CGエンジニア検定ってどんな資格?過去問からエキスパートの難易度等まで解説!
「CGエンジニア検定ってどんな資格なの?」
「CGエンジニア検定のエキスパートの難易度はどれくらい?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
CGエンジニア検定は、その名の通りCG分野の開発や設計を行うエンジニアやプログラマの能力を測る指標となる検定試験です。
CGプログラマやソフトウェアエンジニアを目指す方にとっては必須となる資格なので、ぜひ取得を目指すと良いでしょう。
こちらの記事では、CGエンジニア検定の難易度や過去問などについて解説していきます!
CGエンジニア検定についてざっくり説明すると
- CGの開発や設計を行うエンジニアやプログラマーのスキル向上が目的
- ゲーム関連の仕事や映像制作の仕事に携わる方は取得がおすすめ
- 合格率はそこまで高くなく、独学でも合格が狙える
- ホームページで過去問題と解答のPDFを見ることができる
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CGエンジニア検定ってどんな検定試験なの?
まず、CGエンジニア検定とはどのような試験なのか、見ていきましょう。
CGを扱うエンジニアのスキルを適正に評価する試験
CGエンジニアは、CG分野の開発や設計を行うエンジニアやプログラマの能力を適正に評価することを目的としている試験であり、前身となる試験と合算すると30年近い歴史がある試験です。
歴史がある信頼性の高い試験であるため、社会的な価値も高いと言えるでしょう。
CGエンジニア検定では、CGに関する基礎知識や座標変換・CG理論・画像処理・多様な表現・CGシステム・知的財産権に関する知識などが問われる試験なので、幅広い知識が要求されます。
CGエンジニアを取得すべき方としてはCGプログラマやゲームプログラマ、ソフトウェアエンジニア、CADエンジニア、テクニカルディレクタなどを目指す方が挙げられます。
このような職業ではCGに関する知識や技能が必須であるため、これらを目指す方は特にCGエンジニアの受験がおすすめです。
主催団体はCG-ARTSで受験者は年間2,000人以上
CGエンジニア検定は公益財団法人画像情報教育振興会が試験を主催しており、公益財団法人画像情報教育振興会はCG-ARTSとも呼ばれています。
CGエンジニア検定は毎年2,000~3,000人ほどが受験している人気の試験で、産業や学術分野の様々な領域においてソフトウェアや関連するハードウェア、システムの開発ができる能力が求められています。
CGエンジニア検定の難易度は高いの?
それでは、気になるCGエンジニア検定の難易度について見ていきましょう。
試験内容や試験分野を確認
CGエンジニア検定はベーシックとエキスパートの2つの種類があります。
ベーシックではCGに関する基礎知識が理解できているかどうかが問われ、エキスパートでは専門知識の理解と知識を応用する能力が問われます。
それぞれの試験で目標とされているレベルが違うため、自分が求めているレベルの試験を受けると良いでしょう。
なお、試験はマークシート方式で実施されており、記述問題などはありません。
ベーシック
CGエンジニア検定のベーシック試験の試験時間は60分であり、試験分野は以下の通りです。
- ディジタルカメラモデル
ディジタルカメラモデルとビジュアル情報処理の原理を対応づけて理解する知識が問われます。
- 画像処理の濃淡変換とフィルタリング処理
画像の濃淡変換に関する各種処理技術についての知識が問われます。
- モデリング
コンピュータで形を数値的に記述するモデリングに関する知識が問われます。
- レンダリング
ディジタルカメラモデルにおける基本的な表示手法と、写実的な表現を行うための表示手法の知識が問われます。
- アニメーション
多数の静止画を連続表示して動きを見せるアニメーションの知識が問われます。
- システムと規格
一般的なコンピュータシステム、ビジュアル情報処理、CG専用システム、周辺機器の知識が問われます。
- 関連知識
知覚点知的財産権と情報セキュリティ・ビジュアル情報処理の歴史と応用の知識が問われます。
