LinuC試験ってどんな試験?LIPICとの違いや各レベルの内容まで解説!

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LinuCってどんな試験?各レベルの難易度は?

LPICとの違いは?どっちを取得すべき?

このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。

LinuCはLinuxの活用スキルに関する資格試験です。Linuxを扱える人材を多くの企業は求めているため、取得すればキャリアアップや就職・転職には有利に働きます。

ただし、LPICという類似資格も存在するため、LinuCの特徴については不明な点も多いはずです。「どっちを取得すれば良いの?」と迷う場合もあるでしょう。

今回はLinuCについて、LPICとの違いや各レベルの試験内容などを詳しく解説します。

LinuCについてざっくり説明すると

  • LinuCは日本市場に最適化された試験内容
  • 国内で活用するならLinuC・海外で活用するならLPIC
  • 試験の難易度は比較的高い

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LinuCってどんな資格?

本を読む少年 LinuC(リナック)は、「Linux Professional Certification」の略で、Linuxの活用スキルに関わる資格試験です。

日本市場に最適化した試験・運用サービス」の旗印の元、国際資格であるLPICを日本市場に合わせて改良する形で誕生しました。

LinuCは2018年から開始され、2019年まではLPICに準する試験内容でしたが、2020年4月の改定で出題範囲に大幅な変更が加られて現在に至ります。改定後はよりクラウド時代を意識した試験内容です。

多様な機器がIT化し、クラウド活用や主要技術のオープソース化する現代では、LinuCによって得られる技術はエンジニアにとって欠かせないスキルと言えるでしょう。

ちなみに改定はLinuCレベル1とLinuCレベル2の出題範囲に関して行なわれました。

LPICとの違いは?

LPICはLinux技術者に向けた国際資格です。取得することで世界的にLinuxの活用スキルを証明することができます。

一方でLinuCは日本市場に特化して内容で、日本人が日本国内で活用することを想定して設計された資格です。

国内で活用するにはどっちを取得してもあまり違いはありませんが、LinuCの方が試験結果の開示が詳細であるというメリットがあります。

LPICではスコアと合否の判定しか開示されないのに対し、LinuCではそれらに加えて 項目別のスコアも知ることが可能です。

LinuCとLPICどっちの受験がおすすめ?

日本国内においては、LinuC・LPICの難易度及び影響力に大きな違いはありません。ただしLinuCの方が項目別のスコアを知ることができ、日本市場に最適化した内容なので、国内で活用するならLinuCの方がおすすめです。

一方でグローバルにスキルを証明したいという場合は、LPICを取得するのが良いでしょう。

現在はLinuC・LPIC間で認定移行などの互換性はないため、どちらを受けるかは慎重に検討する必要があります。ちなみに、LPICの取得者はLinuCを半額の受験料で受けることが可能です。

LinuCは実用性の高さから仕事に関する場面で注目度が高い

LinuCは2018年に始まった新しい資格試験ですが、すでに受験者は4万人を超えています。それだけLinuxの活用スキルの注目度が高いということです。

現在世界は慢性的なIT人材不足のため、LinuCの資格を有するLinux技術者の需要は大きいと言えます。

そもそもLinuxが重宝される理由は、用途の多さにあります。LinuxはWindowsやMacのようなOSとして利用することが可能です。

その場合は普通のパソコンとして、インターネットの利用や書類作成、メール交換などに使えます。

またDTP環境やDTM環境として用いることも可能です。さらにはサーバや開発環境、動画編集環境、CAD環境などとしても使えるため、Linuxのスキルがあれば多種多様なことができます。

DTP環境・DTM環境として使える点に注目

ちなみにDTPとは「Desk Top Publishing 」の略語で、「机上出版」や「卓上出版」を指す用語です。つまりパコソンで作成したデータを元に印刷を行うことを意味します。

DTPの知識があれば、一人でも手軽に印刷業務が行えるため、そうした人材は様々な職場で重宝されるでしょう。

一方でDTMは「Desk Top Music」の略語です。こちらはパソコンを使って音楽製作を行うことを意味します。Linuxは芸術活動の環境としても利用できるということです。

