簿記受検者の年齢層は?男女比・学歴別のデータから就職事情まで解説!
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簿記
公認会計士たぬ吉
「簿記受検者の年齢層はどのくらいなのかな?」
「30代40代でも簿記試験の合格を目指せるだろうか?」
このように自分の年齢が気になって簿記の資格取得を目指すことに不安に感じている方はいませんか?
この記事では簿記受験者の年齢層や性別、学歴がどのようになっているかを分かりやすく紹介します。簿記試験の受検者の年齢層やタイプは幅広く、年齢に関係なく挑戦できる資格だということが分かるはずです。
取得級ごとの合格後の就職事情も紹介するので、ぜひ参考にして資格取得を目指してみてくださいね。
簿記受検者の年齢層についてざっくり説明すると
- 簿記受検者で2番目に多い年齢層は30代
- 30代と40代を合わせると全体の約35%を占める
- 簿記試験を受けるのに年齢や学歴を気にする必要はない
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簿記受検者の年齢層
日商簿記試験を主催する商工会議所は、基本的に受検者の年齢層を公開していません。そのため、今回参考にできるのは、第116回(2007年6月10日)の受検者数をもとに、商工会議所が分析した年齢層データのみです。
以下の表は、商工会議所が年齢を把握している第116回の受検者全体の44%のデータから、受検者の年齢層を分析した結果を級ごとにまとめたものです。
簿記3級
年齢 | 割合 |
---|---|
~20歳 | 16.1% |
21~30歳 | 49.1% |
31~40歳 | 24.2% |
41~50歳 | 8.3% |
51~60歳 | 2.0% |
61歳~ | 0.3% |
簿記2級
年齢 | 割合 |
---|---|
~20歳 | 14.7% |
21~30歳 | 48.1% |
31~40歳 | 26.2% |
41~50歳 | 8.2% |
51~60歳 | 2.6% |
61歳~ | 0.2% |
簿記1級
年齢 | 割合 |
---|---|
~20歳 | 11.9% |
21~30歳 | 48.9% |
31~40歳 | 27.3% |
41~50歳 | 8.5% |
51~60歳 | 2.7% |
61歳~ | 0.7% |
上の表を見ると、もっとも受験者が多い年齢層は21~30歳で、どの級でもおよそ半数を締めています。しかし、2番目に受検者が多い年齢層は31~40歳です。30代と40代を合わせると全体の約30~35% を占めます。
若年層の受検者が多いと思われがちな簿記試験ですが、このように30代以上の方も多く受験していることが分かります。簿記試験は年齢に関係なく、何歳になっても十分に挑戦できる資格だといえます。
簿記の取得に年齢は関係ない
簿記は小学生から70歳を超える方まで、実に幅広い年齢層の方が合格を目指している資格です。つまり、簿記資格は情熱さえあれば年齢に関係なく誰でも合格を目指せるのです。
「もう〇歳だから」「仕事が忙しいから」など、簿記の勉強をしない理由を探す癖をまず直しましょう。簿記試験の合格を目指すのに必要なのは若さではなく、前向きに物事に取り組む姿勢です。
本当に簿記資格を手に入れたいなら、「成長したい」「学びたい」という意欲を持ち続け、愚直に勉強に取り組みましょう。「絶対に資格を取る」という強い気持ちがあれば、年齢のハンデは跳ね返せるはずです。
多くの合格者が証明しているように、継続的な努力と適切な学習方法が、成功へのカギとなります。
簿記受検者の男女比や学歴はどうなってる?
簿記の試験に年齢は関係ないとお伝えしましたが、男女比や学歴はどのようになっているのでしょうか?
