一級建築士の年齢や合格率は?年齢別の働き方や男女比・学歴との関係についても解説!

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「一級建築士の年齢層ってどうなってるの?

「30代から一級建築士を目指しても大丈夫?」

一級建築士に興味がある方の中には、受験に年齢制限があるのか、30代以降に受験しても需要があるのかなどの悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では一級建築士の年齢について徹底解説します!また、合格者の年齢分布や、一級建築士の平均年齢など、気になる情報も合わせてご紹介します!

一級建築士の年齢についてざっくり説明すると

  • 一級建築士の平均年齢は49.7歳
  • 合格者の年齢層では、合格率が一番高いのは20代で、半分を占める
  • 30代以上の年齢で合格する人も多い

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一級建築士の年齢層

年齢グラフ

平成27年度時点での一級建築士の平均年齢は49.7歳です。一般的な職業と比べると平均年収が非常に高いことがわかります。

原因としては、一級建築士登録までに実務経験が必要であることが挙げられます。

そのことにより、若い一級建築士は希少性が非常に高く、需要が高まり続けているのです。

合格者の年齢分布

ここで、令和3年度の一級建築士 設計製図試験合格者の年齢分布を見てみましょう。

区分 構成割合
23歳以下 7.6%
24~26歳 28.5%
27~39歳 22.0%
30〜34歳 18.1%
35~39歳 11.7%
40歳以上 12.1%

令和3年度一級建築士 設計製図試験合格者の平均年齢は30.5歳となっており、一級建築士の平均年齢49.7歳と比べると、非常に年齢層は低いです。

中でも、20代の割合は全体の半分以上を占めており、一級建築士を目指す人の年齢層が下がっていることがわかります。

一方、40代以上の割合は全体の約1割ほどしかいません。40代を超えてから一級建築士になる人はあまり多くないと言えます。

ただ、40歳を超えてからでも試験に合格している人はいますので、一級建築士は年齢が上がったからといって目指すことができなくなる資格というわけではないでしょう。

少子高齢化による平均年齢の変化

少子高齢化は現在社会問題化していますが、一級建築士は、少子高齢化の影響を受けている職業の一つです。

現在、日本では若者の人口が少ないため、働き手が全体的に高齢化してしまっています。

今後10年、20年後には高齢者たちの多くが退職をしてしまいますが、そのときに若者が増えているわけではないため、一級建築士全体の人数は減少すると見込まれています。

そのため、今後一級建築士の希少性はさらに高まるでしょう。若手の求人や採用に積極的な企業は多く、一級建築士の活躍の場は、今度さらに広がっていくものと考えられます。

一級建築士の男女比と学歴

シーソー

一級建築士は、今後さらに需要が高まると予想されます。一級建築士の男女比や、学歴との関係はどうなっていくのでしょうか。

一級建築士試験合格者の男女比

ここで、令和3年の一級建築士 設計製図試験合格者の男女比を見てみましょう。

区分 一級建築士
男性 70.4%
女性 29.6%

表を見えてわかるように、建築士業界には男性が非常に多く、女性の割合は3割ほどに留まっています。

建築業自体が女性の割合が低く、2018年の労働力調査の結果によると女性は約15% です。それに比べると、建築士資格を取得する女性は多いと言えます。

また、建築士は今後人材不足が予想されているため、女性建築士の需要も高まると考えられます。

女性の活躍の場が増えてきているため、女性でも建築士を目指しやすいのではないでしょうか。

一級建築士試験と学歴の関係

令和3年度の一級建築士試験合格者の出身校について見てましょう。合格者が45名以上出た大学をまとめました。

学校名 合格者
日本大学 153
東京理科大学 128
芝浦工業大学東 96
近畿大学 87
早稲田大学 79
明治大学 70
千葉大学 68
工学院大学 63
京都工芸繊維大学 57
京都大学 56
神戸大学 54
大阪工業大学 51
東京都市大学(武蔵工業大学) 51
法政大学 51
大阪市立大学 45