LinuCの難易度は高め

パソコンを見る女 LinuCは比較的難易度の高い試験です。ちなみにLinuCにはレベル1からレベル3までの試験区分があります。レベル1の取得には101試験と102試験、レベル2の取得には201試験と202試験の合格がそれぞれ必要です。

またレベル2を取得するには、有意なレベル1を保有していなければならないので、有意性の期限(5年間)を考えると5年程度の間に4つの試験に合格しなければなりません

こうした資格保有に関するルールが、LinuCの難易度を上げる一因になっていると言えるでしょう。

合格率は50%以下

LinuCの合格率は公開されていません。しかし、LinuCとLPICは同程度の難易度と言われているため、LPICの合格率が参考になります。

LPICの合格率も非公開ですが、受験者数及び合格者数は公開されているので、LPIC全体の合格率は35%程度と推定することが可能です。

さらに各レベルの合格者数から算定すると、それぞれの合格率はレベル1が50%程度、レベル2が20%程度と考えられます。レベル3に関してはそれ以下の水準です。

よってLinuCの同程度の合格率であると推測できるため、合格率は50%以下であるという結論になります。

LinuCの試験範囲と出題形式

以下では各レベルの試験内容を紹介します。なお、出題形式は全てCBT方式です。

レベル1(Level1)

レベル1を認定を受けるには101試験と102試験に合格する必要があります。どちらから受けても構いませんが、2試験を5年以内に合格しなければいけません。

各試験の出題範囲は以下の通りです。

101試験
Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用
ファイル・ディレクトリの操作と管理
GNUとUnixのコマンド
リポジトリとパッケージ管理
ハードウェア・ディスク・パーティション・ファイルシステム
102試験
シェルおよびスクリプト
ネットワークの基礎
システム管理
重要なシステムサービス
セキュリティ
オープンソースの文化

レベル1では、仮想環境を含むLinuxシステムの構築・運用に関する基本的なスキルが試されます。

レベル2(Level2)

レベル2では201試験と202試験に合格する必要があります。受験資格はありませんが、レベル2の認定を受けるには有意なレベル1を保有していなければなりません。

そのため、レベル1の取得から5年以内にレベル2に合格するか、レベル2の合格から5年以内にレベル1を取得することでレベル2の認定を受けることができます。

レベル2における各試験の出題範囲は以下の通りです。

201試験
システムの起動とLinuxカーネル
ファイルシステムとストレージ管理
ネットワーク構成
システムの保守と運用管理
仮想化サーバー
コンテナ
202試験
ネットワーククライアントの管理
ドメインネームサーバー
HTTPサーバーとプロキシサーバー
電子メールサービス
ファイル共有サービス
システムのセキュリティ
システムアーキテクチャ

レベル2では、仮想マシンやコンテナなどの仮想環境を含んだLinuxシステムの設計及びネットワークの構築に関するスキルが試されます。

レベル3(Level3)

LinuCレベル3を取得すれば、技術者としてエンタープライズレベルの実力を有することが証明されます。

レベル3には300試験、303試験、304試験の3つがありますが、各試験に合格すればそれぞれで認定を受けることが可能です。

300試験は「Mixed Environment(混在環境)」に関する試験になります。Linuxをはじめ、WindowsやUNIX、Sambaなどの混在環境下でシステムインテグレーションやトラブルシューティング、サーバー構築を行うスキルが求められる試験です。

300では以下のような内容が出題されます。

300試験 主題
OpenLDAP の設定
OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用
Sambaの基礎
Sambaの共有の設定
Sambaのユーザとグループの管理
Sambaのドメイン統合
Sambaのネームサービス
LinuxおよびWindowsクライアントの操作

さて、303試験のテーマは「Security(セキュリティ)」です。安全性の高いシステム設計やサーバー構築を行うスキルが証明されます。303試験の出題範囲は以下の通りです。