以上の7つの分野から問題が出題されるため、各科目をしっかり理解するようにしましょう。
紹介したように、画像処理の方法やビジュアル情報処理などのCGに関する技術面や知識のみならず、知的財産権や情報セキュリティといった分野の問題も出てくるため、幅広い知識を身に着ける必要があります。
エキスパート
CGエンジニアのエキスパート試験の試験時間は80分であり、エキスパート試験の出題分野は以下の通りです。
- CGデジタルカメラモデル
ディジタルカメラモデルを用いたコンピュータグラフィックスの原理についての知識が問われます。
- 座標変換とパイプライン
座標と座標変換、パイプラインについての知識が問われます。
- モデリング
ベーシックよりも難しい、コンピュータで形を数値的に記述するモデリング技術についての知識が問われます。
- レンダリング
写実的な表現を行うための表示手法に関する知識が問われます。
- アニメーション
コンピュータを利用したアニメーションに関する知識が問われます。
- 画像処理
CGで利用する立場からの2次元ディジタル画像の表現、描画処理、画像変換などの画像処理の基本的知識が問われます。
- 視覚に訴えるグラフィック
新しいCG表現として注目されるコンピュテーショナルフォトグラフィや ノンフォトリアリスティックレンダリング、可視化などに関する知識が問われます。
- CGシステム
CGシステムの概要、ハードウェアやソフトウェアCGの制作や表示を行うために利用する周辺機器に関する知識が問われます。
- 知的財産権
知的財産権についての基本的な知識が問われます。
- 関連知識
知覚・CGの歴史が問われます。
以上の10分野から出題され、ベーシックよりも出題範囲が広がっていることが分かります。
また、出題範囲が広がっているだけでなくベーシック試験よりも難しく、CG処理に関する専門的な技術が問われるため難易度も上がります。
特に、アニメーションの設定やモデリングの分野では、単位CG処理を行うだけでなく質の高いCG処理が行えるようなスキルや知識が問われるため、重点的に勉強すると良いでしょう。
合格率は例年ベーシックで約60%・エキスパートで30~45%
CGエンジニア検定の合格率は、ベーシックで60%前後、エキスパート試験で30~45%程度となっています。
なお、2018年の前半〜2019年の後半にかけての試験合格率は以下の表の通りです。
試験時期 | ベーシック | エキスパート |
---|---|---|
2018年前半 | 66.2% | 29.4% |
2018年後半 | 62.0% | 45.2% |
2019年前半 | 60.6% | 36.6% |
2019年後半 | 62.0% | 27.2% |
このように、ベーシック試験は受験者の半分以上の人たちが合格しているのに対して、エキスパート試験は3〜4人に1人程度しか合格できていません。
しかし、取得が難しい分取得する価値も大きい資格なので、ベーシックに合格した方はぜひエキスパートの合格を目指して頑張ってみましょう。
70点以上の得点が合格ライン
CGエンジニア検定の合格ラインは、ベーシック・エキスパートと共に100点満点中70点以上の得点となっています。
完璧なスコアは求められず、7割の得点で合格できるためハードルはそこまで高くないと言えるでしょう。
ただし、同じ7割の得点でもベーシックとエキスパートでは試験自体の難易度が大きく異なります。
エキスパートの問題の難易度はかなり上がるため、しっかりと時間をかけて勉強しないと合格できない点には注意が必要です。
30時間以上の勉強時間が目安
CGエンジニア検定ベーシック試験の合格に必要な勉強時間は、30時間~50時間が目安となります。
そのため、1日あたり1〜2時間の勉強をこなす場合であれば2ヶ月の勉強期間を設けておけば合格を狙うことができます。
なお、CGに関する勉強をした経験があり事前知識が豊富な方であれば、さらに短い勉強時間で合格できるでしょう。
一方で、エキスパート試験の合格に必要な勉強時間は40~60時間勉が目安となります。
ただし、既にベーシック試験に合格している方や、既にCGに関する知識がある方は短い勉強時間での合格が狙えるため、各個人の状況に応じて勉強時間には差があります。
CGエンジニア検定の取得が特におすすめの人は?
