一級建築士試験に落ちたのは当たり前?不合格者の特徴や合格率を紹介!
「一級建築士試験に落ちたけど、これって普通のことなの?」
「一級建築士試験に落ちてしまうのはどんな人?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
一級建築士は非常に難易度が高い試験で知られており、合格するのは簡単ではありません。
合格率を見ると「落ちて当たり前」のレベルと言えるので、落ちたとしても過度に落ち込む必要はありません。
こちらの記事で、一級建築士試験に落ちた人の特徴や合格率、また次回の受験に向けての勉強法について詳しく解説していきます!
一級建築士試験に落ちた人の特徴についてざっくり説明すると
- 落ちた人には完璧主義や見直しを怠っているケースが多い
- 答案の見直しが甘い
- 自分の状況をしっかり分析できていないパターンが多い
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一級建築士に落ちるのは当たり前?
一級建築士試験の合格率は10%程度となっており、毎年90%の受験者は不合格の憂き目に遭っていることが分かります。
合格するためには受検者の中でも上位10%に入らなければならないので、非常にハードルは高いと言えるでしょう。
また、近年は問題形式が変わったり合格基準点が上がったりするなど、試験そのものが難化している傾向にあるのでしっかりと対策しておかないと合格することはできません。
合格する平均勉強時間は1000時間程度と言われており、数年に渡って勉強を続けて合格を掴み取る方も存在します。
SNSは当てにならない
試験の合格発表の直後はついつい周囲の結果が気になってしまい、TwitterなどのSNSを見てしまう方も多いのではないでしょうか?
実際、これらのSNSでは合格者の声をよく目にしますが、すべての情報を鵜呑みにするのではなく、いったん冷静に考え直してみてください。
そもそもSNSの情報は全てが正しい情報とは限らない上に、また不合格者の中でわざわざ落ちた旨の情報を発信する方は多くありません。
つまり、自然と合格者の声が目立ってしまい、あたかも「周囲は合格者まみれ」に見えてしまうのです。
このような情報に踊らされてしまうメリットは何も無いため、SNSで得た情報を信じるのはやめましょう。
全力で取り組んだのに落ちたという人も
試験勉強に全力で取り組んでも、残念ながら落ちてしまう方は存在します。
一級建築士試験は合格率10%程度で非常に難易度が高いため、全力で勉強に取り組んだからといって合格できるほど甘くはありません。
トップの10%に入ることができなければ落ちてしまうため、ただ単に努力をするだけでなく様々な工夫も必要となります。
自身の弱点をしっかりと分析の上で認識し、その解消に向けた質の高い努力を淡々と積み重ねることが合格に向けて非常に大切になります。
一級建築士に全く合格できない人に向けて
一級建築士試験は近年難化している
一級建築士の試験は近年難しくなっている傾向にあるため、綿密な計画を練る必要があります。
以前は比較的解きやすい5択の正誤問題でしたが、近年は形式が変化して正誤判断が難しい4択問題になっています。
また、建築基準法が改正されたり試験範囲が拡大するという影響を受けているため、年を追うごとに勉強しなければならない範囲が広がっているのが実情です。
この難化傾向は今後も続くと予想されるため、一級建築士の合格を目指している方はなるべく早い段階で合格を目指すと良いでしょう。
合格できない人の特徴
残念ながら試験に落ちた方には共通する特徴やパターンがあります。
以下では、なかなか合格できない人の特徴や改善方法について解説していきます。
丁寧に答案を作成する
合格するためには丁寧な答案が欠かせません。
図面の見栄えが悪い答案や図面の補足説明が不足している答案など、大雑把だと無駄な失点が増えてしまうため非常にもったいないです。
せっかく答えが分かっていても「答案が雑」という部分で減点されてしまい、それが響いて不合格になるケースもあるため要注意です。
日々の演習から丁寧な答案を作成することを心掛けていきましょう。
完璧主義にならない
建築士試験では完璧は求められておらず、大枠がしっかりしていれば細かい部分で間違っていても減点を抑えることができます。
図面問題では、条件とはズレていても数値は合っている答案であれば数値の正しさが優先されることもあるため、神経質に100%の出来を求める必要は無いのです。
また、完璧な解答を意識してしまうと解答時間が足りなくなり、点数が伸びなくなってしまうこともあるため、まずは要所を押さえることを優先しましょう。