303試験 主題
暗号化
ホストセキュリティ
アクセス制御
ネットワークセキュリティ

304試験は「Virtualization & High Availability(仮想化及び高可用性)」に関する試験です。仮想化システムや高可用性システムを構築するスキルが証明されます。304試験の出題範囲は以下の通りです。

304試験 主題
仮想化
高可用クラスタ管理
高可用クラスタストレージ

合格ラインは65~75%の得点

LinuCの合格ラインは65%〜75%の得点です。ちなみにLinuCの点数は200〜800点の間でつけられます。つまり全問不正解の場合は200点、満点は800点ということです。

そのため合格には本番で520〜600点の得点が必要になります。本番で確実に合格ラインを超えるために、練習段階では80%以上の得点を目標にすると良いでしょう。点数でいうなら800点中640点以上です。

合格に必要な勉強時間は最低1ヶ月以上

LinuCに必要な勉強時間は受験者の知識や経験値によって様々です。

ちなみに公式サイトによると、LinuCの合格に必要な勉強時間はレベル1で1〜3ヶ月程度、レベル2で3ヶ月〜半年程度、レベル3では半年〜1年と言われています。

ただし、Linuxに全く馴染みがない場合は上記以上の時間を要することもあるでしょう。

特にレベル3の難易度は高いため、Linuxの熟練者であっても1年程度の勉強期間が必要です。しかし試験が難しい分希少価値も高いため、取得するメリットは十分にあります。

また対策講座を利用するなど勉強方法を工夫すれば、もう少し勉強期間を縮めることも可能です。

試験時間は90分

LinuCの試験はCBT方式で行われます。CBTとは「Computer Based Testing」の略語で、コンピュータで受験する試験のことです。

LinuCではマウスを使った選択問題がほとんどですが、キーボード入力問題も若干出題されます。ちなみに実技や面接の試験はありません。

試験時間及び問題数は各試験共通で、試験時間は90分、問題数は約60問です。ただし、試験後に5分間のアンケートが実施されるため、実際に解答できる時間は85分になります。

LinuCはLinux活用スキルを高められる試験

LinuCは主催団体であるLPI-Japanが独自に開発した試験です。ちなみにLPI-Japanは他のIT系資格も実施するNPO法人のため、資格の信頼度や権威性は十分と言えます。

LPI-Japanが主催する他の試験としては、HTMLプロフェッショナル認定試験やOSS-DB技術者認定試験などが挙げられます。

さて、LinuCの正式名称は「Linux技術者認定試験 LinuC」です。Linuxは無料で提供されているOSで、先述したように様々な用途があって便利なので多くの企業が利用しています。

一般的にエンジニアが身に付けるべきスキルというと、PHPやRuby、JavaScriptなどの個別のプログラミング言語が挙げられます。

しかし実際にエンジニアとして働き始めると、それら以上のSQLやLinuxの知識が重要であると気付く人が多いようです。

そのため、エンジニアとして活躍したいと考えるならば、基礎教養の一つであるLinuxの知識をLinuCを通して習得すると良いでしょう。

LinuCに向けた勉強法 

勉強する子供 LinuCの勉強で意識することとしては、参考書を一つに絞ることです。複数の参考書を併用するよりも一つの参考書を深く読み込み、一つ一つの問題に対する完成度を高めることをおすすめします。

そうすれば試験本番の問題も、対策していた問題の組み合わせで解くことが可能です。

全ての問題を事前に対策することはできないので、応用力をつけることを心がけて学習しましょう。その能力は実際のLinux活用においても、未知の問題を解決するのに有用です。

独学が可能な場合も

Linuxの操作に慣れている人であれば独学で十分合格は可能です。独学の際は「あずき本」と呼ばれる参考書の読み込みから始めましょう。

読み始めは行き詰まる部分もあるはずですが、ますは流し読みで良いので1周読み切ります。特に理解しにくい箇所に関しては、適宜ノートに整理しながら読むのもおすすめです。1日1章、1週間で1周を目標に3周程度読むと良いでしょう。