受験者の男女比データは非公表
商工会議所は簿記試験の受検者の年齢データと同様に、男女比に関するデータも公表していません。そのため正確なデータはお伝えできませんが、パソナキャリアのデータを用いた推測をお伝えします。
簿記資格は、これから経理の仕事を目指す方や、経理経験者が今までの実力を証明するために取得するケースが多いことから、経理に限定してパソナキャリアの登録者データを見てみましょう。
男女比は男性55:女性45でほぼ同数です。このことから、簿記の受検者の男女比もあまりなく、まんべんなく受検していると予想できます。
簿記試験は性別や背景に関係なく、経済やビジネスに関心のある多くの方が挑戦している資格と言えるでしょう。
学歴が低くても十分合格可能
簿記試験はどの級も受検資格は不要です。そのため、もちろん学歴も関係なく、誰でも受検できます。
簿記の受検者の中には、高校生や高卒の方も一定数いることからも、学歴の高さ低さは関係ないことが分かります。学歴を気にして簿記資格を諦める必要はまったくありません。
ただし、簿記試験は勉強しなくても合格できるほど簡単な試験ではありません。簿記の試験内容をしっかりと学習し、十分な演習量を積まないと理解できないため、合格するためには相応の努力が求められます。
試験対策として、テキストや模擬試験を活用することで、効果的に学習を進めることができるでしょう。
【取得級別】簿記合格後の就職事情
簿記資格を取得すると、どのような職場への就職が可能になるのでしょうか?級ごとに就職事情を見ていきましょう。
3級は中小規模の経理になれる
簿記3級は簿記試験の中でも基本レベルで、商売の記帳の仕方を基礎から学びます。初学者でも学びやすい内容で合格率が高く、取得すると中小企業の会計補助や小規模企業の経理などに就職する際に役立ちます。
しかし、簿記3級はあくまでも基礎的な内容のため、中~大企業に就職する際のアピール材料にしたり、中~大企業の経理で知識を生かしたりするのは難しいです。
簿記3級の知識では足りないと思われる会社に就職したい場合は、経理の基礎スキルが身に付いていることをアピールしたうえで、今後は知識を拡充して簿記2級以上も取得する意欲があることを示しましょう。
特に若い方ならポテンシャル採用してもらえる可能性が高まります。
2級は規模の大きな就職先につける
簿記2級では3級よりも実践的な能力が身に付き、財務諸表が理解できるようになるため、即戦力とみなされます。また、3級では学ばなかった「工業簿記」という分野も学ぶため、工場の経理作業もできるようになります。
簿記2級の平均合格率は約20~25%と低いために、一般的に高い評価を得られます。就職する際も多くの企業に評価され、重宝してもらえるでしょう。
簿記2級は、中小企業や大企業の経理処理を想定しています。そのため取得すると、事務所や中小企業、大企業の経理部や会計職、税理士事務所、公認会計士事務所などに就職することが多いです。
1級は上場企業の会計職も視野に入る
簿記1級は簿記の中で最高ランクであり、原価計算や会計法、会計学などの経営分析やコンサルティングに生かせるような知識が身に付きます。難易度が非常に高いために、取得すると市場価値が上がります。
経営者や公認会計士とも対等に話せるレベルのため、上場企業の会計職や会計管理職候補などとして採用されやすくなります。また、簿記1級取得後にさらに税理士試験を受けて税理士として開業する方も少なくありません。
会計や財務のプロフェッショナルとして、企業の会計における法律を踏まえた経営的視点で管理や分析を行えるため、重要なポストを任せられる可能性もあります。
簿記受検者の年齢層まとめ
簿記受検者の年齢層についてまとめ
- 簿記は小学生から70歳以上の高齢の方まで幅広い年齢の方が受検する
- 年齢や学歴を気にして簿記の受検を諦める必要はない
- 年齢を諦める言い訳にしないで愚直に努力することが大切
簿記受検者の年齢層は非常に広いため、自分の年齢を気にして諦める必要はないことがお分かりいただけたのではないでしょうか?また、男女比はほぼ同数なため、性別を気にする必要もありません。
簿記の受検者には、高校生や中には小学生もいます。まだ若い学生や高卒の方で受検して合格しているケースも一定数あるため、学歴を気にするのもやめましょう。
簿記は仕事や就職に生かしやすい資格です。そして、しっかりと勉強すれば誰でも合格を目指せる資格でもあります。年齢や時間がないことを言い訳にせず、前向きに挑戦することをおすすめします。