簿記2級の試験範囲は改定された?変更後の簿記2級の出題範囲を徹底解説!
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「簿記試験が難しくなったって本当?」
「試験範囲が改訂されたけど、どう変更されたの?」「最新の出題範囲が知りたい!」
簿記2級を受験する人なら、このようなお悩みを抱えていることでしょう。簿記試験の試験範囲はこの数年間で大きく改訂されました。特に簿記2級は高度な内容が追加され、非常に難しくなりました。
この記事では簿記2級の試験範囲改訂について取り上げます。具体的にどこが変更になったのか、重要ポイントを中心に変更内容を紹介します。
読み終わるころには最新の試験範囲を把握しつつ、難しくなった簿記2級へどう対応すればいいかまでバッチリ理解できているでしょう。
簿記2級の試験範囲改訂をざっくり説明すると
- 簿記1級の内容が追加されるなど、全体的に難しくなった。
- 特に連結決算や税効果会計が難解。
- 既存テキストや過去問で対応しずらく、通信講座の受講を推奨。
- 現代の会計実務に即した内容となった。
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簿記2級の難易度・合格率など基本をおさらい
日商簿記2級(通称:簿記2級)は「経理の能力が証明できる」「就職や進学で役に立つ」と評判の資格です。その難易度や合格に必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
まずは日商簿記2級の概要をおさらいしておきましょう。
日商簿記2級は大いに役立つ資格!
日商簿記2級は日本商工会議所が主催する経営管理能力を証明するための資格です。毎年2月、6月、11月の3回実施されます。
簿記の存在を知らない人はいないと言っても過言ではなく、1年間ではのべ14万人が受験する人気資格です。
簿記2級では実務レベルの経理能力が問われます。3級までに比べるとかなり高度な内容も出題されます。例えば次のような内容が増えています。
- 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)
- 財務諸表からの経営内容の把握
簿記2級の合格率は2割程度!
簿記2級の合格率は2割程度です。ただし、その合格率は試験回ごとに大きく変動します。次の表は直近10回の試験結果です。見てわかるように、最低合格率8.6%から最高合格率30.6%まで激しくブレます。
10人中1~2人前後しか合格できないこともよくあります。比較的合格率の高い3級とは異なるので、受験する際にはしっかり実力をつけて挑みましょう。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
164回 | 10,618人 | 8,454人 | 1,788人 | 21.1% |
163回 | 15,103人 | 12,033人 | 2,983人 | 24.8% |
162回 | 19,141人 | 15,570人 | 3,257人 | 20.9% |
161回 | 16,856人 | 13,118人 | 3,524人 | 26.9% |
160回 | 21,974人 | 17,448人 | 3,057人 | 17.5% |
159回 | 27,854人 | 22,626人 | 6,932人 | 30.6% |
158回 | 28,572人 | 22,711人 | 5,440人 | 24.0% |
157回 | 45,173人 | 35,898人 | 3,091人 | 8.6% |
156回 | 51,727人 | 39,830人 | 7,255人 | 18.2% |
155回 | 中止 |
簿記2級合格の為に勉強時間が約3〜4ヵ月!
簿記2級取得にはおおよそ3か月から4か月の勉強で合格できると言われています。各学習段階ごとの勉強時間を見てみましょう。
まず、簿記を初めて勉強する入門者・初学者の場合です。知識ゼロから勉強する場合は350時間から500時間程度必要であると言われています。
次は簿記3級を取得している人です。すでに基礎的な簿記の知識がある場合の勉強時間は250から350時間程度とされています。
3か月から4か月での合格を目指す場合、初心者なら毎日3時間は勉強することになります。簿記3級取得者であっても毎日2時間は勉強しましょう。
もちろんこの数字はあくまで目安です。2級でも3級の内容の習得が前提となるため、3級取得者であっても学習内容の習熟度や覚えている知識の量によっては勉強時間が長くなります。
重要なのは勉強時間ではなく勉強量です。だらだら時間だけをかけても意味はありません。集中して取り組みましょう。
簿記2級の出題範囲を知ろう!