インプット作業である程度の知識を蓄えたら、Ping-tや模擬試験などを使って問題演習を行います。間違えた問題や不安な部分はその都度あずき本で復習することが大切です。

問題の解法を体得するために、Ping-tの問題は5〜10周程度反復して解くことをおすすめします。

LinuC対策講座を利用するのも手

Linuxの操作スキルを独学で習得することに限界を感じる人もいるでしょう。その場合はLinuCの対策講座を利用するのがおすすめです。

独学で悪戦苦闘した勉強期間を浪費するよりも、対策講座を利用し短期集中型で合格を目指す方が合理的な選択と言えます。

特にレベル3を目指す場合は、レベル1とレベル2に合格する必要があるので、それらの試験は早めにクリアした方が良いでしょう。

Linuxの活用スキルを持つ人材は重宝されるため、企業によっては社内でLinuCの対策講座が受けられる場合もあります。

また社内講座がない場合でも、個人でLinuxのレッスンが受けられる教室は多数存在するため、それらを活用すると良いでしょう。

Udemyでの対策が最もおすすめ

Linucの中でも基本のレベルを対策したい方には、多数のLInux学習者が学んでいるUdemyの講座を活用するのがよいでしょう。

圧倒的価格の安さと良質な講師から丁寧な指導を受けられるので、手ごろにLinuxの勉強を始められるのです。

特に、初めての人は「【5日でできる】はじめての Linux 入門(LPIC Level1対応)」を受講することをおすすめします。

Linux初心者を想定して作られた講座であり、現役のエンジニアからノウハウを短期間で吸収できる構成となっています。

その他の通信講座も合わせて紹介

Linuxのスキルを一から学べる通信講座もあります。具体的には以下のようなサービスを利用することが可能です。

講座名 受講料
techhub e-learning LinuCレベル1 LinuC101/102対策講座 各講座15,000円
札幌情報技術学院 LINUXエンジニア養成講座 45,000円
株式会社アーバス Linux講座 18,900円

例えばtechhub e-learningでは理解度テストを含め、101対策講座なら30時間、102対策講座なら24時間で修了することができます。多忙な社会人でも効率よく学べる点が魅力的です。

また札幌情報技術学院では随時入学を受け付けています。申し込めばすぐに講座を視聴できることも通信講座のメリットです。

さらに株式会社アーバスのLinux講座では基礎からLinuxを学ぶことができます。通信講座では校舎に通う必要がないため、勉強時間が確保しにくい人にはおすすめです。

おすすめの参考書・問題集を紹介

LinuC対策用の市販の参考書や問題集は多数存在します。中でもおすすめなのが「Linux教科書」シリーズ、通称あずき本です。表紙の色にちなんでそう呼ばれています。

あずき本は本来LPIC対策用の参考書ですが、試験内容が似ているためLinuC対策としても使用可能です。レベル1からレベル3のそれぞれに対応したテキストが存在するため、該当するものを選びましょう。

ちなみにレベル1のあずき本は4,180円で購入できます。出版社は翔泳社です。

先述したように参考書は何冊も併用するのではなく、あずき本1冊に絞ることをおすすめします。何周も読み込んで応用力を培いましょう。

また問題集はあずき本に対応する「スピードマスター」シリーズを使うと良いでしょう。こちらはレベル1が2,750円で購入できます。

過去問も活用しよう

LinuCの過去問は公開されていません。しかし、Ping-tなどの有志が作成した過去問サイトから一部の問題を入手することが可能です。

またLPICの過去問や予想問題も活用して演習量を増やすと良いでしょう。

過去問演習を繰り返し行うことで出題形式や頻出範囲を把握でき、本番での時間配分を確認することもできます。そのため、LinuC合格には過去問演習が欠かせません。

ちなみに各過去問サイトでは以下のような問題を解くことができます。

サイト 問題
Ping-t 最強WEB問題集LinuC Lv1-101 (Ver4.0)・最強WEB問題集LPIC Lv1-101 (Ver5.0)など
@IT LPIC Level 1 全60問
LPIC模擬問題 LPIC101・102・201・202・304
p-runner LPIC Lv1総合問題・練習問題

