハードウェア ○ソフトウェア ○仮想化 ○クラウド ○プログラミング ○データベース ○ネットワーク ○インターネット |
ディジタルコンテンツ | ○コンセプトメイキング ○Web・アプリケーションの構築と運用 |
マルチメディアの社会への応用 | インターネットのサービス・ビジネス ○放送と通信 ○日常生活や社会への応用 ○セキュリティ |
知的財産権 | ○知的財産権 |
Web関係エンジニアから営業・広報職にまでおすすめのWebデザイナー検定
Webデザイナー検定は、コンセプトメイキングから運用に至るまで、Web制作に関する幅広い知識の習得を評価する検定試験です。
ディジタルやインターネットの基礎をはじめ、Webサイトの制作準備・運用やWebデザイン、Webマーケティングなど、Web制作にまつわる体系的な知識を学ぶ良いきっかけになるのでぜひ受験すると良いでしょう。
特にWebデザイナーやWebプロデューサ、Webプログラマなどのエンジニアにおすすめです。またWeb制作に関わる広報や営業、販売などの非エンジニア職に携わる方によっても有意義でしょう。
なお、Webデザイン検定の出題範囲は以下の通りです。
分野 | 詳細 |
---|---|
表現の基礎 | ○ディジタルの基礎 ○インターネットの基礎 |
制作準備 | ○コンセプトメイキング ○情報の構造 |
Webサイトの制作と運用 | ○インターフェースとナビゲーション ○動きと音の効果 ○Webサイトを実現する技術 ○Webサイトのテストと運用 |
知的財産権 | ○知的財産権 |
デザイナー・クリエイターにおすすめのCGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、映画やアニメーション、CM、ゲームなどの分野において、「CGで表現する」デザイナーやクリエイター向けの検定試験です。
デザインや2次元CGの基礎、アニメーションなどの3次元CGの制作手法など、CGを用いた表現に関する幅広い知識を学ぶ良いきっかけになります。
CGディレクターやCGモデラー、ゲームクリエイターなどとして働く人、もしくはそれらを目指す人におすすめです。
なお、CGクリエイター検定では以下のような内容が出題されます。
分野 | 詳細 |
---|---|
表現の基礎 | ○デッサン ○色 ○動き ○タイポグラフィ |
2次元CGと撮影 | ○ディジタルの基礎 ○2次元CG ○写真撮影 ○動画撮影 ○映像編集 |
3次元CG | ○モデリング ○マテリアル ○リギング ○アニメーション ○カメラワーク ○ライティング ○レンダリング ○合成 ○編集 ○リアルタイムCG |
知的財産権 | ○知的財産権 |
関連知識 | ○プロダクションワーク ○数理造形 ○規格 |
エンジニアやプログラマにはCGエンジニア検定がおすすめ
CGエンジニア検定は、CG分野の開発・設計に関する知識を測るための検定試験です。アニメーションや映像、VRなどのソフトウェア開発やカスタマイズ、システム開発などを学ぶ良いきっかけになります。
CGプログラマやゲームプログラマ、テクニカルディレクタなどになりたい方や現にそうした職業についている方におすすめです、
なお先述した通り、画像処理エンジニア検定エキスパートとCGエンジニア検定エキスパートを合わせて取得すれば、「エンジニアリングマイスター」の認定を受けることができます。
よって余裕のある方は、画像処理エンジニア検定とともに挑戦するのも良いでしょう。
ちなみにCGエンジニア検定の出題範囲は以下の通りです。
分野 | 詳細 |
---|---|
基礎 | ○ディジタルカメラモデル ○ディジタル画像 ○知覚 ○CGの歴史 |
座標変換 | ○2次元座標変換 ○3次元変換 ○投影 ○パイプライン |
CG理論 | ○モデリング ○レンダリング ○アニメーション |
画像処理 | ○画像処理基礎 ○画素ごとの濃淡変換 ○空間フィルタリング ○編集 |
多様な表現 | ○コンピュテーショナルフォトグラフィ ○ノンフォトリアリスティックレンダリング ○可視化 |
CGシステム | ○ソフトウェア ○3次元CGシステム ○入出力装置 ○規格 |
知的財産権 | ○知的財産権 |
CG-ARTS検定の合格率を比較
CG-ARTS検定の合格率(2018年前期〜2019年後期の平均)は以下の通りです。
ベーシック | エキスパート | |
---|---|---|
CGクリエイター検定 | 66.1% | 22.0% |
Webデザイナー検定 | 63.9% | 37.5% |
CGエンジニア検定 | 62.8% | 34.6% |
画像処理エンジニア検定 | 65.3% | 37.6% |
マルチメディア検定 | 67.5% | 25.1% |
上記より、CGクリエイター検定とマルチメディア検定のエキスパートはやや難しいものの、CG-ARTS検定は概ね同水準の合格率・難易度であると言えるでしょう。
画像処理エンジニア検定についてまとめ
画像処理エンジニア検定についてまとめ
- エキスパートの難易度もそれほど高くない
- 公式テキスト・公式問題集で独学するのが一般的
- 対策講座を活用するのもおすすめ
画像処理エンジニア検定について解説しました。
画像処理エンジニア検定は、画像処理分野の開発・設計に関する幅広い知識の習熟度を評価する検定試験です。データサイエンティストなどのエンジニア職の方やそれを目指す方におすすめできます。
なお、難易度はそれほど高くないので独学でも対策は可能です。勉強には公式テキストと公式問題集を使いましょう。
また解答付きの過去問PDF2年分も公開されているので、こちらも活用するべきです。
さらに独学に限界を感じるなら、対策講座を受講するのも良いでしょう。
以上を参考に、ぜひ画像処理エンジニア検定に挑戦してみてください。