HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1とは?勉強方法・難易度まで解説!
「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1について興味はあるけど、実際の試験内容はよくわからない・・・」
「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1について詳しく知りたい!」
このように感じている方もいらっしゃるかと思います。
この資格は今後取得したいベンダーニュートラル資格としても評判になっています。
アイティメディア株式会社が2015年9月から11月にかけて行ったWebアンケート調査で見事に1位を獲得とした、もっとも注目されている資格が『HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1』です。
合格することで、HTML5を用いたWebデザインスキルを証明することができます。高い人気を誇る魅力の秘密、資格取得に向けた勉強方法、出題設問の難易度、受験の方法までを詳しく徹底的に解説します。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の勉強法・難易度についてざっくり説明すると
- 独学での合格が目指せる難易度の問題が出題されている
- 合格率は非公開だが、合格基準点は7割以上の得点
- 合格に向けて目安となる勉強時間は40時間から60時間ほど
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1ってどんな試験?
HTML5プロフェッショナル認定試験は、アイティメディア株式会社が2015年9月から11月にかけて行ったWebアンケート調査では、見事に「今後取得したいベンダーニュートラル資格」として堂々の1位を獲得しました。
IT関連の資格の中でも、特に注目されている資格です。
『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の合格者を対象とした、より上級者向けの『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル2』もあります。
2017年3月1日からは、最新の環境に対応した出題内容を保つため、レベル1,2ともにVer2.0試験が実施されています。
HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1では、HTML5の基礎的なコーディング技術として、CSS3を併用したレスポンシブWebデザインなどの、HTML5ならではの論理的なマークアップ技術能力を評価対象としています。
HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1の学習を通して、最新のHTML5環境を用いることで、これまでのWebサイトの概念を加速させる様々な環境下で利用可能なデバイスに応じたコンテンツの制作が可能になります。
また、顧客の要求を実現し、伝えるべき情報を的確に表現するために最適化されたWebサイトを構築するためのコーディングについて、どういった技術を使うべきかの広範囲の基礎知識を有していることを証明することができます。
HTML5を用いたWebデザインスキルを証明する資格
HTML5を用いたWebデザインでは、多様化するデバイスに応じて、最適なコンテンツの表示が実現できるように、マルチデバイスでの表現を前提とするレスポンシブWebデザインが尊重される傾向にあります。
この『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』では、まさにHTML5によって実現が容易となったメディア要素やインタラクティブ要素のWebページへの埋め込み方法や、APIの基礎知識について出題されます。
現在のWebページ制作の基礎用件とも言われるHTTPSプロトコルを用いたWebページの環境への理解や、Webページのデザインを規定するスタイルシートの運用方法、記述方法についても問われる内容となっており、Webデザインスキルを証明する資格と言うことができます。
Webデザインスキルの獲得と向上が必要な幅広い業種を対象とする資格であり、具体的な職種としては、次のような仕事に携わるすべてのエンジニアが対象になります。
- HTMLコーダー
- Webデザイナー
- Webディレクター
- Webシステム開発者
- スマートフォンアプリ開発者
- フロントエンドプログラマー
- サーバーサイドエンジニア等
また、エンジニア職に限らず、グラフィックデザイナーが取得することで、業務の幅を広げることができる資格とも言えます。
難易度は高いの?
残念ながら『HTML5プロフェッショナル 認定試験』では、受験者数も、合格者数も正式には公開されていません。
公開されているサンプル問題を解く限りにおいては、『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の出題内容は、未経験分野のある人でも、対策テキストや問題集を読み込むことで、独学での合格が目指せる水準の問題が出題されていると言うことができます。
サンプル問題/例題解説|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト
また、出題方式はコンピュータ画面上でのマウスを使用した択一式・選択式に加えて、キーボードを用いての記述式問題が出題される場合があります。
全体的に幅広い知識からの出題が行われていますが、経験分野を含む場合、学習時間はより少なくて済むことになります。
総じて『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の試験では、現在のHTML5に関する基礎を中心とした学習を心がけることで、合格率を高めることが期待できます。
合格基準点は7割以上の得点
HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1の合格基準点は7割以上の得点とされています。
現時点では、HTML5プロフェッショナル 認定試験で、公式の合格点は公開されていません。
しかし、現在の『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』は、コンピュータを使ったCBT方式(英字:Computer Based Testingの略 )とも呼ばれるコンピュータ・ベースト・テスティング方式が用いられており、試験終了と同時に、画面上に合否の結果が表示されます。
その際、それぞれの出題分野での正解率がパーセンテージで表示されます。
勉強時間は40時間以上が目安
HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1の合格に向けた勉強時間は、40時間以上とされています。
ただし、経験分野を含む場合、学習時間はより少なくても合格水準を満たすことができる内容の出題がなされることがあります。
日頃から、Atomなどのエディタを使ったHTML5のコーディング業務を繰り返している場合、日常を通して、試験の出題範囲を学んでいることになります。
しかし、未経験分野がある場合であっても、対策テキストや問題集を読み込むことで、十分に学習することができる難易度の問題が出題されています。
まずは、1日1時間から2時間の勉強から始めて、2ヶ月後の受験で合格を目指すと良いでしょう。この場合、40時間から60時間ほどの勉強時間を確保した上での受験となる計算です。
合格率は非公開
現在までのところ、HTML5プロフェッショナル認定の合格率は非公開とされています。
しかし、これまでの出題内容を見る限り、難易度が極端に高いとは言えず、未経験分野がある場合でも、勉強方法として対策テキストや問題集に毎日2時間ほどの勉強時間を費やすことができれば、高い確率で合格が期待できる試験だと言えます。
合格までの一つの目安となる試験勉強時間は、40時間以上とされており、不得意分野があると自覚できる場合には、60時間を目標に勉強方法を工夫すると良いでしょう。
そもそもHTML5プロフェッショナル認定試験とは?