簿記2級の試験では大問5題を120分で解答します。試験範囲は商業簿記と工業簿記です。簿記3級でも出題されていた商業簿記だけでなく、工業簿記も追加されています。試験の詳しい構成や範囲を確認しましょう。
簿記2級の試験の構成は?
簿記2級の試験は5科目出題されます。配点はそれぞれ20点ずつです。次の表は試験範囲をまとめたものです。見てわかるように商業簿記が60%、工業簿記が40%程度出題されます。
大問 | 分類 | 内容 |
---|---|---|
第1問 | 商業簿記 | 仕訳問題 |
第2問 | 商業簿記 | 論点問題 |
第3問 | 商業簿記 | 財務諸表や精算表等決算、本支店会計 |
第4問 | 工業簿記 | 本社工場会計など |
第5問 | 工業簿記 | 原価計算など |
仕訳(しわけ)問題は取引の記録を正しく帳簿に残す問題です。簿記3級でも基本的なことは学習していますね。
論点問題は代金の分類法や計算問題です。穴埋め問題から計算問題までいろいろな形式で出題されます。
財務諸表や精算表等決算、本支店会計に関する問題では財務諸表を作成します。財務諸表とは損益計算書や貸借対照表などのことです。
本社工場会計などとは、簡単に言えば工業簿記版の仕訳問題です。3級では出題されていない内容です。
原価計算などでは原価計算表を作成したり、金額を指定に従って計算して答えたりする問題が出題されます。同じく2級で追加された内容です。
第1-3問の「商業簿記」
第1問から第3問までは商業簿記の範囲です。商業簿記とは企業外部との取引を計算したり記録したりする業務です。利害関係者に対して適切で正確な決算書の作成するちからが求められます。
第1問は仕訳問題です。日商簿記2級の仕訳問題は理解よりも問題演習が重要です。過去問演習を繰り返すことで攻略できる程度の難易度がほとんどです。
第2問では個別論点問題が出題されます。ある特定のテーマに沿って問題がつくられます。
過去には「有形固定資産」「株主資本等変動計算書の作成」「連結会計」などが出題されています。出題テーマは予想困難なので、山を張らずに問題集を一通り解くことが重要です。
第3問は財務諸表や精算表等決算、本支店会計に関する問題です。連結清算表など難易度が高い問題が出やすい科目です。他の科目よりも難しいので、試験本番で解く時は最後に回すのが無難です。
第4・5問「工業簿記」
第4問と第5問は工業簿記の問題です。工業簿記とは企業内部における資源投入を記録したり計算したりする能力です。
簿記2級の工業簿記は基礎的な問題が多いので、深入りせずに基礎基本を固めることを意識しましょう。商品を作成するためにどれだけのコストがかかったのかを求める原価計算は特に重要です。
第4問・第5問は毎年工業簿記の問題です。出題パターンも決まっているので、過去問を使用した対策が非常に効果的です。
簿記2級の範囲は改訂され難しくなった?
この数年、簿記2級の試験範囲が改訂されているため、出題範囲は大きく変化しています。2007年以降、実に8度の改訂が実施されています。
特に2015年からの3年間には大幅な改訂が行われています。この時に、簿記1級の試験範囲だった内容の一部が簿記2級に追加されています。そのため、簿記2級の試験は従来よりも大きく難化したと言えます。
実際、2019年の2月の行われた試験では複数子会社を持つ連結会計が出題されています。元々は1級で出題で出題されていた内容だったため、多くの受験生が難しくなったと感じたでしょう。
試験範囲の変更はなぜ起こるのか
ところで、なぜ試験範囲の改訂は行われるのでしょうか。もちろん意地悪やいやがらせではありません。日商簿記試験はその実用性の高さから世間からも注目と期待を集めています。
簿記2級の取得者は経理業務において即戦力と評価されます。言い換えれば、簿記2級には実務をこなせる程度の経理能力を持つことの判断基準となることが求められていると言えるでしょう。
またITの普及により、昔と今では企業を取り巻く環境も簿記のあり方も変わってきています。取引先が国内から海外になり、経理システムやソフトを活用した会計処理も一般化しました。
このような現代企業の経理ニーズに合わせた結果、今のような試験範囲に改訂されたのです。
実際に範囲の改訂内容を知ろう!
