簿記1級のおすすめテキスト&問題集7選|参考書の選び方や口コミも掲載
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「簿記1級のおすすめテキストは何があるの?」
「簿記1級の参考書はどのように選ぶべき?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
簿記1級は難易度が高い試験であり、自分に合っている参考書・わかりやすい参考書を使う必要があります。
世の中には多くの簿記1級対策教材があるため、どの参考書・問題集を選べば良いのか迷ってしまうのは仕方のないことです。
こちらの記事では、簿記1級の試験対策のおすすめ教材を、比較しながら分かりやすく紹介していきます。
簿記1級の教材選びで悩んでいる方に役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
簿記1級の参考書についてざっくり解説すると
- イラストや図が多用されているなど、分かりやすさを重視しよう
- 情報量が多いテキストだと、知識の穴がなくなるメリットがある
- 必ず最新のテキスト・問題集を使おう
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簿記1級のテキスト・問題集の選び方
簿記1級は合格率10%程度の難関試験なので、わかりやすいテキストを使うことが大切です。
しかし、簿記1級対策のテキストを探しているものの、どのようなテキストを選べばいいか判断できずに困っている方も多いでしょう。
そこで、良質な参考書を見分ける方法と、具体的におすすめできる良質な参考書を紹介していきます。
イラストや図が多用されていること
イラストや図が多用されている参考書を使えば、複雑な簿記の仕組みを理解しやすくなります。
短期間で記憶を定着させるためには、文章だけでなくイラストや図表を見ながら全体感を理解することが効果的です。
イラストや図があることで理解の助けとなるうえに、簿記に登場する難解な概念などもイメージしやすくなります。
簿記1級になると連結決算など複雑な会計知識が求められることから、イラストや図がないと理解するのは難しいです。
情報がしっかりと網羅されている
簿記1級では、幅広い会計と経理の知識が必要となるため、試験の情報がしっかりと網羅されている参考書を選ぶことが大切です。
情報量が十分で試験全体を網羅した学習ができる参考書を選べば、本試験でも対応できる知識と応用力を習得できます。
簿記1級に合格するためには、頻出分野をしっかりと学習して、難問以外の問題をきちんと正解することが重要です。
そのため、過去の試験が分析されていて、情報量が十分かどうかをチェックすると良いでしょう。
解法の説明が丁寧で、詳しく、わかりやすい
参考書や問題集によって、解説の丁寧さが異なります。
練習問題のアウトプットは、インプットした知識を身に着けるための重要なプロセスです。
解法の説明が丁寧でわかりやすい参考書や問題集を選べば、着実に理解を深めることができるでしょう。
特に、連結財務諸表などのレベルが高い問題においては、仕訳の基本的な解放だけでなく、時短テクニックなどの実践的なスキルも載っているものが望ましいです。
ただ仕訳だけを書いて終わっている参考書や問題集は、知識が定着しないためおすすめしません。
本試験レベルの問題が出題されている
簿記1級試験に合格するためには、本試験レベルの問題を多く解くことが効果的な勉強となります。
簿記1級試験では、2級や3級のような基礎レベルの問題は出てこないため、1級レベルに対応できる参考書を使いましょう。
逆に、レベルが高すぎる参考書だと勉強するモチベーションを失ってしまう恐れがあるため、レベル感がちょうど良い参考書を選ぶことが大切です。
過去問や参考書は新範囲を
載っている情報が最新かどうかもチェックしましょう。
最新の出題範囲や会計基準に対応しているものを選ばないと、無意味な勉強になりかねません。
基本的に書店で売られている参考書は最新版なので特段気にする必要はありませんが、念のため「○年試験対応」などの文言を確認しておくと良いでしょう。
なお、日商簿記1級の商業簿記・会計学においては2022年度に大きな試験変更があるため、これから勉強を始める場合は2022年4月以降に発売されている参考書を選ぶことが大切です。
奥付チェックで年度を確認
奥付チェックをすれば、最新の試験に対応できるか判断できます。
奧付とは、テキストの一番後のページに記載されている書名や著者、発行年月日のことです。
発行年月日の日付を見れば、最新版の試験に対応できているか・情報がアップロードされているか判断できます。
帯を見てみるのも一手
多くの参考書では帯があるため、帯に記載されている文言をチェックしましょう。
「〇年度版」「最新試験対応」などの文言があれば、新範囲に対応していることが確認できます。
新範囲は出題されやすい
新たに追加された試験範囲や改正が行われた範囲は、本試験で出題されやすい特徴があります。
そのため、最新試験に対応している参考書を購入した後は、新たに追加された試験範囲や改正が行われた範囲を重点的に勉強しましょう。
また、新論点の解説が手厚い問題集を買うことで、自然と効果的な対策を行うことができます。
正解できる問題をきちんと正解できれば合格が近付くため、ぜひ意識してみてください。
問題集や動画は必要?