2014年(平成26年)に始まったWebサイトを作成するために十分な技術を有していることを証明するための認定資格です。
HTML5プロフェッショナル認定試験の受験を希望する場合には、公式サイトから受験申込を行います。受験申込の方法には、Web予約と電話予約の2つの方法があります。
Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト
HTML5プロフェッショナル認定試験では、CBT方式(英字:Computer Based Testingの略 )とも呼ばれるコンピュータ・ベースト・テスティング方式によってデータ配信される試験問題を、日本国内の各試験会場に設置されたコンピュータで受信し、受験者はマウスとキーボードを使って回答します。
基本的には択一式で出題されますが、試験年度によって、パソコンのキーボード入力による記述式問題が出題される場合があります。現在までのところ、実技や面接による試験は行われていません。
日本では、ナショナル・コンピュータ・システムズ・ジャパン株式会社が『Pearson VUE(ピアソン・ビュー)』という商標名で、試験問題の配信を行っています。
ピアソンVUE - CBTによる試験配信のリーディングカンパニー
ピアソンVUEのテストセンターは、日本全国の駅周辺に開設されています。最寄りの駅など希望する受験会場での受験日時を自由に選択して、HTML5プロフェッショナル認定試験を受験することができます。
テストセンター予約の詳細は、Web上で公開されている電話番号宛に、各テストセンターに確認することができるため、受験者の都合に合わせて受験することができる新しい形の試験制度を導入しています。
LPI-Japanが2000年から実施
HTML5プロフェッショナル認定試験の主催団体であるNPO(特定非営利活動)法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は、2000年7月28日に設立されました。
現在のエルピーアイジャパン(LPI-Japan)では、オープンテクノロジーに関する次の技術者認定制度の運営を行っています。
- LinuC(リナック)レベル1 Version10.0
- LinuC(リナック)レベル2 Version10.0
- LinuC(リナック)レベル3 300
- OSS-DB Exam Silver 技術者認定試験
- OSS-DB Exam Gold 技術者認定試験
- HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1
- HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル2
- Apache CloudStack技術者認定試験
- OPCEL(オプセル)認定試験
それぞれ、今日の世界を支えるIT技術者の基礎として求められている力量を明確にするための認定試験として定着しています。
エルピーアイジャパン(LPI-Japan)では、その他の事業として日本におけるITプロフェッショナルの育成に向けての日常的な勉強のための参考書や問題集、試験合格に向けた対策テキスト、関連ビジネスの展開を行っています。
正式名称と略称をチェック
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の正式名称と略称をチェックしておきましょう。
少し複雑に感じるかもしませんが、試験の正式名称を和名で表記すると、『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』ですが、英名表記の場合『TML5 Professional Certification Level.1 Exam』と記載されます。
また、略称にて表記された場合には、和名では『HTML5 レベル1試験』と書かれるのが一般的で、英名表記では、『HTML5 Level.1Exam』と記載されることが多いようです。
公式サイトにおいても、試験正式名の和名と英名の表記方法について紹介されています。
試験概要 | Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」
自分で表記する際には、公式サイトでの情報を確認した上で間違わずに書けるようにすると良いでしょう。
HTML5コーディングは注目のスキル
HTML5コーディングは注目のスキルです。特に、企業のみならず、個人がWebサイトを用いた情報の発信を行うようになった現代において、その有用性は計り知れません。
その一方で、HTML5プロフェッショナル認定試験は、これまで受験者数も、合格率も非公表とされてきました。
そのため、正確な合格者数を把握することは困難ですが、一般に市販されている『Webデザイナー白書』によれば、HTML5コーディング技術は「近いうちに習得したい」技術として、JavaScript技術、マルチデバイス対応技術に続き、第3位の要望を集めていることが掲載されています。
また、これから取得したいと考えている資格としては、『HTML5プロフェッショナル認定資格』が第1位という結果を収め、HTML5コーディングは注目のスキルであることが伺えます。
携帯端末がスマートフォンへと置き換わっていくことで、この流れは、更に加速することになるでしょう。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1取得を取得する魅力