CGエンジニア検定の取得がおすすめなのは、具体的に以下のような方々です。
-
CG技術について詳しくなりたい人
-
就職や転職などの際、履歴書でアピールできる資格が取得したい人
-
CGプログラマ、ゲームプログラマ、ソフトウェアエンジニア、CADエンジニアなどとして活躍したい人
-
大学で単位優遇措置を受けたい人(一部大学では検定合格で単位優遇措置あり)
CGエンジニアは、CGに詳しくなりたい方や実践的なスキルを身に着けたいと考えている方はもちろん、就職などを有利に進めたい方にもおすすめです。
特に、アニメーションの業界をはじめとするCGに携わる仕事であれば、CGエンジニアを取得していることで自分自身の価値を魅力的にアピールできるようになるでしょう。
また、一部の大学では単位の優遇措置がとられている所もあるため、充実したキャンパスライフを送りたい方にもおすすめできます。
CGエンジニア検定の勉強方法
こちらのトピックでは、CGエンジニア検定の勉強方法について解説していきます。
独学での対策はどうすればいいの?
CGエンジニア検定の取得を目指す方の主な勉強方法は、まずはスタンダードに参考書を購入してインプットできるまでしっかり読み込み、知識を定着させることです。
テキストを読む際には、はじめの1周目はすべての内容を無理に理解しようとせずに、全体像を掴むことが大切です。
とりあえずテキスト全体を読み「これからどんなことを勉強するのか」「どのような知識を身に着けていくのか」を把握するようにしましょう。
2周目以降の読み込みでインプットが進んだら、問題集も併せて活用して本番レベルの問題が解けるかどうかを確認すると良いでしょう。
問題に取り組む中で間違えた問題があれば漏らさずチェックしておき、理解できるまで復習するようにしてください。
その上で、間違えた問題や不安な問題を中心に3周目以降も繰り返し解くことで、脳に印象に残りインプットできるようになります。
おすすめテキスト・問題集を紹介
CGエンジニア検定を独学する場合のおすすめテキストは「ビジュアル情報処理CG画像入門処理」「コンピュータグラフィックス」の2冊です。
これらのテキストは、どちらも検定を主催しているCG-ARTSが出版する教材なので、このテキストに沿って学習していけば自然と出題範囲をカバーできるようになるでしょう。
「ビジュアル情報処理CG画像入門処理」はベーシック試験に対応しているテキストで、以前までは別々に扱われてきたCGと画像処理の基礎をまとめた新しい視点の入門書となっています。
ベーシック試験対策向けとあり、豊富な図が用いられているため初心者にも分かりやすい工夫がされている点が特徴です。
「コンピュータグラフィックス」はエキスパート試験に対応したテキストになっており、ソフトウェア開発を行うための理論や手法を一冊にまとめた効率の良いテキストです。
画像生成の仕組みから最新研究のアルゴリズムまで詳しく解説されていて、事例も多く取り入れているためCGエンジニアに必要な知識やスキルを分かりやすく解説している点が魅力です。
図版も多く用いられているため、初心者でも分かりやすく学ぶことができるでしょう。
さらに、同社からは「CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」という同じシリーズの問題集も出版されています。
この問題集は、過去に出題された問題を練習問題として再編してエキスパート3回分、ベーシック3回分を掲載した実践的な演習ができる教材です。
この問題集を使って繰り返し演習ををすることにより独学でも十分な学習量をこなすことができるため、合格できる確率がかなり高まるでしょう。
過去問・解答解説PDFも有効活用しよう
CG-ARTSの公式ホームページでは、過去2年分の過去問がPDF形式で公表されているため、こちらも併せてチェックするようにしましょう。
解答も問題と同じようにPDFで公開されているため、自己採点することも可能です。
PDF形式なので印刷しやすくなっており、ぜひ家庭でも印刷して問題に取り組んでみてください。
試験には一定の出題傾向やクセがあるので、過去問を何年度分もさかのぼって繰り返し解くことは非常に重要です。
本番で全く同じ問題が出題されることは無いものの、過去問などの同じレベルの問題を数多くこなすことにより、応用力や対応力を鍛えることができるのです。
また、過去問を制限時間を設けながら解くことで、「本番レベルの問題を時間配分を気にしながら解く」という実践的な演習をすることができます。
このように、過去問をフル活用することで合格に近づくことができるのです。
CGエンジニア講座の活用も検討してみよう