一級建築士試験は、合格率が15%~12% ほどで、合格率の低い難関試験の一つです。

しかし、上記の大学別合格者の表を見てわかるように、高学歴とされている大学の合格者だけが多いのでなく、大学全体での学生数に比例して多くの合格者を輩出していると言えます。

そのため、学歴が高くないと合格できないわけではないと言えます。

また、一級建築士試験には、直接的に学歴が関係することはありません。もちろん大卒者でも建築学科を卒業して2年の実務経験があれば一級建築士を受験できます。

しかし、高卒でも、実務経験を7年積めば二級建築士の受験資格を得ることができ、二級建築士に合格したあとさらに4年の実務経験を積めば、一級建築士の受験が可能です。

つまり、一級建築士は、学歴が高くなくとも目指すことができる資格と言えます。

一級建築士合格後の年齢別働き方

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一級建築士の平均年齢は比較的高めですが、合格後の働き方は年齢ほどに異なってくるのでしょうか。

20代、30代・40代、50代以上で分けて見てみましょう。

20代で一級建築士資格を取得した場合

先に述べたとおり、20代の一級建築士は希少性が非常に高く、企業にとっては非常に欲しい人材だと言えます。

そのため、20代で一級建築士資格を取得した人の働き方は多様であり、就職や転職で困ることはあまりないでしょう。

また、建築士は実務経験が重要である職業です。早くから建築士として働いていく中で、実務経験をたくさん積んでおくとよいでしょう。

また、若手の活躍の場は今後さらに増えると予想されるため、建築士をしていく上で役立つ他の資格の取得を検討している方は、早めに取得しましょう。

ダブルライセンスとしては、宅建士、土地家屋調査士などがおすすめです。

30代・40代で一級建築士資格を取得した場合

30代・40代で一級建築士を取得する人はあまり多くはありません。ただ、一級建築士の平均年齢は49.7歳です。

このくらいの年齢の方は、スキルアップの一環として資格を取得する人が多いのが特徴です。実際にこの年代では、仕事の幅を広げさらに活躍するために、一級建築士をスキルアップの手段として取得する人もいます。

特に転職を考えている方の場合、建築業は他の業界と比べると求人が多い業界であるため、40代から転職することも可能でしょう。

何より、一級建築士は貴重な存在であるため、40代で取得したとしても、仕事で困るとはないと考えられます。

50代以上で一級建築士資格を取得した場合

一級建築士は平均年齢が49.7歳ですが、50代に入ると年齢は平均以上になります。

そのため50代で一級建築士になった場合、スキルや技術はもちろんのこと、実務経験を重要視されます。

また、50代の求人は若手と比べるとやはり少なくなってしまいます。そのため、50歳を超えてから転職のために資格を取得するのは少し難しいと言えます。

しかし、一級建築士として働きたい場合には、前職で得た建築祇王、豊富な人生経験などをアピールしましょう。

また、スキルアップが目的で一級建築士を取得したい方は、初めから自分で事務所を設立するのも方法の一つです。

働きながら一級建築士試験を突破するためには

スマホをいじる女性

一級建築士は難関資格であるため、働きながら試験を突破するためには効果的な学習方法で勉強を進める必要があります。

そこで、効果的な学習を進める際には通信講座を活用して資格取得を目指すことをおすすめします。

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一級建築士の年齢についてまとめ

一級建築士の年齢についてまとめ

  • 20代の若い年齢のうちに一級建築士を取得しておくと、就職や転職で困ることはない
  • 少子高齢化に伴う人手不足から、一級建築士は今後女性の活躍が予想される
  • 在籍学生の人数が多い大学が多くの合格者を輩出しており、一級建築士には学歴の高さは関係ないと考えられる

一級建築士の合格者には30代が10%~20%ほどおり、30代で一級建築士を目指すことは十分可能だと言えます。

また、学歴により実務経験を積む期間は異なりはしますが、学歴に関係なく資格を取得できるのが一級建築士の魅力です。

現在一級建築士の取得を検討している方は、ぜひ合格に向けて勉強を始めてみてください!

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