携帯端末がスマートフォンへと置き換えられていく中で、これまで文章で情報を伝えることに重点を置き、文字の判読に困らない程度の大きさの字が読めれば良いとされてきたWebサイトの構造が、根幹から見直される時代を迎えました。
その時代を切り開く一翼を担ったのが、HTML5規格と言えます。
HTML5は、それまでのWebサイトの操作方法の主流であったマウスやキーボードと同じくらいの頻度で用いられるようになったタッチパネルによる、より直感的な指先で触れて、なぞる操作が行われた際の違和感を緩和し、視覚的にも優れたデザインを提供できるように開発されています。
特筆すべきは、今日の私たちの生活で切り離せないものとなった音楽の配信に始まる動画の視聴や、SNSのスムーズな操作性は、HTML5がWebサイト上でのマルチメディア技術の実装を可能としたことで、より身近な存在として爆発的に普及するに至りました。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1取得を取得することで、既存のWebサイトをHTML5環境へとスムーズに移行させ、更なる発展を約束する技術を学び、身につけることができるようになります。
HTML5は実用的で需要の高い言語
今日ではHTML5を学ぶことで、誰もがHTML4.01規格よりもはるかに手軽に、見栄えの良いWebコンテンツを作成できるようになりました。
加えて、旧来の方法よりも短時間で、ページ内容を整理することができるようになりました。これらの恩恵は、HTML5になって導入された論理的構造を示すセクショニング・コンテンツに属するタグで実現されています。
そのため、スマートフォンや組み込み機器などの環境を識別することができる記述方法を用いることで、様々なデバイスに対応したコンテンツ作成できるようになり、そのページが持つコンテンツとしての役割を最大限に引き出すことが可能になりました。
HTML5で記述された骨格を、CSS3を用いて肉付けすることによって、様々なデバイスに対応したコンテンツとして流動的に配置することのできるリキッド構造を中核とするレスポンシブWebデザインのWebサイトの作成が、これまでよりも簡単にできるようになりました。
これらの実用性の高さから、HTML5は需要の高い言語としての地位を確立するに至ったのです。
反面、組み合わせの方法が増えたことで、求められる知識の量は増大したと言えるでしょう。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1では、HTML5でCSS3を運用し、何がどんな風に仕上げることができるのか、どういった技術を使うべきなのか、どのような機器で使用した場合の利便性を評価すべきなのかについての知識を確認することができるようになっています。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の合格を目指すことで、自然に、実践的な実務で通用する水準のWebサイトのデザイン技術を身につけることができるように設定された試験であると言うことができます。
優良な就職・転職につながる資格
これまで主流とされてきたHTML4.01や、XHTML(旧来のHTMLをXMLに適合するように再定義された規格)で必要とされてきた"DOCTYPE宣言"などの記述方法が大幅に簡素化されたHTML5規格では、それまでと比べると、大幅な生産性の向上が図られています。
また、HTML4.01当時は他の方法に依存せざるを得なかったWebサイト上でのマルチメディア技術を、HTML5ではコーディングによって実装することが可能となっており、構造を熟知することで、それまでのWebサイトとは一線を画すホームページを作成することができるようになります。
それに合わせて、HTML5では"廃止されるタグ"が公開されました。多くの"廃止されるタグ"は、Webブラウザの認識においては、従来の機能を果たすことが可能とされていますが、今後は非推奨の記述表記として扱われ、仕様上は不適切なコーディングとなることが警告されています。
このような世界的な変化の流れによって、世界中のWebサイトがHTML5に準拠した世界標準のWebサイトへと、新しく生まれ変わることが求められたことになりました。
特にスマートフォンでも、パソコンでも遜色なく機能とデザインの両立を果たすことが期待されるHTML5規格の導入と適切な記述方法を守った更新作業の継続は、検索エンジン最適化とも呼ばれるSEO(英字:Search Engine Optimization)に必要不可欠の要素として認識されるようになりました。
Googleなどの代表的な検索エンジンに最適化されたコーディングの技術を有していることを客観的に証明することができる認定試験であるプロフェッショナル認定試験に合格している人は、インターネットを活用する企業の情報発信の要として、就職や転職などで重宝されることは間違いありません。
仕事上も優遇される
受験者数も、合格率も公開されていない『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』ですが、主催団体であるNPO(特定非営利活動)法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)によると、次のようなアンケート調査が2016年に行われたことが公開されています。
企業支援 | 企業支援制度の内容 | 実績数 | 割合 |
---|---|---|---|
あり | 合格すると一時金または昇給 | 475人 | 40% |
あり | 合否にかかわらず受験料補助 | 367人 | 31% |