CGエンジニア検定対策講義も存在するため、日程や場所の都合が合えばぜひ参加してみることをおすすめします。
独学でCGエンジニアの勉強をしていると、時には壁にぶつかって行き詰まりを感じてしまうこともあるでしょう。
そのような際には、このような対策講座を利用した方が効率よく学習できるため、短期で合格できるというケースも多いです。
なお、大阪工業大学等が一般人向けにもCGエンジニア検定対策講義を提供しているため、興味がある方はぜひ参加してみてください。
CGエンジニア検定を取得するメリット
CGエンジニアへの就職・転職やキャリアアップにもつながる資格
CGエンジニア検定の勉強をする際には、アニメーションや映像・ゲーム・VR・ARアプリなどのCGに関連する知識を予め習得しておくとスムーズです。
これらの関連する知識を包括的に有していることで、その後のCG技術の習得も早まるため、大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、普段CG制作で使わないような周辺知識も網羅的に習得することは、エンジニアとしてのスキルアップにもつながるため非常に有意義です。
「試験に直接関係ないから勉強しなくていいや」と見切りをつけてしまうのではなく、エンジニアとしてのスキルアップを目指すためにもぜひ幅広い知識の習得を目指しましょう。
履歴書に書いても評価される資格
CGエンジニアは、履歴書や職務経歴書にも自信を持って書くことができる資格です。
基本的に、履歴書の資格欄にCGエンジニア検定を取得している旨を書くことで評価されることは多くあるため、積極的にアピールするべきです。
とはいえ、CGエンジニア検定を取得していることで、即採用や独立開業につながることはほとんどありません。
しかし、映像制作会社やゲーム制作会社などの業界でプログラマ・エンジニアとして活躍したい場合は、仕事で役立つスキルを身に着けていることの証明となります。
また、このような業務に関連する資格を取得していることで仕事に対する熱意や本気度をアピールできるようになるため、様々なメリットが期待できるのです。
つまり、取得していることで就職活動や転職活動の際にアピール材料となり、高い評価を得ることが期待できるでしょう。
ただ資格を持っていることをアピールするだけでなく、履歴書やエントリーシート・面接などで「資格を活かしてどのように活躍したいか」をしっかりと併せてアピールすることで、より高い評価をしてもらえるでしょう。
受験資格など検定情報を把握して試験に備えよう
受験資格なくエキスパートからでも受験可能
CGエンジニア検定には受験資格が設けられていないため、学歴や年齢に関係なく誰でも受験することができます。
そのため、自信があればエキスパート試験から受験することができ、自分のレベルに合わせて受験することが可能です。
さらに、CG-ARTS協会では他の試験のエキスパートに合格するとCG-ARTSマイスターの称号が与えられます。
このような称号を持っていることで職場や就職活動の場でのアピール材料になるため、ぜひ積極的に資格の取得を目指してみてください。
試験日は7月と11月の年2回
CGエンジニア検定の試験日は、7月上旬頃と11月下旬頃の年2回の実施となっています。
年に2回受験のチャンスはあるものの、他のIT系資格では「毎日随時受験可能」という形式のものも多くあります。
これらのことを考えると、CGエンジニア検定の受験の機会は多くはないため、しっかりと準備して試験に臨み、一発合格を目指すべきです。
受験料を無駄にしないためにも、しっかりと勉強を仕上げて少ないチャンスを活かすことを心掛けましょう。
試験会場は全国20カ所
試験会場は全国20都道府県で実施される予定であり、自分の住んでいる県か隣接する県で受験することができる制度になっています。
受験希望地は願書の到着順に割り振られるため、早めに出願した方が安心です。
なお、具体的な試験会場については以下のページをご覧ください。
受験料はエキスパートでは6,700円
CGエンジニア検定の税込み受験料は、ベーシック試験で5,600円、エキスパート試験で6,700円となっています。
また、CG-ARTSが実施している試験には、CGエンジニア検定の他にもCGクリエイター検定・WEBデザイナー検定・マルチメディア検定などがあります。
CGエンジニア検定などと併せて受験する場合は、午前は2つのベーシック検定、午後は2つのエキスパート検定というように一日で最大4検定まで受験することが可能です。
希望する職種や高めていきたい技能の習得度に応じて自由に受験する試験を組み合わせることができる点は、大きな魅力と言えるでしょう。