最近は、YouTubeなどの動画視聴ツールで勉強する人も増えています。
以下で、簿記1級の合格を目指すにあたり、問題集や動画講義は必要なのか解説していきます。
問題集は必要
問題集は必須です。
実際に問題を見て、自分の手で書くことでインプットした内容がアウトプットできるようになります。
問題集がないとアウトプットができず、知識があやふやなまま本試験を迎えることになるため、必ず問題集は用意しましょう。
動画は必ずしも必要ではない
動画講義はあくまでも「オプション」のような立ち位置で、必ずしも必要ではありません。
通勤中などの隙間時間に、動画講義を活用して勉強内容を確認する程度の活用で十分です。
動画講義だけでは時間に対する情報密度が低く、知識を習得するには相当な勉強時間を確保する必要があります。
そのため、動画講義に関しては、そこまでこだわる必要はありません。
【おすすめテキスト第1位】日商簿記1級とおるテキスト
おすすめのテキスト第1位は、ネットスクールが出版している「日商簿記1級とおるテキスト」です。
以下、日商簿記1級とおるテキストの特徴などを解説します。
日商簿記1級とおるテキストのメリット
日商簿記1級とおるテキストは、構成通りに勉強を進めればでいけば着実に理解を深めることができます。
もちろん、説明も図表やイラストが豊富に用いられているためわかりやすく、読みやすい魅力があります。
コンパクトな記述でありつつも、一つ一つの会計論点を非常にわかりやすく解説してあるため、テンポ良く勉強を進められる点も魅力です。
理解に必要不可欠なポイントをしっかりと解説しているため、独学で簿記1級の勉強を進める人にぴったりです。
日商簿記1級とおるテキストのデメリット
日商簿記1級とおるテキストにはデメリットらしいデメリットはありませんが、演習問題の量が少ない点が挙げられます。
そのため、日商簿記1級とおるテキストだけではアウトプットが不足していると感じた場合は、別途で教材は用意する必要があります。
学習ペースや理解度の進捗に応じて、別途で教材を買うかどうか判断すると良いでしょう。
利用者の口コミ
実際に、日商簿記1級とおるテキストを購入した人の口コミを紹介します。
全経上級の対策のために購入しました。今までTACの合格TXと合格TRを使ってきましたが、圧倒的にわかりやすいです!! Amazonレビューより
【おすすめテキスト第2位】スッキリわかる 日商簿記1級テキスト&問題集
第2位は「スッキリわかる 日商簿記1級テキスト&問題集」です。
大手予備校のTACが出版しており、指導のノウハウが豊富に詰め込まれています。
スッキリわかる 日商簿記1級テキストのメリット
スッキリわかる 日商簿記1級テキスト&問題集では、ストーリーを交えながら難解な簿記1級の内容を解説しています。
単に文章を読むよりも理解しやすい工夫が施されているため、スラスラと読み進めることができます。
総合問題チェックテストがついており、本試験にも対応できる知識や応用力も鍛えることが可能です。
スッキリわかる 日商簿記1級テキストのデメリット
スッキリわかる 日商簿記1級テキスト&問題集は、わかりやすいメリットがありますが「色使いが地味」というデメリットがあります。
そのため、豊富な色彩を用いている参考書を使いたいと考えている人には、向かない可能性があります。
また、講義DVDは「別売り」となっており、講義動画を見たい場合は別途で購入しなければならない点には注意が必要です。
【おすすめテキスト第3位】みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級
第3位は「みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級」です。
こちらも、大手予備校のTACが出版している参考書で、わかりやすさに定評があります。
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級のメリット