なし | 全額自己負担 | 345人 | 31% |
2016年3月当時に実施されたアンケート結果を見る限り、実に70%を超える割合で、企業支援が行われていることが示されています。
企業支援制度の内容は合否にかかわらず受験料補助から、合格すると一時金または昇給と様々ですが、インセンティブ制度が定着しつつあることからも、HTML5コーディング技術に期待する企業の姿勢が伺えます。
割合が70%を超えている点を考慮すれば、これほど多くの企業が何らかの優遇措置を社内制度として設けていることになり、今後の企業運営におけるHTML5の重要性が伝わってきます。
試験範囲と内容をチェックしよう
公式サイトによれば『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』では、主に次の5つの分野から出題されます。
- Webの基礎知識
- CSS
- 要素
- レスポンシブWebデザイン
- APIの基礎知識
それぞれはHtml5を理解する上で欠かせない基礎的な要素に対する理解の確認という意味合いが大きいものの、『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』では、出題内容毎に、10段階で評価される重要度が設けられています。
そのため、相互に関連する言葉と、その言葉が意味する内容を理解した上で、回答となる選択肢を選ぶ必要が生じます。
特に、HTML4.01からHTML5へ移行した際に新たに定義された『要素と属性の意味(セマンティクス)』については、最高重要度の10が設定されており、HTML5ならではの論理的構造の十分な理解が求められていると言えます。
試験時間の配分にも注意
HTML5プロフェッショナル 認定試験の試験時間は90分間です。この間に出題される60問すべてに目を通し、正解を選択する必要があります。
これを単純な計算で求めれば、1問あたりを約1分と20秒ほどの時間で回答することになります。
しかし、実際には、キーボードを使った記述式の問題が出題されることもあり、時間内にすべての問題を回答するための練習を心がけるとすれば、1問あたり、1分での回答を目指す必要があります。
また、以前はこの90分間の間に、試験後の簡単なアンケートの時間も含まれていたため、試験時間の配分にも注意しながら、実際に問題を解くことに費やせる時間は短いことを意識して、勉強方法と併せて、日頃から練習をしておくと良いでしょう。
出題科目を詳しく紹介
公式サイトによると『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』では、主に5つの分野から出題されています。
また、それぞれはいくつかの項目に分けられていています。Webの基礎知識であれば、1.1.1 HTTP, HTTPSプロトコルと、1.1.2 HTMLの書式、1.1.3 Web関連技術の概要と言う風に、さらに詳細な出題が指摘されています。
さらに出題される際には、求めれる知識の大切さに応じて、10段階で評価される重要度が設けられています。
この重要度が高い問題ほど出題され易く、かつ、HTMLコンテンツの制作の際に必要とされる頻度が多いことから、複合した技術問題として、様々な観点からの質問が繰り返し行われる傾向にあります。
Webの基礎知識
出題種別として、知識問題と記述問題が提示されています。
この分野からは、次のよう出題傾向がなされています。
- 1.1.1 HTTP, HTTPSプロトコル(重要度:8)
- 1.1.2 HTMLの書式(重要度:9)
- 1.1.3 Web関連技術の概要(重要度:6)
中でも重要なのは『HTTP, HTTPSプロトコル』と『HTMLの書式』です。
両者は、Webサイトを正常にブラウザに表示させるために欠かせない知識であり、特に重要度9を持つ『HTMLの書式』では、コードリーティング問題として、実際のHTMLバージョン情報を含む文書型宣言に関する記述方法を確認する問題が出題される傾向にあります。
落ち着いて解くことができれば、定型宣言文のように暗記問題として解くことも不可能ではありませんが、限られた時間の中で正解を導き出すには、繰り返しの学習が欠かせません。
特に、宣言文の記述方法と、ヘッダ内にメタ情報を記述する際の方法、外部リソースに関する記述方法は必ず出題される基礎の一つです。
漏れのないように正確な表記を覚え、得点に結びつけることができるように意識した勉強方法を心がけると良いでしょう。
CSS
現在のHTML5において、CSSは骨格となるHTMLに高いデザイン性をもたらす技術です。いわば、Webサイトの肉付けを担っています。
そのため、この分野からは、次のような出題傾向があります。
- 1.2.1 スタイルシートの基本(重要度:7)
- 1.2.2 CSSデザイン(重要度:9)
- 1.2.3 カスケード(優先順位)(重要度:2)
数値が表す通り、HTML5でのデザイン要素はCSS によって実現されている範囲が非常に広大なため、『CSSデザイン』に重要度9が示されています。
出題傾向においても、『CSSデザイン』にコードリーティング問題として、コンテンツのレイアウトに関する記述方法やテキスト、リスト、テーブルに関する記述方法と言ったWebサイト上の配置に関する知識範囲の確認を目的とする出題がなされています。
また、やや重要度は下がるものの、スタイルシートの基本として、外部化の技術(前出のヘッダ内における外部リソースに関する記述方法と重複する場合があります)との関連問題も高確率で出題されています。