見直しを正確に行う
答案の見直しが甘いと、ケアレスミスが発見できなかったり製図のミスに気付かずにプランニングが乱れてしまうこともあります。
これらは防ぐことができる失点で、難関試験に合格するためにはこのようなミスをゼロにしなければなりません。
見直しをすることで合格に近づくことができるため、淡々と問題を解くのではなく、時間配分を意識しながら見直しを正確に行う意識を持つと良いでしょう。
受験の際は頭をリセットしよう
試験では過去問や模試で解いたことがある類似問題が出てくることがあります。
解法をしっかりと思い出して取り組むことができれば問題ありませんが、過去の問題に引きずってしまい雑念が生じると、問題を複雑に捉えてしまう方もいます。
集中して問題に取り組むためにも、試験本番の際は頭をリセットして問題に臨むと良いでしょう。
自己分析を行う
試験に落ちた方の中には自己分析が出来ていないという方が多いため、自分の弱点や課題をしっかりと把握する意識を持ちましょう。
模試や過去問など実践的な問題を解くことも重要ですが、解いた結果自分が苦手な部分や勉強が足りていない部分があれば、重点的に対策をするべきです。
弱点をできるだけ少なくすることで自然と点数は伸びていくため、時折自己分析も行いましょう。
シミュレーション通りに試験を進める
当日の緊張を和らげるためにも、試験を受ける前に必ずシミュレーションを行うことをおすすめします。
本番ではイレギュラーな事態が発生することがあるため、シミュレーションを行っておき、冷静さを失うことなく普段通りに焦らず問題に取り組めるように準備しておきましょう。
また、普段の解き方とは違うやり方だと、リズムが崩れてしまい様々な悪影響が想定されるので、日々の演習と同じように慣れたやり方で取り組んでください。
合格を掴むために取り組むべきこと
エスキスの解答法
合格の大きな分岐点で多くの受験生を悩ませているエスキスですが、完璧を追及しすぎないようにしましょう。
エスキスでは完璧な答案は求められておらず、大きなミスを防ぐことが試験対策上重要です。
つまり、細部にこだわり過ぎるのは非効率なので「細かい部分は間違えても大丈夫」と割り切り、大きなミスをしないことを心掛けましょう。
計画はインプットが重要
計画分野に関しては暗記が得点の鍵となっており、記述の解答例を多く覚えることが試験対策上非常に有効です。
また、効率的に記憶するためには、手書きではなくパソコンに打ち込みながら勉強していく手法がおすすめです。
手書きだとパソコンよりも非効率になってしまうため、ワードなどのソフトを使ってパソコンに打ち込みながら覚えていきましょう。
作図を効率的に作成できるようなる
作図問題はとても時間がかかってしまうため、効率的に作図できるようになることが重要です。
なお、効率的に作図できるようになるには、とにかく書き慣れるのが一番手っ取り早いので、多くのトレーニングを積むことを意識しましょう。
また、作図をスムーズにできれば見栄えを良くする作業に時間を割くことができ、採点官が採点しやすい作図を書けるようになるメリットもあります。
休息をしっかり取る
勉強に励むのは素晴らしいことですが、長期的な勉強をこなすためには休息をしっかり取ることも大切です。
休息を疎かにしていると集中力が低下してしまい、それに伴って勉強のパフォーマンスも落ちてしまいます。
また、体調を崩してしまうと勉強の計画が狂ってしまうリスクがあるため、どんなに忙しくても適度に休息時間を設ける意識を持ちましょう。
予備校や通信講座を活用する
一級建築士試験の難易度を鑑みると、独学で合格を目指すのはかなり険しい道と言えるでしょう。
また、試験範囲も年々拡大していることを考えると、予備校や通信講座を受講して最新の正確な情報を集めることも非常に重要なポイントです。
なお、おすすめの通信講座はスタディングの一級建築士講座であり、業界最安値で受講が実現するおすすめ講座になります。
具体的には、大手予備校と比較すると約1/10程度というリーズナブルな金額で受講することができ、学科と製図対策ができるコースや製図だけに対応しているコースがあるため、自分のニーズに適したコースを選べる点も魅力です。
一級建築士試験の対策まとめ
一級建築士試験の対策まとめ
- 採点者の立場に立ち、丁寧に解答しよう
- 自己分析をしっかり行い、弱点や苦手をできるだけ少なくすることが大切
- 独学ではなく、予備校・通信講座を利用した対策もおすすめ
一級建築士は非常に難易度が高い試験なので、落ちたことを恥じる必要はありません。
むしろ、勉強法を改善することが合格の近道なので、この記事を参考にして効率よく対策をしていきましょう!