それでは、簿記2級の試験範囲の改定内容を確認してみましょう。
2019年には簿記3級の試験範囲が改定されました。簿記2級の試験範囲は簿記3級の試験範囲を網羅しているため、簿記3級の範囲変更に応じて簿記2級も範囲が変更されます。
まずは、新たに簿記2級の試験範囲に追加された内容です。次の項目は簿記3級に追加されたため、付随的に2級にも追加された内容です。
簿記3級に追加されたため2級の範囲となる内容
- 決算整理後残高試算表
- 貯蔵品棚卸(切手、収入印紙の実査)
- 当座預金、預貯金(複数の口座を開設する場合)
- 差入保証金(店舗を借りたときの敷金など)
- 役員貸付金
- 役員借入金
- 諸会費
簿記1級から簿記2級に変更された科目
- リース取引
- 連結会計
- 圧縮記帳
- 外貨建取引
- 製造業を含む会社の決算処理
- 税効果会計
- クレジット売掛金など
次は簿記3級から簿記2級に移動してきた内容です。元々簿記3級で勉強していた人なら影響は少ないでしょう。
簿記3級から簿記2級の範囲に移動してきた内容
- 手形の割引、手形の裏書
- 有価証券の取得、売却
- 受取配当金
- 有価証券利息
- 現金実査(配当金領収書と債券の利札)
- 減価償却の直接法
最後に、簿記2級の試験範囲から除外された内容を示します。簿記3級からも除外されているので、簿記対策の際には勉強する必要はありません。
簿記2級の範囲から除外される内容
- 当店発行の商品券
- 仕入値引き、売上値引き
- 耗品の決算整理(ただし、消耗品費として費用処理する方法を除く。)
押さえておきたい追加された内容7選!
試験範囲の改定によって1級から2級に降りてきた内容が多数あります。2級に新たに追加された内容のうち、特に対策しておきたいものを紹介します。今後受験する予定の人は押さえておきましょう。
①リース取引
日常生活でもなじみのあるリース取引。具体的にはコピー機や社用車などの機械設備などをリース会社から借り受け、長期間にわたって貸借する取引のことを指します。
リース取引は非常に多様な取引ですが、簿記2級では高度な内容までは学習しません。セール・アンド・リースバック取引のような高度で複雑な内容は簿記1級の内容のままです。
②連結会計
連結会計とは支配従属関係にある企業集団を一つの企業とみなして、企業集団として合算された財務諸表を作成する会計です。親会社・子会社関係やグループ企業などがわかりやすいでしょう。
個別での会計よりも企業集団での会計が重要になりつつある現代の風潮を反映した改訂と言えます。ただし、連結会計は簿記1級の受験者でも苦戦する高度な問題です。
出題された場合はできる人とできない人で大きく差がつくことが予想されます。理解するには時間がかかるため、まとまった時間を取って勉強すると良いでしょう。
③圧縮記帳
圧縮記帳とは固定資産の購入費用から補助金額を排除して行う会計です。国からの補助金や火災保険の補助金などが該当します。
圧縮記帳の会計方法には直接排除方式と積立金方式の2種類があります このうち、簿記2級の範囲と指定されているのは単純な直接排除方式だけです。
④外貨建取引
グローバル化が進んだため、海外と直接取引をする企業が増加することも想定されます。そこで、簿記2級でも外貨建取引が導入されました。
外貨建取引とは外国との取引において、外貨を日本円に換算して記帳する取引のことです。外国との輸出入において、日本円ではなくドルやユーロなどの外貨建で取引をする際に必要な処理ですね。
為替レートには取引日のものや決算日のもの、期中のものなど複数の候補があります。どの為替レートを適用するかを適切に判断し、計算ミスがないように解答する必要があります。
⑤製造業を含む会社の決算処理