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級は、カラフルで充実したイラストを用いている点が特徴です。
初心者でも視覚的にわかりやすく学習でき、読者の疑問を解決できるわかりやすい解説が好評を得ています。
また、インプットした知識を各チャプターの最後にある基本問題でチェックできるため、知識を習得しやすい設計になっています。
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級のデメリット
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商1級はイラストが豊富である一方で、説明がやや簡素で不足している旨の評価が散見されました。
そのため、丁寧な解説を求めている人は、自分に合うかチェックすることが大切です。
【おすすめテキスト第4位】合格テキスト 日商簿記1級
第4位は「合格テキスト 日商簿記1級」です。
TACが出版している参考書で、信頼度が非常に高い特徴があります。
合格テキスト 日商簿記1級のメリット
合格テキスト 日商簿記1級は網羅生が高くシリーズを通して活用すれば簿記1級で求められる幅広い知識を習得できます。
図解や表が豊富で学習内容を容易に理解でき、さらに「設例」で理解度をチェックすることも可能です。
論点の解説も丁寧になされているため、独学で勉強する人でも取り組みやすいメリットがあります。
合格テキスト 日商簿記1級のデメリット
合格テキスト 日商簿記1級のデメリットは丁寧な解説が好評を得ていますが、分量が多く回りくどい解説になっていることがあります。
そのため、各論点に深入りしすぎないように注意しつつ、効率よくテキストを回すことを意識しましょう。
漫然と取り組んでいると、簿記1級試験の全体像を掴めない恐れがあるため、自分で必要なポイントを押さえることが大切です。
合格するための過去問題集
おすすめの問題集1つ目は、TACの「合格するための過去問題集」です。
合格するための過去問題集のメリット
合格するための過去問題集は、検定回ごとに問題・解答解説を収録しており、十分な過去問題演習をこなせる優れものです。
最新の連結会計の会計基準や出題区分などにも対応しており、問題解説の内容もわかりやすいと評判です。
本試験でも使える攻略テクニックが収録されているため、応用力と実践力を効率よく鍛えることができます。
TAC現役講師陣が本試験問題について徹底解説しているため、参考になる部分が非常に多い問題集です。
合格するための過去問題集のデメリット
合格するための過去問題集は、税込みで2,860円と他の問題集と比べると値段はやや張ってしまう点がデメリットです。
しかし、問題集の内容に関してはデメリットがらしいデメリットがなく、安心して勉強できる魅力があります。
また、本気で簿記1級の合格を目指している人は、参考書や問題集の価格ではなく「内容の分かりやすさ」を優先するべきでしょう。
合格トレーニング 日商簿記1級
おすすめ問題集2つ目は「合格トレーニング 日商簿記1級」です。
合格トレーニング 日商簿記1級のメリット
合格トレーニング 日商簿記1級は、大手予備校のTACが出版している公式教材で、信頼度が抜群に高いです。
市販の問題集の中で最も分量が多く、問題数だけでなく解説も丁寧に行われている点が魅力です。
計算の根拠や間違えやすい問題に関しては、「解答への道」でわかりやすく解説しているため、受験生が間違えやすいポイントも難なく攻略できるようになります。
合格トレーニング 日商簿記1級のデメリット
合格トレーニング 日商簿記1級は問題量が膨大でこなすのに時間がかかりすぎる点には注意が必要です。
「基本問題も応用問題も全て解けるようにする」ことを目指している問題集なので、人によっては余計な問題が収録されている可能性があります。
