J検は履歴書にどう書いたらいい?正式名称は情報検定である点など注意点を紹介!

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「J検を取得したけど、履歴書にどう書けば良いの?」

「そもそも履歴書に書いて良い資格なの?」

このような疑問を抱いている人はいませんか?

J検は正式名称ではない上に、過去に数回名称が変わっているため、自分が履歴書に書くべき名称をしっかり把握して、正しく記載する必要があります。

この記事を読めば、履歴書に記載するべきJ検の正式名称が分かるだけでなく、J検を取得した際のアピールポイントも理解できるはずです。

J検の履歴書の書き方だけでなく、一般的に履歴書を書く際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

J検の履歴書の記載方法についてざっくり説明すると

  • J検の現在の正式名称は「情報検定」
  • 履歴書に記載するなら2級以上の級を目指したい
  • パソコンを使う仕事への就職や転職に有利になることもある

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J検は履歴書にどう書くの?

?を浮かべる女性 現在のJ検の正式名称は「情報検定」ですが、この名称になったのは2006年度以降です。つまりそれ以前は違う正式名称だったのですが、その正式名称も2回変わっています。

いつJ検に合格したかで履歴書に書くべき正式名称が異なるので、しっかり確認しましょう。

J検はパソコンを扱う上で必要な知識やスキルであるため、就職や転職に役立てようと取得する人も少なくありません。

履歴書に書いてアピールしたいなら、正式名称で記載するのはもちろんですが、J検がどのような資格なのかもしっかり把握しておきましょう。

以下ではJ検がどのような試験か確認しつつ、正式名称を紹介していきます。

そもそもJ検ってどんな資格試験?

まずはJ検がどのような資格なのか確認しておきましょう。現在のJ検(情報検定)は文部科学省が後援の資格で、情報システム試験・情報活用試験・情報デザイン試験の3分野の中から、いずれか選んで受験します。

3つの分野の試験はそれぞれICT(情報通信技術)に関する基礎知識や応用的な知識を問うもので、年に2回CBT方式(インターネットに接続して受験する方式)で実施されます。

情報システム試験」は基本スキル・プログラミングスキル・システムデザインスキルの3種類で、ソフトウェア開発・プログラマ・システム開発技術者などを目指す人を対象としています。

基本スキルとプログラミングスキルに合格すると「システムエンジニア認定」、基本スキルとプログラミングスキルに合格すると「プログラマ認定」が交付されます。

情報活用試験」は3~1級に分かれていて、その名の通り、パソコンを利用して情報を使うことを目的としています。

ただ単にパソコンを使って情報を集めるだけでなく、1級では情報機器の設定や情報を加工する知識も学びます。

情報デザイン試験」は初級と上級があり、主に情報を収集することと、分かりやすく伝えることについて学びます。

いずれも合格率は50%以上なので、比較的難易度が低く、挑戦しやすい試験だと言えます。

現在の正式名称は情報検定

先ほども触れましたが、2006年から現在までのJ検の正式名称は「情報検定」です。

情報検定の前の正式名称は「情報処理活用能力検定」で、1994年から2006年まで使用されていました。

さらにその前の正式名称は「情報処理能力認定試験」で、J検開始から1994年まで使用されていました。

このように「J検の資格を持っている」と言っても、いつ合格したのかによって名乗るべき正式名称が異なります。間違えないように気を付けましょう。

試験年度ごとの履歴書への書き方

上述の通り、J検の正式名称は2回変わったために分かりにくくなっています。

そこで履歴書に書く際の正式名称を具体的に紹介します。

1993年(平成5年)以前

第1回~10回の情報処理認定試験に当たります。

資格・免許
~年 ~月 文部科学省後援 情報処理能力検定~級 合格

1993年(平成5年)~2005年(平成17年)