製造業では商業簿記と工業簿記が相互に関連した会計処理がよく行われています。そのため、簿記2級でも製造業を含む会社の決算処理として商業簿記と工業簿記が組み合わされた総合的な問題が出題されます。
具体的には、期末決算整理事項や財務諸表作成など製造業特有の事柄が出題されます。商業簿記と工業簿記の相互作用を理解しておくことが重要です。
⑥税効果会計
税効果会計とは企業会計と税務会計との間にできた差を調整するための会計上の手続きです。税金を適切に期間配分するために必要な処理です。
簿記2級では引当金や減価償却超過額などの比較的簡単な取引のみ出題されます。とはいえ、プラスとマイナスが混ざった計算になるため非常に厄介です。
連結会計と並んで、簿記2級が難しくなったことを印象付ける単元と言えます。
⑦クレジット売掛金・電子記録債権・ソフトウェア
IT化に関連した問題も出題されています。クレジット売掛金・電子記録負債・ソフトウェアは近年急速に発展してきている取引です。
クレジット売掛金とは信販会社への債権です。一般的な売掛金とは異なり、得意先への直接的な再建ではないことに注意しましょう。
電子記録負債はインターネット経由での取引に対する債権です。対応する形で、支払う側の負う義務を電子記録債務と呼びます。
簿記2級で出題されるソフトウェアは自社利用のソフトウェアのみが対象です。市場で販売されているソフトウェアは簿記1級の試験範囲です。
簿記2級の範囲を網羅するためには?
簿記2級の範囲を網羅した対策を行うためには、何が必要なのでしょうか。
テキストを見直そう
試験範囲の大幅改訂の結果、改訂前のテキストでは対応できない問題が多く出てきます。改訂後の新試験に対応したテキストを使用していれば問題ないのですが、古いテキストを使用する場合には出題範囲に注意しましょう。
新試験では元々1級で出題されていた高度な問題が目白押しです。古い2級のテキストでは対応できないので、新試験に対応したテキストを用意することを勧めます。
また、古いテキストでは試験範囲から外された内容を学習してしまう危険性もあります。時間の無駄を避けるためにも参考書購入時は、出版年度や対応試験年度を確認してから購入するようにしましょう。
過去問もあまり当てになりません。仕訳の単元などピンポイントで役に立つことはあっても、本番の予行演習としては効果が薄いでしょう。実戦形式での演習には予備校などから出版されている予想問題を利用しましょう。
独学は向かない?
簿記2級は世間的には実務能力の有無を評価できる試験です。今回の改定でも社会のニーズや風潮に合わせた改訂が行われています。つまり、簿記2級では実用的な知識や応用力が試されると言えます。
実用的な知識や応用力は一朝一夕で身につくものではありません。計算能力を取っても、短時間で答えにたどり着くレベルまで力をつけるには時間がかかります。
また、度重なる改訂のために出題範囲や出題傾向が大きく変化しています。問題集では最新範囲の反映に時間がかかってしまい、ライバルに後れを取ってしまいます。
結局のところ、独学はあまり有効な方法とは言えません。最新の対策を行うのであれば通信講座を利用する方が向いています。
通信講座がおすすめ!
通信講座の場合、試験範囲や想定問題の吟味が不要です。学習スケジュールや最新の対策を含めて、プロの指導の下で合格を目指せます。
簿記2級は合格率20%程度の難関試験です。不合格が続いている人も珍しくはありません。限られた時間を効率よく利用するには通信講座の受講が適切な方法と言えるでしょう。
もちろんお金もかかってしまいますが、「スタディング」など会社によっては19,500円からと、かなりリーズナブルな値段で簿記2級講座を受講することが可能です。
通信講座の受講を検討している方や、通信講座についてより詳細に知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
簿記資格は一生ものとは言えない?