なお、ベーシック・エキスパートの受験料設定はCG-ARTS協会主催の試験では全て共通しています。
CG-ARTS公式サイトから申し込みできる
CGエンジニア検定の申し込みは、CG-ARTSのCGサイトから可能です。
または郵便局から「振込取扱表」を使用して受験料の支払いと共に申し込むことも可能です。
CG-ARTSの公式サイトから申し込みをした方が簡単で手間もかからないため、おすすめです。
また、団体受験で申請する方法もあり、団体受験をする場合は複数名の受験希望者を団体責任者が取りまとめて申込みをすることになります。
なお、団体受験で申込みするには以下の条件をクリアしている必要があります。
-
受験希望者が1名以上いる
-
団体をとりまとめて検定実施センターとの事務連絡を行う団体責任者がいる
詳しくはホームページに記載があるため、目を通してみてください。
CGエンジニア検定とあわせてチェックしたいおすすめ資格
こちらのトピックで、CGエンジニアと相性の良い資格を紹介していきます。
なお、以下で紹介する検定はいずれもCG-ARTSが主催している検定で、CGや情報通信に関する資格や検定です。
これらの資格はデジタル社会に必要なコミュニケーションスキルに差を付けることができる検定であるため、多くの取得メリットがあるでしょう。
検定の難易度は基本的にはCGエンジニア検定と同じレベルで、それぞれの試験もベーシックとエキスパートという試験区分に分かれています。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、エンジニアやクリエイターのための検定試験であり、CGの制作に関する知識や技能を学ぶことができます。
この資格を取得することで、映画やアニメーション・CM・ゲーム・ミュージックビデオ・アプリ開発などの分野で活躍することが可能です。
具体的には、CGディレクターやゲームクリエイター、グラフィックエンジニアなどの役割で活躍することが期待できます。
また、CGクリエイター検定ではCGや表現方法などの他にも、知的財産に関する知識なども学ぶことができるため、幅広い知識を身に着けることが可能です。
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定では、映像通信・コンピュータ周辺機器・ロボットビジョン・製品検査などの知識を身に着けることができます。
画像処理の分野でエンジニアやプログラマなどを目指し、活躍することを目指している方は特に取得がおすすめです。
画像信号処理、パターン認識・計測、メディア処理・符号化といった専門的な内容も多く問われる試験内容なので、浅く広く勉強して幅広い知識を身に着けることを意識すると良いでしょう。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定では、Web制作やWeb運用に関する内容を学びます。
Web制作や運用の分野でWebプロデューサー・Webプランナ・営業スタッフとして働く際に活用できる知識を身に着けることができる試験であるため、自分の活躍の幅を広げる意味でも非常に有意義な勉強となるでしょう。
また、インターネットやディジタルでの表現の基礎、Webサイトの制作準備、Webサイトの運用などのWebマーケティングに必要な知識を身に着けることができるため、このような分野で働きたいと考えている方にとっては必須の資格となります。
WebデザインはCG作成技術とともに重要なビジュアルに関するツールであるため、CGエンジニアと併せて取得することで多くのメリットが享受できるでしょう。
CGエンジニアに向く人
こちらのトピックでは、CGエンジニアに向く人の特徴や適性について解説していきます。
パソコンスキルがあり、勉強熱心な人
CGエンジニアの作業は、当然ながらパソコンを使っての作業が中心となります。
描画ツールやペイントツールなどをはじめとして、様々なパソコンスキルが要求されるため、パソコン作業が得意な方はCGエンジニアに向いているでしょう。
パソコン操作がスムーズで、便利ツールなどを使いこなし効率的に作業することが現場で求められるため、パソコンに関する勉強を常に怠らず行い最新の技術に敏感になっておく必要があるでしょう。
また、CGにはさまざまな技術があるため、高画質のアニメーション作りに携わりたい方や3Dを用いた映像作りに関わりたい方は様々な勉強をしなければなりません。
そのため、パソコン関連の技術や知識を高いレベルで備えておくとスムーズに仕事に着手できるでしょう。
心身ともにタフな人