第1回~24回の情報処理活用能力検定に当たります。

この期間だけ文部科学省「認定」です。

資格・免許
~年 ~月 文部科学省認定 情報処理活用能力検定試験~級 合格

2006年(平成18年)前期

第25回情報処理活用能力検定 旧制度のみです。

検定名は1993年~2005年と同じですが、文部科学省「後援」なので気を付けましょう。

資格・免許
~年 ~月 文部科学省後援 情報処理活用能力検定~級 合格

2006年(平成18年)後期~現在

現在実施されている「情報検定」です。

資格・免許
~年 ~月 文部科学省後援 情報検定~試験~級(または~スキル) 合格

上記のように記載するのが一般的です。

試験の呼び方の変化と文部科学省の「後援」と「認定」の違いに気を付けましょう。

履歴書の資格欄の基本事項を確認しよう

リストを指さす女性 ここからはJ検だけでなく、他の資格にも共通する一般的な履歴書の書き方について見ていきましょう。

履歴書に記載する資格は、数が多ければ良いというものではありません。

同じ資格で難易度が異なる級に合格していれば、その下の級の実力を持っていることは分かるので、取得資格の中で最も高い級だけ記載しましょう。

注意書きなどがある場合は、合格証書かそのコピーを添付するのを忘れないでください。

基本的には正式名称で記述する

履歴書に資格や免許を記載する際は、普段呼ばれることの多い略称や通称を使わずに、正式名称を使うのが一般的です。

特にJ検は合格した年によって正式名称が異なるので、先ほど紹介した通りしっかり確認して記載しましょう。

資格名が長くて履歴書の欄に1行で記載できない場合は省略することもありますが、少なくともJ検は名前が長くないので正式名称で記載するのが無難です。

国家資格なら資格名だけ記載すれば良いのですが、民間資格の場合は実施団体や後援団体も併せて記載しましょう。

略称を使ったり、誤った名称を記載すると相手にマイナスの印象を与えてしまうこともあるため、気を付けてください。

合格した年月の順に書くのがオーソドックス

資格・免許欄は内容によって記載する順番が異なることがありますが、取得した順番で記載していくのが一般的です。

資格取得年月日は西暦、和暦どちらでも構いませんが、1枚の履歴書の中に西暦と和暦を混在させないように、統一させてください。

例えば学歴や職歴で「平成~年~月~日卒業」と和暦が使用したなら、資格・免許欄では「200~年~月~日合格」と西暦を使用するのはやめましょう。

統一させるのが一般的なため、併用されていると非常に見栄えが悪く、良くない印象を与えてしまします。

最後に「以上」と書いて締まりをだそう

すべての取得資格と免許を記載したら、学歴・職歴欄のように「以上」と書いて締めくくりましょう。資格欄の最後に書いた資格の次の行の右端に記載します。

体裁としてきれいなだけでなく、丁寧な印象を与えることが期待できます。

記入すべきことを漏れなく丁寧に記入していることが伝われば、仕事上でもミスの少ない人だろうという評価を得られやすく、好印象です。

就職・転職先にあわせて資格を選択することも

保有資格が資格・免許欄に書ききれるのであれば、J検の合格を書いておいても損はないはずです。

しかし、もし保有資格がたくさんあって資格・試験欄に書ききれないのであれば、保有資格の中から応募先の職種や業種に最もアピールになるであろう資格を厳選して記載するのが一般的です。

また応募する職種や業種にJ検のスキルが全く必要ないと判断できるなら、必ずしも記載する必要はありません。

世界遺産検定などの趣味の延長で取得した資格も、仕事に直結しないなら資格欄ではなく、趣味・特技欄に書く方が無難です。

とは言え、J検はパソコンやICTスキルをアピールできる資格であるため、パソコンを使う業務があるなら多くの場面で役立ちます。

幅広い職種や多くの職場などへの履歴書に記載して問題のない資格であると言えます。

運転免許は最上部に書くケースも

先ほど、資格・免許欄は取得した順に記載するのが一般的だと言いましたが、運転免許だけは例外です。所持している人が多く、持っていて当然の資格という扱いを受けている場合があるからです。

特に車の運転スキルが必須とされている場合や、運転することが想定される仕事に応募する際は、資格・免許欄の最上欄に書く人が多いです。

運転免許を最上欄に記載したら、その下に続けて取得年月日順に取得資格を書いていきましょう。

運転免許の場合も「~年~月 普通自動車第一種運転免許 取得」のように正式名称で記載します。

国家資格・TOEIC等の語学資格・MOSが優先というケースも

上述の通り、資格・免許欄に書ききれないなら、応募する仕事に必要な資格を優先します。

その中でも国家資格と語学資格は認知度が高く、どの職種・業種でも評価される傾向があるため、記載することをおすすめします。

またパワーポイント・ワード・エクセルのスキルを証明するMOSは、業務に直結しやすく需要が多いため、J検よりも評価されるケースが多いです。

このように、もし履歴書に書く資格に困った場合は、仕事に関する資格の中でも特に実用的で評価されやすい資格を選びましょう。

勉強中の資格を書くのは避けたい

資格によっては合否に関係なく、「~資格 勉強中」や「~資格 取得予定」と記載することで、潜在的な能力や向上心をアピールできることもあります。

しかしそれは取得が難しい資格の話。

J検の難易度は高くないため、パソコン操作に慣れていない人でも、数カ月勉強すれば合格を目指せる資格です。

そのため「勉強中」と書くことで、逆に「仕事に必要なスキルを持っていないのか」「このレベルの資格に合格できないのか」などと悪い評価をされてしまう恐れがあります。

J検の場合は履歴書に「勉強中」と記載せず、しっかり合格してから書くようにしましょう。

J検を取得する意味はある?

バランスをとる人 難易度が高くない、MOSの方が評価されやすいと聞いて「じゃあ、J検に合格しても意味がないのかな?」と考えるのは早合点です。

ICT能力を客観的に評価できる

情報社会の現代では、仕事や日常生活などの幅広いシーンで、ただパソコンを操作できるだけでなく、ICT(情報通信技術)能力が問われるようになっています。

求められるパソコンスキルはより高度に、より幅広くなっていますが、J検に合格することでICT能力を客観的に証明できます。

J検は、パソコンを扱うために身に付けておきたい一般的な知識や技術を中心にしつつも、新しい知識や技術についても柔軟に対応できる能力も評価されるように出題されています。

入試や昇級でも有利になることも

一部の学校や教育機関では、J検合格者は入学優遇措置や単位認定制度の対象となっているため、有利になることがあります。

また就職の採用時や昇給時に評価の基準として、J検を採用している企業もあります。アピール材料として役立つ資格と言えるでしょう。

しかしJ検に合格するだけで、万事うまく行くということではありません。J検で基本的なICTスキルを身に付けつつ、貪欲に他の資格取得などを狙って、さらなるスキルアップを目指すことをおすすめします。

P検は履歴書に書くと恥ずかしい資格なのか?