その際、セレクタを用いた属性のグループ化やシンプルセレクタ(擬似クラス)を設定した際の表示の変化などが出題されることがあります。
正しいセレクタをスタイルシートに記述し、求められる用件やデザイン仕様に合わせた表示が実現できるように、プロパティ値を適切な値に直す設問も含まれます。
Webサイト制作の現場では、長文に及ぶ複雑なCSSを外部化した際に、セレクタの優先順位に関する計算方法や、外部や内部スタイルシートの違いによる、インラインスタイルシートの指定を用いた記述場所の差による優先順位を用いた表現の変化を使用する場合があります。
一見すると、複雑と思われやすい出題内容ですが、プログラム同様に定められているルールに則った処理を返していることを念頭に、示されている条件下での優先順位を追いかけることで、確実な得点源にすることができる設問とも言えます。
要素
要素は論理構造を持つHTML5において、もっとも重要な出題範囲です。その理由は、HTML5になって新たに定義された要素を多く含むためです。
- 1.3.1 要素と属性の意味(セマンティクス)(重要度:10)
- 1.3.2 メディア要素(重要度:6)
- 1.3.3 インタラクティブ要素(重要度:7)
特に、最高評価の重要度10を示す要素と属性の意味(セマンティクス)は、論理構造を尊ぶHTML5の根幹に関わる内容であることから、『HTML5.1仕様で規定されたHTML要素と属性の意味』の理解が求められます。
同様に、メディア要素からはビデオ再生やオーディオ再生のためのHTMLマークアップ知識が出題される傾向にあります。
インタラクティブ要素からはハイパーリンクやフォーム、コンテキストメニュー、ディスクロージャーウィジットやコマンドメニューなどの双方向通信の利点であるユーザーの操作を伴うHTML要素について出題されています。
レスポンシブWebデザイン
レスポンシブWebデザインからは、その名の通り、どのような画面サイズであっても、指定されているデザインが仕様どおりに表示されることを実現できるWebページの実現方法を理解していることを確認する出題がなされています。
- 1.4.1 マルチデバイス対応ページの作成(重要度:4)
- 1.4.2 メディアクエリ(重要度:5)
- 1.4.3 スマートフォンサイト最適化(重要度:3)
すでに出題されている技術と知識の組み合わせによって実現される内容であることに加えて、ある程度の端末を絞り込んだ設定が求められる傾向にあるスマートフォンサイトへの最適化と言った、より実践的な内容が出題されています。
この分野の設問は、顧客からの要求に対する技術的な回答が求められた際の想定問題に近い傾向にあり、実際に体験している分野である場合を除くと、顧客が要求する満足度を推定し、かつ、通信速度と画面の大きさの両方に配慮した画質を保つ画像の扱いについての知識が求められます。
特に、スマートフォンサイト最適化については注意すべき点も多く、一部の端末が使用しているRetinaディスプレイ(Retina-display)における解像度の密度による対応の必要性や、画面の向きに応じた利便性まで考慮する場合の扱い方については、高い習熟度が求められることになります。
APIの基礎知識
APIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の略で、総じて、目的のソフトウェアの機能を他のプログラムから呼び出して利用するための方法をルールとして定めた規約を意味する言葉として使われています。
APIにはいくつかの形式が存在しますが、最近ではネットワーク環境を通じて外部からデータや機能を呼び出して利用することができるWeb APIが主流になりつつあります。
有名なところでは、Java APIもこれに該当します。
しかし、APIには個別に知的財産権が認められる場合が判例として示された(米国裁判所がJava APIの著作権を認めた)ことから、今後はAPIソフトウェアの使用をめぐって、これまでとは異なる権利の確認が求められる可能性があります。
今回、出題されるのはAPIの基礎に関わる分野として、次のような内容が示されています。
- 1.5.1 マルチメディア・グラフィックス系API概要(重要度:5)
- 1.5.2 デバイスアクセス系API概要(重要度:4)
- 1.5.3 オフライン・ストレージ系API概要(重要度:8)
- 1.5.4 通信系API概要(重要度:3)
ここで、特に重要となるのが『オフライン・ストレージ系API概要』です。
主にJavaScriptを使用し、Webサイト上で扱われたデータをブラウザを通じて使用している端末内部に保存する仕組みについての知識が確認される問題が出題されています。
これらは、現在のWebサイトでは重要な位置を占めており、HTML5の特徴の一つとされています。
つまり、インターネットに接続していない状況(オフライン)においても、Webアプリケーションを利用することができるようにするためのブラウザへのCACHE(貯蔵物の意)の構造的な理解が求められます。
また、これらの処理は多くの場合、バックグラウンドにて処理されるため、全体の仕組みを理解した上で、適切に運用するためのマニフェストファイルの記述方法も問われます。
総じて、Webアプリケーションを活用することで、どのようなサービスが実現できるのか、ローカル側にCACHEされたデータの確認や削除方法を含め、具体的な動作として、Webサイトを通じて何ができるようになるのかについて理解している必要があります。
HTML5プロフェッショナル認定試験の試験制度は?