自分の得意不得意に合わせて勉強しないと、基本問題を落としてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
ネットスクール 完全予想模試
おすすめ問題集の3つ目は「ネットスクール 完全予想模試」です。
ネットスクール 完全予想模試のメリット
ネットスクール 完全予想模試のメリットには、模擬試験が4問収録されています。
下書き解説があり、制限時間内で解くための試験テクニックも記載されているため、本試験に向けて役立つスキルを習得できます。
本試験において出題される可能性が高い重要問題が厳選されているため、本試験前に実践的なトレーニングを積みたい人におすすめの問題集です。
ネットスクール 完全予想模試のデメリット
ネットスクール 完全予想模試には、残念ながら仕訳カードや解説動画などのオプション的な教材がありません。
模擬試験問題の質は非常に優れているものの、勉強をサポートするツールがない点はデメリットと言えるでしょう。
ランクインのテキストをジャンル別に比較
紹介したおすすめテキストの中について、比較検討したうえでジャンル別に強みや特徴を紹介していきます。
自分の勉強スタイルに合ったテキストを選ぶ際の参考にしてみてください。
理解しやすさ重視のテキスト
日商簿記1級とおるテキスト
理解しやすさを重視している人は、ネットスクールの「日商簿記1級とおるテキスト」がおすすめです。
簿記1級の内容を理解するために必要な解説が十分にされており、わかりやすさに関しても申し分ありません。
会計処理の基本的な部分からを正確に理解できるテキストとなっているため、「とにかく理屈を理解したい」と考えている人は日商簿記1級とおるテキストを選びましょう。
みんなが欲しかった簿記の教科書 日商1級
「みんなが欲しかった簿記の教科書 日商1級」も、内容の分かりやすさに関して定評があります。
フルカラーで視覚的にわかりやすい内容となっており、またキャラクターなどを交えてとっつきやすく勉強できるような工夫がされています。
サイズが小さく持ち運びしやすいことから、忙しい方にとって相性が良いテキストと言えるでしょう。
簿記の論点を理解できる設計となっているため、難解な内容で何度も読み返せば理解できるようになるでしょう。
とっつきやすさ重視のテキスト
スッキリわかる!日商簿記1級
とっつきやすさを重視したい場合は「スッキリわかる!日商簿記1級」がおすすめです。
スッキリわかる!シリーズは、テキストと問題集が一体になっており、多くのイラストを用いている点が特徴です。
簿記1級の出題内容は複雑で難解ですが、スッキリわかる!日商簿記1級は説明が丁寧で、キャラクターを交えつつとっつきやすく勉強できる魅力があります。
ただし、問題数が多いわけではないため、必要に応じて不足している知識を強化する必要がある点は押させておきましょう。
網羅性重視のテキスト
合格テキスト 日商簿記1級
網羅性を重視して、知識の穴を無くしたい場合は「合格テキスト 日商簿記1級」がおすすめです。
「合格テキスト 日商簿記1級」は、簿記をとことんしっかり学びたい方向けの教材で、多くのテキストと比較して最も内容が網羅的で内容が豊富な魅力があります。
情報量の多さを重視して、幅広い知識を習得したい人におすすめのテキストとなっています。
ただし、情報量の多さに圧倒されてしまい、勉強のモチベーションがなくなってしまう可能性がある点には注意しましょう。
簿記1級の参考書まとめ
簿記1級の参考書まとめ
- わかりやすいだけでなく、自分のレベル感に合っているか確認しよう
- 情報量の多さや解説の丁寧さは要確認
- 気になる教材があれば、比較検討することも大切
簿記1級に合格するには、わかりやすい教材を使うことが欠かせません。
わかりやすい教材を使うことで難関試験である簿記1級の合格に近づけるため、自分との相性なども鑑みて使いやすい教材を探してみてください。
こちらの記事で紹介した教材はいずれも使いやすい魅力があるため、中身を確認して購入を検討してみることをお勧めします。