?に寄りかかる人 先ほどJ検はICT能力を客観的に証明できる資格だと紹介しましたが、履歴書に書くなら2級以上の合格を目指したいところです。

3級はパソコン操作や情報利用の基礎的な知識であり、難易度が低いためです。しかしながら、J検を取得するメリットは十分にあります。具体的に見ていきましょう。

できれば2級以上を取得したいという難易度

J検の中でも情報活用試験の3級は、基礎的な知識を学ぶ試験で難易度が低いため、履歴書に書くなら2級以上の試験を狙いましょう。

例えばJ検情報活用試験2級は3級の基礎的な知識に加えて、コンピュータの環境の設定やインターネットの情報セキュリティなどの知識も学びます。

そのため非エンジニアの一般職を目指すなら、十分なICT能力だと評価されることも多々あります。

プログラミングスキルも証明できる

J検の中でも情報システム試験のプログラミングスキルは、その名の通りプログラミングができる人材であることを証明できる試験です。

データ構造やアルゴリズム、疑似言語を学びつつ、テストケースを適切に作成して、その結果の正当性を評価できることを求められるため、プログラミングスキルをしっかりアピールできます。

一般職でもプログラミング的思考ができる人材は評価されるため、エンジニアを目指す予定のない人にもおすすめです。

J検資格が活きる場面は多い

ますます情報社会が進んでいる現代において、J検を通して得るスキルはパソコンを使う人にとって必ず役に立つ知識です。

特に事務職や一般職でパソコンを使う業務なら、J検で学ぶパソコン活用スキルは必ずと言っていいほど求められます。

またJ検に合格すれば、面接などでパソコンスキルを証明できるだけでなく、自己の能力向上のために努力できる前向きな姿勢をアピールするチャンスにも繋がります。

先述の通りJ検には情報システム試験・情報活用試験・情報デザイン試験の3分野の中から選んで受験します。

自分の業務に最も関係のある試験を選べば、スキルを生かせる機会がより増えるはずです。

合否に関わらず受験するメリットがある試験

J検は基礎や基本を中心としたパソコンスキルを知識として学ぶだけではなく、実践的に活用できる能力が評価されるようになっています。

そのため、もし試験に合格できなかったとしても、しっかり勉強していれば合否に関係なくICTスキルは向上しているはずです。

特にJ検の上位の級なら、試験に合格できなかったとしても、実は仕事で役立つスキルは身についていたというケースもあります。

難易度は高くないといっても専門的な知識を問う内容もあるため、誰でも合格できるほど簡単な試験ではありません。

例え不合格になってもガッカリしないで、勉強を継続して身に付けたスキルを仕事上で生かし、スキルアップに磨きをかけましょう。

履歴書への記入方法を注意したい資格

チェックリストとペン 履歴書の資格・免許欄には正式名称で記入すべきだとお伝えしましたが、J検以外にも気を付けたい名称の資格があります。

取得者が多く、略称が使われることが多いために間違えやすい資格の正式名称を紹介します。

資格 正式名称
MOS Microsoft Office Specialist
漢検 日本漢字能力検定試験
管業 管理業務主任者
危険物取扱者 ~種第~類危険物取扱者免状
フォークリフト フォークリフト運転技能講習

ちなみに検定試験を受けて合格した後に、合格証が発行されるものは「合格」を付けます。

運転免許や国家資格のように免許が必要なものは、「取得」を付けます。ちなみにTOEICは取得した点数を記載するため「~点 取得」と書きます。

フォークリフトのように講習などを受けることで得られる資格には「修了」を付けましょう。

合格・取得・修了と書く場合は、各資格の正式名称の後ろに1文字分のスペースを開けて書きましょう。

J検の履歴書の記載方法についてまとめ

J検の履歴書の記載方法についてまとめ

  • J検の正式名称は受験した試験で異なるため、しっかり確認する
  • J検の場合は「勉強中」と書くのは避け、2級以上の級を書く
  • J検は入試・就職・昇給など幅広い場面で評価される可能性がある

J検は3つの分野に分かれている上に、レベルが分かれているため、自分の興味のあることや身に付けたいスキルに合わせて勉強できます。

一般的なパソコンスキルからプログラミングスキルやソフトウェア開発を目指すレベルまで、幅広く用意されているので、ぜひ自分に合うレベルから勉強を始めてみましょう。

ICT能力やプログラミングスキルは、パソコンを扱う業務をしていれば求められたり、評価されたりすることの多いスキルです。

J検を入試や就職などのアピール材料にしたいなら2級以上の級の合格を目指しましょう。

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