CBT方式(英字:Computer Based Testingの略 )とも呼ばれるコンピュータ・ベースト・テスティング方式によって、自分の希望する日時での柔軟な試験を受けることができる特徴的な試験方式が採用されています。
受験資格は不問のため、誰でも受験申込をすることができますが、初めての受験申込の際には、主催団体であるNPO(特定非営利活動)法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が発行する『EDUCO-ID』を登録し、取得する必要があります。
この時に取得する『EDUCO-ID』は、NPO(特定非営利活動)法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が主催する他の試験でも使用することができます。
また、HTML5プロフェッショナル認定試験制度では、合格日を起算日として、認証された資格の有効性を確実にするため、認証資格の有効期限を定めています。
試験に合格後も継続的に学習を行い、有効期限内での再試験や、合格後の上級試験への昇格受験を行う際に『EDUCO-ID』は必要となりますので、紛失しないように管理が必要となります。
受験資格は不問
現在の『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』では、受験資格は不問です。
学歴や年齢、国籍に関わらず、誰でも受験申込をすることができます。
ただし、実際に『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の試験を受けるためには、受験者は『EDUCO-ID』を事前に取得する必要があります。
この『EDUCO-ID』は、現在のエルピーアイジャパン(LPI-Japan)が主催する、すべての試験の受験予約をする際に必要となります。
公式サイトでは、LPI-Japan よくある質問として、紹介されています。
Webか電話で申し込む
日本国内でのHTML5プロフェッショナル認定試験の受験を希望する場合、公式サイトから受験申込を行います。
現在のところ、受験申込の方法には、Web予約と電話予約の2つの方法があります。時間予約には『EDUCO-ID』を事前に取得する必要があります。
そのため、初めての受験申込の場合は、Web予約をお勧めします。
Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト
HTML5プロフェッショナル認定試験では、法人または個人のいずれかで申し込むことができます。試験申込の際の代金支払いには、クレジットカードまたは、コンビニ決済を利用することができます。
試験日・試験会場は非常に融通が効く
CBT方式(英字:Computer Based Testingの略 )とも呼ばれるコンピュータ・ベースト・テスティング方式によって、自分の希望する日時での柔軟な試験を受けることができます。
そのため、特別な事情がなければ、自分の都合に合わせて日時を指定することができる個人での受験を検討すると良いでしょう。
試験日時の他、自分の都合に合わせて、全国各地の試験会場を自由に選択して受験することができます。具体的な会場の住所、電話番号等の確認は、下記のリンクを参考ください。
また、これまでの出題傾向はマウスを使用しての択一式問題を基本として、一部はコンピュータのキーボードを使った記述式問題が出題される場合があります。現在までのところ、実技や面接式の試験は出題されてはいません。
試験の合否結果は、終了直後にコンピュータ画面上に表示されます。
一般受験料金は15,000円
個人で『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の試験を受けるための一般受験料金は15,000円(税抜き)です。
法人または団体で受験する場合、参加数に応じて、50名以上の同時受験で5%割引、100名以上の同時受験の場合には10%割引となる制度があります。
特別な理由がない限り個人での受験になるため、一般受験料金の15,000円(税抜き)をクレジットカードまたはコンビニ決済にて支払う必要があります。
以前は、受験バウチャーと認定教材である問題集がセットで販売されたことがありました。
受験費用は勤務先企業と相談の価値あり
2016年に行われたアンケート調査で示された通り、『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』の試験を受けるにあたって、日本国内のおよそ70%の企業が何らかの企業支援が行われている状況にあります。
初めて受験する場合であっても、受験費用は勤務先企業と相談の価値ありと言えます。
受験を検討していることを勤務先企業に打ち明けることに抵抗がある場合は、合格後に提示する方法を検討しても良いのかもしれません。
合格発表はその場で行う
現在の『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』は、コンピュータを使ったCBT方式(英字:Computer Based Testingの略 )とも呼ばれるコンピュータ・ベースト・テスティング方式が用いられており、試験終了と同時に、画面上に合否の結果が表示されます。
その際、自分の取得点数も同時にパソコンの画面上に表示され、出題内容についての習熟度を把握することができます。
試験会場によっても異なりますが、多くの場合、試験会場となっているコンピュータ室から退室した後に、先ほどのコンピュータ画面に表示されていた合否結果を紙面にプリントアウトしたスコアレポートが渡されます。
コンピュータを使ったCBT方式のため、誌面による試験と異なり、試験日時を受験者の都合に合わせて予約した上で受験できるだけでなく、郵送による通知を待たずに合否結果を知ることができる仕組みです。
合格証書の郵送は
試験終了後、およそ2週間ほどで郵送されています。
合格した試験の正式名が英字で表記されたA4サイズの合格証書が、試験に合格した日を起算日として、有効期限が明示された状態で送り届けられます。
また、携帯可能なカードサイズの合格認定証も同封されており、受験時期によっては、名詞や提示書類に添付可能な合格証明シールなどの付属品が同封されることがあります。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の勉強方法は?