なお、公式では各試験のサンプル問題も公開されているため、合わせて利用すると良いでしょう。

LinuCの勉強をするメリットは多い

パンフレットを読む女 LinuCを取得すれば以下のようなメリットがあります。

LinuCのスキルは仕事でも評価される

近年ではクラウド上でLinuxが盛んに利用されています。改定後のLinuC(Version 10.0)は、クラウド時代に活躍するために必要なスキルを体系的に学べるため、資格によって得たスキルは現場で重宝されるでしょう。

ちなみに2018年にDice社が行った調査によると、採用者の大半がLinuxの活用スキルを持った人材を求めていることが分かりました。また、多くの企業がLPICやLinuCなどの資格取得の費用を負担してでも社員にLinuxスキルの習得を求めているようです。

また、資格を取得することで、資格手当等がもらえる企業も多く存在します。

このようにLinuxサーバーを管理できるエンジニアの需要は増しているため、LinuCを取得すれば間違いなく高評価を得られるでしょう。

就職・転職も有利になる

Linuxの活用スキルを持つ人材は即戦力と見なされ、就職・転職市場においては引く手あまたの存在です。もちろん現職でのキャリアアップにも有効でしょう。

また、Linuxは不況下にコスト削減を目的として各企業が積極的に利用し始めたという背景があるため、Linuxのスキルは経済環境の影響を受けにくいスキルだと言えます。

Linuxに関連する知識やオープンソースに関する知識を学習することでキャリアアップにつながる可能性が高まります。

むしろ不況下にこそ需要が増すスキルでもあるので、LinuCの将来性は十分でしょう。

さらに先述したようにLinuxは幅広い用途を持つため、LinuCを取得すればキャリアの選択肢を増やすことにも繋がります。

LinuCの試験日程・会場・申し込み方法

抱き合う二人 ここからはLinuCの受験に必要な基本情報をお伝えします。

試験は随時実施形式

LinuCの試験は全国各地のピアソンVUE社テストセンターで随時実施されます。試験日程は会場ごとに異なりますが、ほぼ毎日試験を受けることが可能です。

年に1回しかチャンスがない資格試験も多い中で、いつでも受験できるというのは大きなメリットだと言えます。折角なら早く合格することをモチベーションに、短期集中型で合格を目指すと良いでしょう