簿記試験には有効期限はありません。一度合格してしまえば一生合格者を名乗れます。そのため、簿記試験は一生ものの資格であるとも言われます。
しかし、実用的な観点から言えば必ずしも簿記は「一生ものの資格」とは言えません。一度合格したからと言っていつまでも合格相当の実力があるとは限らず、勉強せずに放っておけば実力は鈍っていきます。
この記事で見てきたように簿記試験は試験範囲の改訂によって大きく変化しました。どの級も数年前とは大きく違います。4年前の合格者と今の合格者を比較すると学習内容も異なるでしょう。
簿記試験の改訂は時代の変化に合わせて行われたものです。言い換えれば、今の時代に適した能力は今の試験でした測れないのです。過去に試験に合格したとしても、それは当時の基準での簿記能力でしかありません。
もし現在の自分の実力がどの程度か知りたいという場合には、過去に簿記2級を取得していても再度受験してみるのもいいかもしれません。
簿記2級受験のアドバイス
このトピックでは、簿記2級を受験する方に向けて、受験の際にポイントとなる事項をお伝えします。
工業簿記の方が得点しやすい
この記事では簿記2級の改定内容をお伝えしてきました。改訂によって試験全体の難易度は大きく上昇したと言えます。
しかし、大きな変動があったのは商業簿記が中心です。工業簿記の出題内容に変更はありません。元々工業簿記は似た内容が出題されやすい傾向があるので、比較的対策は容易です。
そのため、工業簿記で点数を稼ぐという方法も有効です。日商簿記は100点満点中70点取れれば良いので、必ずしもバランスよく得点する必要はないのです。
先に3級から受験しても良い
簿記試験では上位の試験は下位の試験を前提としています。つまり、簿記2級の試験では簿記3級の試験内容が前提となっているのです。
もし簿記試験の受験が初めての場合など、実力に不安がある場合は先に簿記3級を受験しておく手もあります。
特に2019年の簿記2級試験範囲の変更点は簿記3級が改訂された影響によるものです。3級を取得しておけば2019年の簿記2級の変更点に関してはマスターできます。
簿記1級のハードルは相対的に下がっている
簿記1級の内容の一部が簿記2級に降りてきたたため、2級の内容が難しくなったことにばかり目がいきがちです。しかし、簿記2級での勉強内容が増えたということは簿記1級のハードルが下がったとも言えます。
今回の改訂は、これまで1級で学んでいた内容が2級に前倒しになったということです。簿記2級を経て簿記1級を目指す場合、2級合格後に勉強する内容はこれまでよりも少なくなっています。
1級を目指す人にとってはむしろチャンスともいえるかもしれません。
簿記2級の試験範囲改訂のまとめ
簿記2級の試験範囲改訂のまとめ
- 社会のニーズに合わせた改訂により、実践的な試験となった。
- 高度な内容も出題されるので、難易度も上昇した。
- 改訂後に対応したテキストや通信講座がおすすめ。
この記事では簿記2級の試験範囲改訂について紹介してきました。簿記試験は頻繁に内容が改訂されますが、今回の改訂は特に大きな変更がありました。
従来は簿記1級で扱っていた内容が簿記2級でも出題されるようになったので、これまで以上に実戦力が試されます。元々の合格率も高いとは言えないので、気を抜かずに勉強しましょう。
税効果や連結会計などは特に難易度の高い単元です。時間がかかる前提でスケジュールを組みましょう。
反面、工業簿記はあまり変更がありません。比較的点数が取りやすいでしょう。製造業の決算などでも出題される恐れがあるので、確実に抑えたいところです。
改訂により実務的な試験になったため、資格の持つ価値も上昇したと言えます。経理や会計を仕事にする人ならぜひ習得しておきたいですね。