基本となる勉強方法は、対策テキストを十分に読み込んだ上で、問題集や過去問題を集中して解くことです。
その際、実際の試験時間である90分間を意識し、限られた時間の中ですべての問題に目を通すことができるように、問題の解き方への理解を深めて行くと良いでしょう。
試験勉強に費やせる時間に限りがある人は、対策テキストのKindle版(電子書籍)を利用するのも一つの方法です。手に持つ荷物を増やすことなく、限られた時間の中で読み解く習慣を身につけることができます。
対策テキストや問題集を用いた自分一人での勉強と併せて検討したいのが、専用の試験対策講座です。
これらの講座では、短期間で集中的にHTML5プロフェッショナル認定試験の勉強方法を教わることができます。
自分に合った勉強方法で、合格を目指しましょう。
独学で挑戦する人も
難易度が指摘される『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』に、独学で挑戦して合格する人もいます。
すでにHTML5やCSS3.1について豊富な経験を重ねている場合には、学習に要する時間を大幅に短縮することが期待できます。
独学で合格に向けてコツコツと勉強を重ねることで自信をつけてから、サンプル問題に挑戦してみましょう。
サンプル問題では、過去に出題された問題と同等水準の問題が提示されています。それぞれの出題分野から提示されているサンプル問題を解くことで、現在の理解度と、実際の試験会場で問題を解く際の雰囲気を味わうことができます。
理解が足りないと感じる箇所が見つかったならば、もう一度、対策テキストに戻って勉強を進めましょう。最初の頃に読み解けなかった出題者の意図が気付けて、答えを出せるようになっている箇所が増えていることでしょう。
文章問題や対策テキストに記載されている章末問題にも挑戦し、求められている答えの導き出し方を覚えると、実際の試験会場で慌てずに回答することができるようになります。
人気の対策テキスト・問題集を紹介!
HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1は、2017年3月1日から最新の環境に対応した出題内容を保つため、Ver2.0試験が実施されています。
Ver2.0試験に対応した対策テキストと問題集が一冊にまとまった人気の『HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.0対応版』の書籍版と、Kindle版(電子書籍)を紹介します。
章ごとに学習のポイントが示されており、間違えやすい弱点補強と、得点を得るためのストロングポイントが網羅された一冊です。
十分に読み込むことで、独学での合格を狙うことができます。
初めてHTML5に触れる場合や、普段からAtomなどのエディタでHTML5に関わる仕事をしている方でも、HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1では広範囲から出題されるため、見慣れないタグや、使い慣れない言葉が使用されてることがあります。
特に、略語で使っている言葉の正式名称を英字で読む機会は乏しいため、初めの頃は読み難さを感じても不思議ではありません。
まずは、言葉の意味を理解することに努めながら、時間をかけて全体を読み慣らし、分かる言葉を増やしていくと良いでしょう。
出題内容の主体となるコードリーティング問題については、実際にHTML5のコーディングについて解説している書籍も併せて読むと効果的です。
対策テキストと問題集で自信をつけて、過去問に挑戦する と良いでしょう。
Kindle版(電子書籍)も販売
冊子の重さを気にすることなく持ち歩いて学習を深めるのに便利なKindle版(電子書籍)は、大きめの液晶端末での閲覧が推奨されています。
何度も読み返して力に変えたい場合など、紙では痛みが出やすいものですが、Kindle版(電子書籍)は軽く、ディスプレイの光源を調整できるため、眼に負担を感じることなく、読み進めることができます。
手に持つ荷物を増やすことなく、限られた時間の中で読み解く習慣を身につけられるならば、Kindle版(電子書籍)は新しい勉強方法として、検討するだけの価値があります。
専用の試験対策講座の活用もおすすめ
対策テキストや問題集を用いた自分一人での勉強と併せて検討したいのが、専用の試験対策講座です。
これらの講座では、短期間で集中的にHTML5プロフェッショナル認定試験の勉強方法を教わることができます。
多くの場合、Atomなどのエディタを活用し、これまでHTML5に触れる機会の少なかった人にも、CSSの値が変化することで、HTML5の見栄えが劇的に変化する様子を体験する機会を提供しています。
勉強の時間がなかなか取れないと嘆くよりも、実際のHTML5に触れることで、興味を持って学ぶことができるように、特に初心者の方にはおすすめの勉強方法と言えます。
参考として、エディフィストラーニング株式会社等では、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1対策講座を開設しています。
HTML5プロフェッショナル認定試験(レベル1)受験対策1 要点集中講座
案内にある通り『エディタ入力時に英数文字を入力することに支障がないこと』を除くと、他の条件はありません。