CGエンジニアやデザイナーなど、CGに関する仕事をしている方は実際には地味なパソコン作業を長時間行わなければならず、想像以上に体力と精神力が求められます。
繊細な作業が伴い、高い集中力を維持しながら長時間デスクワークをするのは簡単ではありません。
毎日継続して繊細な行うためにはかなりの体力と精神力が必要となるため、「デスクワークだけで楽そうな仕事」と考えている方は要注意です。
特に、納期が近づいてくると残業が続くこともあるため、しっかりと健康管理を行い滞りなく仕事を行う意識が重要です。
また、逆に言うとCG制作に関する作業は地道な作業の積み重ねであるため、精神力が弱く根気が無い方はCGエンジニアに向きません。
CGエンジニアの働き方や求人情報
次に、CGエンジニアの働き方や求人情報を紹介します。
CGエンジニアの働き方
CGエンジニアは正社員や契約社員などの直接雇用だけでなく、業務委託という働き方もできます。
業務委託は個人事業主という働き方になるため、社会保険や確定申告などの手続きは自分で行う必要があるデメリットがありますが、自分の裁量で仕事を行うことができるメリットがあります。
自分がどのような働き方をしたいのかをしっかりと分析して、自分に合った働き方をすると良いでしょう。
例えば、安定した福利厚生の環境の中で長く安心して働きたいと考えている方は大手ゲーム会社やアニメーション制作会社などの求人がおすすめで、いきなりバリバリ働いて幅広いスキルを身に着けたいと考えている方はベンチャー企業の求人を探すのがおすすめです。
ベンチャー企業では技術やアイデアはあるものの人員が不足している企業が多いため、勤務時間は長くなりがちですがその分様々な仕事を任せてもらえるでしょう。
また、業務委託だと収入面は自分のスキル次第になるというプレッシャーがありますが、自分の裁量でのびのびと働くことができます。
このようなそれぞれの特徴を把握した上で、働き方を決めていきましょう。
CGエンジニアの求人情報
CGエンジニアの求人を調べてみると、大手ゲーム会社や映像制作会社だけでなく、多くのベンチャー企業でもCGエンジニアやプログラマーを募集しています。
待遇や給与面に差はあるものの、月給25~30万円程度、年収は350万円~600万円程度の求人が多いです。
つまり、年収の面では一般的なサラリーマンと同水準か、やや上回る程度と言えるでしょう。
なお、具体的には以下の様な職種の募集が多いです。
- ゲームプランナー職
- プログラマー・エンジニア職
- デザイナー職
- ITエンジニア職
- 映像制作ディレクター
やはり、近年はデジタル技術の発達が著しいので、ゲームプランナーやプログラマーの募集が多いです。
CGエンジニアの資格を取得しておくことでこのような職種で活躍することができ、また採用選考の場でも「この人材は基礎的な知識が身に着いているから即戦力になりうる」と判断してもらえる可能性が高いでしょう。
近年はeスポーツと呼ばれているゲームの大会も注目を集めてるため、CGエンジニアの活躍の場も広がっていくと考えられます。
また、仕事内容としては以下のような業務を任される求人が多いです。
- 最新技術を使用したデジタルコンテンツ制作の研究開発
- CG制作自動化のためのパイプライン構築
- ゲームエンジンを利用したアプリケーション開発
やはり、デジタルコンテンツの作成やゲームアプリの作成が多いようです。
eスポーツ大会やイベントに関する様々なメディアコンテンツや動画のデザイン制作を行ったり、ゲームタイトルで使用するイラストの政策を行うこともあるようです。
ベンチャー企業であれば、これら以外にも様々な仕事を任される可能性があるため、幅広い経験を積むことができるでしょう。
多くの求人サイトでCGエンジニアやプログラマーの求人がヒットするため、ぜひ検索してみてください。
CGエンジニア検定のまとめ
CGエンジニア検定のまとめ
- しっかりと勉強すれば独学でも合格することが可能
- 就職や転職で役に立ち、キャリアアップにもつながる資格
- CG-ARTSが出版している「ビジュアル情報処理CG画像入門処理」「コンピュータグラフィックス」がおすすめ教材
- CGクリエイター検定などとのダブルライセンスも非常におすすめ
CGエンジニアはCGに携わる仕事に従事している方にとっては必須の資格とも言えるでしょう。
取得難易度はそこまで高くないため、ぜひ積極的にエキスパートまで合格を狙ってみてください。
過去問もホームページで見ることができるため、こちらの記事で紹介したおすすめ教材と併せて活用してみることをおすすめします。
取得メリットが大きい魅力的な資格なので、ぜひCGエンジニア検定の合格を目指してみてください!