試験会場は全国各地に多数ある

ピアソンVUE社のテストセンターは北海道から沖縄まで全国に多数存在します。テストセンターは企業内の一室や職業訓練学校などに設けれられている場合が多いです。

最寄りのテストセンターを検索し、申し込みを行いましょう。

ちなみに空席がある場合は試験当日の予約が可能なテストセンターも存在します。

申し込みはインターネットで行う

LinuCの申し込み方法はweb予約と電話予約の2通りです。手続きはかなり簡略化されているので気楽に行いましょう。

まずは受験に必要なEDUCO-IDを取得します。続いて受験チケットの購入と試験予約を行いましょう。

なお、試験予約にはピアソンVUEアカウントも必要になるため、持っていない場合は予約時に作成しましょう。

受験料金は1試験15,000円

LinuCの受験料は各試験15,000円です。支払い方法は基本的には、クレジットカード・コンビニ決済・振り込み決済の3通りになります。

また直接予約が可能なテストセンターの場合、試験当日に現金での支払いが可能な場合もあるようです。詳細は上記のテストセンターのリンクから確認してください。

試験は随時実施されているため年に複数回受験することも可能ですが、決して安い受験料とは言えないので一発合格を目指して入念に対策を行いましょう。

再受験料金は10,000円割引

LinuCレベル3の3試験(300試験・303試験・304試験)に関しては、2019年7月の受験料改定により割引価格で再受験することが可能です。

この改定ではレベル3の受験料が30,000円から15,000円に引き下げられ、不合格となった場合の再受験料は5,000円と定められました。

なお、この割引が適用されるのはレベル3の同一試験を再受験する1回に限ります。複数回の再受験やレベル1・レベル2での再受験にはこの割引は適用されません

LinuCと合わせて取りたいおすすめ資格

喜ぶ子供 LinuCでは304試験が最も難しく、303、300、202、201、102、101の順に難易度が低下していきます。

LinuCを取得後には似たレベル、もしくはさらに高いレベルの資格を取得するのも良いでしょう。

LPIC

LPICはLinux技術者向けのグローバル資格です。Linux Professional Institute(LPI)というNPO法人によって主催され、世界中で展開されています。ちなみにLPICは「Linux Professional Institute Certification」の略語です。

試験内容及び試験制度はLinuCとよく似ており、LPIC-1からLPIC-3までの3つのレベルが存在します。LPIC-1には101試験と102試験、LPIC-2には201試験と202試験、LPIC-3には300、303、304試験があることもLinuCと同様です。

LPICの難易度に関してもLinuCと大差なく、日本国内での影響力においても両者は同程度と言えるでしょう。ただし、国際的に見ればLPICの方がメジャーなので、海外で活用したい場合はLPICを取得するのがおすすめです。

なお、LPICの取得者はLinuCの同一試験(LPIC101ならLinuC101)を半額の7,500円で受験できるという優遇措置もあります。そのため、LPICを取得してからLinuCに挑戦するのも良いでしょう。

CCNA

CCNAは、世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社であるシスコシステムズが、その機器やシステムに関するIT分野の技能を持っていることを証明する「シスコ技術者認定」 という資格の一つです。

LinuC・LPICがサーバー系の資格であるのに対してCCNAはネットワーク系の資格です。予めネットワークシステムを理解することで、サーバー系の勉強をする際にも理解が早まります。

インフラエンジニアとして仕事をしたい・LinuCやLPICを取得しようと考えている人は、CCNAをはじめに取得すると見通しがよくなるでしょう。

CCNAの対策は、初心者からでも3ヶ月で取得が見込めるウズウズカレッジのCCNAコースが特におすすめです。

インフラエンジニアへの就業支援まで行っているので、資格取得後の就職もスムーズとなっており、この点は大きな魅力であるといえるでしょう。

ウズウズカレッジの公式サイトはこちら

VBAエキスパート

VBAエキスパートはExcelやAccessのVBAやマクロに関するスキルを測る資格試験です。ちなみにマクロとはマイクロソフトオフィスにおける複雑な処理を自動化する拡張機能で、VBAはマクロの作成に用いるプログラミング言語を指します。

VBAエキスパートの試験は以下の4種類です。

  • ExcelVBAベーシック

  • ExcelVBAスタンダード

  • AccessVBAベーシック

  • AccessVBAスタンダード

LinuCと比較した場合、VBAエキスパートのスタンダードがLinuCの300、303、304試験と同程度の難易度と言われています。

VBAエキスパートはMOSよりも難易度が高く、就職や転職、昇進にも有利な資格です。

ちなみにExcelVBAスタンダードとAccessVBAスタンダードの両方を取得すれば「スタンダードクラウン」という称号がもらえます。

LinuCを取得した後は、スタンダードクラウンを目指すのも良いでしょう。

LinuCについてまとめ

LinuCについてまとめ

  • LinuC・LPICの難易度や国内での影響力は大差ない
  • 試験結果が詳細に開示されるのはLinuC
  • 独学で合格も可能だが対策講座の活用もおすすめ

今回はLinuCについて詳しく解説しました。

日本国内で活用するならLinuC・LPICのどちらを受けても構いませんが、LinuCは日本市場に合わせた試験内容で、試験結果の開示も詳細です。

よって「どっちを受ければいい?」と迷った場合は、LinuCをおすすめします。

Linuxの活用スキルが需要が高いため、資格を取得すればキャリアアップや就職・転職に好影響があるでしょう。

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