特筆すべきは、想像力では補いきれないAPI(英字:Application Programming Interface)技術を使用したWebブラウザ上で動作するゲーム体験を通して、APIのわかりやすい説明を受けることができます。
このような講座は、未体験では学習が困難な箇所に絞った要点集中型の短期間研修が多く、短い時間の受講であっても、未経験者がつまずき易いポイントを補って、合格につながるような結果が出せる効果を期待することができます。
過去問演習も大切に
HTML5プロフェッショナル認定試験の過去問は、公開しているWebサイトを通じて入手することができます。
ITトレメ HTML5プロフェッショナル認定資格レベル1 - @IT自分戦略研究所
対策テキストを熟読し、出題傾向と回答のための知識を身につけたならば、できるだけ本番の試験に近い環境で過去問を解く勉強方法へと置き換えることも大切です。
実際の試験会場では、限られた時間の中で設問の意図を読み解く力が求められます。すべての問題に目を通すための時間配分を意識しながら、問題を解く感覚を身につけることが大切です。
未経験者から見るHTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の難関問題
合格に向けた勉強を続けていると、つまずき易いポイントがいくつか存在していることに気づきます。
例えば、勉強を始めたばかりの序盤でつまずき易いのが、HTMLのタグの種類と役割についてです。
それまでのHTML4.01と比べると、より論理的な構造を求めているため、HTML5では廃止されたタグが数多くあります。
その一方で、HTML4.01の頃は別の方法で補っていたインタラクティブ要素に含まれるHTMLのタグについては、大幅に増えている印象を受けます。
この時、タグを単なるアルファベットとして記憶しようと頑張るのではなく、元々の言葉の意味と一緒に覚えるように心がけると、早く正確に覚えることができるようになります。
特にHTML5のタグは、子要素として記述することができるタグや、属性を持つタグ、属性を持たないタグと、タグの理想的な使い方についての適切な知識が求められます。
単なるアルファベットの羅列として暗記してしまうと、本番の試験では、記述内容が把握しきれずに、間違え易くなってしまうことがあります。
序盤はWebの基礎知識
序盤では、重要度が9で示されているHTMLの書式で、つまずき易い傾向が見られます。
基礎知識という文言が使われていますが、その言葉通りに出題内容が幅広く、ほとんど全ての範囲に関わってくるためです。
そのため、特にHTMLの書式については、目的のタグをどの位置に記述することで、何がどのように変化するのかを考えながら、タグの名称、記述する場所、記述する順番を意識した勉強方法が重要になります。
コードリーティング問題として、記述されている何種類かのタグの中から、もっとも理想的な記述様式を選ばなければならない場合、それぞれのタグを記述することで実現される状態を理解した回答が求められます。
この場合、記述することを覚えているだけでなく、記述する順番と位置が重要な役割を果たしていることを意識する必要があります。
終盤はAPIの基礎知識
終盤では、オフラインWebアプリケーションの扱い方についての技術が問われるAPIの基礎知識で、つまずき易い傾向があります。
Webアプリケーションの中でも、APIの基礎知識では、日常の業務の中では、ほとんど耳にすることのない英字で表記された選択肢の中から、設問を読み解いて正解を導き出すことが求められます。
経験分野であっても、限られた時間の中で慌てて読み解こうとすると間違えてしまい易いものなので、未経験分野であれば、尚更、時間をかけて丁寧に読み解きたいものです。
そのためには、他の得意分野で確実に点を得ておくと共に、自分の不得意分野の読解に回答時間を使うことができるように時間配分を練習する必要が生じるかもしれません。
最後まで時間を使い切るためにも、自分の得意、不得意を把握した勉強法を意識しましょう。
いよいよであれば、専用の試験対策講座を活用して、短期間で体験を積んで、気持ちを切り替えて勉強に望むのも有効な方法と言えます。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の勉強法・難易度についてまとめ
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の勉強法・難易度についてまとめ
- 独学での合格が目指せる難易度の問題が出題されている
- 合格率は非公開だが、合格基準点は7割以上の得点
- 合格に向けて目安となる勉強時間は40時間から60時間ほど
- 過去問を公開しているWebサイトから入手できる
『HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル1』は、2017年3月1日から、最新の環境に対応した出題内容を保つため、Ver2.0試験が実施されています。
出題方式はコンピュータ画面上でのマウスを使用した択一式選択式に加えて、キーボードを用いての記述式問題が出題される場合があります。
いずれも独学による合格が目指せる難易度の問題が出題されていますが、より短期的に合格を目指すのであれば、対策テキストに加え、専用の試験対策講座の活用もおすすめできます。
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